【種別】
組織

【初出】
一巻

【解説】
魔術師が所属している組織の通称。

その形態や規模、目的や活動、宗派や使用術式などは千差万別。
無償の人助けを行う善良な結社から殺人やテロも厭わぬ犯罪組織的な結社、大規模な有力結社に技術や戦力の低い小さな結社まで、世界各地に無数の結社が存在する。
結社同士が火花を散らす理由も様々。
無秩序に増殖しては無秩序に争い無秩序に数を減らしていく。
こうして全体的なバランスを保ちつつ、日々人々の知らない水面下で、
各々好き勝手に勢力を伸び縮みさせているのが現状。

基本的に魔術師は個人主義者ではあるが、
大規模儀式における役割分担、情報収集や資金獲得の効率化、単純な戦力増加など様々な理由により、同じ目的を持つ者が集まり魔術結社を形作る。
魔術結社は対立も多いが、霊装の材料調達などで結社同士が交流したり魔術的な裏市場を形成するなど、ある程度の共同体は保たれている。
なお一部の結社は、表向き会社登録することで表社会での地位を築いている場合もある。

また現代の魔術結社では、古城や宮殿などの古めかしい大規模なアジトを持たず、
アパートや雑居ビルの一室といった簡易な小拠点を複数用意し、財産や人員を小分けするのが常識とされる。
これは他組織による捜索や襲撃の際に一つを切り捨てリスクを最小限に抑えるためである。

なお、魔術師が所属していても十字教三大宗派などの公的な宗教組織(必要悪の教会等)は魔術結社に該当しない。
これは制度的な違いもあるが、レイヴィニア曰く最大の違いは「多数派として認められているか否か」であり、
仮に魔術結社であっても巨大宗教を大きく超える勢力にまで拡大すれば立場が逆転するとされる。

また、『組織』としての体裁・実力を保てないような小さな集まりは『結社予備軍』と呼ばれる。
場合によっては魔術結社と同等以上の実力を持ちながらも、
小規模組織の利点を得るために、あえて結社予備軍を装う組織もあるようだ。

以下、登場した魔術結社


最終更新:2021年06月17日 17:51