【種別】
用語

【初出】
殺人器とネバーエンド

【解説】
「殺人器とネバーエンド」が語られる時間軸にて、
十八年三ヶ月前から国家公安委員会で正式に採用された言葉。
ある一定の条件を満たした凶悪な殺人事件の犯人を指す。

その特異な殺害方法からある種の異様な魅力を誇るゆえに便乗犯や模倣犯を生んでしまうため、殺人鬼の起こした事件は広域重要指定を超えた禁令殺人鬼指定という区分に該当し、初動の段階で公安委員会が動き一切の報道は禁じられる。
そのため『殺人鬼』という単語が公的に使用される場所は非常に限られていて、六法全書にも記されていない。
殺人鬼が起こした事件はもはや通常の法では裁かれず、捕らえられた殺人鬼は警察も裁判所も刑務所も通さず“もっと別の所へと連行される”とのこと。

国家が公式に定めた殺人鬼は大きく分けて七十二種類存在し、
焼殺死、服毒死、入水死、撲殺死、失血死、絞殺死、凍結死など一人につき1つの死因を習得している。
複数の『死因』を習得しようとする者もいるが、最終的には必ず1つの死因を選択して究極まで突き詰める。

それら殺人鬼の中でも特に有力な七人の殺人鬼には、七大悪魔を差す変形七芒星になぞらえられた『名』が冠される。
殺人器、殺人機、殺人姫、殺人忌、殺陣鬼、殺人妃、―――そして殺神鬼。
呼び方は共に「さつじんき」であるが、最後の殺神鬼は欠番(ロスト)とされている。

最終更新:2022年03月13日 04:07