【種別】
霊装


【初出】
新約20巻

【解説】
神威混淆』・全五種の内、唯一本来の使い方で発動された一品。
発動前は純金とダイヤでできたバラの装飾品の形状をしており、宿主を求めて金属質の触手を伸ばして移動する。
フリーの運び屋として雇われたオリアナによって大英博物館に運び込まれた。

発動後は宿主をオリーブの枝、指に絡まる純金の糸をブドウの蔦に見立て、純金の糸の回転回数と回転方向を変圧器(トランス)に見立てて攻撃を行う。宿主の軸を右5周とし、そこからズレていく程に攻撃力が生じる。
主に巨大極まる極彩色の食虫植物による攻撃や、撃墜術式にも耐えうる飛行等を行い、
大型トラックすら丸呑みしかねないハエトリソウ、巨大な戦艦すら紙粘土のように抉り取るモウセンゴケ、
コンクリートや鉄骨をも溶かすウツボカズラ、トンネルを丸ごと覆うムシトリスミレなどなど、
10や20では効かない数多くの植物を操り、その一撃一撃が
数キロ離れたクロウリーズ・ハザードを50〜100体ほどすり潰すという恐ろしい火力を持つ。
さらに地球2周分とも言われるロンドンの地下鉄網全域に一瞬で食虫植物と耳目になる雑草を張り巡らせ、
自由自在に『砲台』が顔を出す死の森と化させるなど、増殖力も凄まじい。
幻想殺しであれば触れるだけで枯れて萎れるものの、
イシス=デメーテルは指一本を右に一周回すだけで十二分の凶悪な植物を張り巡らせるため、影響力には何ら変化はない。

作中ではオルソラ=アクィナスを宿主として起動した後、
クロウリーキラーとしての役割を存分に発揮して銀髪少女のアレイスターに重傷を負わせたが、
『神威混淆』の特性に気付き、オルソラ本来の慈善精神に訴えかけて説得を試みた上条によって引きはがされる。
その後アレイスターを取り込もうとしたものの失敗。
上条の幻想殺し・アレイスターの霊的蹴たぐりで大きく損傷し、
最終的に、正気を取り戻したオルソラによってコンクリートの破片で叩き潰された。

最終更新:2018年06月27日 11:46