別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子
1 名前: VIP村人y 投稿日: 2006/11/24(金) 23:23:23.31 ID:AdgciDhE0
ここは「ひょんなことから女の子」スレです。

誰かが女の子になったり、何かが女の子になったりしています。
デフォのキャラがいないので、自由にをキャラ作って下さい。
どんな長編になろうが、SSであろうがおkです。
別に新ジャンルじゃないし既出も上等。
あなたも「ひょんなの子」を妄想してみませんか?

・過度のリアル報告は避けましょう。
・自動保守は極力避けましょう。
>>1にこのテンプレを貼りましょう。

以下議論予定
・スレ立ては金曜日に行いましょう。
・金曜日にスレが落ちたら、すぐ立て直すのではなく翌週に立てること。

まとめwiki http://www12.atwiki.jp/hyon/pages/1.html
避難所 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/31732/1155745234/



2 名前: VIP村人y [sage] 投稿日: 2006/11/24(金) 23:27:28.32 ID:AdgciDhE0
需要なし?


3 名前: VIP神 投稿日: 2006/11/24(金) 23:36:13.58 ID:aA1PD3TpO
遅れたが>>1乙!!


4 名前: VIP皇帝 投稿日: 2006/11/24(金) 23:46:18.74 ID:EkO1RJz40
>>1乙です。


5 名前: 南蛮ムキトス 投稿日: 2006/11/24(金) 23:47:21.89 ID:oIm0a9LPO
おぉ、立っとる
>>1乙っさ!


6 名前: VIP村人u 投稿日: 2006/11/24(金) 23:54:36.29 ID:ThJWuePn0
>>1乙ー


7 名前: VIP奴隷 投稿日: 2006/11/24(金) 23:55:25.58 ID:BgSAQzbqO
∴凸∴


8 名前: VIP村人m 投稿日: 2006/11/25(土) 00:18:26.23 ID:1BgYiu62O
アルベルト:
よさないか!


9 名前: VIP村人n 投稿日: 2006/11/25(土) 00:42:27.72 ID:cZTQpU39O
揚げ


10 名前: VIP無職 投稿日: 2006/11/25(土) 01:00:25.71 ID:jCG6v5tp0
>>1
乙でございます^^


11 名前: VIP無職 投稿日: 2006/11/25(土) 01:18:27.32 ID:jCG6v5tp0




12 名前: VIP無職 投稿日: 2006/11/25(土) 01:29:45.59 ID:jCG6v5tp0




13 名前: VIP足軽になりたい 投稿日: 2006/11/25(土) 01:33:48.02 ID:RmcQncte0
レスがもったいないってことは無いけど、そこまで早い保守必要ないと思う
今のvipだと、最も過密するときでも1時間くらい平気で残ってるみたいだから
まあ早くても3〜40分なら落ちようが無いはず


14 名前: VIP侍 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 01:43:18.12 ID:V7iD6lU+O
SS書く前に、まとめに目ぇ通したほうがイイ?


15 名前: VIP村人o 投稿日: 2006/11/25(土) 01:44:27.55 ID:cZTQpU39O
>>14
ご自由にドゾ


16 名前: VIP足軽になりたい 投稿日: 2006/11/25(土) 01:49:16.57 ID:RmcQncte0
新ジャンルスレと違って動かすキャラが決まってないから必要ないかと
自分の書く参考程度に


17 名前: VIP侍 投稿日: 2006/11/25(土) 01:52:15.40 ID:V7iD6lU+O
>>15
短編をちょこちょこっと読んできた。
名前がIDの作者とか居るってことは、申請なく急に書いちゃっていいのかな?


18 名前: VIP村人n 投稿日: 2006/11/25(土) 01:55:04.19 ID:1BgYiu62O
vipで申請とかアホくせ


19 名前: VIP村人a 投稿日: 2006/11/25(土) 02:02:19.44 ID:RmcQncte0
1レス小ネタでも100レス長編でも、思いついたら垂れ流しておk


20 名前: VIP足軽s [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:31:11.34 ID:V7iD6lU+O
※1
 梅雨明けの朝。まだ公園の紫陽花が、薄ぼけた朝焼けに彩色を添える時期。俺はなんら変哲のない、いつもの登校路を自転車で駆けていた。

俺を追うように空へ昇る朝日が、紺の制服の背中を焼く。

男「今日も暑くなりそうだ…」



 路地を出ると、大通りがいつに増して人でごった返している。下りた自転車を引きながら、人だかりの先頭まで出ると、黄色いテープが張られていた。中には何人かの警官が、テープから中に入らないように人々に叫んでいた。

警官を一人呼び止める。

男「何かあったんスか?」


21 名前: VIP将軍 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:43:40.41 ID:V7iD6lU+O
※2
警官「トラックの転倒事故だよ。ここは通れないから迂回してくれ」

転倒事故?どこが。
足止めをくらい大渋滞してるこちらとはうらはらに、テープの向こうには、停車されたパトカー以外、倒れたトラックとやらはおろか、車一台見あたらない。

冗談じゃねえ。ここ通らなきゃ遅刻確定じゃねえか。

「…………」

バッ

警官が離れた隙に、テープを潜り、広々とした車道へ一気に自転車を加速させた。

警官「あ、コラ!君!」

遅い。
白バイを準備しておかなかったお前らが悪い。


22 名前: VIP皇帝 投稿日: 2006/11/25(土) 02:50:41.06 ID:1BgYiu62O
 


23 名前: VIP将軍 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 02:57:07.11 ID:V7iD6lU+O
※3
 しばらく無人の大通りを走っていると、前にやっと転倒しているトラックが見えた。近くは大破した乗用車が一台。

なんだってこれしきの事故でこんなにも広範囲を封鎖しているんだ?

その事故現場を横目に学校に向かおうとしたとき、

『そこの自転車の学生!戻りなさい!』

パトカーが後ろから追ってきた。ふたつの車体で見事に前方を塞がれ、しどろもどろしているうちに捕まってしまった。

「な、なんだよ!なんでこれっぽっちの事故で通行止めなんだよ!」

「我々は知らん。上からの命令だ」


24 名前: 宿屋の女中 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 03:12:18.11 ID:V7iD6lU+O
※4
昼休み。いつもの3人と飯を食べてた時、最初に切り出したのは友1だった。

友1「そういや、今朝はどーしたんだよ男!お前が遅刻とはらしくもねぇ」

男「あー…なんか事故で道が封鎖されててさ。突っ切ろうと思ったら警察に捕まってメチャクチャ怒られた」

友2「ちょwwwwwそこは突っ切らないだろ………常識的に考えて………」

友3「事故だったんなら、学校に連絡すればいいじゃない馬鹿ね」

それもそうだ。要らん苦労をした。しかし…あのトラックはなんであんなに遠ざけられていたのだろう。


25 名前: VIP足軽t [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 03:27:25.77 ID:V7iD6lU+O
※5
男「はぁ…」

午後は俺にとっては呪文でしかない数学…さっさと終わんねーかな。
そんなことを考えていた矢先、

キュッ

「……!?」

急に呼吸が出来なくなった。何故だ、なんでいきなり…助けて……

ガタンッ

俺は机を倒して教室の床に倒れこんだ。
ざわめき始めた教室を気にしている余裕はない。息苦しさに次いで胸や頭、体中が激痛に蝕まれる。



 終わりはあっけなかった。息が急に回復すると、同時に痛みも全て引いた。

友1「だ、大丈夫か男…」

男「あぁ、なんとか…」

答えた声は、俺の声じゃなかった。


26 名前: 宿屋の女中 [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 03:29:47.88 ID:V7iD6lU+O
続きは明日書く…ネムイ('A`)


27 名前: VIP村人b 投稿日: 2006/11/25(土) 03:34:05.86 ID:RmcQncte0
>>26
乙。続き待ってるよー


28 名前: VIP村人c [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 04:56:29.96 ID:RmcQncte0
ほ?


29 名前: VIP村人r 投稿日: 2006/11/25(土) 06:57:25.12 ID:K1dIclSJO
し?


30 名前: VIP村人u 投稿日: 2006/11/25(土) 07:50:58.46 ID:cZTQpU39O
>>26
GJ!wktkしてるよ!


31 名前: VIP村人t 投稿日: 2006/11/25(土) 08:44:42.89 ID:K1dIclSJO
書けね…………

これはもう>>26に期待するしかないね。


32 名前: VIP村人v 投稿日: 2006/11/25(土) 10:09:42.93 ID:K1dIclSJO
アクロバティックな捕手


33 名前: VIP足軽hentai 投稿日: 2006/11/25(土) 10:46:44.47 ID:wEmLXuDu0
朝ほす



34 名前: VIP村人x 投稿日: 2006/11/25(土) 12:00:00.97 ID:K1dIclSJO
昼ほす


35 名前: VIP賢者 投稿日: 2006/11/25(土) 12:30:38.98 ID:2H1UhqTx0
>>26の話の続きが気になる保守


36 名前: VIP足軽flash 投稿日: 2006/11/25(土) 12:54:36.55 ID:goQqhuZ80
保守


37 名前: VIP村人XL 投稿日: 2006/11/25(土) 13:42:46.62 ID:cZTQpU39O
昼寝から覚めておはようの保守


38 名前: VIP無職 投稿日: 2006/11/25(土) 14:33:33.09 ID:2H1UhqTx0
一時間放置でも落ちないのか


39 名前: VIP賢者 投稿日: 2006/11/25(土) 14:50:16.94 ID:VIEhZTy00
ひょんなことからウズラを拾ってしまった。
とりあえず釣具屋でミルワームを買ってきて与えてみた。
気に入ったようでうれしそうに食っていた。
箱に入れて飼うことにした。

http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2355.jpg

ウ「ごしゅじんサマー! あさだよー。おきてよー!」
男「・・・?」
ウ「あ、おきた。おはよー。」
男「な、なんだお前?」
ウ「なにって、うずらだよ。」
男「・・・は? マジ?」

女の子になっていた。


40 名前: VIP魔法使い 投稿日: 2006/11/25(土) 15:17:04.83 ID:VIEhZTy00
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2358.jpg

男「お前、誰だ?」
ウ「うずらだよ。きのうひろってもらった。」
男「・・・ 名前は?」
ウ「ないよ。だってうずらだもん。」
男「・・・」
ウ「でも、よぶんだったら『あらぶるたか』とかがいいな。」
男「ウズラなのになんで鷹なんだよ。」
ウ「じゃあ『ウズぶるたか』で。」


41 名前: VIP魔法使い 投稿日: 2006/11/25(土) 15:50:58.67 ID:VIEhZTy00
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2359.jpg

腹が減ったが食い物がないので、近所のファミレスに行くことにした。
ウズ子にはとりあえずLサイズのTシャツとサンダルを与えた。

男「何を食べるかな・・・」
ウ「なんでもいいの?」
男「いいぞ。。ええと、俺はカレー、セットで。」
店「カレーセットおひとつ。」
ウ「むしセット!」
男「そんなものは無い!」
ウ「あう〜・・・」
男「他に食いたいものは?」
ウ「じゃあ・・・ なっぱ?」
男「ガーデンサラダひとつ。」
店「ガーデンサラダおひとつ。かしこまりました〜!」


42 名前: VIP足軽j [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 15:55:52.73 ID:reVsunDS0
>>26の続きだお

※6
おかしい。明らかにおかしい。声もおかしかったが、クラスの連中の目線がどうも『心配している』目じゃない。

友3「あの、男……アンタ…その髪……」

髪?頭に手をやる。
手触りはたしかに俺の髪だ。が、こんなに後ろ髪を伸ばした覚えはない。

男「な、なんだこれ!?」

手でたどると、床に座ってる体制で床まで髪が届いている。

男「う、うわぁぁぁ!!」

思わず立ち上がると、周りの目線も糸で結ばれたように上がる。だが、それに気付く前に胸に違和感を覚えた。……重い。親に隠れて夜酒を飲んだ翌朝の胸の重さじゃない。物理的に重い。
恐る恐る手を添えると、ないはずのソレがあった。

男「……友3、手鏡」

友3は自分の机に戻り、手鏡をこちらに放る。
俺は自分の顔を見て、こんどこそ気を失うかと思った。

友2「男テラモエスwww」


43 名前: VIP足軽j [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 15:58:31.57 ID:reVsunDS0
>>うずら
スマン…ぶったぎってしまった…


44 名前: VIP無職 投稿日: 2006/11/25(土) 16:00:21.66 ID:VIEhZTy00
>>43
いや、ドンマイ。
実はスレ違いで放置プレイの刑かと思ってドキドキしてた。


45 名前: VIP足軽ktkr [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 16:05:12.85 ID:reVsunDS0
>>44
俺も新参だからなんとも言えんが、いいんじゃないか?イラスト付きなのは個人的にすごいとおもふ。


46 名前: VIP足軽v [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 16:11:03.06 ID:edy0K3mi0
>39
!? エレベータとかのひとだ!


47 名前: VIP村人Ecup 投稿日: 2006/11/25(土) 16:13:21.71 ID:K1dIclSJO
違うんだ、荒ぶる鷹のAAがなかっただけなんだ!


48 名前: VIP村人xxx 投稿日: 2006/11/25(土) 16:18:06.84 ID:1BgYiu62O
ヘ○ヘ
  |∧
 /


49 名前: VIP皇帝 投稿日: 2006/11/25(土) 16:19:25.05 ID:VIEhZTy00
>>46
エレベーターのみくちゃんとウズ子の髪型が一緒なのはナイショだぜ。

>>47
実は期待してた。


50 名前: VIP足軽ktkr [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 16:23:42.41 ID:reVsunDS0
※7
友1「しっかしなぁ……凄い勢いで髪が伸びたときは、バケモノにでもなるのかと思ったぜ」

ところ変わって保健室。あれ以来呼吸困難も体の痛みもなくなりはしたが、とりあえずこの姿のまま授業を続けるわけにはいかないので、3人に連れられてこられたワケだが…

友3「どうみても…オンナノコだよね」

友2「ああ。どうみてもオンナノコです。ほんとうにありがとうございました」

保健医「どうゆう、ことかしらね…生徒手帳の顔と照らし合わせても、男君の親族だとしか思えないわ」

保健医は生徒手帳をヒラヒラさせながら、俺の顔を訝しげに見下す。

友1「いや先生、こいつは俺等の目の前でこうなった。先生には信じる余地がないだろうが、俺たちには疑う余地がねえ」

保健医「ふーむ……とりあえず親御さんに連絡しないとね。男君、お姉さんか妹さん居る?」

元男「…………」

友2「コイツはヒトリッコ」

保健医「そう…じゃあ、女の子が着てても違和感がない服持ってる?」

元男「…………」

友1「おい、どうなんだよ」

元男「…………」


51 名前: VIP無職 投稿日: 2006/11/25(土) 16:23:48.37 ID:VIEhZTy00
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2360.jpg

ファミレスの帰りに公園に寄ってみた。
ウ「あ! すなだ!すなだーーーー!」
男「!?」
ウ「すなーーーーーーーーーーーー!」
 バサバサバサバサ・・・
男「砂浴びか・・・」
ウ「さっぱりしたー!」
男「砂まみれだな。」


52 名前: VIP足軽ktkr [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 16:24:40.83 ID:reVsunDS0
※8
保健医「まあいいわ。服は親御さんに用意してもらうか…無理だったら学ランで帰るのね」

