【種別】
人名(通称)

【元ネタ】
実在の人物。
作中で明言されていないが、『黄金の夜明け団』に所属していた女優フローレンス=ファーが元ネタと思われる。

【初出】
新約十八巻

【解説】
魔術結社『黄金』に所属していた魔術師の一人。
ボディラインをくっきりと魅せる大仰な赤のパーティドレスを着ているのに反し、
目も口もないつるりとした仮面でその美貌を覆い隠している。

『黄金』の魔術師は一人一人が伝説に等しい道のりを歩んできた傑物ばかりであり、
表の世界でも名のある有名人は少なくなかったが、
その中でもスキャンダラスな面において欠かせないと評価を受ける人物。

研究途上につき門外不出と決まっていた象徴武器を着飾り、表の世界の夜会を練り歩いたという逸話を持ち、
破天荒振りではクロウリーをも凌駕するとも。

同時に広告塔としても欠かせない存在であり、
組織内に於ける影響力の高さではウェストコットメイザースクロウリーに匹敵する。

当時の『黄金』の魔術師と思想面では大して変わらず、
魔術の『火花』の存在を知っていても何ら手を打つことはなく、
寧ろ側近に火の粉が降り掛かったら即座に切り捨てるなどの冷酷な面も見せる。

また『黄金』という魔術結社の中に於いて、
更に選ばれし者しか招待されない二重結社スフィアの長という地位を築き上げた優秀な魔術師でもある。


最終更新:2020年09月27日 15:11