【種別】
駆動鎧・データベース

【初出】
新約十九巻

【解説】
駆動モーターや電位伸縮性テープで補強された特殊なスーツ。
装甲の隙間のライトは装着者の置かれている危険度に応じて青→黄→赤に変化する。
外装は演算型・衝撃拡散性複合素材になっている他、
防衛機能として『一方通行』の能力を一部再現している。システムにはアネリが常駐しており、
浜面をサポートすべくその性能を遺憾なく発揮している。

非常に高度な防御力を有しており、アネリが指示した位置に手足の位置を配するだけで中国拳法のすごいの(浜面談)が出て
アンチスキルが用いる1トン級の防弾装甲車両をティッシュの空き箱の如く軽く吹き飛ばす、
『警備員』からの一斉射撃を受けてもたったの一発も掠らずにその場から逃げおおせる、
あの一方通行と相対し、ベクトル操作を用いた一撃を受けてなおノーダメージ等、凄まじいスペックを誇る一着。

股下の部分に緊急脱出用の小さなボタンがあり、ここに細い針などを差し込んで押すことでパージされる仕様になっている。
滝壺がこのボタンの穴に伸ばしたクリップを差し込んだことで浜面は無事に救出された。パンツ1枚の姿になったが。

その正体は、学園都市の最大の産物とも言える科学的叡智の集合体『書庫(バンク)』である。
学園都市の情報を司る『書庫』は代々さまざまなデバイスに代替わりしており、その先代は総合証券取引所の高速サーバーだったが、
大熱波』後を良いタイミングとしてプロセッサスーツに代替わりさせる予定だった。
プロセッサスーツが前述した冗談のようなパワーを誇っていた理由は、
スーツ自体が『書庫』として機能するほどのスペックを有していたからに他ならない。
アネリをフルスペックで常駐させてもなお余りあるほどの莫大な情報処理能力の正体は、
元々スーツそのものが『書庫』であり、あらゆる情報の源泉だったため、余りにも高度な処理スペックを持っていると錯覚していたのである。
浜面仕上の背筋を通っていた悪寒じみた感触は、『書庫』が浜面の思考に何らかのインスピレーションを与え、行動の一つ一つを何らかの形で促していたものによる。

コロンゾンによって操られたA・O・フランキスカはスーツごと『書庫』を強奪。
当初は、1セット分の予備パーツを丸ごと使用して同型のスーツをもう1つ作成。こちらを囮として浜面に着せ、一方通行を釣る予定だった。
ところがこの囮、本命のスーツとSIMが同一の全くの同型機だったため、競合が起こって『書庫』のネットワークに繋がらない状態となり、
本来の目的である学園都市の科学技術を掌握できない事態に陥っていた。
A・O・フランキスカはその問題を解消するべく、囮として作成したプロセッサスーツを処分するべく、浜面を追うことになった。

「全身の皮膚の表面から電気信号を送るため」といった理由により、着用者は肌着を除いて衣服を身に着けることが出来ない。
実際に前述のA・O・フランキスカは水着姿、浜面は下着姿で着用していた。

なおデザインは葛西心氏による。

最終更新:2020年07月01日 23:16