別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子」
- 1 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 00:17:41.08
ID:qbilKXJo0
- ここは「ひょんなことから女の子」スレです。
誰かが女の子になったり、何かが女の子になったりしています。
デフォのキャラがいないので、自由にキャラを作って下さい。
別に新ジャンルじゃないし既出も上等。
あなたも「ひょんなの子」を妄想してみませんか?
・過度のリアル報告・自虐、自動保守は避けましょう。
まとめwiki http://ime.nu/www12.atwiki.jp/hyon/
避難所 http://ime.nu/jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/31732/
- 2 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 00:23:53.91
ID:ToWcuQG60
- >>1
乙
- 3 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 00:51:29.28
ID:jhaqK3IY0
- 2から全然進まないのかこのスレはw
- 4 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 00:51:53.33
ID:bm+D9+Tx0
- ぬらりひょん
- 5 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 01:03:26.65
ID:2MxBjkM+0
- まさか時間差で立つとは思わなんだ
>>1乙
- 6 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 02:19:57.24
ID:ZFDp0VAB0
- いっちょつ
どなたか前スレdatくださいませんか
- 7 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 04:04:55.24
ID:ZFDp0VAB0
- 保守
- 8 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 05:26:37.28
ID:o1H0pHJsO
- 寝る保守
- 9 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 08:19:08.29
ID:htwHLIU80
- 保守
- 10 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 11:33:30.20
ID:o1H0pHJsO
- 保守
- 11 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 12:09:30.46
ID:l1QkRKeLO
- 保守
- 12 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 13:14:59.99
ID:htwHLIU80
- 保守
- 13 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 13:19:49.70
ID:3/+6pyMkO
- ブーンが女の子になっちゃった小説萌えた
- 14 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 14:30:25.02
ID:2MxBjkM+0
- ほ
- 15 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 15:07:58.83
ID:H5yTCLYa0
- し
- 16 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 15:45:31.79
ID:l1QkRKeLO
- ゅ
- 17 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 16:40:58.90
ID:ax2eoD8yO
- >>13
kwsk
- 18 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 16:57:11.61
ID:QRc8VUN/0
- 保守
- 19 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/28(水)
16:57:30.24 ID:gvIYRc2u0
- 帰宅
書いてきます
- 20 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 17:28:17.18
ID:ZFDp0VAB0
- wktk
- 21 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 17:55:08.41
ID:MNGNtQa+0
- wktk
- 22 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 18:22:01.70
ID:VAcp1juxO
- wktk
- 23 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 18:28:05.12
ID:gGu6UNoVO
- お題ちょうだい
書いてみたいがネタない
- 24 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 18:38:32.97
ID:VAcp1juxO
- >>23
ヤクザの組長がおにゃのこになる
ハードル高いかな?
- 25 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 19:24:49.47
ID:4l5q2Czm0
- http://ime.nu/www.capitanbado.com/Imagem022.jpg
5分で描きました。
- 26 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 19:41:46.01
ID:MNGNtQa+0
- >>25
グロ注意
- 27 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/28(水)
19:43:08.18 ID:gvIYRc2u0
- ホントにグロですな
ご飯食べたばっかりだけど、余裕でした。続き書かないと・・・
- 28 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 19:49:30.31
ID:VAcp1juxO
- 気分一新wktk
- 29 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 20:39:29.66
ID:VAcp1juxO
- 保守
- 30 :ブランクライフ:2007/02/28(水) 21:09:42.90
ID:v+PkwtI20
- それでは他の方が投下するまでのつなぎということで投下しますー
例によって短いですがそこはご愛嬌
- 31 :ブランクライフ:2007/02/28(水) 21:11:07.44
ID:v+PkwtI20
- 今日のお昼はー目玉焼きーパンに乗っけた目玉焼きー
なんだか気分が乗ってきた
適当に即興に歌ってみるとなかなかに良い
病院では暗い子だったから、皆は僕が鼻歌まじりに食事を作ってるなんて思いもしないだろうなぁ
卵だけじゃなく、ハムも一緒に焼いているからシータよりほんのちょっと上
これでラッパ吹きの格好いい子でもいてくれたらいいのに
今はいないからそこは負けかなぁ
で、眼鏡に襲われるんだけど彼に助けてもらうの
実は昔から続く王国の末裔で、最後にはもちろんハッピーエンド
……って、うわぁぁ!卵がこげる前に火は止めないと!
大丈夫かな?端の方がほんのちょっとこげただけ?
ふぅ、もうすこしで16にもなるっていうのに一人でお留守番くらいできないってのはまずいよね
惨事にならなくってよかったよかった
フライパンは洗えば何とかなる。うん、なんとかしないとお昼食べられないぞ
- 32 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 21:19:23.13
ID:VAcp1juxO
- wktk
- 33 :ブランクライフ:2007/02/28(水) 21:22:49.20
ID:v+PkwtI20
- そんなこんなで久々に半熟目玉焼きトースト
病院は衛生面とかなんとかで、火をきちんと通すっていうか、そもそもこんな食事でなかったっけ
昔、家でよく作った……ううん、大切なのは今だ今
食べられることを感謝しないと
というわけで頂きまーす!