友3「あ、私が自分の服持ってきます。ね、私の服でいい?男」

元男「…………」

保健医「私、連絡してくるから。ここで待ってなさい」

保健室から保健医が出てってからも、元男は固くなに口を閉ざしたままでいる。

友2「どーして喋らないん?」

友2は相変わらず空気を読んでないテンションで問う。

元男「自分の声を…聞きたくない……」

正直自分の中でも心の整理がつかない。認めたくない。喋らなければ声が戻る…体が戻るとは思えないが…ただ認めたくない。
俺は頭を抱え込んでしまった。


53 名前: VIP足軽ktkr [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 16:25:58.92 ID:reVsunDS0
とりあえず区切りまできたから、俺はうずらの読者にまわる。


54 名前: VIP村人xxx 投稿日: 2006/11/25(土) 16:29:04.93 ID:1jmMzHe30
突っ切ったせいで呪われたんだろw


55 名前: VIP無職 投稿日: 2006/11/25(土) 16:39:06.50 ID:VIEhZTy00
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2361.jpg

男「おい、服脱いでこっち来い! 洗ってやるから。」
ウ「ビクッ!」
男「どうした? 冷たくないぞ。」
ウ「・・・」
男「早くしろ。あと服は洗濯機の中に入れとけ。」
ウ「みずきらい〜!」

 結局とっつかまえて洗った。


56 名前: VIP村人xxx 投稿日: 2006/11/25(土) 16:39:46.79 ID:1BgYiu62O
>>54
からけ


57 名前: VIP村人xxx 投稿日: 2006/11/25(土) 16:44:21.91 ID:1BgYiu62O
つーかあれだ。
先読み厨は作者が一番嫌う読者の一つだ。


58 名前: VIP村人z 投稿日: 2006/11/25(土) 16:45:23.77 ID:euWEixJiO
雲一つなく晴れ渡った青空。
学校の外には出店が並び、暑い中でも元気に声を張り上げ頑張っている。
窓からはクラス展示や部の催しもの、ゲーム大会やライブの垂れ幕が、
所狭しと垂れ下がっており、学校祭という一年に一度のお祭りなんだと実感させられる。
……ボクの学校ではないけど。

友「おい、何ボーッとしてんだよ、いろいろ見て回ろうぜ」
友2「そうだよ、ってかお前の姉ちゃんは何処なんだよ」
後ろから食べ物を両手に持った友たちが声を掛けてくる。
そう、何故か中学生のボクは、高校生の姉ちゃんの学校祭に来ていた。
今年三年生の姉ちゃんは、去年も一昨年も、学校祭に来いなどとは言わなかった。
それが、三日前に突然頼み込まれてしまったのだ。
今年の学校祭は絶対来てくれ、友達も連れてきて構わない、
全部出店がタダになるチケットをあげるから、絶対来て。
ボクは正直乗り気ではなかったけど、たまたま友達にそのことを話すと、
すっかり行く気満々になってしまい、こうしてボクは姉ちゃんの高校の敷地に立っているわけだ。
『あ、そういえば、姉ちゃんのクラス行かなきゃいけなかったんだ、
悪いけど、ちょっと二人でぶらぶら見ててよ。
チケット全部、渡しとくから』
ポケットからチケットを出し、友たちに渡す。友たちはそうかー、じゃなー、と言ってそのまま走り去ってしまった。
ボクは一人、姉ちゃんのクラスに向かった。
一体何をやらされるのだろうと、ぼんやり考えながら。


59 名前: VIP村人xxx 投稿日: 2006/11/25(土) 17:04:25.62 ID:K1dIclSJO
>>58
wktk


60 名前: VIP商人 投稿日: 2006/11/25(土) 17:10:11.11 ID:VIEhZTy00
>>53
読者って言われてもオチまで考えてるわけじゃないんで、今日はここまで。
またなんか思いついたら書きます。

http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2362.jpg
ウ「あ、あのねー・・・」
男「ん?」
ウ「あの、た、たまごでた。」
男「ええっ?」
ウ「たまご。」
男「まあ、ウズラだからな・・・ 卵か。どうしたもんかな・・・」
ウ「どうするの?」
男「暖めても孵るわけないし、捨てるのもなんだし。」
ウ「たべたい!」
男「(それしかないよな。よかった自分で言ってくれて。)」
ウ「めだまやき。」
男「倫理的に問題はないのか? ・・・無いか。」


61 名前: VIP賢者 投稿日: 2006/11/25(土) 17:10:48.71 ID:QpZvqvtM0
みんなグッジョブ!そしてうずらの絵がかわええw


62 名前: VIP村人XL 投稿日: 2006/11/25(土) 17:25:49.54 ID:euWEixJiO
>>58続き

「ねえ、ひょっとして、キミ、アツコちゃんの弟君じゃない?」
スリッパに履き替え校舎に入り、ボーッと廊下を歩いていると、
女の人に話しかけられた。髪は短めで、仮装なんかしてる人も多い中、普通の制服を着ている。
『はい……あの、姉ちゃんの、友達の人ですか…?』
「んんっ、そだよ。あたし、リカって言うんだ。
キミのお姉さんから話は聞いてるよー、ユキオ君」
『? 話…ですか?』
「うん、こりゃあ上玉だ、話以上だね。すっごい可愛い顔してるよ。
体も細いし、肌もキレイだし。女の子に間違えられること、あるでしょ」
『え…その…』
「ま、話はあとで。とりあえずキミのお姉さんのクラス行こっか。
みんな、キミの登場を待ってるよっ、頼むよヒーロー、いやヒロインか」
みんな待ってる?
ヒロイン?
何が何だか訳がわからない。
ボクはこっちこっち、と元気良くスタスタと歩いていくリカさんの後ろをついていきながら、
何とも言えぬ微妙な嫌な予感を感じていた。


63 名前: VIP村人p [13時間寝てしまった] 投稿日: 2006/11/25(土) 17:35:13.59 ID:RmcQncte0
.   ∩____∩゜.:+___∩: :.+ 
ワク. | ノ      ヽノ     ヽ+.:  
:.ワク/  ●   ● | ●   ● | クマ   
  ミ  '' ( _●_)''ミ'' ( _●_)''ミ クマ 
. /  ._  |_/__ノヽ__  |_/__ノヽ
 -(___.)─(__)__.)─(__)─



64 名前: VIP村人XL 投稿日: 2006/11/25(土) 17:44:56.58 ID:euWEixJiO
3-4の札が下がった教室に入る。
飾り付けなんかはされてるようだけど、
どうやらまだ始めてはいないらしい。まだ開場したばかりだし、こういう所もあるか。
「やあやあみんな、やってるか〜い!ウチのクラスの救世主を連れてきたよ!」
リカさんが教室に入るやいなや、大声を張り上げて叫ぶ。
全くこの人はいつもこうなんだろうか。ボクも恐る恐るゆっくりと教室に入った。
ボクが教室に入ったと同時に、なんだかみんなざわつき始めた。
どうやら歓迎されてはいるみたいだけど、何だか不安な気分になる。
教室には7、8人ばかりの三年生の女子しかいなかった。
教室は綺麗にまとめられ、厨房とおぼしき場所が壁で仕切られ、
あとは机をくっつけて作った即席のテーブルとイスがいくつか並んでいる。
即席のテーブルの上にはメニュー表らしき紙が立てられていた。
そして何より一番気になったのが、三年生の人たちがみんな、メイド服を着ていたことだった。
自分たちで作ったのか、買ったのか、借りたのかはわからないけど、
それはとても可愛く出来ていて、先輩たちに良く似合っていると思った。
『あの…これは…?』
「メイド喫茶。流行りはきっちり取り入れないとね。
ユキオ君もテレビとかで見たことあるでしょ?」
ボクがリカさんに聞くと、すぐさま先輩たちがボクを取り囲んだ。
何となく怖かったけど、みんなニコニコしているから、ボクもとりあえず笑ってみた。
「うわあ〜、ホントにかわい〜ね〜。想像以上だよ」
「……学校祭終了後、持ち帰る」
「キレイな肌してるね〜スキンケアとかしてるの?」
先輩たちが口々にボクに向かって話し掛けた。


65 名前:   [ ] 投稿日:  
  


66 名前: VIP魔法使い 投稿日: 2006/11/25(土) 18:26:30.36 ID:RJpYT4H4O



67 名前: VIP奴隷 投稿日: 2006/11/25(土) 19:11:57.37 ID:w+t5E0SFO



68 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/25(土) 19:12:50.15 ID:pWlUFHwbO
保守しますよ


69 名前: 門番の娘 投稿日: 2006/11/25(土) 19:17:41.24 ID:ZMFCVXBW0
帰ってきたらスレがすごいことになってるww
職人さん方かなりのGJなんだぜ。


70 名前: 内藤ホライゾン 投稿日: 2006/11/25(土) 19:28:57.55 ID:TvGHw/oT0
いいねー



71 名前: 内藤ホライゾン 投稿日: 2006/11/25(土) 19:51:45.17 ID:TvGHw/oT0




72 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [無敵金剛石] 投稿日: 2006/11/25(土) 20:24:07.85 ID:K1dIclSJO
俺の名前は車速人(くるま・はやと)。なんだかんだで職員室にやってきた。

「失礼しまーす、鈴木先生いますかー?」
「はいはーい」

ノリが軽いなぁ……
鈴木先生は一応27らしいが、どう見ても20くらいにしか見えない。
正直付き合いたいぐらいだ。

「車くん、何か用?」

…………っと、目的を忘れるところだった。

「先生、昔、女の子になった教師がいたってホントですか?」
「うん、ホントだよ」


73 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [ヤベ総理も色とりもおもすれーw] 投稿日: 2006/11/25(土) 20:28:51.98 ID:K1dIclSJO
…………意外とあっさりだな。

「で、その人はどうなったんですか?」
「…………良知くん関係?」
「…………ま、そんなトコです」
「そっか。うん、その人は今も女性だよ」
「そうですか…………」

男に戻ってないのか…………

「あの、じゃあその人性格は?」
「うーん、確かに良知くんのあの変わりようは気になるわよねぇ……」
「……どういうことですか?」
「前の人は別に性格とかは変わらなかったから」
「そうなんですかっ!?」

ってことは、アレはやっぱり内面的な問題なのか。
そうと分かればどうにか出来そうだ。
でも、どうすれば…………

「その人に会えませんか?」
「会える…………う〜ん、会えるっていうか…………その人のこと、誰にも言わない?」
「はい。プライバシーは守ります」
「そう。…………その、三年前に女の子になった教師っていうのさ、ボクなんだ」
「…………へ?」
「ボク、元男だよ?」


74 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [旋光の輪舞の新コスがwww] 投稿日: 2006/11/25(土) 20:34:27.69 ID:K1dIclSJO
「…………え、あ、いや、冗談が上手いなぁ。無理なら無理って言って下さいよ」
「ホントだってば!あ、佐藤先生。ボク、男でしたよね?」
「ええ。鈴木先生、結構女の子からモテましたよね」
「ホラ!」

マジで? こんなにかわいいのに?

「…………じゃあ、本当に男だったんですか?」
「うん」

個人的にかなりショックだが、鈴木先生なら話が早い。

「先生は女性になって、どうしたんですか? 辛くなかったんですか?」
「そりゃあショックだったけど、ボクの場合は女の何たるかをお姉様に教わったから…………にゃっ、ごめん、今の忘れて!」

そう言って、鈴木先生は顔の前で手をブンブン振る。
…………かわいすぎる。

「ホントに元男ですか?」
「うん」


75 名前: 荒巻スカルチノフ 投稿日: 2006/11/25(土) 20:36:25.60 ID:TvGHw/oT0
wktk



76 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [ブランクでおかしくなりました] 投稿日: 2006/11/25(土) 20:38:35.96 ID:K1dIclSJO
「でも未だに女性ってことは元に戻る方法はわからないんですよね…………」
「ううん、わかってるよ」

…………今、何て言った?

「ちょ、いまなんつった!?」
「だから、元に戻る方法なら分かってるよ」
「どうすればいいんですか!?」
「ウチの学校のそばのお店ってわかる?」
「変態屋ですか?」
「あ〜……うん、生徒にはそう呼ばれてるみたいだね。そこで『"灰色の木を金色に戻す薬"をください』って言うと」
「元に戻る薬をくれるんですか?」
「ごめん、ウソ、冗談。ホントは『"ひょんなことから男の子"ください』って言えば120円でジュースを売ってくれるよ」
「じゃあそれを飲ませれば?」
「うん、男の子になる」
「わかりました!!」

これでリョリョを男に戻せる!
俺は変態屋へと走った。


77 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [色とりwwwうはwおkww] 投稿日: 2006/11/25(土) 20:45:29.83 ID:K1dIclSJO
あ、もう終わりっスよ。疑ってもムダっスよ。

気付いてても心にしまっておいてください。SOとSBRはありませんので。


78 名前: 荒巻スカルチノフ 投稿日: 2006/11/25(土) 20:53:56.11 ID:TvGHw/oT0
えーおわり?


79 名前: 一生足軽 投稿日: 2006/11/25(土) 21:19:26.87 ID:TvGHw/oT0
(´_ゝ`)


80 名前: VIP盗賊 投稿日: 2006/11/25(土) 21:19:48.40 ID:1BgYiu62O
ナウなヤングにバカウケな保守


81 名前: 一生足軽 投稿日: 2006/11/25(土) 21:46:41.89 ID:TvGHw/oT0
うえへまいりまーす



82 名前: VIP盗賊 投稿日: 2006/11/25(土) 22:02:35.04 ID:K1dIclSJO
何が出るかな?


83 名前: VIP奴隷 投稿日: 2006/11/25(土) 22:08:42.46 ID:1BgYiu62O
スプーだ!


84 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2006/11/25(土) 22:20:48.27 ID:vpefZoes0
久しぶりに来たのでほしゅー


85 名前: 暴れん坊VIPPER 投稿日: 2006/11/25(土) 22:26:21.03 ID:UIFaFNTxO
カタカナ氏の久しぶりだ。
鈴木先生しっかり覚えてるぜ。
続きwktkしてもいいか?


86 名前: VIP足軽a 投稿日: 2006/11/25(土) 22:29:46.72 ID:TvGHw/oT0
>>85
イインダヨ


87 名前: VIP足軽p 投稿日: 2006/11/25(土) 22:45:02.35 ID:+JMjifL50
何かお題をクレ


88 名前: VIP足軽a 投稿日: 2006/11/25(土) 22:49:55.36 ID:TvGHw/oT0
クリスマスなんか都市伝説
俺たちはそう信じていた。

だが…親友だったアイツは突然女になってしまった…
毎年恒例、二人で鍋パーティも、どうやら今年は一味も二味も違うモノになってしまいそうな…いや、なって欲しいような


89 名前: VIP足軽a 投稿日: 2006/11/25(土) 22:50:46.46 ID:TvGHw/oT0
>>88
は、お題ね


90 名前: 投稿日: 2006/11/25(土) 22:51:01.63 ID:2H1UhqTx0
WIKI落ちてるな


91 名前: VIP足軽p 投稿日: 2006/11/25(土) 22:58:46.13 ID:+JMjifL50
>>88
イイ!なんかこう…場面が次々と思い浮かんでくるぜ!
妄想しすぎでおっきした


92 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [まんがライフおもすれーw] 投稿日: 2006/11/25(土) 22:59:29.43 ID:K1dIclSJO
>>85
確かに昔いたキャラだが、正確にはオレのキャラじゃないんだぜ?


