【種別】
魔術

【初出】
十六巻

【解説】
天草式十字凄教だけが編み出すことに成功した、対聖人専用術式。
その性質上、一般の魔術師に対しては何の効力もない。

神の子の処刑を再現した魔術であり、
雷光と化した『槍』の一突きによって、
聖人の特徴である「神の子に似た身体的特徴のバランス」を人為的に崩し、
一時的に聖人としての力を封印・暴走させる。
唐突にバランスを失った聖人は自らの力の制御を失い、
あげくには自らの力の暴走に巻き込まれて身動きが取れなくなってしまう。
なお、魔力の体内暴走による硬直時間はおそらく30秒前後、と言われている。
アックアに使用した際には武器として「槍」を持つ五和が発動の基点となった。

天草式十字凄教の面々が神裂火織を失った際に立てた、
「彼女の負担にならないだけの強さを手に入れる」という誓いの元、
「聖人である神裂が『脅威』と思うような問題にさえ立ち向かわなくてはならない」という思いのもとに生み出され、
血の滲む努力によって得た魔術である。
だが、理論上の完成は見たものの聖人がわざわざ実験台になってくれるはずもなく、
アックア相手にぶっつけ本番で試すことになったが、
アックアが二重聖人だったこともあって効果は倍増し、撃破の決定打となった。

あとがきでも少し触れられており、
「聖人を倒す手段」と成り得るこの術が相当なジョーカーであることがわかる。

最終更新:2018年03月13日 14:13