シャクッ
モギュッモギュ
…………
……ゴクン
あー、うん。やっぱり作り直して良かった
卵は2個使っちゃったけど、あれはとてもじゃないけど食べられる卵じゃなかったね
中からトローって流れてくる卵がバターと混ざってパンに美味しく絡み付く
言葉で説明するのが難しいくらい美味しいから、彼が休みの日には作ってあげようかな
……ぁ……うわぁぁ!
ちょっとぼーっとしすぎたぁ!肘まで卵が垂れてる!
仕方ないやティッシュ、ティッシュっと……うぅ……ベトベト気持ち悪いよぉ……
- 34 :ブランクライフ:2007/02/28(水) 21:23:42.44
ID:v+PkwtI20
- 以上ですが、保守だからって間隔空き過ぎだ……
ところでだれか前スレdat持ってます……保守
- 35 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 21:37:06.21
ID:MNGNtQa+0
- >>34
乙!!
201までのなら。
- 36 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 21:40:02.06
ID:v+PkwtI20
- >>35
190くらいで寝ちゃったので、できれば
- 37 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 21:41:25.39
ID:MNGNtQa+0
- >>36
いや、見なくてもいいと思う。駄文しか載ってないもん。
- 38 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 21:46:22.48
ID:v+PkwtI20
- >>37
お心遣い感謝。それなら別になくってもいいか
- 39 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 21:47:39.22
ID:MNGNtQa+0
- >>38
でもまあ一応うpした。
http://ime.nu/up3.viploader.net/mini/src/viploader115435.lzh
- 40 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 21:54:51.73
ID:v+PkwtI20
- >>38
ありがとうございました。あと載ってるのは駄文じゃなかったです
- 41 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 21:56:13.94
ID:NCSzlwhA0
- http://ime.nu/www.orange-mushroom.com/qvga/
- 42 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 22:00:06.79
ID:MNGNtQa+0
- >>40
そう?
- 43 :投下来ないし自分も書けてないので ◆iIl1lB4oT2
:2007/02/28(水) 22:22:41.69 ID:eJJ+oedr0
- Tulllll…
女「はい。」
男「女、俺女になっちまった…」
女「え? そういえば声が高くなってる気もするけど…」
男「とにかく電話じゃアレだから、直接会って話そう。」
女 (本当に女の子になっちゃったのね…)
女「何か私にできることはない? 何でもするから。」
男「そう、じゃあ…
気持ちいいオナニーの方法教えて♪」
女「
…包丁で首の血管切ると逝けるよ。」
- 44 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 22:28:33.42
ID:MNGNtQa+0
- >>43
昨夜未明、都内の民家で首を切って自殺している少女が発見された。
少女は発見された家の子供ではなく、その家の子供であるA・N少年(17)は行方不明になっている。
警察では現在、少女と少年の関係性を調査している。
- 45 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 22:30:04.08
ID:eJJ+oedr0
- >>44
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwww真に受けたのかよwwwwwwwwwwwwwww
- 46 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 22:53:33.91
ID:iNIzK+1p0
- 過疎ってるスレに救世主が!
.__
ヽ|・∀・|ノ <コンニャクマン参上!
| よ |
| |
- 47 :コンニャク ◆FNYATSXT5E
:2007/02/28(水) 22:54:33.26 ID:iNIzK+1p0
- .__
((ヽ|・∀・|ノ <コテを忘れた
|__| ))
| |
.図
"""""""""""""""""""""""""
- 48 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 22:55:46.60
ID:v+PkwtI20
- こんにゃくより羊羹が好き
あくまで羊羹、だんじて幼(ryじゃない
- 49 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 22:59:09.07
ID:eJJ+oedr0
- こんにゃくと羊羹って比べる対象じゃないと思うんだが
- 50 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/02/28(水) 23:07:44.48 ID:MNGNtQa+0
- 顔は兄ちゃんとほとんど変わらず、背も変わらない、声も変わらなければ、俺の呼び方
も変わっていない。しかし、胸にはたわわに実った二つのグレープフルーツがあった。
となれば答えは一つ。
「さっきは食べないなんて言ってゴメンなさい。いっただっきまーっす!!」
布団から飛び出し、見事な形のグレープフルーツを掴んで揉む。
「やっ、やめてよ、変なことしないで……」
変なことするなって? そいつは無理ってもんだぜ。
「あぅ…………あ、もう、てっちゃん、パソコンでえっちなことしちゃあっ、ダメ……」
そういえば画面を変え忘れていたか。しかし、今の俺に二次元はいらない。何故ならこ
こに三次元があるからさ。グッバイ脱衣麻雀。俺はこれから男になる、もう誰も俺をとm
「あ、真性包茎ってなんだかおもしろいね」
そう言われた次の瞬間、部屋に兄ちゃんの姿はなかった。スクリーンセーバーが起動し
ているところを見ると、俺はしばらく気を失っていたらしい。いや、放心と言う方が正し
いのかもしれない。しかし、あの一言はスタンド攻撃並の威力だった。
- 51 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/02/28(水) 23:08:57.74 ID:MNGNtQa+0
- しかし、男がいきなり女になるというのは何事だ? それこそスタンド攻撃だろうか?