93 名前: VIP足軽b 投稿日: 2006/11/25(土) 23:04:41.67 ID:TvGHw/oT0
>>91
だよねぇ

誰かこのお題で1本書いていただけないかなぁ


94 名前: VIP足軽b 投稿日: 2006/11/25(土) 23:21:06.21 ID:TvGHw/oT0




95 名前: VIP下手人 投稿日: 2006/11/25(土) 23:25:49.21 ID:UIFaFNTxO
>>92
あるぇ?こいつぁ失敬した。
なんにせよアナタの名前は前から覚えてるんだぜ。


96 名前: VIP足軽b 投稿日: 2006/11/25(土) 23:36:17.91 ID:TvGHw/oT0
落ちちゃダメだ



97 名前: 猿回しの勘三 投稿日: 2006/11/25(土) 23:44:48.20 ID:QpZvqvtM0
今ってどんくらいの間隔で保守が必要?


98 名前: VIP村人v 投稿日: 2006/11/25(土) 23:49:29.65 ID:RmcQncte0
少なくとも一時間は持つんじゃないかな


99 名前: VIP足軽b 投稿日: 2006/11/25(土) 23:50:09.66 ID:TvGHw/oT0
1時間でおk



100 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [GoldenBell] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:11:20.53 ID:F4V4jGlb0
 ナラチャンと別れて一人。オレは屋上の手前、階段の踊り場に居た。今、オレは女子の
制服、ブレザーにスカートという姿だ。…………まあ、なんだ、ハズいわけだ。教室にも
戻りたくないっていうのが本心で、人の多い昼休みに廊下を歩くなんてのは以ての外だ。
昼休み終了まであと10分。腹は減ったが昼飯は抜きだな。
 そんなことを考えていると、不意に声が聞こえた。
「居たっ!」
 居た? 声のした方を見ると、ダチのワゴンが居た。
「何か用?」
「俺さ、お前の心っていうかさ、ソレは戻せねぇ」
「お前…………」
 心配してくれてたのか?
「でも、身体なら戻してやれる」
 身体…………それって、つまり……
「……男に戻れるってことか?」
「ああ。このジュースを飲むだけでな!」
 そう言ってオレにジュースを差し出す。オレはそのジュースを受け取った。"ひょんな
ことから男の子"。ふざけたネーミングだな。ホントにこんなんで戻れんのかよ? ま、
他にはアテなんてないけどな。


101 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [エアロスミスの曲、やっぱイイ。] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:13:08.05 ID:F4V4jGlb0
「飲めば…………飲むだけで戻れるんだな?」
「そのハズだけど…………ってかお前……」
「ああ、うん。さっきナラチャンと話してさ、それでなんつーの?」
「性格が元に戻った?」
「Exactry(そのとおりでございます)」
「なんだよソレ……ディ・モールト良いじゃん!」
「ま、つまりアレだな。コレを飲めば元通りってわけだ」
 缶のタブを開け、中身を一気に流し込んだ。…………マジィ。ルートビアとかドクペと
か、なんかそんな感じの味だ。
「どうだ? なんか変わったか? 体が熱いとか」
「いや、特に…………っ!!?」
 やば、なんか……意識…………


102 名前: VIP村人n 投稿日: 2006/11/26(日) 00:16:49.82 ID:XWyB+wl+O
ベネ(良し)


103 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ピロウズもいいな。] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:17:53.15 ID:F4V4jGlb0
「…………んんっ」
 ……なんだ、何か身体がだるい感じだ。
「亮? 亮っ、起きたの!?」
 この声は…………
「理緒? ココは……?」
「保健室だ。俺が運んでやったんだ、感謝しろよ」
 そう答えたのはワゴンだった。
「おぅ、サンキュ」
「ねぇ亮、身体は? 戻ったの?」
「え?」
 言われて全部思い出した。そうだ、ジュース飲んで…………身体。身体は? 胸はない
し、アソコもある。それに声も低い。…………戻った。
「戻ってる……」
「ホントに…………?」
「ああ、カンペキに男だぜ!」
「良かった。本当に良かった」
 そう言って抱きついてくる…………ってマジか!? ワゴンが見てるってのに…………
 オレがそんなことを考えてワゴンのいるほうを見ると、そこには既に人影はなかった。
「ふっ、ワゴンスピードはクールに去るぜ」
 そんな声が聞こえた気がした。


104 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ってか音楽最高。] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:20:25.63 ID:F4V4jGlb0
 ワゴンも居なくなって、保健室に二人きり…………これなんてエロゲ? ヤバイ、どう
しよ? 何て言おう…………『男に戻れ。戻って告れ』そんな声が、ふと頭をよぎった。
その言葉に従うなら、今は告る時だ。…………告んの? マジで? いや、ムリでしょ?
…………あー、なんか男に戻ったのに女々しいぞオレ!
「…………」
 抱きついたままの理緒を、オレは何も喋らず抱き締めた。なんつーか、その、言葉に出
来ないっていうか、なんかそんな感じ。そう、そんな感じ。


105 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [そんなこんなで終了です。] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:23:02.95 ID:F4V4jGlb0
 オレと理緒は一分ぐらいの間、無言で抱き合っていた。その一分間、オレは安心感とい
うか、そういうぬくもりを感じていられた。
「なあ理緒」
 抱き締めたまま話しかける。
「なに?」
「その、なんつーか、えっと…………好きだ」
「…………私も」
「そっか」
 人ってのはあったかい生き物だ。オレはソレを今、肌で、リアルに感じている。
「なんかさ、今更って言ったら今更って言うかさ、まあアレなんだけどさ…………///」
「なに?」
「…………オレと付き合ってくれないか?」
「…………うん///」
 たった一言が、何か妙に嬉しくて、気がついた時、オレは理緒の唇を奪っていた。
「…………急にしないでよ、バカ///」
「え、あ、いや、ワリィ…………なんか嬉しくてさ」
「…………私も嬉しいよ」

 長い人生、時には女の子になっちゃうくらいのトラブルがあっても良いと思う。そのほ
うが何か楽しいっていうか、そういうのも人生の豊かさっていうか。まぁ、アレだよな。
疾風に剄草を知る。障害にぶつかってる時こそ、大事な何かに気付けるんじゃないかな。
結局、全てが終わった今だからこそ、分かることなんだけどさ。
 オレは、理緒のとなりで、教会の鐘の音を聞きながら、そんなことを思っていた。


―リョリョの奇妙な体験・完―


106 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [キック、クレバなんかも好き。] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:27:09.18 ID:F4V4jGlb0
色々やって、結局こんな感じに仕上がりました。
まあ初めての試み、っていうんですかね? どんな評価をいただけるかは分かりませんが。
とりあえず、やりたいことはやれたかなって思うんで、個人的には良かったです。

さて、実は出すつもりだったキャラがもう2人いるんですが、設定とか全く考えてません。
この話自体、主人公の名前がリョリョ、ヒロインのイニシャルもR・Rとしか決めてませんでした。
まあ俗に言う、行き当たりばったりってやつです。基本的にいつもそうなんですがね。
この5章構成っていうのも途中で決めました。
始めは、完結してから『実は主人公の名前はリョリョなんですよ』ってあとがきにするつもりでしたから。
それがどうしてかこんなことに。
ラストのほうですが、メッセージ性とか、特にそんなんはありません。カッコつけただけです。
むしろ黄金の鐘を組み込めたことに満足です。
最後に、この作品はジョジョ・フリクリなど、複数の作品のセリフなんかをパクっています。ごめんなさい。


そんな感じ、適当な感じ、気軽な感じ。そう、こんな感じの作品でいいなら、これからも書いていきたいと思います。
では。


107 名前: 壷ふりお京 投稿日: 2006/11/26(日) 00:48:58.76 ID:xV03H4eO0
イイヨイイヨー



108 名前: VIP足軽になりたい 投稿日: 2006/11/26(日) 00:52:26.71 ID:XmfBw2rc0
あまーーーい!そして乙かれ
作ってく過程で出来る流れもあるから適当な感じでも全然おk



109 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [文章力がないけど許して] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:56:56.03 ID:z5yMoye+O
「ねぇ、あきら!これだけ流れ星があったら願い事叶いそうだね!」
「うん、そうだね」
絶え間なく降り注ぐ流星群に瞳を輝かせていた僕たち。
真琴の言う通り、本当に何でも願いが叶いそうな気がしていた。
「あきらは流れ星に何をお願いするの?」
「そういう真琴は何をお願いするの?」
僕たちは同時に声を出した。
お互い、何を願うのか気になって
「じゃあ、一緒に言う?」
「うん!」
スゥっと息を吸い込むと
『せーの!』
「女の子になりたい!」
「男の子になりたい!」
その日の記憶はここで途切れた。


110 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [勢いで書くもんじゃないな。寝ます] 投稿日: 2006/11/26(日) 01:07:14.51 ID:z5yMoye+O
「はぁ…はぁ…」
すぐ後ろから荒っぽい息遣い。
まぁ、誰なのかは分かっているので心配する必要もない。
「はぁはぁ…。おい!あきら!」
「何か用、真琴?息が切れてるわ。運動不足?」
わたしは振り返りもせずに返事をする。
「何か用?じゃねーよ!置いてくこたぁねーじゃん」
「だって貴方に付き合って遅刻したくないもの」
真琴は『はぁ…』とため息を吐くと
「昔のあきらは可愛かったよなぁ。いっつも俺の後をついてきて…」
「真琴だって昔は可愛かったわ」
わたしもため息を吐くと振り返る。
視線がぶつかる。真琴の言いたいことは分かっていた。
「あれから十年か…」
「えぇ…。わたし達の『願い事』が叶った日から」
―キーンコーンカーンコーン―
校門が閉まる五分前のチャイムが鳴る。
「今は遅刻しないことの方が大事だわ…」
「だな」



111 名前: VIP村人a [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 01:27:28.14 ID:XmfBw2rc0
>>110
勢いでもイインダヨー
続くのかどうかわからないけどwktk


112 名前: VIP村人o 投稿日: 2006/11/26(日) 01:46:30.80 ID:XWyB+wl+O
∴凸∴


113 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ビーマニも好きです。] 投稿日: 2006/11/26(日) 02:06:42.93 ID:F4V4jGlb0
>>107,>>108
サンクスです。

ちなみに一部はセブンのパン。
二部は読みは同じで漢字が違う。
三部はオレ的な日本語訳。
四部は日本語訳と似た感じの言葉。
五部は風と鐘を掛けて英訳。


114 名前: VIP皇帝 投稿日: 2006/11/26(日) 03:07:03.11 ID:XWyB+wl+O
 


115 名前: 内藤ホライゾン 投稿日: 2006/11/26(日) 03:35:29.69 ID:xV03H4eO0
変な体勢で寝てたせいで、左腕の感覚が無かった…
持ち上げようとしても、ダラリとしてて指一本動かなかったぜ

ひょんな事から女になっちゃって、徐々に体の自由を奪われていく…みたいなのもよさそうだなぁ


116 名前: VIP村人d [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 04:03:16.88 ID:XmfBw2rc0
あるある、骨無くなったみたいだよな


117 名前: VIP村人s 投稿日: 2006/11/26(日) 05:25:55.51 ID:XWyB+wl+O
 


118 名前: 駅前食堂のメグ 投稿日: 2006/11/26(日) 05:28:30.15 ID:Lmq9WRae0
VIPPERがばかにされてるお(^ω^#)

「ほんとVIPにはろくなのがいねーな。
一般人のこと馬鹿にしてる、つまんねー奴ら」

だっておー

そいつのスカイプID:wait0ki
           ID:hairaru101015  

他スレへのコピペよろ


119 名前: VIP侍 投稿日: 2006/11/26(日) 05:41:02.93 ID:EmVO2uQwO
保守


120 名前: VIP侍 投稿日: 2006/11/26(日) 05:59:25.71 ID:EmVO2uQwO
捕手


121 名前: VIP村人g 投稿日: 2006/11/26(日) 07:02:11.20 ID:XmfBw2rc0
保守


122 名前: 武器屋のじじぃ 投稿日: 2006/11/26(日) 08:31:14.70 ID:EmVO2uQwO
捕手


123 名前: VIP村人XL 投稿日: 2006/11/26(日) 09:54:49.64 ID:1oufHJ4nO
>>133が音ゲ好きと聞いて飛んできました。愛しき思いー


124 名前: VIP足軽wwwww 投稿日: 2006/11/26(日) 09:58:53.22 ID:ETuXweeM0
着地点間違えてね?


125 名前: VIP村人Ecup 投稿日: 2006/11/26(日) 10:08:35.20 ID:1oufHJ4nO
正直ごめん


126 名前: VIP村人w 投稿日: 2006/11/26(日) 10:46:36.44 ID:/neTpSSRO
>>125が音ゲ好きのドジっこと聞いて飛んできました。


127 名前: 油売りの左暮 投稿日: 2006/11/26(日) 10:54:24.70 ID:o8Q7KU+/0
Eカップ!Eカップ!


128 名前: VIP村人xxx 投稿日: 2006/11/26(日) 11:07:03.74 ID:1oufHJ4nO
これだけ言わせてくれ
推奨BGM:awakening


129 名前: 籠屋の銀二 投稿日: 2006/11/26(日) 11:28:08.86 ID:G/t3LS010
ho


130 名前: 油売りの左暮 投稿日: 2006/11/26(日) 12:05:23.05 ID:G/t3LS010
mo



131 名前: VIP村人P 投稿日: 2006/11/26(日) 12:57:33.36 ID:1oufHJ4nO
マスオ


132 名前: VIP村人XL 投稿日: 2006/11/26(日) 12:57:41.22 ID:E4Nu8Ow10
>>129-130
ホモ


133 名前: VIP村人XL 投稿日: 2006/11/26(日) 12:58:26.95 ID:E4Nu8Ow10
音ゲー好きな>>1がいると聞いて飛んできました。


134 名前: VIP魔王 投稿日: 2006/11/26(日) 13:13:42.74 ID:1oufHJ4nO
意外と音ゲやってるの多いのな保守


135 名前: VIP村人z 投稿日: 2006/11/26(日) 13:41:44.79 ID:/neTpSSRO
Bloody Tears灰も出来ないけど


136 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [ぐだぐだですまん。昨夜の続き] 投稿日: 2006/11/26(日) 13:44:33.24 ID:z5yMoye+O
放課後、校門前で真琴を待つ。
今朝の話の続きをするために。
五分程経った頃
「あきら、遅れてごめんな」
真琴は謝罪と供に現れた。
「別に遅れてないわ。行きましょう」
―カツカツカツ―
聞こえるのは二人分の足音だけ。
『あの場所』へ行く間、会話は無い。いつものことだ。
三十分歩くと目的の場所につく。
そこには何があるわけでもない。ただの原っぱ。
だけど、わたし達にとっては特別な場所。
「なぁ、あきら?何で女になりたいと思ったんだ?」
「真琴は?」
わたしはその問いに問いで返した。
先に彼が何を考えていたのか知りたかったから。


137 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 投稿日: 2006/11/26(日) 13:45:34.77 ID:z5yMoye+O
「十年前の俺達………どんなだったか覚えてるか?」
「えぇ。少しお転婆だけど明るくて人気者の真琴。そして、正反対のわたし。わたしはいつもクラスの子達に馬鹿にされてたわね…」
―ドサ!
わたし達はは寝転がると話を続ける。
「あぁ。大人しくて口数の少ないあきらは『女なんかに守られて恥ずかしくないのか?』とか言われてた」
「貴方は逆に『女の子らしくしなさい!』って先生やご両親に言われてたわね」
……………
暫しの沈黙。視界には真っ青な空がある。
「確かに大人達はうるさかった。男だったらこんな事を言われないと思った。少し騒がしくたって男なら『元気がある』で済むだろ?それが男になりたい理由だった。次はあきらだぞ…」


138 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 投稿日: 2006/11/26(日) 13:46:23.61 ID:z5yMoye+O
「わたしも同じような理由よ?オドオドしてて無口でも女の子なら『大人しくてシャイな子』で通ると思ったの」
わたし達はお互いの『願い事』の理由を語った。
「フフフ…今考えれば、くだらないわね。成長した今は言いたいこともちゃんと言える」
「あぁ、ホントくだらない」
そう言って真琴は立ち上がり頭を掻く。
「それとな、もう一つ理由あったんだぜ?」
まぁ、『もう一つの理由』とやらは分かっているけど
「なぁに?」
と、とぼける。
「一回しか言わないから!ちゃんと聞けよ!」


139 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [続きは夜に貼ります] 投稿日: 2006/11/26(日) 13:47:39.91 ID:z5yMoye+O
真琴は真っ赤な顔で、だけど真摯な瞳でわたしを見つめ
「女に守らる男が情けないと思われるなら…」
「思われるなら………何?」
わたしはニヤニヤしながら続きを待つ。
「男なら大好きなあきらを守るのに格好がつくだろ!」
更に真っ赤になって、そう言いきった。
「…恥ずかしいこと大声で言わないでよ」
「俺は真剣だ!ずっとあきらが好きだった!カッコよく守りたかった!」
わたしは立ち上がり真琴を抱きしめる。
「知ってたわよ。だって、わたしも貴方が好きだったもの。守っていてほしかったもの」
「あきら…」


140 名前: VIP村人z [JC予想:3連単6-2-8] 投稿日: 2006/11/26(日) 13:53:11.62 ID:/neTpSSRO
wktkして待ってます!


