【種別】
人名(通称)

【元ネタ】
同名の能力を有しているため

【初出】
三巻

【CV】
岡本 信彦

【解説】
七人しかいないレベル5の一人にして第一位である、学園都市最強の超能力者。
すなわち学園都市最高の頭脳の持ち主。230万人の頂点に君臨している。
本名不明。そのため自身の能力、『一方通行』の名で通称される。
五巻によると、苗字は二文字で名前は三文字、いかにも日本人らしく、大して珍しくもない名前だったはずだとか。
また、去鳴曰く「意外と可愛い名前」らしい。
六巻での上条の妄想から、鈴科百合子ではないかとスレ内では噂される。

まさしく「最強」の名に恥じない能力を有すが、本人の身体能力そのものは大した事がなく、むしろ平均以下。
上条当麻には「あらゆる敵からあらゆる攻撃を反射してきた奴が喧嘩のやり方を知っている訳がない」と評された。
現れる敵は防御と攻撃を兼ねる「反射」によってその殆どが自滅するため、
当初は敵の攻撃を避けるという考えを持っておらず、痛みに関しても未知の感覚だった。
また、一方通行にとって戦いとは一方的な虐殺でしかないため、自分に挑んでくる数多の能力者を退けてきた戦闘経験に反して、
足運びや重心の動かし方などといった、能力を除いた実践的な戦闘技術はほとんどなかった。
身体能力も低い上にケンカの知識もなかった一方通行は、上条の「路地裏の不良の喧嘩」程度の動きで翻弄された上に、
直前に御坂美琴への説得でダメージを受けていたボロボロの拳でも充分過ぎるダメージを被っている。
暗部に身を置いてからは拳銃を立ち回りに取り入れることで、「能力一辺倒の戦い方」をしていた頃に比べると幾分かはマシになった。
(しかし新約へ移行した際にかつての暗部があらかた壊滅してしまったためか、そもそも上条視点の話が大半であるためか、
それ以降拳銃を用いた描写は今のところ描かれていない。)

その能力故に、体に対する外部からの刺激が極端に少なく、容姿は本人曰く「男だか女だか分からなく」なっている。
現時点では性別不詳。もっとも、一人称は「俺」で、地の文でも「少年」と表記されているほか、
超電磁砲二十四話の御坂美琴のモノローグでは「この男は」との記述。
同居人の打ち止めからも男だと思われている ……ようだ。
また必要以上の光も反射してきたため髪は白く、瞳は赤。色素も薄く色々と特徴的である。
「デビルマン」と通称される黒地に白の服を着ていたが、頭部を負傷して入院してからは白い服を着るようになり、髪も伸びている。
超電磁砲四十三話の大覇星祭選手宣誓の勧誘の際は既に白い服だった。

性格は常軌を逸した実験により狂ってしまい粗暴な一方で、何かを守ることに執着している一面もある。
エイワス曰く、「過去に大きな過ちを犯し、その罪に苦悩しながらも正しい道を歩もうとする者」。
幼少時には「自身の力から周囲の人間を守る」ことを、8月31日以降は「打ち止めを周りから守る」ことを、
新約以降は「自分とその身内をあらゆる危害から守る」ことを主な行動規範とする。
具体的には五巻や十三巻での事件を受け、上条のような『善人』への憧れから、
一般人の犠牲が出る事態を阻止しつつも暗部にいる人間には容赦しない『悪党』となることを決意。
(ただし、打ち止めの命が絡む場合は、その安全を最優先に行動する。)
この頃は戦闘時に感情が高ぶると、狂気的な言動や暗部の人間すら恐怖させる程の残虐性を見せていた。
その後、エイワスへの敗北や上条との再戦を経て『悪党』へのこだわりを捨て、純粋に打ち止めを守るため戦うようになり、
以前のような嗜虐的、狂気的な側面は全くと言っていいほど見られなくなった。
新約以降でも上条を神聖視する思いは変わっていないようで、去鳴からは「上条当麻のとびきり面倒臭いファン」と言われている。
上条と同じ事件に立ち向かった際には、そのストイックな思考をもって打ちひしがれた上条の背中を押す場面も見られ、
表向きの態度や言動こそ荒々しいが、御坂や食蜂とは異なるアプローチで上条を支えている超能力者の1人と言える。

能力の使用に制限を受けたとはいえ、学園都市第一位としての頭脳は未だ健在。
美琴と異なり、エイワスやレイヴィニアとの接触、第三次世界大戦の最中の
魔術の行使を経験しているため、科学サイドの純正な能力者でありながら
学園都市とは基軸の違う技術の存在を肯定している数少ない人物。

打ち止めやレイヴィニア程の子供と会話する際には声色が丸くなるようで、
彼自身無意識に行っていたものだったらしく、バードウェイに
「ガキの扱いに慣れているようだが、私に対してはモードを切り替える必要はない」と指摘されるまで気付かなかったようだ。