それとも中国の怪しい修行場にでも行ったのか? はたまた宇宙船と衝突でもしたのか?
だーもう、わからん。とりあえず兄ちゃんの部屋に行ってみるか。
パンツとズボンを履き、兄ちゃんの部屋に行く。さっきの今だし、一応ノックをしてみ
る。…………しかし返事はない。屍ってことはないだろうが、もしかしたらさっきのは夢
だったのかもしれないからな、確認しなければなるまい。ということでお邪魔します。兄
ちゃんの部屋のドアを開けた時、ゴソゴソという物音が聞こえた。しかし、兄ちゃんの姿
はない。不自然に膨らんだ布団はあるが。
「ご開帳〜」
布団を引っぺがす。すると案の定、そこには兄ちゃんがいた。
「はわわ、てっちゃんに見つかっちゃいましたっ!」
うちの先祖は中国人だったのか?
「え、えっちなこと禁止!!」
子孫は火星人か? まあいいや。
「あのさ、兄ちゃん。とりあえず何にもしないから。ただ、話を聞きたいだけだから」
…………今は。って続くんだけどね。
「うー、ホントぉ?」
「ホントホント」
「じゃあ……いいよ」
- 52 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/02/28(水) 23:09:38.58 ID:MNGNtQa+0
- 「じゃあ早速なんだけど、なんでその、女の子になったの?」
「なんかね、グレープフルーツ食べたら変わっちゃったの」
「グレープフルーツで?」
「うん。ボクね、アレはグレープフルーツじゃなくって悪魔の実だったと思うんだ」
まいった。うちの兄ちゃんは高三にもなって中二病らしい。どうしたもんか。
「そうじゃなかったらね、女の子になって強くなってて、悪い奴をやっつけるんだよ」
「んなわけないじゃん」
「そんなことわからないよ、実はボク、すっごいパワーを持ってるのかもよ?」
「じゃあ試してみようよ」
「へっ?」
オレの13の必殺技のひとつ、ルパンダイブで兄ちゃんに襲い掛かる。
「きゃっ!?」
ああ、やっぱおにゃのこのおっぱいはイイ…………ってか兄ちゃんかわいいなぁ。やっ
べ、また勃ってきた。
- 53 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 23:15:19.71
ID:eJJ+oedr0
- キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━
- 54 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 23:16:54.52
ID:eJJ+oedr0
- !忘れた
- 55 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/02/28(水) 23:16:57.42 ID:MNGNtQa+0
- 以上。
- 56 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 23:38:00.18
ID:o1H0pHJsO
- >>55
乙&GJ
- 57 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 23:44:19.65
ID:l1QkRKeLO
- みんな頑張ってるのに書けない俺は頭突きをされるべき
それはそうとGJ
- 58 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/28(水)
23:51:23.99 ID:l1QkRKeLO
- 書けたけど…長かった…。
投下いくか。
- 59 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 23:54:37.67
ID:eJJ+oedr0
- wktk
- 60 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/28(水)
23:56:10.86 ID:l1QkRKeLO
- 刹那「ヒカル……」
ヒカル「…こいつは、お前を殺そうとしたんだな。」
男を見下し、拳を強く握る。ヒカルは、まだまだ殴り足りなかった。
気を失っている男の胸ぐらを掴み、もっと、もっと殴ってやろうとした時
刹那「………ヒカル…ヒカル………」
ヒカル「刹…那…」
刹那の声が聞こえた。
その声を聞いて、今は男を殴るのではなく、刹那を慰めてやるのが先決だと感じる。
ヒカル「遅くなっちまって悪かった。助けにきたぞ」
ヒカルはそう言って、刹那を優しく抱きしめた。
刹那「ヒカル…うぅぅ………」
ヒカル「…とにかく、室内に入ろう。そして…たくさん泣け。」
- 61 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/28(水)
23:56:45.25 ID:l1QkRKeLO
ヒカル宅
刹那「…ふぅ」
ヒカル「落ち着いたか?」
刹那「うん。ありがとう」
刹那はヒカルの家にあがり、数分泣いていた。
刹那「つか…いつもとキャラ違うな、お前」