141 名前: VIP村人Ecup 投稿日: 2006/11/26(日) 14:40:35.39 ID:XWyB+wl+O
 


142 名前: VIP無職 投稿日: 2006/11/26(日) 15:20:59.84 ID:Rzw8QGLK0
テレビを見せてみる。
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2447.jpg
男「ヒマだな。テレビでも見るか。」
 <<ベトナムでならした俺たち特効部隊は・・・>>
ウ「!!?」
男「ん? どうした?」
ウ「うわぁぁぁん!」
男「・・・?」
ウ「・・・(コソーリ)」
男「怖いけど興味はある、と。」


143 名前: VIP足軽t [sage] 投稿日: 2006/11/26(日) 15:27:37.08 ID:U1KFo8810
>>142
貴方を待っていた


144 名前: VIP皇帝 投稿日: 2006/11/26(日) 16:22:03.17 ID:/neTpSSRO
ウズラ!ウズラ!


145 名前: VIP村人b 投稿日: 2006/11/26(日) 17:04:30.14 ID:pY80GsfU0
>>142
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
wktk


146 名前: 散髪とめきち 投稿日: 2006/11/26(日) 17:26:02.01 ID:Rzw8QGLK0
寝ることにする。
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2452.jpg
男「さて、夜も遅いし、寝るぞ。」
ウ「ねるぞー!」
男「お前は布団で寝ることを許可する。」
ウ「やったー! おふとんでねるのはじめて!」
男「俺はここで寝る。」
 ・・・
ウ「ごしゅじんさま〜・・・」
男「・・・んん?」
ウ「いっしょにねようよー・・・ さみしいよー・・・」


147 名前: 散髪とめきち 投稿日: 2006/11/26(日) 17:55:33.05 ID:Rzw8QGLK0
いっしょに寝てみる。
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2456.jpg
ウ「えへへ〜、あったか〜い。」
男「・・・まあいいか。」
 zzz・・・
 そして朝
男「ん? もう起きてるのか。さすが鳥、朝早いのな。」
男「・・・あ、卵。」


さて俺も寝る。おやすみ。


148 名前: 投稿日: 2006/11/26(日) 18:24:43.94 ID:FozD2vJ60
保守


149 名前: >>88のお題 投稿日: 2006/11/26(日) 19:03:26.42 ID:7aVR/h8OO
クリスマスなんて都市伝説…
あの頃のオレたちはそう信じていた…
いつもお互いの孤独を誤魔化し、現実の外気から傷口を守る為に、
二人で助けあい、クリスマスという困難を鍋パーティーで乗り越えてきた…
しかし、今年のクリスマスはいつもと違っていた。
確かにオレのボロアパートの部屋には、友とオレの二人きりしかいない。
ただ、その『友』はオレの良く知る友ではなかった。
以前の友の外見とは駆け離れた、華奢で小さな、可愛い女の子だったのである。
そう、どうやら、共に童貞を守り抜いてきた戦友は、女の子になってしまったらしい。
まだ鍋の準備もろくにしていない、午後六時にこいつは押し掛けてきた。
初めはオレも一体何のドッキリか、何のエロゲーかと思ったが、
とりあえず家に上げて、話を聞いていくうちに、
この華奢で可愛い女の子はどうやら友らしいと分かったのだ。
オレの前で一気に喋り上げてしまうと、気が抜けたのか、
さっきからうつむいて座り込んだまま一言も喋らない。
とりあえず出してやったお茶にも一口も口をつけていない。
オレも何と声を掛けていいやら分からず、ただじっと友の顔を見ていた。


150 名前: VIP村人f 投稿日: 2006/11/26(日) 19:04:22.08 ID:o3+d5Jlq0
wktk


151 名前: VIP村人P 投稿日: 2006/11/26(日) 19:15:01.76 ID:7aVR/h8OO
『じろじろ…見るなよ』
「あん?」
この何とも言えぬ沈黙を先に打ち砕いたのは、友だった。
『どうせ…おまえ…信じてないんだろ…?
オレが…女になっちゃったなんて…』
友は相変わらずうつむいたまま、消え入りそうな声でぽつりぽつりと話す。
大分長くなったように見える、綺麗な黒髪がさらさらと揺れた。
「そりゃあ…にわかには…信じられんが…」
そこで友はようやく顔を上げた。
長めの黒髪。大きく、少し潤んだ目。白く透き通った肌。
少しばかり幼さを残した、整った顔立ち。
友は、自嘲的に笑った。
『…そうだよな…体も…こんなんだし…顔も…今日鏡見たとき、
オレ、思わず、誰ですか、って言っちゃったもん…
誰がこんなの…信じるかよって…な…』


152 名前: VIP遊び人 投稿日: 2006/11/26(日) 19:51:49.60 ID:/neTpSSRO
これはwktkせざるをえない。


153 名前: VIP魔王 投稿日: 2006/11/26(日) 20:05:01.59 ID:7aVR/h8OO
気付くと、友の目からは涙がこぼれていた。
それは初めて見る友の涙であり、初めて間近で見る女の涙だった。
何となく、胸がズキンとした。
女の涙をこんな近くで見るのは初めてのことだったが、
女を泣かせるということがこんなに心にくるものだとは思わなかった。
何とかしてやろうと思った。藁をも掴む想いでオレに助けを求めた友に、
ちゃんと浮き輪を投げつけてやろうと思ったのだ。
「なあ…お前さ、よく考えてみろよ…」
『…なに…?』
「お前は、今、童貞じゃないんだぞ」
『…え?』
「処女だ、しかも今日のこのクリスマスは、初めて異性と過ごすクリスマスだ、
オレもお前も。これ、スゲーと思わないか?特したような気分にならないか?」
友は呆然とした顔で、ぽかんと口を開けてオレを見ている。
怒らしてしまったのか…?
『…バカ…』
友の口から放たれたのは、確かにオレに対する罵倒だった。
罵倒だったが、しかし、その言葉とは裏腹に友の顔は笑顔だった。
『…ふふ、あはは…やっぱりおまえバカだよ…普通女の子に向かって処女とか言うかよ?』
「中身は20歳真性童貞フリーターだろうが、入れ物が違うだけだ」
『バカヤロー…中身も外見も20歳真性童貞フリーターのおまえとは違うよ』
「さて…ではクソガキが泣き止んだところで、鍋の準備しようか、具材買ってくる」
『え?おまえ具材買ってないの?』
「しょうがないだろ、おまえが予定よりずっと早く来たんだから…」


154 名前: VIP村人t 投稿日: 2006/11/26(日) 20:24:16.24 ID:XmfBw2rc0
いっぱいきてるー。wktk


155 名前: VIP魔王 投稿日: 2006/11/26(日) 20:33:21.99 ID:7aVR/h8OO
コートに袖を通し、オレは手早く買い出しの準備をする。
財布の中身を確認してからポケットに突っ込み、
外に止めてある自転車のカギを取り出す。マフラーを巻き、ニット帽を被る。
「じゃ、買い出し行ってくるからよ、おるすばんよろしく」
そう言って玄関に向かいかけたオレの裾に、緩い力が加わった。
振り返ると友が、コートの裾を掴んでいる。
『あのさ、オレも行くよ。クリスマスに独りぼっちでこんな部屋にいるのさびしーからさ』
そう言うと友はへへ、と笑い、裾から手を離して立ち上がった。
心臓が大きく波打つ。顔が紅潮していくのがわかる。
おいおい、まさか、オレは、友に『異性』を感じてしまったのか。
上目使いで見上げながら裾を掴むなんて…反則だ。
「分かった、ついてこいよ」
『うん』
友は丁寧に畳んであったPコートを広げ、袖を通す。
以前はジャストサイズであったはずのコートも、すっかりぶかぶかになってしまっている。
ジーンズもセーターもぶかぶかで、凄く奇妙な感じになっていた。
しかし、それを少しばかり、ほんの少しばかり、オレは可愛いと思ってしまった。
『よし、準備完了。行こ』
「お前、クリスマスプレゼントに服買ってやろうか?」
『いらねーよ、バカ』
ドアを開けると、冷たい12月の風が容赦なく吹き付けていた。


156 名前: 壷ふりお京 投稿日: 2006/11/26(日) 20:35:18.60 ID:J76OF+dx0
これはいい……。
wktk


157 名前: VIP魔王 投稿日: 2006/11/26(日) 20:53:11.69 ID:7aVR/h8OO
『おまえ、このクソ寒いのに、自転車乗るのか…?』
カギをはめ、自転車に跨ろうとしたオレに友が言う。
「スーパーまで歩いたら時間かかるからな。さあ、後ろに乗るんだ」
『ハタチにもなって交通手段チャリかよ、かっこわりーな…
二人乗りなんて…高校卒業して以来だよ…』
しぶしぶ文句を言いながら、友が後ろに乗る。
そうして、オレの肩に両手を乗せ、静かに体重を預けた。
いや…しかし…これは…
「お前…結構…胸あるのな…」
軽く、背中に当たる胸の感触。メチャクチャ柔らかい。
胸だけでなく、全部が柔らかい。なんだこれは。
『…ヘンタイ』
「っしゃあー!!みなぎってきたあああ!」
ペダルに足を乗せ、一気に漕ぎ出す。唸れ、オレのローリング・サンダー・レビュー号。
『ちょっ、わ、速いよ、速い、んっ、うわっ、転ぶよっ』
友が肩から手を離し、オレの腰に手を回す。そして体をぴったりと密着させる。
「ああああああ!当たってるぜ!グレート!」
『おっ、おまえ、最初から、それが狙いかあっ!
下ろせー!自分で歩く!下ろせえええ!』
「だが断る!」
『ああ、もうっ、バカヤロー!』
「うわははははははは!耳をすませばサイコオオオオオ!」
『もうっ…ったく…バカ…ホンットに…バカ…』


158 名前: VIP毒蛇 投稿日: 2006/11/26(日) 21:11:08.73 ID:yYSPdhd4O
age


159 名前: VIP乙女 投稿日: 2006/11/26(日) 21:16:35.52 ID:J76OF+dx0
>>157
もう駄目だ、ツボったw
俺の一番好きなジブリ作品が耳すまと知っての犯行かw


160 名前: VIP遊び人 投稿日: 2006/11/26(日) 21:20:23.51 ID:7aVR/h8OO
スーパーの自動ドアが静かに開く。
先程殴られた右頬がまだヒリヒリと痛む。
しかも殴ったのはパーでなく、グーだ。いくら女と言えども応える。
「何も殴ることないだろ、ちょっとハシャギすぎただけで」
『人の胸無理矢理押し付けさせといて!バカ!ヘンタイ!スケベ!童貞!』
「自転車乗るとテンション上がっちゃうんだよ…
良いじゃねーかよ胸くらい…お前も『あててんのよ』とか言ってみたかったろ?」
『言いたくないよ!何だよ、それ!』
「しょうがないだろ…お前みたいに可愛い女の子乗せたの初めてなんだし…」
『…〜〜っ!も、もう知らないっ!勝手にしろ!…帰りは安全運転だからな?』
「善処する」

『さーて、何を買いましょうか』
買い物カゴを下げた友が、店内を見て回る。
その姿は、まるでおつかいに来た中学生のようだ。
「あの…何でオレは二回も殴られたんですか?」
『お前が反省してないから』
「このツンデレが」
『黙れヘンタイ』
「お母さんこれ買って、遊戯王カード」
『死ね、あ、卵安ーい。ねえ、卵買っていい?』
「何でも好きなモン買えよ、今日はオレの奢りだぜハニー」
『うーん…肉どうしよっかなあ…野菜はやっぱたくさんいるし…』
「エリンギと椎茸とマイタケ買って」
『キノコそんなにいらない、あとオレ椎茸キライ』
「椎茸もお前のこと嫌いだけどな」
『ん……じゃ…お…おまえは…?』
「何か言った?」
『な、何でもないっ!何も言ってないからなっ!』


161 名前: VIP遊び人 投稿日: 2006/11/26(日) 21:28:03.03 ID:7aVR/h8OO
ちょっとお題お借りしてザラッと書いてみました
思いのほかそれなりに好評のようでウレシス
初めはすぐ完結させるつもりでしたがまだまだ全然続きそうです
このスレ初投下作品ですがよろしくお願いします


162 名前: VIP村人u 投稿日: 2006/11/26(日) 21:28:48.79 ID:XmfBw2rc0
面白いよー。GJ


163 名前: VIP女神 投稿日: 2006/11/26(日) 21:30:33.19 ID:1oufHJ4nO
>>161の才能に嫉妬


164 名前: VIP村人v 投稿日: 2006/11/26(日) 21:50:52.99 ID:Zd0fWAbf0




165 名前: VIP乙女 投稿日: 2006/11/26(日) 21:53:28.77 ID:J76OF+dx0
>>161
GJ。続きにも期待してます。


166 名前: VIP神 投稿日: 2006/11/26(日) 21:54:41.55 ID:cOxPyPzfO
>>161にwktkしまくりんぐながらほしゅ


167 名前: 内藤ホライゾン 投稿日: 2006/11/26(日) 22:01:36.91 ID:lksvYMD90
>>161
全会一致でwktkです。


168 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [とりあえずラスト投下] 投稿日: 2006/11/26(日) 22:18:34.62 ID:z5yMoye+O
「だけどね、真琴。これからはわたしもあなたを守るわ。寂しいときや不安なとき、わたしはずっと側にいる」
「じゃあ、俺は今まで以上にあきらを守る努力が必要だな…」
わたしはより強く真琴を抱きしめる。離れないように、ずっと一緒にいれるように。
「あきら…胸が当たってる」
「いいじゃない。好きなんだもん。真琴もギュッてしてよ」
あの日の『願い事』はわたし達の絆を深くする為に叶ったのかもしれない。
真琴がわたしを抱きしめる力強さにそんなことを考えていた。
「ねぇ、帰ろう?」
「そうだな…」
既に暗くなった原っぱ。
ふと、空を見上げると流れ星が一つ流れた。
「真琴と」「あきらと」
『一生一緒にいられますように!』
わたし達は新しい願い事を願うのだった。

―おしまい―



勢いで書いたんでかなりぐだぐたでした。
次はSSにしよう…。


169 名前: VIP遊び人 投稿日: 2006/11/26(日) 22:18:53.61 ID:xEmScvHQ0
>>161
wktkのしすぎてHKOKして妊娠しそう

お題を聞いてよかった(*´Д`)/ヽァ/ヽァ


170 名前: 内藤ホライゾン 投稿日: 2006/11/26(日) 22:21:17.51 ID:lksvYMD90
>>168
お疲れ!
なんかじわじわくる感じの良さです。


171 名前: VIP番長 投稿日: 2006/11/26(日) 22:27:25.17 ID:1oufHJ4nO
>>168
お疲れ様です。いい作風ですねぇ!


