【種別】
機械
【初出】
十五巻
見た目は漫画版『禁書目録』第百四十六話
【解説】
アレイスターの直通情報網を形成する中核となる、
学園都市中に5000万機ほど散布されている70ナノメートルのシリコン塊。
当然のことながら一般の学園都市住人はその存在を知らず、
仮に存在の情報を掴んでもその小ささから電子顕微鏡を用いねば確認すらできない。
形状は球体状のボディの側面から針金状の繊毛が左右に二対・六本飛び出しているもので、
空気中を漂うような感覚で移動を行う。
機体自体が空気の対流を受けて自家発電を行うため、半永久的に情報収集が可能であり、
収集したデータは、体内で生産した量子信号を直進型電子ビームを使って各個体間でやりとりされ、
一種のネットワークを形成している。
しかし、その小ささから爆風や衝撃波を受けると損壊してしまうこともままあり、
破壊された結果1エリアでノイズが発生すると、
ネットワークのあちこちに飛び火して全体に大きな負荷をかけるという問題点も残っている。
アックアとの戦闘によって障害が発生した際には、「完全復旧まで数時間ほどかかる」と言われていた。
アレイスターが暗部も含め学園都市中の出来事に即時に対応できるのは、この情報網を利用しているからである。
ナノサイズの機体のため捕獲するのは限りなく困難であり、
その上、中に納められた量子信号は外部から不用意に『観察』されるとその情報を変質させてしまうため、
内部に納められた情報を容易に入手することは出来ない。
特性上
書庫(バンク)とは比べ物にならないレベルの情報が集められており、
そうした情報を閲覧するために『
スクール』は
ピンセットの強奪計画を実行した。
十五巻終章で
垣根が敗れた後ピンセットごと
土御門が回収し、
『
グループ』のメンバーは内部に収集されていた今回の事件のデータから、『
ドラゴン』という謎のコードを入手することになる。
滞空回線の存在を知る人間は数少ないが、
『グループ』や『スクール』以外にも、一部の暗部の人間はその存在を把握している。
例えば
木原唯一は滞空回線を破壊する兵器『
横紙破り(ULエクスプローダー)』を開発している。
また
新入生の前身組織は滞空回線をシャットアウトしてある秘密の拠点をいくつか持っており、
新約五巻では
上条と
トールがその中の一つを使用していた。
最終更新:2022年03月22日 04:17