【種別】
人名

【初出】
とある魔術の禁書目録SS第二話
本編初登場は新約二巻(台詞のみ)
姿を含めた本編初登場は新約十四巻

【CV】
天野 聡美

【解説】
明け色の陽射し』のボス、レイヴィニア=バードウェイの妹で、
必要悪の教会から背信者として手配されている少女。年齢は12歳。
彼女自身は魔術とは何の縁も無い普通の少女だが、
姉の立場から利用価値があると判断した『必要悪の教会』が協力を要請。
しかしこれを拒否したために、背信者と認定された。
碑文の欠片』の一件後もなんだかんだ『明け色の陽射し』関連で(本人は気づかないが)魔術トラブルに巻き込まれている。
事件に巻き込まれた関係でステイル=マグヌステオドシア=エレクトラとも面識がある。
どうみても不可思議な力を操る彼らを即座に味方と判別するくらいには純真無垢。

学校の成績は首席クラスで飛び級の候補に上がっている。
ネットで論文を公開した反響で、イギリスの大規模海洋調査船『ブルーリサーチ』に招かれたことすらあるほど。
さすがに即戦力とはいかないが、「優秀な人材をキープ」するために各国の機関からわりと厚遇されている。

魔術に関わりの無い一般人であるため思考は科学サイド寄りであり、
魔術現象をあくまで常識的に解釈しようとする。
そのため、レイヴィニアやマーク=スペースは頭痛が止まらない。
姉には魔術のことを抜きにしても頭が上がらず、よくいじめられているが、
実際には「目に入れても痛くない」レベルで溺愛されている。

「ううううううわああああああああッ!!
 そんな、そんな『今から彼女が宇宙で一番面白いこと言います』みたいな盛り上げ方をされたら、
 もう何も言えないに決まっているじゃないですかーっ!!」

その後も順調に経験を重ね、この年齢にして博士号を獲得し、大学主導のプロジェクトを回している。
学園都市やその協力機関から委託を受けて、研究所や実習船にゲスト研究員として招かれることも。
現在までに発表された論文は20本以上で、
参加するかどうかで論文発表フォーラムのマスコミの喰いつきが変わるため、色んな学閥が手ぐすね引いている状態。

有能な研究者・調査員として各地に招かれていたが、
大学側からの客員研究員として南極調査活動に参加した際に、
発見された謎の生物『サンプル=ショゴス』に寄生されてしまう。
学園都市が後方支援として参加していた事から、
最初は『外』の協力機関へ、その後たらい回しにされて学園都市内部まで送られた。
しかし学園都市の設備でも事態は好転せず、パトリシアごと病院から逃亡。学園都市の中を徘徊する事になった。
パトリシアの状況を知ったレイヴィニアは解法として『カニバリゼーション』の術式を用意したが、
『サンプル=ショゴス』の防衛反応に操られる形でレイヴィニアと戦闘を繰り広げる事になった。

その騒動の中、上里翔流とその仲間である『上里勢力』に保護され、
上里達に自身の境遇を語る。
上里は『サンプル=ショゴス』の除去が難しい事を踏まえ、
パトリシア自身ごと『理想送り』で消滅させる手段を提案したが、
「姉を救いたい」という強い思いからこれを拒否。
実際に『理想送り』を受けても「理想郷を望む意思」がなかったため影響を受ける事がなかった。

レイヴィニアが自分を救うために命を削っている事を察しており、
それを止めるため『上里勢力』に協力を仰ぎ、レイヴィニアの『カニバリゼーション』と激突した。
その後、上条当麻の発案による作戦で、
暮亞の能力による協力を得て『サンプル=ショゴス』の摘出を試みたが失敗。
パトリシアの体外へと出ようとするショゴスに対して、
幻想殺し』をかざす事しかできない上条当麻という打つ手無しの状況に陥るが、
『理想送り』で99%の肉体を削り取られたネフテュスが自らを犠牲にし、
自らの肉体をパトリシアが失った脂肪分へ変換、
拒絶反応を防ぐために完璧なパトリシアの一部となることで命を助けられた。

束の間、生死の境をさまよっていたパトリシアは、彼女の声を聞いていた。
その声は鼓膜を叩いて伝わったわけではなく、上条達にも姿が見えたわけでもなかったのだろう。
しかし、パトリシアは確かに、彼女の声を聞いていた。
「強いて答えるなら、神様かしらね」


最終更新:2021年07月12日 18:03