172 名前: VIP村人w 投稿日: 2006/11/26(日) 22:27:26.34 ID:Zd0fWAbf0
>>161
今頃気付いた・・・>>88って俺じゃんwww

酔っぱらって書き込んだネタを採用していただけるとは…ありがたやありがたや(-人-)


173 名前: VIP村人w 投稿日: 2006/11/26(日) 22:30:03.05 ID:Zd0fWAbf0
>>168
G・Jなんだぜ?


174 名前: VIP村人v 投稿日: 2006/11/26(日) 22:30:44.18 ID:XmfBw2rc0
>>168
GJ
いい話だ


175 名前: VIP遊び人 投稿日: 2006/11/26(日) 22:35:49.76 ID:xEmScvHQ0
>>168
GJ
イイネイイネ!


176 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/26(日) 22:39:54.86 ID:7aVR/h8OO
「…お会計12800円になりまーす」
「随分買ったな…」
『ああ…買ったな…』
「っておいおい、アンタ、何をしてんだい」
『?オレも少し払うよ、おまえ結構生活きついんだろ?』
「言っただろ、オレの奢りだって、女の子にゃあ払わせないぜ」
『…でも…』
「オレが良いって言ってんだ、お前はただゴチになっときゃいいんだよ」
『…ん…ありがと…』
「だからその代わり、また帰りに背中に胸を…」
『殺すぞ』

具材や酒やつまみで一杯のビニール袋を籠に乗せる。
それだけでは足りないので、自転車の後ろの荷台に二つ目の袋をしっかりと結わえつける。
先程三回目に殴られたみぞおちがズキズキと痛む。
オレは自転車を押しながら、ゆっくり友に合わせて歩く。
『残念だったな、おまえの耳をすませば作戦は失敗に終わった』
「へっ、ホンットに嫌がってることなら無理矢理やらねえよ、童貞なめんな」
『嘘でしょ』
「嘘だよ」
『…ん…でも…その……楽しかったよ?』
「何か言った?」
『っ…ばかやろぉ…』
「嘘だよ、ちゃんと聞いてるよ、今度またやろうか」
オレがそう言うと、友は一瞬驚いた顔をして、それから綺麗に笑った。
友は前へ走り出し、オレの正面で振り返ると、手を後ろで組み、満面の笑みで言った。
『ハラ減ったなっ。早く鍋食べよう、鍋!』
その無邪気な笑顔の余りの可愛さに、オレは冗談も言えず、
ただ「おう」と返すのがやっとだった。


177 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 投稿日: 2006/11/26(日) 22:40:51.77 ID:z5yMoye+O
みんなありがとう!
ネタが出来たらまた投下します。


178 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/26(日) 22:42:30.25 ID:7aVR/h8OO
とりあえず今日はここまでで…
皆さんの期待に添えるか分かりませんが、頑張って書きます。
まだまだまだまだ続く予定です。一応。


179 名前: VIP村人w 投稿日: 2006/11/26(日) 22:43:29.09 ID:Zd0fWAbf0
>>177-178
wktk


180 名前: 内藤ホライゾン 投稿日: 2006/11/26(日) 22:44:39.99 ID:lksvYMD90
>>177,>>178
楽しみに待ってるんだぜ? 2人とも適度にガンバ。


181 名前: VIP番長 投稿日: 2006/11/26(日) 22:46:23.60 ID:1oufHJ4nO
>>177ー188
楽しみに保守しときます


182 名前: 投稿日: 2006/11/26(日) 23:03:34.61 ID:Rzw8QGLK0
たとえ眠っていてもネタが浮かんだら起きて描く。 >>147のつづき。
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2494.jpg
男「お〜いウズ子。卵落ちてたぞ。」
ウ「!!」
男「ん? どした?」
ウ「・・・あ、あのねー・・・」
男「なんだ?」
ウ「・・・ごしゅじんさまにねー・・・ たべてほしいの。たまご。」
男「お、俺に?」
ウ「だめかなー?」
男「い、いや、ダメってことないが・・・(な、なにか背徳的なような・・・)」
 ・・・
 ゆで卵にしてみた。
男「パクッ! うむ、うまい。」
ウ「ほんと?」
男「ああ。これよりうまいゆで卵は美食倶楽部にでも行かなきゃ食べられないだろうな。」
 モグモグ
ウ「じーーーーっ」
男「? 半分食うか?」
ウ「たべるー!」
男「ホレ。」
ウ「えへへ〜 はんぶんこ〜!」


183 名前: VIP村人w 投稿日: 2006/11/26(日) 23:15:19.32 ID:XmfBw2rc0
うずらキター!
美味しんぼ吹いたwww


184 名前: VIP村人x 投稿日: 2006/11/26(日) 23:39:16.77 ID:Zd0fWAbf0
ほっしゅ



185 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/26(日) 23:50:03.28 ID:xEmScvHQ0
プロット調&日記風味に書いてみた。


186 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/26(日) 23:50:32.60 ID:xEmScvHQ0
12/18  朝
今日の朝はとてつもなく寒かった。窓の外を見ると、積もってはいないが、雪が降っていた。
おかげで、布団から出るのに1時間もかかったらしい。完全に遅刻である。

    昼
弁当を買ってくるのを忘れた。まったく最悪な一日だ。
担任の奴に延々と説教されるは、弁当を忘れるは…。
あ、そうそう学校についてから気づいたんだが、髪の毛がバカみたいに伸びてた。
これも説教が長くなった理由の一つだ。帰りに切っていかなきゃな…痛い出費だ。

    夜
やっとまともな飯が食えた。今日は朝飯もロクに食わなかったから、午後の授業は最低最悪に辛かった。
夕飯を食べて人心地ついた。適当にマンガ読んでゲームして、10時頃に風呂に入った。
不思議な事に、肌がすべすべのぷにぷにになっていた。太ったか?


12/19  朝
また髪がすげー伸びてる。適当にハサミで切って、それから学校に行った。
おかげで、今日も遅刻だ。もうちょっと余裕もって起きればよかったと反省。反省するだけだがな。
そういえば、学校に行く途中やたらと注目された。何かムカつく、じろじろ見るんじゃねーよ。

    昼
またしても長々と説教された。
友人数名から、最近顔が女っぽくなってきた。と言われた。
ふざけて、抱きついて耳に息を吹きかけてやったら、アレが勃起しやがった。きもちわりぃ

    夜
夕飯を食べて風呂に入った。肌が敏感になってるみたいだ、ちょっと強く擦ると痛い。
湯冷めするとマズイかなーと思ったが、買ったばかりのゲームをやってたら、夜中の2時になっちまった。


187 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/26(日) 23:50:49.69 ID:xEmScvHQ0
12/20  朝
どうやら風邪を引いたらしい。熱が40度あった。このまま死んじまいそうだ。

    夜
変な夢を見た。内容は全然覚えてねーけど、なんかきもちわりぃ。
まだ熱が下がらなくて、きつい。


12/21 
これを書いているのは22日の夜だ。
色々と大変だったんで、まとめて書いてる。
昨日の朝、眼が覚めると女になっていた。
起こった事だけど書くと、すげー短いのな…
普段は家に寄り付きもしない親が、何か今日は家にいた。
俺が女になる。そんな感じの変な夢をみたらしい。
ある程度、俺が俺だっていう事を説明したら、すぐに信じてくれた。
家には寄り付かなくても、やっぱ心配してくれてんのかな?
それからはすげー大変だった。親戚に病院やってる人がいるから、その人のところで精密検査。
本当は入院した方が良いとのことだったが、無理を言って帰ってきた。
あのおっさんは、何かキライだ。

ひとまず、これからオナニーをしてみようと思う。
やっぱ、女になったらまずコレだろ?

オナニー終わった。凄かった…女になるっつーのも、悪いもんじゃないかもしれないな
男とヤるのは勘弁だけどさ。


188 名前: VIP皇帝 投稿日: 2006/11/26(日) 23:51:13.29 ID:xEmScvHQ0
12/22  朝
学校は暫く休むことになるらしい。休みだとなると、何で早く眼が覚めるかねぇ?
ま、おかげで朝っぱらからオナニーしてたわけだけど、さ。
すっかりオナニーにハマっちまった。女になってもあんまりやる事変わってないな、俺って。

    昼
暇だ。すげー暇だ。
学校に行ってる友人Aと長々とメールをして過ごした。
つーか真面目に授業受けろよ。俺の言える台詞じゃないけどさ。
女になっちまった事は、当分秘密にする事にした。

    夜
やる事が無い、何もする事が無いと、ムラムラしちまう。
風呂に入って寝る事にした。でも、風呂でもヤっちまった…。

12/23  朝
友から、「明日クリスマスパーティーでもしようぜ!」ってメールが来た。
すげー行きたい。行きたいけど…

    昼
急に友人達に会いたくなっちまった。
どうせ女になった事は、近いうちに話すんだし…今日でも…

    夜
メールで言おうと思ったけど、書きかけのメールが進まない。
何て言えば良い?わからない。
会いたい…会いたい…。


189 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/26(日) 23:51:26.29 ID:xEmScvHQ0
2/24  朝
パーティの誘いのメールがまた来た。友からだ。
ちっとも返事が来ないことを心配してるみたいだ。良い奴だな…。

    夜
友から電話が掛かってきた。でも、出られない。何て言えば良いかわからない。
声が聞きたい、顔が見たい。いつもみたいに笑ってほしい。
別に友人Aが好きなわけじゃない、勿論友達としては好きだ。でも、loveじゃない。
けど、会いたい。
    
    深夜
友人Aが訪ねてきた。「今から、そっちに遊びに行っても良いか?」ってメールが来た。
「あぁ、来いよ。待ってるぞ」ってメールを書いた。けど、送信しようとしても、指が動かない。
1時間が経った。雪が、降り始めた。
また、メールが来た。「お前に言わなきゃいけない事があるんだ」って。
病気で、ちょっと声が出ない事にして、電話で聞くだけということにした。
電話が掛かってきた。出てみると、女の声だった。
誰だろう?彼女か?なんか、ムカつく。
ソイツは、ゆっくりしゃべり始めた。

「あのさ、俺…女になっちゃったんだ。親以外は信じてくれないし…でも、お前なら…」


190 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/26(日) 23:53:26.14 ID:xEmScvHQ0
12/24の1が抜けた。
日にち飛びすぎwwwwwwwww('A`)


191 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/26(日) 23:55:15.11 ID:xEmScvHQ0
以上。適当に1時間くらいで書いて、見直しもしてないから、変な部分多いとおもわれる。
見直しくらいしてから投下すれば良かった。面白いかどうかすら、わからない。

ただ、なんとなく思いついて、なんとなく書いたんだ。
と、ここで気づいた、トリップつけてねぇ


192 名前: VIP毒蛇 投稿日: 2006/11/26(日) 23:58:30.39 ID:z5yMoye+O
>>191 GJですよ!オイラは続きが見たいです。


193 名前:   [ ] 投稿日:  
  


194 名前: VIP村人a 投稿日: 2006/11/27(月) 00:02:31.24 ID:WCdQtARy0
>>191
乙。これは新しい
改変ネタ系でも書けそうだな……


195 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:08:06.73 ID:bG44eFuI0
行くぜ!?


196 名前: VIP村人p 投稿日: 2006/11/27(月) 00:13:48.26 ID:De8kd1o4O
>>191
wktkしてるよ!

>>195
ばっちこい!


197 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 00:15:35.30 ID:JNXHluCS0
>>195
来いやぁぁああぁぁああぁぁああ

っていつのまにか続き書くことになっとる。
ガンバル


198 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:16:09.14 ID:bG44eFuI0

・・・何故・・・
何故・・・こんなことになっているんだろう・・・


「こっちに目線くださーい」
「こっちにもー」

伊智「は、はーい・・・」

今にも笑顔を崩しそうだ・・・
・・・幹明さん・・・助けてぇ・・・

幹明「ガンバレー伊智ィー」

笑ってやがる!この野朗め!


199 名前: VIP女神 投稿日: 2006/11/27(月) 00:20:12.27 ID:JKVGkWOaO
おもしれーw


200 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:20:38.75 ID:bG44eFuI0
・・・
・・


伊智「・・・近いですよ、幹明さん」

幹明「伊智・・・俺の瞳の奥を見てくれ・・・」

伊智「コスプレはもうイヤです」

幹明「むっはーーーー!?まだ何も言ってないぜーーー!?」

伊智「・・・見りゃあ分かります」

幹明「なんで」

・・・そりゃあ・・・
前回、着た衣装を持ってカメラまだ持ってれば気づく。


201 名前: VIP村人s 投稿日: 2006/11/27(月) 00:22:53.03 ID:QsluDJj8O
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1159113072/

おい!お前らの大好きなエロゲが馬鹿にされてるぜwwwwwwwww

いや、なんか何もわからずにキモいとか言ってる厨をなんとかして欲しいんだ うん


202 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:23:51.44 ID:bG44eFuI0
幹明「・・・分かった。単刀直入に言う。またこれをまとってアーデッシュをやってほしい」

アーデッシュってのはこの軍服のキャラらしい。
普段は沈んでるけど戦闘時は激しく強くキャラとしての人気も高いらしい。

伊智「イヤ」

幹明「・・・俺がナデナデしてやるからって言ってもか?」

伊智「・・・」

幹明「俺が抱きしめてやるって言ってもか?」

伊智「・・・ぐ」

幹明「俺が布団の中で腕枕してやるって言ってもか?」

伊智「な・・・んですか・・・そのチョイスは・・・」


203 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:28:48.07 ID:bG44eFuI0
幹明「なんですかって・・・よろこぶだろーー!伊智は!」

伊智「う・・・」

幹明「なんならご飯を食べるときは俺の膝の上とか!」

伊智「も、もういいですよぉ・・・わか・・・分かりましたよぉ・・・や・・・」

幹明「や?」

伊智「・・・う・・・やればいいんでしょう・・・///」

・・・
・・


・・・とまあ・・・こんなわけで・・・ナデナデと抱擁と布団の中で腕枕に負けた自分が悪ぅございます。
だって・・・その・・・ほら・・・好きな人にされるのって・・・うれしいじゃないですか・・・ねぇ。


204 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:34:28.26 ID:bG44eFuI0
・・・
・・


幹明「ほいほい・・・じゃあ次はこれ持って」

何かよく分からないが持たされた手帳か何か。
恐らくこれもこのアーデッシュと言うキャラのコスプレの付属品なんでしょう。

「じゃ、じゃあライセンスカードをかざしてくれますかね!?」

伊智「ああ・・・はい・・・」

幹明「似合ってるぞー」

ああ・・・何故に・・・何故、こんなことに・・・自分が悪いけど・・・うん・・・

伊智「・・・自分が悪い・・・そう・・・過去に犯したこと故に・・・」

幹明「・・・」

「・・・」


205 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:39:56.74 ID:bG44eFuI0
・・・?な、何だろう・・・何か悪いことでも・・・しちゃったのかなぁ・・・

幹明「・・・伊智ィーーーー!!そのセリフは48話目のアーデッシュのセリフーーー!」

「表情まで・・・そっくりーーーー!」
「最高だーーーー!!」

伊智「え・・・何・・・なんですか・・・」

幹明「伊智ーーー!そこまでやってくれるなんて・・・うれしいぞーーーー!!」

・・・どうやらこのキャラのセリフを言っていたらしい。
もう・・・・・・誰か・・・・・・

伊智「助けてええええええええーーーー!!」


206 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:46:39.55 ID:bG44eFuI0
・・・後日、私のがやったコスプレが幹明さんのHPで公開されていた。
元男の拳をパソコンの画面に叩き込んだら幹明さんが倒れた。
いい気味だー・・・でも・・・

伊智「・・・約束は守ってもらいますけどね・・・」

気絶している幹明さんの腕を動かして・・・

伊智「・・・腕枕・・・・・・ぇへー・・・//」



とりあえず起きたら抱いてもらって撫でてもらいたいと思う。
・・・次はもう二度とやらない・・・コスプレ・・・普通じゃなあないよ・・・うう・・・


207 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:51:58.32 ID:bG44eFuI0
【別視点】
・・・ううーん・・・腕に何か重さを感じる・・・

幹明「・・・・・・なんだー・・・伊智か・・・」

伊智が俺の腕を枕にして寝てた。頭は結構、重いらしい故の重さだ。
・・・そうだ。パソコンー・・・

幹明「・・・おわわー・・・あははー・・・見事なヒビが入ってるヨー・・・」

体を少し起こして机の上のパソコンを見る。
画面には縦にヒビが入っている。もうこの割れっぷりだと買い換えないとダメか・・・?

