【種別】
薬品
【初出】
十五巻
「能力体結晶」としてはアニメとある科学の超電磁砲 第22話
【解説】
『能力体結晶』とも。
暴走能力の法則解析用誘爆実験に使われた、
意図的に拒絶反応を起こさせ
能力を暴走状態にする為の薬品。
製薬会社の残した研究論文も残されているが、
「使用者への負担が大きすぎる」として
絶対能力進化実験のメインストリームからは捨てられた技術とされる。
白い粉末状で、
滝壺理后が使用するものはシャーペンの芯入れのような小型の透明ケースに保管されている。
(アニメでは表現的な問題もあってか錠剤として表現されている。)
暴走能力者の脳内では通常とは異なるシグナル伝達回路が形成され、
各種の神経伝達物質、様々なホルモンが異常分泌されている。
それら分泌物質を採取し、凝縮、精製したものが能力体結晶(体晶)である。
エスコフィエ号では粉末状に精製する前の液状のものを『ネクター』と呼び、
主に精神を高揚させる調味料として使用していた。
服用すると能力が暴走状態に陥り、
実際に投与された
枝先絆理ほか
チャイルドエラー達は、
意識が覚醒に近付くと連鎖的に
RSPK症候群を引き起こすという、眠れる暴走能力者と成り果てた。
また、
麦野沈利は
浜面仕上を倒すために自ら服用。
それまでとは比べ物にならない圧倒的な火力を一瞬手に入れたが、適性がなかったためすぐ拒否反応が現れ倒れてしまった。
このように大抵の場合はデメリットしか生まない物だが、稀に暴走状態の方が良い結果を出せる能力者もいる。
滝壺はその一人で、
能力の使用には服用が必須。
それでも使用者への負担は大きいため、無理に使用を続けると使用者は『崩壊』するらしい。
黄泉川愛穂はこの品の名前になにか心当たりがある様子。
テレスティーナ曰く、「レベル6を誕生させられる可能性を秘めている」。
しかし、麦野によれば、体晶を使った
絶対能力進化実験には、
「
『樹形図の設計者』からの絶望的な答え」を返されているとのこと。
置き去りとの共鳴や
精神感応による実験を「悪あがき」と言及していることから、
かなり以前の段階からテレスティーナの個人的な研究として進めていたらしい。
なお、魔術的観点から見れば、簡潔に言って「体内に溜まった毒素」のようなものであるらしい。
そのため、体晶使用により限界に来ていた滝壺も、
エリザリーナの
回復魔術により小康を保つことが出来るようになった。
科学的観点でも同じような見方ができるようで、
滝壺を診察した
ヴィヴァーナ=オニグマは「人工透析で治療可能」との見立てをしている。
最終更新:2022年01月25日 23:18