ヒカル「まあな。今はふざけていられる状況じゃあないし」
刹那「…ふぅん」
ベッドの上に座り、ヒカルを見つめる刹那。ヒカルの顔が、みるみるうちに赤くなっていく。
ヒカル「な、なんだよ」
刹那「いや、いつもと違って格好いいなって。」
刹那がそう言うと、ヒカルの顔が真っ赤になる。そんなヒカルを見て、刹那は笑った。
- 62 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/28(水)
23:57:32.81 ID:l1QkRKeLO
- ヒカル「ちょっwwwバーローwwwwwナニイテンダwwwwwww」
刹那「アハハハ!そう照れるなって。」
そのまま2人は雑談やゲーム等をして時間を過ごした。いつも以上に、楽しい時間だった。
勿論、ヒカルは学校をサボった。
深夜
ヒカル「なあ、刹那…」
2人は今、同じ部屋にいる。
ヒカルはそれがいけない事だと思って、刹那に訊く。
刹那「なに?」
ヒカル「家に帰らなくていいのか?」
ヒカルの質問に、刹那は微笑んで答えた。
- 63 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/28(水)
23:58:55.75 ID:l1QkRKeLO
- 刹那「別にいいんだよ。むやみやたらに外出したら殺されるし………それに、今はお前と一緒にいたいから」
ヒカル「お、おう……?」
刹那「ぷっ…あはははは!お前おかしいよ!!キャラ変わりすぎw赤くなりすぎだってww」
ヒカル「し、仕方ねーだろうが!!」
刹那に背を向けて拗ねるヒカル。その背中に、刹那は寄りかかった。
刹那「ねえ、しようか」
ヒカル「…なにをだ」
刹那「セックス」
- 64 :愛のVIP戦士:2007/02/28(水) 23:59:19.82
ID:eRa+fBWqO
- そういえば昔友人がひょんなことから女の子になっちゃったなぁ。
彼女は今なにしてるだろうか。。
- 65 : ◆61hDMxVEfs :2007/03/01(木)
00:00:37.19 ID:Iq/WJtkUO
ヒカル「なっ……」
刹那「せっかく女になったんだ。女の快感ってものを前から感じたいと思っていたからな」
ヒカル「アッー!」
刹那「うるさい!!したいのかしたくないのかどっちだ!」
刹那は顔を真っ赤にして訊く。どうやら、本気のようだ。
ヒカル「……いや…したい………けどさ…」
昨日(一昨日)は冗談で童貞卒業と言ったが、まさか本当の事になるとは想定外だった。
昨日は嫌がったのに、この心境の変化はなんだ?と思い、ヒカルは理由を訊いた。
ヒカル「なんでいきなり」
刹那「それくらい理解しろよ」
刹那は素直に答えなかった。
- 66 : ◆61hDMxVEfs :2007/03/01(木)
00:01:24.07 ID:Iq/WJtkUO
2人はベッドの上で一緒に寝ている。
ヒカル「………俺だぞ?…本当にいいのか?」
刹那「…………お前だからいいんだろうが。恥ずかしい事言わすな馬鹿」
暗くても、刹那の顔が赤くなっているのがわかった。
ヒカル「………じゃあ、するぞ…」
刹那「………ン……」
ヒカル「ZZZ.....」
刹那「…ヒカル……」
『………さようなら』
- 67 : ◆61hDMxVEfs :2007/03/01(木)
00:02:57.87 ID:Iq/WJtkUO
- \(^o^)/オワタ
書くのが遅いくせに短い。間違いなく俺はシリアスに不向き
- 68 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 00:04:55.77
ID:aPTSEi240
- いやいやGJ
>>64
はげしく気になる
- 69 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 00:10:30.22
ID:N52AVU1z0
- GJ!
- 70 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 00:11:44.50
ID:PKlKa6fC0
- グッジョブ!!!
- 71 :愛謝 ◆AwRoH5fkCI
:2007/03/01(木) 00:30:27.79 ID:gVX0IU7FO
- 俺がタレント活動を始めて一ヶ月が経った。
俺の専属マネージャーになった、いくちゃん(中原さんの愛称)の指導のお陰で、女装に必要な化粧や肌の手入れは上手くなったと思う。
駆け出しということもあってか、スケジュールはそれほど忙しくなく、放課後のアルバイトみたいな感覚だ。
そうそう。いくちゃんの年齢には驚いたよ。俺と三つしか違わないんだって。19歳だよ!
海外の大学を17歳の時に卒業して、事務所に就職したらしい。
少し尊敬もしたし、人は見かけによらないとも思った。
「咲ちゃ〜ん!スタジオに行くから先に車に乗ってて〜!」
…っと、これから撮影だから急がなきゃな。いくちゃん、結構怖いし。
『咲』ってのは俺の芸名だ。いくちゃんがつけてくれた。
正樹→咲って安直な気もするけど気に入ってる。
…よし、今日も仕事頑張るぞ!