幹明「あはは・・・あはは・・・とりあえず今日は更新できないな・・・」

肩を落として落胆・・・と思ったが・・・横に眼をやってみる。


208 名前: VIP女神 投稿日: 2006/11/27(月) 00:52:42.78 ID:JKVGkWOaO
過去ログみないとわかんねーー


209 名前: 暴れん坊VIPPER 投稿日: 2006/11/27(月) 00:53:28.93 ID:XyWTNekH0
しえん



210 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 00:54:16.36 ID:bG44eFuI0
伊智「すぅー・・・う・・・」

・・・伊智の寝顔で沈んでた気分は戻った。
と言うかパソコンをこうした相手の顔で戻るってのもあれだけど。
・・・かわいいなぁ。本当に。襲いたいぐらいだが・・・
前に一度、夜這いしたら歯が一本が天井に刺さった勢いぐらいだからガマンしている。

幹明「・・・でも・・・まあ。これはありってことで」

左腕を枕に。右腕で覆う。

幹明「うーん・・・いい匂いだなぁー・・・」

伊智のふんわりとした匂いを嗅ぎながら・・・今度は気絶じゃなく眠りにつく。
・・・幸せだー・・・ぐぅ


211 名前:◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/11/27(月) 01:03:51.52 ID:OdK4hR8XO
・・・
・・


睡眠から覚めて伊智と一緒に台所へ・・・行った・・・が。

伊智「・・・幹明さん・・・ご飯・・・といでない・・・」

幹明「ゲ」

伊智「じゃあお寿司でも」

いつの間にか手に持っている高い寿司屋のチラシを握り締めている。待て。それはイカン!
そしていつの間にか電話の受話器を持ちボタンを・・・!

幹明「スイッチを押させるなーーーー!」

伊智「いいえ、限界です。押すね」


見事に高い寿司が今日の夕飯でした。ハハハー・・・かわいい顔してお茶目なヤツめー・・・怒るに怒れん



212 名前: VIP村人o 投稿日: 2006/11/27(月) 01:05:06.86 ID:OdK4hR8XO
今回の分は以上でつー


213 名前: VIP下手人 投稿日: 2006/11/27(月) 01:06:33.34 ID:XyWTNekH0
>>212
お疲れですー


214 名前: VIP村人l 投稿日: 2006/11/27(月) 01:08:46.15 ID:JNXHluCS0
>>212
GJ!尻枕してあげよう


215 名前: VIP村人p 投稿日: 2006/11/27(月) 01:09:04.34 ID:wtkXAecbO
ほのぼのー


216 名前: VIP村人q 投稿日: 2006/11/27(月) 01:09:06.59 ID:De8kd1o4O
>>212
乙!そしてGJ!


217 名前: VIP皇帝 投稿日: 2006/11/27(月) 01:58:26.76 ID:JNXHluCS0
よーっし、続き書くぜ!
とりあえず一緒にお風呂はかかせないよな!


218 名前: 門番の娘 投稿日: 2006/11/27(月) 02:51:08.42 ID:KWaxAYB30
保守


219 名前: boos [誰もいなさげな時間帯に久々の投下] 投稿日: 2006/11/27(月) 02:56:59.16 ID:De8kd1o4O
第二章「転換」

―翌日。

今日もピピにたたき起こされた俺は、灰色の空の中を店員の元まで歩いていた。なんでも、昨日見つけた刀のことも店員に話を聞くとかで、俺は刀を握らされていた。

・・・

道中、
ピピ「ね、あれ・・・もしかすると、あれって元の世界の人間じゃない?」
ホロ「うーん、ローブじゃなくて洋服きてるから多分そうだろうな」
ピピ「話しかけてみる?」
まあ別に俺はかまわないが、と言いかけたところで、相手もこっちに気づいたようだ。
ピピ「あっちから近づいてくるよ?私達も行こうよ!」
ホロ「ちょwww置いてくなwww」

・・・
男「ん?・・・敵か・・・これで二人目の犠牲者になるかな・・・」
女「・・・」
男「待ってろよ・・・必ず、取り戻してみせるからな・・・」
女「・・・」
・・・

ピピ「ホントに久しぶりのまともな人間だね」
ホロ「相手がまともだという保証はないが、少なくとも能力者とかじゃないらしいな」
ピピ「声かけてみようかな?かな?」
ホロ「勝手にしろ」
ピピ「ひどいよぉ・・・っと、おーい」


220 名前: VIP村人m 投稿日: 2006/11/27(月) 02:57:14.79 ID:JNXHluCS0
投下 なんか分け判らなくなったので、ひとまず終わらせた。


221 名前: VIP村人m 投稿日: 2006/11/27(月) 02:57:47.18 ID:JNXHluCS0
あぶねぇ、かぶるとこだったぜ


222 名前: boos [久々過ぎて設定もあやふや] 投稿日: 2006/11/27(月) 02:58:39.04 ID:De8kd1o4O
・・・

ホロ「へんじがない ただのしかばねのようだ」
ピピ「聞こえてないだけでしょ。・・・あれ、何か言ってない?」
言われて向こうを見る。確かに微かに口元を動かしているように見える。が、どうも俺達に話しかけてるわけでなく・・・
ホロ「俺達じゃなくて、あの男の連れに話しかけてるだけだろ」

―とその時、相手の一人がこっちを見る。
―というより睨まれている。

ピピ「どうしたの?」
ホロ「目が合った」
ピピ「それだけ?」
ホロ「つーか睨まれた」
ピピ「へえー、こんなに可愛いおんにゃのこを睨むなんて―はっ!?」
―スタッ、と空中から人が降りてくる。一体どこから降って来たのか。

ピピ「いててっ、ちょっと人の頭の上から降ってくるなんて危ないでしょ?」

返事もせずに男は敵意剥き出しの目をこっちに向け、
男「避けられたか・・・まあいいさ。―ふんっ」
ピピ「きゃっ!」
―地面に尻餅ついていたピピを首を持ち上げ、そのまま宙に放り投げる。

ホロ「大丈夫かっ!!」


223 名前: boos [>>221ごめんなさいです] 投稿日: 2006/11/27(月) 03:00:34.55 ID:De8kd1o4O
男「二人まとめて片付けるか・・・」
―刹那、拳が自分の鳩尾に的中する。
ホロ「うぐぅ・・・」
―いてぇ。マジで痛い。ちょっと座らせてくれ・・・
―あぁ、今度はピピが攻撃されてる。これはダメかもわからんね・・・
と、そんな実況してる暇があるはずもなく。
ホロ「!?」
突然空から現れた男がまた俺に襲いかかる。もちろん非性的な意味で。

―何が起きているのか解らない。考えている暇もない。自分を守ることだけで精一杯。いや、それすらも危うい。

とりあえず、自分が攻撃を受けている訳だから、今はピピは攻撃を受けてないようだ・・・その点は少し安心できるが、こっちもいつまでそんなこと言ってられるかわからない。

てかなんでいきなり人に殴り掛かるんだろう、こいつ。頭がおかしいのかな?おかしいんだろうな。

―殴られ過ぎて、俺の頭がおかしくなりそうだ。助けて―――

ピピ「・・・ま、まだいける・・・」
男「―あ?もう立ち上がれるのか。こっちのお嬢ちゃんに比べれば、そっちの方はタフだな・・・」

―男の拳が自分から離れた・・・助かった・・・?


224 名前: boos 投稿日: 2006/11/27(月) 03:02:08.12 ID:De8kd1o4O
って、再びピピが一方的に攻撃されてる。なんとかしないと・・・

ホロ「そういえば、俺、刀持っていたっけ・・・?」
確か、外に出るときにピピに無理矢理持たせられた記憶が・・・
―これ使えば何とかなるかもしれない。少なくとも、出会い頭に一方的に殴られるような状況を打破するためにはこれしかない。

昨日まで刀なんて握ったことなかったし、今もうまく使えないけど―
そんなこと言ってる暇は無い。

よろけた両手で刀を握る。・・・重い。殴られて痛む手首が悲鳴を上げる。

ピピ「きゃぁぁっ!」
―そうだ。そんなことよりも、ピピを助けないと。
そう言い聞かせ、何も考えずに刀を握り締め―

ホロ「はっ・・・!」
―何も考えずに男の元へ走り寄る。
そしてそのまま何も考えずに―

ホロ「とうっ!」
―刀を振りかざす。自分でも驚くほどの綺麗な軌跡を描き、後ろを向いている男の背中を―

男「これは意外だな・・・っと」
―掠めることしかできず、男は真上に飛び上がった。そしてそのまま背後に着地したらしい。


225 名前: boos 投稿日: 2006/11/27(月) 03:04:04.54 ID:De8kd1o4O
だが俺は自然と男の方を向き、構え、刀を握り直す。・・・いける。これでいける。殴られて悲鳴を上げる身体を無視して再び走りだす。

ホロ「はぁっ、はぁっ・・・」
まるで刀から動いたかのように、男の頭上で刀を止める。男の動きも止まる。
ホロ「なんだよっ・・・いきなり・・・」
息を切らせながらもなんとかそう言いきる。さすがの男も頭の上に刀をかざされたらおとなしくなる。

男「ちょっとした挨拶だ」
―というと、今度は男は真後ろに飛ぶ。しかもかなりの距離。全然おとなしくなってない。
―てか、この動き、ホントにこの男は人間なのか?

男「さあ始めようか。面白い戦いになりそうだ」

ホロ「だが断る」
―そういって、俺は走った。ここで刺さないと、長引けば殺されると思った。
なにより、この刀があれば、男を刺せると思ったから。
何も考えずに、俺は走った。
何も考えなければ―きっと、刀が刺してくれる。


226 名前: boos 投稿日: 2006/11/27(月) 03:06:22.19 ID:De8kd1o4O
ホロ「―――!!!」

―きっと、今の俺は日本語を放ってない。そんな変な自信がある。わけもわからずにただ叫び・・・

男「!?」

―流れるような切先が男の左腕を掠める。

ホロ「く、惜しい。腕を切り落とせたのに」
男「甘く見るなぁっ!」

そういって、また男が拳を上げて飛びかかる。そしてそれに応えるかのように振られる刀。
―手応えあり。さっきと同じ切先が男の左腕をさらに深く抉っただろう。

男「―痛っ・・・」

腕を抱えたまま、男は立ち止まる。

―ふぅー、男もこれ以上は手出ししないだろう。てかしないでくれ。そろそろ俺の体も体力とか痛みとか、その他諸々の限界突破が・・・

―あーきつい。きついから、少しだけ、ほんの少しだけ、寝ていいよね・・・
―あぁ男も倒れた。このまま俺も倒れ・・・て・・・
―向こう側から走りよって来てるピピももう朧げにしかみえな・・・い・・・

パタン。

ピピ「―あーあ、二人そろって倒れてるし・・・」


227 名前: boos 投稿日: 2006/11/27(月) 03:08:41.65 ID:De8kd1o4O
かなり久しぶりの長編です。
章のタイトルは話を早く終わらせないと、という思いから来たらしいです。特に意味はありません。

戦闘?らしきシーンのつもりがただの独り語りに。だめだこりゃ。
相変わらずスレ違いすいません。反省してはいるらしいですが。

それでは>>221にwktk


228 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:11:03.15 ID:JNXHluCS0
>>227
イイヨイイヨー
まさかこんな時間に投下あるとは思わなかった(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
GJだぜよ

んじゃ、改めまして…


229 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:11:55.78 ID:JNXHluCS0

「あのさ、俺…女になっちゃったんだ。親以外は信じてくれないし…でも、お前なら…」
「ハァッ!?」
思わず声が出ちまった。俺という奴は…いつもここ一番でバカなんだよな。
「へ…?あ、あの…どなたですか?」
そりゃあ、そうだよな…男だと思ってた電話相手から、女の声が聞こえてきたんだ。当然の反応。
「俺は…『俺』だよ…」
「う、うそだろ?だって『俺』は男じゃないか」
…こいつは、自分が男から女になったっつーのに、何言ってやがる。
信じられないのは、わかるけどよ。
「お前、自分は何から何になったんだよ?男から女だろ?つまりは…そういうこと…なんだよ」
「な…ホ、ホントに?ホントに『俺』なのか?」
「あぁ、そうだよ。俺も、女になっちまったんだ」
言えた。やっと、言えた。


友とは、長い付き合いだ。幼稚園の頃から、イヤ…幼稚園に入る前から、ずっと一緒なんだ。
隠し事の一つや二つはあるが、これだけは…すぐに言いたかった。でも、言えなかった。
拒絶されるのが怖かった。昔みたいに、一緒にバカやって、一緒に笑えなくなるのが怖かった。
俺が女になっちまって、変わっていく俺達の関係が怖かった。
変わらない物なんて、この世界じゃ数少ないのに、それでも…怖かった。
でも、もう大丈夫だ。また明日からやっていける。今は、そう思える。




230 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:12:43.27 ID:JNXHluCS0
12/25 
今日は、友と一緒に服と下着を買いに行った。
女の子二人が、ランジェリーショップの前でうろうろしてる。どうみても挙動不審だったと思う。
いざ決心して、店に入ってみたは良いが、よく考えると…スリーサイズを測ってくるのを忘れていた。
店員の女の人に測ってもらった。友に胸で大敗、ウエストで辛勝、ヒップはほぼ引き分け。
身長は元々負けてるからしょうがないが、なんか悔しい。
それにしても恥ずかしかった。一人じゃとても無理だったと思う。友がいてくれてよかったと思う。
昼は、マッコトナルトで軽く食べた。ビッグナルトバーガーは大はずれだった。
いくらなんでもパンと同じくらいに肉厚ででかいナルトはヤリスギだ。
好奇心に負けた。今は後悔している。

