【種別】
人名(通称)

【元ネタ】
御坂美琴

【初出】
最初に本編に登場したのは三巻冒頭の狙撃をしていた個体。
ただし、名前と存在だけは一巻冒頭の美琴との会話で確認できる。
上条が初めて遭遇した個体はベンチで美琴と共に遭遇した10031号。

【CV】
0号(プロトタイプ)『ドリー』は小原好美
ミサカ00001号~20000号はささきのぞみ
ミサカ20001号(打ち止め)は日高里菜
番外個体(ミサカワースト)は加隈亜衣がそれぞれ担当

以下の説明は、特記なき限り量産型能力者計画および絶対能力進化計画における、
通常の『妹達』ミサカ00001号~ミサカ20000号についてのもの。
ミサカ20001号(打ち止め)、番外個体(ミサカワースト)、『ドリー』については各個別の記事を参照。

【概要】

御坂美琴の量産軍用モデルとして製造されたクローン。
毛髪から取り出した体細胞を用いる。単価にして18万円。

特殊な薬剤や製造機材を使用ですることで、受精卵の状態から14日程度で、
中学二年生の御坂美琴と同じ姿に成長させることができる。
製造直後の状態では知能・人格は赤ちゃんそのものであるため、
学習装置によって必要な知識などを脳に書き込んでいる。

服装は、美琴と同じく常盤台中学の制服で、季節により冬制服と夏制服を衣替えする。
頭部には軍用ゴーグルを装備。
制服のスカートの下に短パンを履いておらず、ショーツの柄は基本的に縞パン。
美琴との外見的な区別は困難であるため、上条当麻はこのゴーグルと縞パンで識別している。
実験が中断されて以降も、この服装は基本的に変わっていない。

誕生した経緯が経緯であり、かつ人間のクローンそのものが国際法に抵触する関係上、
オペレーションネーム・ハンドカフス以降にその存在が明るみになるまで、
彼女たちの存在が一般社会に公表されることはなかった。
ただし、公表される以前であっても彼女達自身はあまり気にしていなかったようで、
平然と学園都市の市街を出歩いたりしている。

【能力・スキル】

能力は、オリジナルと同じく電撃使い(エレクトロマスター)
オリジナル(美琴)と比較して能力が大きく劣るため、『欠陥電気(レディオノイズ)』と定義される。
強度は異能力(レベル2)であり、通常は能力が成長することはない( 出典 )。

同一振幅脳波・AIM拡散力場の特性を利用した『ミサカネットワーク』という脳波ネットワークが存在し、
これにより『妹達』の全個体は情報や意識、記憶を共有することができるが、
常にアップロードし続けている状態ではないため、共有しないこともできる。

その製造目的や実験の内容もあって、戦闘向けのカスタマイズがされており、
鋼鉄破りオモチャの兵隊などの銃器を始めとする戦闘技術に長けている。

また度重なる一方通行戦によって得た戦闘経験は、ミサカネットワークにより蓄積されているため、
実戦慣れしており、相手が素人なら集団戦でも軽くあしらってみせることが可能。
一万人近い旅団クラスの数に、全員がレベル2~レベル3の電撃使い、脳波ネットワークによる連携、
学園都市の最新鋭の戦術をインプットされている……などなど、
『個』としては美琴の足元に及ばずとも、『集団』としては非常に高い戦闘力を有している。

【作中での行動】

「超能力者の量産は可能か」という命題に基づき始まった、
量産型能力者(レディオノイズ)計画』で開発されたクローン技術から生み出された。
計画の責任者は天井亜雄
しかし、計画終盤における樹形図の設計者の予測演算によって、
量産されたクローンはオリジナルの1%程度の力しか出せない事が判明。実験は失敗に終わった。

その後『妹達』のクローン技術は絶対能力進化のターゲットとして拾われる。
この実験によって既に00001号から10031号が一方通行によって殺害。
生存することができた10032号から20000号までの9969人は、実験の中止に伴い世界各国の研究所に「治療」のため預けられた。

その後順調に治療は続けられていたようだが、『原石』達の『採掘』を阻止するため、
『原石』の保護を考える貝積継敏、そのブレインである雲川芹亜からカエル顔の医者を通しての依頼で、
各地の研究施設を襲撃。これを制圧した。

「女性は痩せている方が優秀であり、男性は優秀な女性を好む」という情報を冥土帰しから教わったため、
目下のところダイエットに奔走している。
結果ミサカ間で競争が生まれ、個体間での個性も出てきているようだ。
星座占いや血液型占いでもその内容、主に恋愛運に関する事で争いが起こっている。