- 72 :愛謝 ◆AwRoH5fkCI
:2007/03/01(木) 00:31:10.97 ID:gVX0IU7FO
- 「ねぇ、いくちゃん。今日って何の撮影なの?」
車を走らせる彼女に問いかける。
「ん?週刊の少年漫画のグラビアよ〜。編集部一同で咲ちゃんのことえら〜く気に入ったみたいで急遽決まったのよ♪」
…少年漫画、か。
父さん、今は月刊誌の担当だった筈だし出版社も違うだろうから会うことはないだろう。
「あとどのくらいで着くかな?」
「う〜んと………30分位かしら?どうかしたの?」
心配そうにバックミラーで俺を見るいくちゃん。
「少し眠くてさ…」
「だったら寝てて良いよ。着いたら起こしたげるから♪」
「うん。おやす…」
み、と言い終わる前に意識が沈んだ。思っていたよりも疲れていたらしい。
- 73 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 00:37:33.51
ID:a8xC47FSO
- wktk
- 74 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/03/01(木)
00:39:39.65 ID:1DQVIlew0
- わわ、僕がゲームやってる間に大分盛り上がってますね
第2章書き終わったから明日第3章書きます。今日はお休みなさーい(あ、具体的には今日ですけど)
- 75 :名無草 :2007/03/01(木) 00:53:41.70
ID:RWqtcOcQ0
- ?「よっ!」
そんな馴れ馴れしすぎる挨拶に振り返る。
僕「ぁ、男君。おはよう」
そこに居たのは同い年の活発そうな男の子、
ただ首から下げた三角巾は左腕を包んでいて、
そこが健在ではないことを示していた。
この頃の彼は僕より5センチくらい身長が高かった、
今じゃ15センチは違うけどね。
この頃は、病弱だった僕の病室によく遊びに来てくれた、
唯一の友達だったっけ。
学校にもほとんど行けなくて、
幼い頃の友人と言うと本当に彼くらいしか居ないと思う。
今でも、多分唯一親友と呼べる大切な友人。
彼はよく学校でのことを話してくれた。
学校での生活は本当に輝いて見えて、
まるで物語でも聞くように耳を傾けていたっけ。
この日も多分彼の話を聞いていたんだろう、
そんな懐かしい日々の記憶。
- 76 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 01:06:25.80
ID:N52AVU1z0
- 投下中かな? かな?
考えた文章を、書こうとすると忘れてる。歌丸です
- 77 :名無草 :2007/03/01(木) 01:07:41.10
ID:RWqtcOcQ0
- 『ジリリリリリリ……』
面白みのない目覚ましで目を覚ます。
ほとんど反射条件で時計に手を伸ばして、
恨みの篭った拳骨をくれてやる。
時計はピタリと止まり、
再び空気は穏やかな朝のものへと変わっていく。
そして三十分後。
男「ぁー、朝。か?」
誰も居ないのになぜか疑問形になってしまった。
見ると昨日閉め忘れた窓ではカーテンが踊り、
二つの布の合間からは光が漏れている。
男「朝、か」
気を取り直してもう一度。
そして時計を見ると、
どう見ても遅刻です、本当にありがとうこざいまs(ry
慌てて着替える。が、ふと思った。
なぜこんなに慌ててるんだ?
どうせ遅刻なら教師にどうこう言われないように、
休み時間に着くように行けば良いじゃないか、と。
もともと真面目な方ではない、
皆勤賞も逃しているし急ぐ必要もないだろう。
こうして平静を取り戻し、のんびりと学校に行くことにした。
- 78 :名無草 :2007/03/01(木) 01:21:19.76
ID:RWqtcOcQ0
すいません、男→俺 僕→男に変更します。
分かりづらい上に読みにくくて申し訳ないorz
一限目と二限目の間の休み時間、学校へとたどり着く。
がやがやと喧しい教室に入り、自分の席に向かう。
?「お、俺じゃねぇか。こんな時間に登校とは社長にでもなった気か?」
と後ろから声がかかる、振り返らなくても分かる。
コイツは友、俺の悪友で、ついでに言うなら男との共通の友人だ。
俺「っるせー、上様と呼べ上様と」
中身もなにもあったもんじゃない、いつもの会話が始まる。
自分の机に座り、話していると始業の鐘がなった。
俺「ぁー、次何だっけ?」
友「睡眠」
俺「黙ってろ」
こんな感じの学校生活です、お父さんお母さん、ごめんなさい。
思ってもない事を口走りそうになりながら、
とりあえず睡眠を取ることにした。
- 79 :名無草 :2007/03/01(木) 01:37:10.04
ID:RWqtcOcQ0
- いい感じでまどろんでいると。
?「俺君、俺君起きて。ほら、先生が睨んでるから」
そんな小声と体を揺らされる感覚が俺の意識を現実へと掬い上げていく。
俺「んだよ男、あと5分……」
?=男「ダメだって、ぁ……もう知らないからね」
ようやく静かになり、もう一度夢の世界n「俺、起きろ」
俺の耳を引っ張り上げる女教師の姿がそこにあった。
俺「あ゛ー、まだいてぇよあの馬鹿力。本当に女かよ」
言いながら弁当箱を開ける。
そう、今はめくるめくはやb…じゃなく昼休み。
友「あれはお前が悪いっしょ、にしてもあんな美人にならいj
俺「Mが、救えねぇな。男、お前もそう思わないか」
男「は、はは。そ、そうだね」
実は男もMだったりするのは彼だけの秘密である。
こうして弁当はなくなり、雑談談笑が続く。
12:55頃、男は生徒会の方の仕事で席を外した。
俺「にしても酔狂と言うか面倒好きと言うか」
友「男か?」
俺「そうそう、なんで委員長?あんな物なるだけ損な気しかしねぇ」
友「まぁ良いんじゃね?あいつああ言うの向いてるし」
俺「んー、そうかねぇ」
友は半分以上早弁していたので昼食が足りないらしく、
適当に話しながら食堂まで行くことにした。
- 80 :名無草 :2007/03/01(木) 01:50:55.00
ID:RWqtcOcQ0
- 食堂横の自販機で缶コーヒーを買い、
パンを物色している友の様子を見に行く。
俺「友、何か美味そうなもん残ってねぇ?」
友「オススメは全滅、値段じゅうしならコレかねぇ」
なんて言いながら体育館裏に移動する。
人少ないしベンチあるし結構気に入ってたりする場所だ。
と、そこにはなんだか面倒な物が群がっていた。
三下1「おら、さっさと出せよ」
一人相手に4人でカツアゲっすか、見た目2年ぐらいかね?