12/26  朝
珍しくニュースを見ていた。世界中で、性転換病――通称HKOK病――と呼ばれる病気が確認されているらしい。
おそらく、俺と友もこれなんだろうと思う。
ニュースによると、現在治療法を研究しているらしいが、原因すら不明らしい。
死に至る危険性は、今のところ無いらしい。また、他人への感染も認められないとのことだ。
まだ100%ではないが、少し安心した。

     昼
友が遊びに来た。早速、ニュースでやっていたHKOK病の話で盛り上がった。
どうやらこの病気は、全世界でもおよそ200人ほどしかいないらしい。
しかし、数十億の人間のいるこの世界で、約200人もの人が遺伝子まで完全に女になっている。
これが多いか少ないかと考えれば、たぶん多いと思う。
それから、友と一緒に化粧っつー奴に挑戦してみた。
見事なおばQが2匹誕生した。


231 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:12:59.19 ID:JNXHluCS0
    夜
友が家に泊まることになった。どうせだから、一緒に風呂に入ろう。
やはり、自分の女体より他人の女体だよな。何より、あの乳には興味をそそられる。
友と一緒に風呂に入った。身体を洗ってやるよと、強引に乳を揉みまくってやった。
やっぱ、自分の乳より他人の乳だ。暫し揉んでいると
乳首が勃起して、変な声まで出し始めたのでそこでやめることにした。
お返しに俺の乳を揉みしだかれた。なんかものたりねーって顔してた。
寝ている隙に、パイパンにしてやろうかと真剣に悩んだ。
それにしても、女の身体っつーのは男とカナリ違う事を再認識した。
ぷにぷにしてて、すべすべしてて…ずっとさわってても飽きが来ない。主に他人の場合は。
それから、客用の布団がちょっとカビ臭かったので、一緒に寝ることになった。
横の女体が気になって眠れなかった。どうやら、友も眠れないみたいだ。


12/27  昼
眠るのが遅かったおかげで、昼の2時まで寝ていた。
友はちょっと前に起きていたらしく、昼飯を作ってくれていたらしい。
今度からは、メイド服を着て作れと言ったら怒られた。
じゃあスク水…と言いかけた所で目にレモン汁をかけられた。暫し悶絶していた。
友の飯は旨かった。なんか久しぶりに他の人が作った飯を食べた気がする。心が温まるような味だった。

    夜
気にすること無いのに、「二日も泊まるのは悪いから」と、友は帰っていった。
なんかちょっと寂しい。風呂に入って寝る事にしよう。
布団に友の匂いが残っていて、またしても寝るのに時間が掛かった。



232 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:13:21.82 ID:JNXHluCS0
12/28  朝
今日は、友と一緒に映画を見に行った。
何を着ていくか悩む。悩んだ末に、お揃いで買ったやつにした。
    
    昼
友が家についた。友も、お揃いで買った服を着ていた。
ペアルックは何か恥ずかしかったが、そんなに時間に余裕がなかったので、そのまま行く事になった。
映画はそれなりに面白かったが、恋愛映画だった。女になってて良かったと思う。男同士じゃ微妙すぎるよな。
昼飯は、またしてもマッコトナルトで食う事になった。
ビッグチーズナルトバーガーなるものが新発売らしい。…もしかして大ヒット?
無難に普通のハンバーガーのセットにしておいた。
それから、軽く買い物をして、喫茶店に入った。
男の時はそれほど好きじゃなかった甘いもの。友が美味そうにパフェを食べていたから、俺も頼んでみた。
どうやら、味覚も結構変わっているらしい、パフェがすげー美味かった。
「ほら、クリームついてるよ」と、紙で頬をふきふきされた。恥ずかしいからやめてくれ…。

    夜
結構あちこち歩き回ったので、疲れた。今日はぐっすり眠れそうだ。
いつもどおり風呂に入っていたはずなのに、気づいたら1時間経っていた。
ニュースで、HKOK病の発症者数が400人に増加した。との発表があった。



233 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:13:54.92 ID:JNXHluCS0
12/29  朝
相変わらず、ニュースはHKOK病の事が流れている。
何をそんなに騒いでいるのだろうか?よくわからない。

    昼
友が遊びに来た。ちょっと前まで俺が圧勝していた格ゲーで、友にボコボコにされた。
いつの間にか練習していたようだ。次は負けねぇ。
友が昼飯を作ってくれた。やっぱり、自分で作るより友が作ってくれた飯の方がずっと旨い。
思わず、頬が緩んでしまう。

    夜
する事も無いので、すぐ寝る事にする。
風呂でのんびりあったまってから、すぐに寝た。
友と旅をしている夢を見た。そのうち旅行とか、良いかもな。

12/30  朝
またHKOK病のことがやっている。
発症者数が800人に云々とか言ってる。また増えたらしい。
ニュースキャスターが何を言っているのかよくわからない。

    昼
今日は、友は遊びにこれないらしい。
買ったまま読んでないマンガを読む事にした。
今まで面白かったはずなのに、急につまらなくなった。何でだろうか?
そういえば、学校のみんなはどうしてるのか…ちょっと気になる。




234 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:14:25.48 ID:JNXHluCS0
    夜
今日は、ちょっと手の込んだ料理を作ることにした。
かなり時間は掛かったが、結構旨いビーフシチューが作れた。
味気ない。一人の飯は、味気ない。
仕事出張だった母が帰ってきた。
外はすげー寒かったので、ビーフシチューを美味しそうに食べていた。
母親は好きじゃないけど、こんなに美味しそうに食べてくれると、頬が緩む。


12/31  朝
朝早くから友が遊びに来た。1年の最後の日だっていうのに、暇な奴だ。
一緒に、残っているビーフシチューを食べた。3人で食べる朝食は旨い。
親父は今年は戻ってこれないみたいだ。別にどっちでも関係無いけど。

    昼
緊急発表をやっていた。HKOK発症……1600…を突…。
それに伴い…一時的……隔離……よくわからない。
友も母も、青ざめた顔をしている。
何でそんなに変な顔してるんだ?よく…わからない。

    夜
誰か客が来たらしい、母が何かを怒鳴っている。友は怯えている。
何にそんなに怯えてるんだ?部屋に誰かが


235 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:14:44.07 ID:JNXHluCS0
俺達は今、この世の全てから隔離されている。
全てへの接触を絶たれ、小さな世界の中に存在している。
これに、何を書けば良いのかは解らない。それでも、この日記とも言えないモノを見たら
思い出してほしい、今は忘れさせられている、あなたの隣人を
これを、誰が読むのかは判らない。それでも、きっと、いつか。
いつかこれを見る、愛すべきあなた達へ
俺は、俺達は、ここにいる。あなたの知らない、狭い世界の中に。
いつか会うその日まで、さようなら。


236 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:16:22.71 ID:JNXHluCS0
以上!とりあえず終わらせただけ、方向変換したい部分とか有ったには有ったし
この終わりかたも、えー?という部分もあるし…
まぁ一回終わらせて考えるかーという感じで、パパーっと書いてみたわけなんですヨ?


237 名前: VIP村人r 投稿日: 2006/11/27(月) 03:18:20.61 ID:wtkXAecbO
これは・・・


238 名前: VIP皇帝 投稿日: 2006/11/27(月) 03:21:50.41 ID:De8kd1o4O
これは・・・
>>236
超GJ!


239 名前: ◆1ETGNfiLyg 投稿日: 2006/11/27(月) 03:42:34.08 ID:JNXHluCS0
ありがとうありがとう。
さーて、風呂入ってこよう


240 名前: はぐれVIPPER 投稿日: 2006/11/27(月) 03:57:19.03 ID:5vKJ7s8f0

おっぱい ^^
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/intro/1161622413/



241 名前: 高校の女教師 投稿日: 2006/11/27(月) 05:03:24.92 ID:KWaxAYB30
いっしょにお風呂
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2567.jpg
男「ふぅ〜、やっぱり風呂はきもちいいな。」
ウ「・・・ごしゅじんサマ〜・・・」
男「ん? どうした?」
ウ「さみしいよー。いっしょにはいってもいい?」
男「え? あ、ああ。いいけどお前、お湯ニガテじゃないのか?」
ウ「う、うん。がんばる。」
 チョン・・・ ビクッ!
ウ「ガクガクブルブル」
男「やっぱダメか・・・」


242 名前: はぐれVIPPER 投稿日: 2006/11/27(月) 06:05:19.25 ID:KWaxAYB30
いっしょにお風呂 その2
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2575.jpg
男「しかたないな。ちょっと来い、シャワーで慣らしてやるから。」
ウ「ビクビクッ! ・・・そーっ・・・」
男「そりゃ!」
ウ「!!! ・・・あ、あったかい!」
男「どうだ? きもちいいだろ?」
ウ「うん! きもちいい!」


243 名前: はぐれVIPPER 投稿日: 2006/11/27(月) 06:32:57.25 ID:KWaxAYB30
いっしょにお風呂 その3
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up2581.jpg
ウ「おふろきもちい〜!」
男「そかそか。」
ウ「ねえねえごしゅじんサマ〜、そっちいってもいい?」
男「え?」
ウ「えへへ〜 ごしゅじんサマ〜!」
男「・・・」
 な、なんだかドキドキしてきた・・・ しっかりしろオレ!
 相手はほんの幼児(体型のもとウズラ)じゃないか!
 おれにはそっちのケはない(はずだ)!
ウ「スリスリ。」
男「こ、こここ、この状況だと、肩に手をまわすくらい許されるよな・・・」
 ぎゅーっ
ウ「ごしゅじんサマ〜 だいすき。」


244 名前: 武器屋のじじぃ 投稿日: 2006/11/27(月) 07:30:59.21 ID:n3VY59uZO
みんなGJ★


245 名前: VIP村人x 投稿日: 2006/11/27(月) 08:26:38.53 ID:QNIuFgZ6O
保守なんだよ〜


246 名前: VIP村人y 投稿日: 2006/11/27(月) 10:00:18.78 ID:wtkXAecbO
 


247 名前: VIP村人P 投稿日: 2006/11/27(月) 11:02:02.80 ID:zLLtgR7xO
なんという良スレ
日本史のテストでモッセをモッコと書いてしまった私を一気に感動させてしまった
この目から溢れるのは間違いなく涙


248 名前: VIP足軽zip 投稿日: 2006/11/27(月) 12:11:14.90 ID:EYGF2v2kO
うずらカワイス


249 名前: VIP村人XL 投稿日: 2006/11/27(月) 12:49:17.11 ID:wtkXAecbO
いよっしゃあ!
明晰夢でひょんなのこな夢を見れた
入れ替わり系。
折角だから夢の中で色々やった。
おなぬしたり下半身裸で走り回ったり。
そうこうしてるうちに何故か敵が出て来て敵がブーンだった。
殴ってたら目が覚めた

すげえぜ俺の脳!明晰夢素晴らしい!


250 名前: VIP村人xxx 投稿日: 2006/11/27(月) 14:20:53.15 ID:wtkXAecbO
 


251 名前: VIP魔王 投稿日: 2006/11/27(月) 15:14:57.22 ID:QNIuFgZ6O
保守


252 名前: VIP村人Ecup 投稿日: 2006/11/27(月) 16:11:24.02 ID:Ee+IhftjO
保守


253 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [また勢いで書いちまったOTL] 投稿日: 2006/11/27(月) 16:45:51.51 ID:QNIuFgZ6O
目を開ける。
見慣れない白い部屋。
壁、天井、床、ベッド………どこを見ても真っ白。
ここはどこなんだろう?
うまく頭が働かない。
「すぅ…すぅ…。」
どこからか規則正しい寝息が聞こえる。
探すこと三分。その寝息の主は何故かベッドの下にいた。
「あのぉ…起きていただけますか?」
起きる気配はない。もう一度声を掛けてみる。
「もしも〜し?」
「うにゅう〜?」
寝ぼけている女性(多分)は目をゴシゴシ擦る。
「おやすみなさ〜い…」
「寝ないで下さい!」
女性は面倒臭そうな顔をしたかと思うと、目をカッと見開く。
「悠ちゃんが目を覚ましてる!せんせー呼んでこなきゃ!」
そう言うなり彼女は、この部屋から飛び出していった。『バビューン!』という効果音を連れて。
慌ただしい人だと思った。


254 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 投稿日: 2006/11/27(月) 16:48:30.38 ID:QNIuFgZ6O
数分後、彼女は白衣の老人と供に帰ってきた。
「ね?せんせー!悠ちゃん起きてるでしょ?」
「ほっほっほ。大声を出さずとも見れば分かるよ真純ちゃん?」
人の良さそうな老人はベッドまで歩み寄る。意外と身長が高い。
「気分はどうかね『久寿川悠』君?」
久寿川悠………私の名前だろうか?
「悪くはないです。ですが、頭が上手く働かないですね。あなたに言われるまで自分の名前すら分からなかった」
「まぁ、仕方ないだろうて。大きな事故に巻き込まれたんじゃからの」
事故?するとここは病院なのだろうか?
「そうよ!お姉ちゃん、悠ちゃんが病院に運ばれたって聞いて心配したんだから!」
彼女は興奮して話す。
気になっていたことがある。
「あなたは誰ですか?」
この女性の正体だ。
自分を『お姉ちゃん』と言っているので私の身内だとは思うが。


255 名前: VIP遊び人 投稿日: 2006/11/27(月) 16:49:45.99 ID:QNIuFgZ6O
仕事が終わったら続き投下します


256 名前: 南蛮ムキトス 投稿日: 2006/11/27(月) 16:52:25.28 ID:b1ts9DphO
わくてか?


257 名前: VIP神 投稿日: 2006/11/27(月) 17:17:20.29 ID:zLLtgR7xO
だがwktk


258 名前: VIP悪魔 投稿日: 2006/11/27(月) 18:07:57.39 ID:zLLtgR7xO
男「保守」
友「保守」
女「もっかい保守」
友「男!?」



259 名前: 鍋パーティー続き 投稿日: 2006/11/27(月) 18:44:57.40 ID:3Ok6nhc6O
鍋が湯気を上げて、グツグツと煮たっている。
オレは鍋の中の肉を心待ちにしながら、
まだかまだかまだかとじっと待ち構えていた。
『そろそろ、いいかな?』
どうやら心の内は友も同じらしく、ニコニコしながらオレに尋ねる。
しかし…あれだ。表情や仕草がどんどん女の子らしく、可愛くなっているのは気のせいだろうか?
たった数時間のあいだに、友は中身もずいぶん変わってしまったように思える。
部屋に押し掛けてきたばかりの友は、外見は可愛くなったとはいえ、
やはり表情や仕草から、『男』の雰囲気や昔の『面影』は微かに感じ取れた。
だが、今はどうだろう。友はもはや、『男』の欠片もない。
どんどんどんどん、友は『女』に近付いている気がする。
そして、初めは戸惑っていたオレも、もはや友に異性を感じないわけにはいかなかった。
女の子特有の何とも言えぬ良い香り、抱き締めたくなるような小ささ、
力を入れたら折れてしまいそうな華奢な体、意外に大きかった柔らかい胸。
オレの理性は少しずつガリガリと削り取られている。
今こうしている瞬間も。
『ねえ』
「あっ!?」
友が身を乗り出し、オレの目を覗きこんでいる。
『どうしたんだよ?早く食べようよ?』
「いや、何でもない、ちょっと物思いに耽ってた」
『ん、じゃ、恒例の乾杯しよっか』
「おう、では今年も孤独なクリスマスと」
『オレたちの童貞に――まあ童貞はおまえだけだけど、乾杯』
「もはや童貞でなく処女なお前に乾杯」


260 名前: 棒またぎ姫 投稿日: 2006/11/27(月) 19:17:17.62 ID:8dYYd9Kg0
保守


261 名前: VIP村人P 投稿日: 2006/11/27(月) 19:23:25.42 ID:+R3WfKwIO
VIPPER撲滅HPなんて立ててるお
VIPPERの力でこいつを撲滅してやろうぜ
http://x23.peps.jp/mmmtai/


262 名前: VIP毒蛇 投稿日: 2006/11/27(月) 19:30:25.64 ID:zLLtgR7xO
ワクテカッフル


263 名前: VIP足軽flash 投稿日: 2006/11/27(月) 19:38:02.47 ID:G1l8LNoA0
みんなGJ


264 名前: VIP盗賊 投稿日: 2006/11/27(月) 20:01:24.30 ID:/aBsxM0vO
みなさんグッジョブ&お疲れ様。

やっぱりこのスレは良いね。
世間じゃパートだのジャンルだのは嫌われてるらしいが、そんなことは気にならないぜ。

別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子」は世界一ィィィィィィ!!


