【種別】
魔道書

【元ネタ】
アステカ地方に実在する暦石。
Wikipedia - 太陽の石

【初出】
十五巻

【解説】
アステカの組織が保有していた魔道書の原典。
アステカ地方に存在するカレンダーのようなものであるが、二つの方式の暦を同時に扱い、
太陽の死や蘇生などの事項が書き込まれていくことで、とてつもなく複雑化した物。
本来の形状は円盤状の巨大な石であり、
本編に登場した2冊は、正確にはその派生系である。

ショチトルに与えられていた巻物状のものは、
特に『生と死に関する時間』の内容だけを抽出し、宗教的な論説にまで発展させたものであるらしい。
戦闘系の術者ではなかったショチトルは、
これを自身の皮膚の内側に絵文字として記すことで力不足を補っていた。
ショチトルが用いた相手の武器を操って自殺させる術式は、
この魔道書の防衛反応を利用したものである。
限界を超えたショチトルは身を食い潰されそうになったが、
エツァリがこれを引継ぎ、現在の所持者となっている。
原典の迎撃用記述内容は『武具を持つものへの反撃』。

テクパトルが所持していた石版状の原典は『月のウサギ』に関する記述が強調されている。
その基となるのは、神々が月にウサギを投げつけその輝きを弱めたという神話。
テクパトルは『ウサギの骨』を素材として、
シェルターの壁を軽々と打ち抜きその外部にある機甲部隊をも薙ぎ払う閃光の弾丸を撃ち放っていた。
その弾丸は本来なら他天体を直撃するほどの威力でなければならないのだとか。
消費する『ウサギの骨』は『人骨』で購われており、
使用された部分の骨は黒曜石と交換されるように、原典側に術式が予め組み込まれている。
しかし、「生きたまま骨を提供する」ということは当然想像を絶する激痛を生むため、
『ウサギの骨』として消費されたトチトリは、システムに組み込まれてすぐに正気を失ったらしい。
原典の迎撃用記述内容は『長距離砲撃』。

なお『月のウサギ』の記述は鞄のような形をした原典に収められた20枚の石版うちの一枚であり、
他の石版の記述内容については不明。

最終更新:2010年11月27日 15:08