【初出】
十四巻
【解説】
正式名称は『Document of Constantine』。
(禁書世界における)一般的伝聞としてはコンスタンティヌスの財産目録とでも言うべきものであり、
『C文書に該当する物品は(コンスタンティヌスの相続者である)
ローマ正教の所有物「ということ」になる』
という効力を持つとされた。
だが実際のC文書(と呼ばれているもの)の効力はそんなものではなく、
「ローマ正教徒に対し、
ローマ教皇の発言をどのようなものであろうと正しいと信じさせる」というもの。
あくまで「信じさせる」効果であり、「
黄金錬成」の様に物理法則を歪める訳ではない。
また、ローマ正教にとっての正しさに興味のない者や、善悪を区別しない者を操る事はできない。
ペストやオスマン帝国の侵略等、過去幾度となくあったローマ正教存続の危機に対して人心を保つために作られ、
「理想と現実の間を埋めるための霊装」とも称される。
強大な効果故に一旦宣言してしまったことはC文書自身をもってしても取り消すのが難しいため、使用の際は上層部全体の承認を得る必要があり、教皇の独断で乱用することは出来ない。
バチカンの中心部から
地脈を通して全世界に伝達するため、命令はバチカン内で発せられる。
ただしバチカン外でもアビニョンの
教皇庁宮殿に限り発動でき、その場合は上層部の意見をまとめずに使用することが可能。
代わりにバチカンでの操作に比べて準備に時間がかかる。
ローマ正教徒とはいっても大多数の人間は宗教ばかりでなく科学技術にも頼る、グレーゾーンのような存在である。
それら「浮動票」を取り込むために対立を煽ろうとして使用されたようだ。
最終的には
幻想殺しで触れたことにより、粉微塵となって消滅した。
最終更新:2018年10月15日 13:51