265 名前: VIP女神 投稿日: 2006/11/27(月) 20:10:34.41 ID:zLLtgR7xO
バカボンウィルソン保守


266 名前: VIP足軽b 投稿日: 2006/11/27(月) 20:13:56.67 ID:CR+a3w9P0
あと3時間か・・・


267 名前: VIP女神 投稿日: 2006/11/27(月) 20:16:12.64 ID:zLLtgR7xO
まとめ見てハァハァしてたら直に次スレが立つさ


268 名前: VIP村人l 投稿日: 2006/11/27(月) 20:29:20.49 ID:bv21vILJ0
ウハww神ばっかだww

俺もネタできたらかいてみようかなww


269 名前: VIP足軽b 投稿日: 2006/11/27(月) 20:32:55.42 ID:CR+a3w9P0
>>268
wktk



270 名前: VIP村人l 投稿日: 2006/11/27(月) 20:40:05.93 ID:bv21vILJ0
>>269
wktkされたら負けかなと思っている (10代・学生)


271 名前: VIP女神 投稿日: 2006/11/27(月) 20:55:55.29 ID:zLLtgR7xO
ニートじゃないのか


272 名前: VIP村人m 投稿日: 2006/11/27(月) 21:03:09.70 ID:bv21vILJ0
>>271
やあ (´・ω・`)

ようこそ、ハウスへ
このHTOKとヤキトリはサービスだから、まず食べて飲んで落ちついて欲しい

( ´・ω・)つ―{}@{}@{}-
―{}□{}□{}- ―{}□{}□{}- ―{}□{}□{}- 豚串
―@@@@@- ―@@@@@- ―@@@@@-  つくね
―{}ω{]ω{}- ―{}ω{}ω{}-  -{}ω{}ω{}-  きんたま
―∬∬∬- ―∬∬∬- ―∬∬∬-  鳥かわ
―зεз- ―зεз- ―зεз-  軟骨
―⊂ZZZ⊃ ―⊂ZZZ⊃ ―⊂ZZZ⊃ 焼き粗挽きソーセージ
―<コ:彡- ―<コ:彡- ―<コ:彡-  イカ丸焼き
―>゚))))彡- ―>゚))))彡- ―>゚))))彡- 焼き魚

うん、「ニート」じゃないんだ。済まない。
VIPPERの顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、このレスを見たとき、君はきっと言葉では言い表せない
「ひょんなことから」見たいな物を感じてくれたと思う。
和気藹々とした世の中で、そんなこともあるんだという事を忘れないで欲しい、そう思って
このレスをしたんだ

さあ、SSを書こうか



273 名前: VIP村人v 投稿日: 2006/11/27(月) 21:03:35.99 ID:WCdQtARy0
俺……レポート終わったら作品書くんだ……


274 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/27(月) 21:08:35.44 ID:3Ok6nhc6O
乾杯のあと、缶ビールをぐいっと一気に飲む。
うまい。最高にイカしてる。三分の二ばかりを一気に飲み干してしまう。
しかし、友のほうはと言うと、オレと同じように勢い良く缶を傾けたは良かったが、
すぐに口を離すと、ごほごほと咳き込んでしまった。
『…っか…ぁ…なんだ…これ…?何か、ニガイ、ヘンな味する…』
「何言ってんだよ、普通のビールだろ、それ貸してみろよ」
『…え…あ…』
「んー、いや、別に普通じゃんかよ。
体だけじゃなく、味覚もお子様になっちゃったんじゃねえの?」
『…ぅ…///』
「どうしたんだよ、そんな顔真っ赤にして、アルコールの回り早いな」
『…そ…その…それ…オレの…びーる…』
「何だよ、回し飲みくらい前からしてたろ、
何を気にしてんだお前……」
て…これは、か、か、間接キスってやつじゃないかよ!
いつものノリで何をやらかしてんだよオレは!確かに中身は友だが外側は…
しかし、友も何でそんな恥じらってんだよ!昔普通にやってたろ!
そこまで女の子になっちゃったのかよ!?
『ん…そだよな…ま、前からやってたよな…
…ぅ…ごめ…忘れて…』
だぼだぼのセーターのかかった手をフルフルと振りながら、
うつむいて小さな声で言う友。
なんという可愛さ…一目見た瞬間萌えてしまった
この友は間違いなく美少女
「いや…その…気にすんなよ、鍋食おうぜ、鍋、酒はゆっくり飲めな」
『うん…』


275 名前: VIP番長 投稿日: 2006/11/27(月) 21:11:22.75 ID:zLLtgR7xO
wwwwoottthuuuulllll!!!!!


276 名前: VIP村人v 投稿日: 2006/11/27(月) 21:14:18.41 ID:WCdQtARy0
あばばばばばb
wktk


277 名前: VIP村人m 投稿日: 2006/11/27(月) 21:14:53.36 ID:bv21vILJ0
ウハwwテラGJww


278 名前: VIP村人Ecup 投稿日: 2006/11/27(月) 21:16:53.57 ID:2RGIAiog0
これは久々に臨界突破で萌えたwwwwwwww


279 名前: VIP足軽c 投稿日: 2006/11/27(月) 21:18:45.69 ID:CR+a3w9P0
wktkが止まらない


280 名前: VIP足軽roop 投稿日: 2006/11/27(月) 21:30:38.81 ID:VQh8mxtq0
やっぱこの話いいなあ……。

『えしは えを かきたそうに こちらをみている!
きょかを してあげますか?』

 はい
 いいえ


281 名前: VIP村人v 投稿日: 2006/11/27(月) 21:32:12.83 ID:WCdQtARy0
ニア はい 
   いいえ


282 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/27(月) 21:33:43.96 ID:3Ok6nhc6O
話題は尽きず、酒は進み、具材は次々と投下される。
オレたちはいろいろな事を話した。
学生時代の思い出話、昔やったバカな奇行、
最近観た映画や買ったアルバム…何でも話した。
さっきの間接キス事件が尾を引いたのか、初めは無口だった友も、
オレがガンガン話題を振るうちに、また飲めないなりに酒をチビチビ飲むうちに、
次第にいろいろ喋るようになり、アルコールのおかげで饒舌になっていった。
『おまえ、肉ばっか取りすぎだよ、野菜も採れ』
「いや、お前が見てないうちに結構食べてるから」
『あはは、うそつけよぉ〜』
「だってお前が椎茸買ってくんないだもん、そりゃ肉食うしかないって」
『ふふ、どんだけしーたけ好きなんだよ、おまえ』
等と下らない会話を交し…ひたすら鍋をつつき…
ときにTVをつけては…ひたすら好き放題に突っ込みまくり…
そしてしんしんと…夜は更けていった。
気付けば鍋は空になり、オレたちは酒をチビチビやりながら、
酒をつまみ、ぼつりぼつりと他愛ない雑談をしていた。
『なあ、おまえ彼女欲しいとか…思わないのか?』
「愚問を、いつも考えてることだよ、そんなの。
まあ、いくら欲しくても、彼女なんて出来ないけどな」
『もう一生それでいーじゃねーかぁ。オレも行けるとこまで付き合うよ』
「ハハ…オレのスピードについてこれるかな?
そういや、お前、どうすんだ?これから」
『…ん…これから、って?』



283 名前: VIP番長 投稿日: 2006/11/27(月) 21:36:57.74 ID:zLLtgR7xO
わわふふるるわわふふるるw w
二盃わっふる
wktk点


284 名前: VIP神父 投稿日: 2006/11/27(月) 21:38:15.19 ID:3Ok6nhc6O
今日もそれなりに好評なようで嬉しい限りです…
正直褒めてもらえるとは思わなかったんで、メチャクチャ嬉しいです
絵師さんに絵を書いて頂けるなら光栄の極みです、
こんなんでいいなら好きなようにやっちゃって下さい


285 名前: VIP村人Ecup 投稿日: 2006/11/27(月) 21:40:20.11 ID:2RGIAiog0
>>284
YOU才能ありすぎだYO


聞いておきたいんだがスレが落ちたら間髪入れずに立てたほうがいい?


286 名前: VIP足軽roop 投稿日: 2006/11/27(月) 21:42:25.52 ID:VQh8mxtq0
ありがとう。描いてきます。

>>285
そういえば、その辺の話してないね。


287 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [ぐだぐだの続き] 投稿日: 2006/11/27(月) 21:59:14.27 ID:QNIuFgZ6O
「ふぇ?悠ちゃん………お姉ちゃんのこと忘れちゃったの?」
なんか瞳がうるうるしてるし。
「ふむ…。真純ちゃん、席を外してくれんかね?」
「分かりましたぁ…」
老人が促すと真澄さんはガックリと肩を下げて、ブツブツ言いながら部屋を出ていった。
「とりあえず簡単な診察をするかの」
老人は私の体の状態を調べると
「健康じゃの」
と言い、問題無しとした。
その後、目が覚める以前の記憶を辿ることになった。
それで分かったことは
「記憶喪失じゃな」
ということだった。
まぁ、自分の名前すら思い出せないので予想は出来ていたのだが。
「意外と落ち着いとるのぉ?」
「はい。なんとなく気づいてましたから」
老人は腕組をすると
「精神は安定しておるし、事故があった時の話をしても大丈夫そうじゃの」
「聞かせて頂けるのですか?」
老人は大きく頷くと
「うむ」
と言い話を始めた。


288 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 投稿日: 2006/11/27(月) 22:00:50.15 ID:QNIuFgZ6O
「半年前、君は学校から帰宅する途中に建設中のマンションの側を歩いていたらしい。その時、不運にも鉄骨を吊っていたクレーンがバランスを崩し、その鉄骨が君の上へと降ってきた」
老人は一息吐き、話を続ける。
「大量の出血。大半の内蔵が破裂。ここに運ばれた君は、はっきりいって『死体』だった」
「では、何故私は助かったのですか?」
老人の話が本当であれば私は死んでいただろう。
「まぁ、慌てるんじゃない。茶でも飲みなさい」
そう言ってお茶を勧めるので、ありがたくいただくことにする。
「すぐに君の家族が駆け付けてきた。儂は君の両親に治療の施しようがないと告げた。するとな…」
「君の両親は、仕事が忙しいのを理由にして親として何もしてやれなかったと儂に泣きながら言うんだ。だからせめて、今の仕事が終わったらみんなで旅行に行く計画だったんだと」


289 名前: VIP侍 投稿日: 2006/11/27(月) 22:03:33.33 ID:zLLtgR7xO
wktk


290 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 投稿日: 2006/11/27(月) 22:03:35.64 ID:QNIuFgZ6O
「その姿を儂は自分に重ねた。仕事が忙しいのを理由に、病弱な娘を自分で治療できずに死なせてしまった自分とな」
私は黙って話を聞く。
「そんな思いをするのは儂だけでいいと、四十年かけた研究を使うことにした。一生に一度しか使わないと決めたものだ。治療方法は言えない。人間への使用例は一度もない。確実に蘇生はするが、どんな副作用があるかも分からん。それでもいいかと君の両親に問うた」
「この子が生きてくれるなら構わないと君の両親は確かな覚悟を持って言った。そしてその治療法は成功し、君は一命を取り止めたのじゃ」



291 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [今日は投下終わります] 投稿日: 2006/11/27(月) 22:04:56.51 ID:QNIuFgZ6O
「それで私が『生き返った』のですね?」
老人の話が終わり私は問う。
「そうじゃ。それでだな、これを見てくれんか?」
差し出されたのは、公立高校の生徒手帳。
ぺらぺらと捲り、最後のページには
「久寿川悠を本校1年4組の生徒とする」
と書かれていた。
「隣に貼ってある写真を見なさい」
老人に言われるままにそれを見る。すると、そこに貼ってあった写真は
「男の子?」
「それが治療する前の君の姿じゃ」
男の子のものだった。


292 名前: VIP侍 投稿日: 2006/11/27(月) 22:06:54.19 ID:zLLtgR7xO
乙おっおー


293 名前: VIP神 投稿日: 2006/11/27(月) 22:21:22.15 ID:/aBsxM0vO
>>274
オ、オホォォーーウ!!!

そんなくらいグッジョブ。


>>291
お疲れ様。これからの展開にwktkです。


294 名前: VIP村人xxx 投稿日: 2006/11/27(月) 22:44:01.48 ID:2RGIAiog0
んで落ちまで一時間切った事だしスレ立てはどうする?
せっかく新規の書き手さんもいることだし金曜待たずに立てようかと思うんだけど
宣言無しで立てるとまた十数分寂しい思いをしそうで怖いんだが


295 名前: 投稿日: 2006/11/27(月) 22:48:23.80 ID:KWaxAYB30
いいんじゃないかね。今からと金曜日の両方立てることにすれば。


296 名前: VIP村人w [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 22:50:54.14 ID:WCdQtARy0
おkだと思う
かなりの人数いそうだし


297 名前: VIP足軽s 投稿日: 2006/11/27(月) 22:56:25.71 ID:VQh8mxtq0
>>294
同意かな。
ex16の頃とは様相も変わったし。


298 名前: VIP村人j [sage] 投稿日: 2006/11/27(月) 22:56:55.78 ID:lerMpq0JO
※8でとまってしまったorz
次スレこそは…


299 名前: VIP商人 投稿日: 2006/11/27(月) 23:06:03.44 ID:iLabBOQJO
wktk


300 名前: 長目 投稿日: 2006/11/27(月) 23:12:49.74 ID:VQh8mxtq0
なんとかスレ落ちまでに描けた……かな?

>>274をお借りしました。
愛用であるイメピタの調子が悪いのでアップローダ使用……見えるかな。
http://www.vipper.org/vip388877.jpg


301 名前: VIP村人P 投稿日: 2006/11/27(月) 23:14:39.91 ID:2RGIAiog0
GJ!

スレ立て反対は無いみたいだからトライしてみる
●持ちじゃないから立てられなかったらすんまそん


302 名前: VIP村人w 投稿日: 2006/11/27(月) 23:17:48.02 ID:wMqA1I2Y0
>>301
もう、たてたぞー


303 名前: VIP村人P 投稿日: 2006/11/27(月) 23:19:36.20 ID:2RGIAiog0
>>302



304 名前: VIP村人w 投稿日: 2006/11/27(月) 23:21:29.24 ID:wMqA1I2Y0
ベ、別にあんた達のために立てたんじゃないんだからねっ

http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1164636938/1-100