見捨てるとか見逃すのもどうかと思うんで
空になったコーヒーの缶を三下の頭目掛けて投げつける。
スコーンとコントみたいな音の後に頭を押さえてしゃがみ込む馬鹿。
好都合とばかりに近寄ってかかと落とし、俺に殴りかかって来た奴を、
友が不意打ちで横から飛び蹴り。こんな感じで馬鹿4人が沈んで行った。
うん、名乗るなんて馬鹿のすること。
不意打ちでさっさと片付けるのがやっぱり一番楽だ。
で、カツアゲされそうになってた奴を見てみると男だった。
おいおい……
- 81 :名無草 :2007/03/01(木) 02:01:53.03
ID:RWqtcOcQ0
- 男「あ、ありがとう」
俺「ぁー、別に良いってつかたまに怪我してたのってもしかしてこれか?」
服の上からは分からないが、体育の着替えの時なんかには
ところどころにアザが出来ているのを数回見たことがある。
男「そ、そんなことないよ」
言いながらも目を逸らしている、なんつう分かりやすい奴。
俺「んなもん俺らに言えばさっさと片付けてやんのに」
とかなんとか話ししながら生徒会室まで男を送って行った。
自宅に帰り、風呂に入ったり飯を食ったりして後は寝るだけになった。
ベッドに潜り込んで天井を見上げているとふと昼休みの事を思い出した。
まぁあいつ女顔だし、体小さいし標的にはなりやすそうだな。
ちょっと気にした方が良いのかねぇ……。
なんて考えてる間に意識はまどろみに沈んでいった。
次回、ようやく女体化。
前置き長すぎてスミマセン、むしろ生まれてきてスミマセン。
- 82 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 02:06:51.93
ID:Iq/WJtkUO
- GJ
- 83 :名無草 :2007/03/01(木) 02:18:35.61
ID:RWqtcOcQ0
- 『ジリリリリリリ……』
面白みのない目覚ましで目を覚ます。
なんだか全身がダルい、風邪でもひいたかな。
そう思いながらも時計に拳骨を……くれてやったと思ったら空ぶり。
2度、3度。空ぶって顔を上げて時計に手をやる。
あれ、なんか時計遠いな。そう思いながらもうつ伏せになり時計を止める。
『ムニュ』なんて音が本当に聞こえてきそうな感覚が胸にあった。
なんだ?と思いながら目線をやると、なんだか膨らんでいる気がする。
それに服も心なしか大きい。と言うか確実に大きい。
興味本位で服を脱いで見る。うん、Cカップ。形も大きさも好みかも。
下も見てみる、もちろん付いていない。
あらあら、俺……
「女になっちまった?」
腹が減ってきたので居間に行って朝食を取ることにしよう。
部屋を出ると、姉貴が居た。何か固まってるけど気にしない。
俺「姉貴、おはよう」
言って居間へと足を向ける、と。
姉「可愛い……」
本能が何かを言っている。逃げろ、と。
理性が何かを言っている。諦めろ、と。
姉「可愛い!ちょっとアンタこっち来なさい!良いから!!」
後ろから抱きつかれて引きずられて行く。
俺にとっては魔境も魔境、トラウマに残る『姉貴の部屋』へと。
- 84 :名無草 :2007/03/01(木) 02:32:43.03
ID:RWqtcOcQ0
- かくして1時間。姉貴の着せ替え人形にされてこれだけの時間が流れた。
姉「そう言えば、あんた誰なの?」
お姉さま、今更そこですか……。
俺「“俺”だけど、まぁ信じないか」
言って少し欝になった。
姉「“俺”?って私の弟の……?」
あー、やっぱり変な物を見るように見てるよ。
姉「っ!あんた、何泣いてるのよ……」
俺「え?」
言われて頬に触れると、確かに涙が流れている。
俺「あれ?変だな、何で泣いてんだろ……?は、はは」
無理矢理笑って誤魔化そうとする、と。
俺「っ!?あ、姉貴。何、し、してんのさ!?」
慰めるように俺を抱きしめる姉貴、そして俺に語りかける。
姉「うん、確かに“俺”。私の弟だね……今は妹かな?」
俺「なん、で…急に信じ、っ…たのさ?」
涙は相変わらず止まらない。
姉「着せ替えてる時の反応が“俺”に似てたし、泣いてる時に、
周りに人が居ると笑顔を作ろうとする所なんてそっくりなんだもん」
そう言って、姉貴は俺が泣き止むまで優しく慰めてくれた。
- 85 :名無草 :2007/03/01(木) 02:42:00.95
ID:RWqtcOcQ0
- どうやら自分は煩悩に打ち勝てないみたいです……。
申し訳ない、寝ます。(実は明日卒業式なんで
明日、必ず続きを書かせていただきます。
もう来んな、と言うならさっさと完結だけさせます。
それでは、また会いましょう。
- 86 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 02:43:33.49
ID:aPTSEi240
- 乙
- 87 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 03:58:44.51
ID:aPTSEi240
- ほしゆ
- 88 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 05:31:59.65
ID:ro4A0CqAO
- 保守だけでは勿体ない
- 89 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 07:28:06.94
ID:ro4A0CqAO
- だが保守