能力は発現した当初から高い力を持っていたようで、9歳までは特力研、その後も虚数研叡智研霧ヶ丘付属 etc… と、
学園都市の暗部を転々として来た過去があり、闇の中ですら恐怖される自分の怪物性を確認しながら育ってきた。
いずれも地獄のような場所だったという。
様々な研究に身を貸している為、口座には手付かずのお金がいくらでも放り込んであるとの事。

旧約八巻での結標戦で
「悪りィが、こっから先は一方通行だ」
「侵入は禁止ってなァ!大人しく尻尾ォ巻きつつ泣いて無様に元の居場所へ引き返しやがれェ!!」
と、上条の「その幻想をぶち殺す」のような能力になぞらえた中々に趣のある台詞を放っているが、
彼自身これを決め台詞にしている訳でもなく、言ったのはこの一回限りである。

【作中での行動】
10歳の時のとある事件をきっかけに、自らの強大過ぎる力から他人を守るため誰にも感情を向けない道を選んでいた。
さらに続いた人生の中で、争いが起きない為の方法として辿り着いた結論は、
「戦おうという意志さえ奪うほどの絶対的な力」を手にすること。
そこで唯一の絶対能力進化の被験者候補として実験を受ける。
第1次実験時、ミサカ1号と交戦して、その能力でもって一蹴。
しかし、研究者に実験続行を命じられたミサカ一号は、既に戦意のなかった一方通行を背後から銃撃。
反射された銃弾はミサカへ直撃し、結果的に殺害してしまう。
元々常軌を逸した実験だと理解はしていたが、クローンを殺害することをこの時まで知らなかった。
この頃より「クローンはヒトではなく、ただの大量生産できる人形であり、ヒトの模造品である」と認識するようになったと思われる。
第9982次実験の終了直後、ミサカ9982号の死を目の当たりにして激昂した御坂美琴の攻撃を受けるが、
能力によりあらゆる攻撃を無に帰し、難無く圧倒してみせた。

以降も計画を遂行し、屋外状況における実験に段階を移すも、8月21日の10032次実験中に、
計画を止めるため割り込んできた上条当麻と交戦。
毎度の如く自分に突っかかってくる「名声目的の雑魚」を追っ払うため、第一位の力を
存分に見せつけるが、幻想殺しに反射の壁を破られ取り乱し、劣勢に追い込まれる。
風のベクトルを操作し、学園都市中の空気を圧縮し高電離気体を作り出してまで応戦。上条に重傷を負わせるが、美琴と、
皮肉なことに妹達の図らいによって風力操作を無効化される。
その後満身創痍にも関わらず、なお立ち上がる上条に驚嘆しつつも、直接触れて殺害するために急接近するが、
それが仇となってなし崩しのカウンターを喰らい敗北。
その瞬間、自身が今までやってきた過ちに気付き、胸にわだかまっていた幻想が一つ死ぬのだった。
殺害した妹達の合計人数は10031人。計画は無期凍結となる。(後に解体)

8月31日に打ち止めと邂逅。
今まで誰かを傷つける事しかできなかった一方通行は、「何かを変えられるかもしれない」と彼女を救うため奔走する。
その末に打ち止めの命と『妹達』の暴走を食い止めるも、天井亜雄に銃で頭を撃たれてしまう。
この一件にて頭蓋を損傷し、言語機能と計算能力の一切を失ったが、
冥土帰しの用意した機器ミサカネットワークから演算能力を補助してもらうことで
歩行時にを必要とするものの日常生活に支障なく行動できる程度まで回復した。
なお打ち止めの意志で演算補助ボッシュート可能。
だがバッテリーで動く機器を使用する関係上、行動全てに時間制限が課せられた。
日常生活のみなら約48時間、能力を全開で使うとわずか15分しか持たない。
(後に学園都市暗部に所属して以降は倍に延長。詳細は演算補助デバイス参照)

9月1日の夜には魔術師の少女エステル=ローゼンタールと病院内で遭遇。
DAなる組織に打ち止めが狙われている事を知る。

9月14日の事件では実験が再開される危険を察し、彼女のために脳味噌シェイク状態で出撃し、
最強の力でもって結標淡希を撃破。その際に残骸も破壊している。
直接描写はなかったが、大覇星祭では出歩いていた模様。

一ヵ月の療養の末、9月30日に退院。
同日夕方、アレイスターの命令で打ち止め奪取に現れた木原数多と交戦し敗北。
何とかその場を脱出し、追撃の猟犬部隊を能力無しの心理戦で撃退するも、
その一部を警備員に目撃され、指名手配を受ける。
その後再び木原と対峙、圧倒されるも演算能力を失った頭で謎の『噴射する黒翼』を発現。
説明不能の不可視力で木原を流星と化した。
だが戦闘後に現れた謎の人物に約八兆円を請求される。
その返済を兼ねて、また打ち止め達の居場所である学園都市を守るため暗部で活動することに。

SS巻以降は『グループ』に属し、『電話の男』からの指示を受け学園都市暗部の仕事を行う。
この頃から戦法は能力一辺倒でなく拳銃を取り入れた柔軟なものに変化、立ち回りが幾分かマシになったようだ。
書類上は長点上機学園に所属している。
10月3日にはスキルアウトの拠点を襲撃し、駒場利徳を殺害。
10月9日には反旗を翻した『ブロック』や『スクール』の目的を阻止するために動く。
10月17日には『グループ』として統括理事会の指示を受け、暴走した元迎電部隊を撃破。
しかし彼らも自分たちと同じく『ドラゴン』を追っており、暴走は『ドラゴン』の情報開示要求にすぎなかったことを知る。