『妹達』が製造された真の理由は、『アレイスタープラン遂行に必要なため』であったことが後に示唆された。
木原幻生曰く「アレイスター君のお気に入り」。
『量産型能力者計画』『絶対能力進化実験』は、いずれも(アレイスターにとっては)あくまで失敗することが前提のダミーで、
「ミサカネットワークを構築してAIM拡散力場を全世界に広げる」などの役割を担っており、
オリジナルである御坂美琴すらも、本当はミサカネットワーク構築のための「材料」に過ぎなかったとアレイスターは語っている。

アレイスターに変わって、二代目の統括理事長に就任した一方通行は、
オペレーションネーム・ハンドカフスという計画を発動。
自身の裁判を通じて彼女達を一般社会に溶け込ませようとした。
そして米国時間の12月25日、一部の妹達がロサンゼルス市での上条と魔術師キトリニタスの戦闘に参戦し、
その姿がテレビカメラの中継に映されたことで彼女達が実在することが露呈。
この事は世界的ニュースとなり、学園都市内外に「9969人の軍用体細胞クローン能力者」の存在が知れ渡ることとなった。

【口調】

打ち止めや番外個体等の例外はあるが、基本的には御坂妹と同じ。
一人称は「ミサカ」。ミサカネットワーク内では識別のため「ミサカ○○○○○号」と検体番号込み。
通常会話文の後に、「~と、ミサカは○○(精密描写)」が付く。

【各個体の記事・参照】

現在までに登場した検体番号が識別可能な個体は以下。

  • 量産型能力者『妹達』計画よりも前に作られた試作個体
0号(プロトタイプ)『ドリー』 (姉・妹)
この『ドリー』は、量産型能力者計画がスタートするよりも前に製造された経緯からか、
検体番号や一人称でミサカを名乗らず、ミサカネットワークにも接続していない。

  • 天井亜雄らによる量産型能力者計画および絶対能力進化計画の個体
ミサカ00000号(フルチューニング)
ミサカ1号
ミサカ9982号
ミサカ10031号
ミサカ10032号(御坂妹)
ミサカ10039号
ミサカ10046号
ミサカ10777号
ミサカ13577号
ミサカ19090号
ミサカ20001号(最終信号・打ち止め)
このうち、19090号は、布束砥信により感情データをインストールされた、感情の表現が比較的多彩な個体。
また10032号、10039号、13577号、19090号の四名がカエル医者の病院で共同生活している*1

  • 以後に製造された個体

  • 本編とは無関係の番外編(ネタ企画)に登場した個体

なお、それぞれの個性はほぼ見る事ができないが、
八巻、SS2、新約二十巻、創約二巻などで、世界各地にいる妹達の一部を確認できる。
以下その妹達と所在地と思われる場所。

ミサカ10050号:グアテマラ(サカパ)
ミサカ10090号:フィリピン(ダヴァオ)
ミサカ10501号:オーストリア(ザルツブルク)
ミサカ10782号:南極
ミサカ10840号:ドイツ(ザルツギッター)
ミサカ10854号:スペイン(セビリア)
ミサカ10855号:ポーランド(スタロガルト)
ミサカ11899号:ベネズエラ(ラ・パラグア)
ミサカ12053号:インド(アーメドナガル)
ミサカ12083号:タイ(チェンマイ)
ミサカ12481号:スロベニア(ツェリエ)
ミサカ13072号:フランス(アングレーム)
ミサカ14333号:メキシコ(グアダラハラ)
ミサカ15110号:アルゼンチン(デセアド)
ミサカ15113号:ポルトガル(ブラガンサ)
ミサカ15151号:ブラジル(リオデジャネイロ)
ミサカ15327号:韓国(クンサン)
ミサカ16770号:ドイツ(シュレスウィヒ)
ミサカ16836号:カナダ(ムースニー)
ミサカ17000号:イギリス(ガラシールズ)
ミサカ17009号:オーストラリア(シドニー)
ミサカ17203号:イタリア(ファエンツァ)
ミサカ17403号:ブラジル(コダジャス)
ミサカ18000号:ベトナム
ミサカ18022号:スイス(ローザンヌ)
ミサカ18072号:ノルウェー(ベルゲン)
ミサカ18820号:アメリカ(ケープケネディ)
ミサカ19009号:中国(ペキン)
ミサカ19348号:フィンランド(ロヴァニエミ)
ミサカ19488号:スペイン(ログローニョ)
ミサカ19900号:南極
ミサカ19999号:ロシア(ノボシビルスク)
ミサカ20000号:ロシア(ノボシビルスク)


最終更新:2022年05月17日 14:22

*1 創約2巻の一部の版に「13570号」および「19095号」が登場しているが、いずれも従来の13577号・19090号と同一人物(誤記)であり後の版で修正されている