- 90 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 08:07:50.85
ID:VhllHpyj0
- ほ〜ら☆
えっちなものだよぉ〜
(携帯可)
http://ime.nu/gareki.ddo.jp/ki/ki/ki_9221.xxx
- 91 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 08:58:44.82
ID:28SyIdaeO
- 保守
- 92 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 10:01:58.53
ID:bRKj6dDqO
- 保守る
- 93 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 11:30:07.80
ID:h0QWeJpa0
- hosyu
- 94 :名無草 :2007/03/01(木) 12:27:20.61
ID:RWqtcOcQ0
- 正直卒業式寝過ごしました、名無草です。
それでは続きでも。
ようやく涙は止まってくれた。
俺「……ありがとう」
姉「もう、大丈夫?」
俺「ん、大丈夫そう」
姉「そう」
最後に姉は俺の頭を一撫で、そうして隣に座る。
俺「これから、どうしようか」
目下の問題はこれからのこと、細かいことはその後でも構わないだろう。
姉「よし、それじゃぁお姉ちゃんと気持ちいいこt
俺「とりあえず友に電話してくる」
姉貴、レズだったんすか……。
思いながら部屋に戻る、姉貴の部屋を出るときに「残念」
なんて声が聞こえた気がしたが気のせいだろう。
携帯の電話帳を開き友に電話をかける。
『プルルル、プルルル、プr』
友「“俺”か、どうした?」
出来るだけ声を低くするように心がける。
俺「ちょっと風邪ひいちまってさ、今日は休むわ。
それと、悪いけど“男”のこと。頼めるか?」
友「なんか声変だな、まぁ良いけど。分かった、“男”の事は任せろ」
友も昨日のことで思うところがあるのか、すぐに了承してくれた。
俺「ん、悪い」
友「気にすんなって」
その後少しだけいつもの何気ないやり取りをして、電話を切った。
- 95 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 12:31:33.76
ID:bRKj6dDqO
- 卒業式寝坊とかカワイソス
wktk
- 96 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 12:41:35.91
ID:Iq/WJtkUO
- ワクワクテカテカ
- 97 :名無草 :2007/03/01(木) 12:57:07.81
ID:RWqtcOcQ0
- ふと時計を見ると、泣き出してからさらに一時間が経過していた。
腹、減ったな。思って居間へと向かう。
歩きながら体を少し見てみる。
服、ぶかぶかだな。そう言えばこれから何着よう……。
そんな事を考えている間に居間に到着。
お袋が何か言いたげにこっちを見て口をぱくぱくさせている。
俺「おはよう」
お袋「おはようってもう10時よ。ところで、あなたは誰?」
思えば当然の疑問だろう、
いきなり居間に見知らぬ女の子が登場したんだから。
俺「誰って、“俺”だけど」
多分信じないんだろうな、なんて思いながらも一応は名乗ってみる。
お袋「ああ、“俺”か。それで、朝ごはん食べるの?」
何なんだろう。流された訳でもなさそうだけど、信じられた気もしない。
俺「『何言ってんの、女の子が“俺”な訳ないでしょ』とかなんかないの?
逆に不安になるんだけど」
お袋「仕草も言葉遣いも“俺”そのものなんだもの、それより。
はい、ご飯」
純和風な朝食が並べられた、量はいつもの半分くらいな気がする。
気にせず食べ始め気づいたのは胃も縮んでいること、
いつもの半分でも十分に満腹になってしまった。
さすがお袋、子供のことは誰よりも分かるのかもしれない。
食べ終わって洗面所に直行、とりあえず鏡を見てみる。
そこに居たのは到底自分とは思えない幼げな女の子。
顔が小さくなっていて、まつげも長くなっている。
目は大きく、輪郭は少し丸みを帯びている気がする。
髪は肩口まで伸びていて栗色がかったストレート。
何より気になるのはパジャマが大きすぎて片方は肩が露出している、
もう片方も今にも脱げてしまいそうな不安げな取っ掛かりがあるだけだ。
- 98 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 13:10:01.40
ID:28SyIdaeO
- ワクテカさんが通る
- 99 :名無草 :2007/03/01(木) 13:13:23.43
ID:RWqtcOcQ0
- 呆然としていると後ろから声がした。
姉「とりあえずこれに着替えなさい」
と、渡されたのは姉貴のお古。何を強調したいのか一番上には下着がある。
ふと鏡を見ると困った顔の女の子がこちらを見つめていて、
余計に困ってしまう。しかも服がかなり肌蹴てるのが困りもの。
渋々服を脱ぐ。あの、姉貴、食い入るように見つめないでください。
服を脱いで『ぶらじゃぁ』なる物に手をかける、睨めっこが20秒程。
痺れを切らして姉貴が言う。
姉「何?つけ方分からないの?」
多分困り顔のまま頷く。
そうしてつけ方を教わる、その時に無駄に胸やら尻やらをさわられた。
されるがままに女装完了。いや、着替え完了、かな?