後に『グループ』も『ドラゴン』の追跡を開始するが、それを嫌う統括理事潮岸から妨害を受ける。
社会的な力に対抗すべく統括理事親船最中を味方につけた後、潮岸を撃破。そこで
「ヒューズ=カザキリは『ドラゴン』を形成するための製造ラインである」
「『ドラゴン』はどこにでもいる」
ことを聞き出した直後、『ドラゴン』の正体であるエイワスが突然出現。
一方通行に興味を抱いたに攻撃を許されたものの、『黒い翼』を用いてなお手も足も出ずに敗北した。
その後、エイワスの顕現には打ち止めへ異常な負荷がかかる事実と
禁書目録』という言葉とをエイワスに聞かされ、
打ち止めの治療法を求めてエリザリーナ独立国同盟へと向かった。

エリザリーナ独立国同盟では紆余曲折を経た後、打ち止めを治療すべく魔術を行使。
さらには、ベツレヘムの星から放たれようとするユーラシア大陸を呑み込む程の天使の力を目の当たりにした一方通行は、彼を引き留めようとする打ち止めとの会話で、子供のような笑みを浮かべ、「俺もずっと一緒に居たかった」と伝えた。
直後、噴出するような『黒い翼』は氷が割れるような激しい音を立てて、純白の『白い翼』へと変貌。外見の色彩から内面の本質までも切り替わり、頭には天使の輪も現れた。
はるか上空へと舞い上がった一方通行は『守るための戦い』を実感しながら、『天使の力』と激突。地上への大規模攻撃を防ぎ、数多くの人々を救う結果となった。
(地の文には「この現実世界に特異な力を吐き出す源となっていた、精神の変異」とある。つまり『自分だけの現実』の変化?)

ベツレヘムの星からの攻撃を防いだ後は学園都市暗部のヘリに回収されたが、機内で第三次製造計画の凍結、クローンの製造・殺害を許さない態度を示す。加えて、人質を盾に使って協力を強いるような、自分と同じ境遇にある暗部の人間を解放しろと宣言。
要求でも交渉でもなく「凱旋」と称して、手始めとして打ち止めと番外個体を救出する。

第三次世界大戦以来、番外個体が増えてからさらに日常生活が騒がしくなったようだ。
新約に入ってからは、上条浜面の2大主人公と行動を共にしている。

新約三巻で、グレムリンの計画を止めるべくバードウェイ他とハワイ諸島に向かい、
色々因縁のある美琴番外個体との3人で戦場をフルボッコにしている。

新約六巻では、未元物質によって復活した垣根帝督に襲撃されるが、現れた麦野沈利と協力。苦戦するものの「垣根帝督」の自滅により勝利した。

新約七巻ではフレメアを救うために地下に降りようとする上条当麻の前に千人規模の『ヒーロー』を蹴散らしながら登場。
上条に迫る『ヒーロー』たちの追撃を阻む役を買って出た。

新約十巻ではS5から投下され上条と激突。
「自分と自分の身内に危害が及ぶ可能性があるなら、『とりあえず』殺しておく」という信条の元、オティヌスの首を狙ってイエリングの地で上条と衝突する。
顎に上条の一撃をまともに受けながらも全く怯まないなど内面・外面共に成長を見せ、
『白い翼』まで顕現させて攻撃を試みるも、幻想殺しで『反射』を無効化されてから石で殴られ気絶した。
しかし、この敗北は一方通行の策略であり、虎の子である七人の超能力者の第一位が撃破されておけば損耗を恐れた学園都市上層部が投入を躊躇するであろうという考えから行ったもので、
その後現れた総体には、「『敗北する事で何かを与える』という、最強しか知らず、勝つ事しかできなかった一方通行もちょっとは成長した」と評されている。
また、ミサカネットワークの総体曰く一方通行と上条の違いは『妹達』…ひいてはミサカネットワークというシステムを、
善性の象徴として偶像化しているか、本当にただの人間として見ているか、という所。それらは似ているようで全く違うし、意識して克服できるようなものでもないらしい。

【口調】
言葉遣いは粗暴。小さいア行とンがカタカナ表記で、名前や蔑称以外での二人称は基本的に「オマエ」が多い。
例)「く、は、面白ェ。何なンだよその右手は!」
例)「オマエ、ナニサマ?」
例)「オマエは何回殺されてェンだっつのっ!」
また、下ネタ的な発言が多い。
例)「あはぎゃはっ!無様なローアングルのサービスをさらしてくれてアリガトウ!!」
   「ンだァその逃げ腰は。愉快にケツ振りやがって誘ってンのかァ!?」
   「おーおー、おしゃぶり上手なツラになりやがって」
ただし、新約以降は以前よりは下ネタは少なくなり、少し落ち着いた話し方をするようになった。