何にしてももう嫁にも婿にも行ける気がしない、どうとでもしてくれ。
その日は姉貴とお袋と三人で服を買いに行く事になった。
これは、地獄が始まる予感が止まらない。
- 100 :名無草 :2007/03/01(木) 13:31:24.47
ID:RWqtcOcQ0
- 車でショッピングモールに移動、約20分ぐらいで到着。
車を出るまでは良かった。いや、良くはないんだがまだマシだった。
車から出た途端にいろんな事が気になり始める。
何か胸がムズムズする、スカートがスースーする。
人の目が気になる、野郎が何着てんだなんて目で見られてるんじゃないか?
凄い、たった20分かそこらでホームシックになっちまったよ。
オドオドしてると姉貴が耳元で囁く。
姉「大丈夫、変なところなんてないから。可愛いんだから自信持ちなさい」
……何か楽になった気がした。
朝からこんなのばっかりだな、姉貴、ありがとう。
聞こえないように小さく呟いたのに姉貴はこっちを見て微笑んでいる。
目を逸らしてお袋の背中を追う、
顔はありえないくらいに赤くなっているのが自分でも分かる。
何か、姉貴、男前すぎる。
よく姉貴に手紙渡してくれって頼まれた理由が分かった気がした。
差出人は女の子、内容はラブレター。
何か世の中間違えてる、それでもその女の子の気持ちも分かってしまう。
そうしてたどり着いた店を遠目から見て絶句した。
だって、あれは無理、絶対無理だって。
姉貴に頼まれても小遣い減らされても無理なものは無理だ。
だって、だってあの服は、あれは、ご、ゴスロリじゃないですか。
- 101 :名無草 :2007/03/01(木) 13:57:16.51
ID:RWqtcOcQ0
- 結果、俺は今ゴスロリファッションショーのモデルをしています。
もうダメだ、男に戻るとかそんなのどうでも良いからもう帰らせてくれ。
あれから顔が肌色の戻ることは無かった。
散々「無理だ」と「お願いだから」の問答を繰り返した挙句、
結局実力行使で着せられてしまった。
着せられて写真を撮られ、脅されて今に至る。
何かギャラリーまで出来てる、女の人ばっかりで20人から30人くらい。
これなら写真ばら撒かれてもそう変わらないんじゃないの……。
なんて思いながらもそれだけはダメだと理性も本能もまくし立ててくる。
その後、そのギャラリーを引き連れて、姉貴に手を引かれて。
ゴスロリな俺は次の店に向かった。
次の店はいろいろと次元が違った。
右を向けばメイドにナース、左を向けば婦警にセーラー服。
間違いなく俺は、俺の男の尊厳はここで朽ち果てると悟った。
本能が何かを叫んでいる。命をかけてでも、それだけは回避しろ。
理性が何かを伝えてくる。もう避けられない、諦めて無心に時を過ごせ。
それでも、男にはやらなくちゃならない事があるんだッ!
姉貴の手を振り解き、俺は走った。走り出して気づいた。
今の俺の姿。ゴスロリな衣装の時点でもう手遅れじゃね?
そうして30分。
巫女さんな俺は姉貴とお袋がギャラリーの人達と親睦を深めているのを、
遠目で眺めていた。
戦いは終わった、そして俺は、いろんな物を失った。
何を手に入れたのか、今はまだよく分からない。
それでも戦いは終わった、これで、これで平穏な日々に帰れるんだ。
- 102 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 14:15:29.44
ID:Iq/WJtkUO
- ワクワクデカデカ
- 103 :名無草 :2007/03/01(木) 14:32:43.73
ID:RWqtcOcQ0
- その後、とりあえず昼食を取る事になった。
主婦がよく行きそうな、小洒落た喫茶店。
店内にかかるBGMはこの店によくマッチしていて、
気にかけなければかかっていることすら忘れてしまいそう。
それでも存在感が無い訳じゃなくて、店内の雰囲気を引き立てている。
ランチセットを3つ頼んでそれぞれ飲み物を頼む。
俺はコーヒーを、姉貴とお袋は紅茶。
出てきたコーヒーを口に含m
俺「苦っ!何これ!!」
噴出しそうになったがなんとか我慢。
姉貴とお袋はそうでもない、むしろ薄いほうだと言っている。
何か、女になって味覚まで変わった?
仕方なくミルクを入れる、それでようやく飲めるくらいにはなってくれた。
少し紅茶を飲ませてもらった。
香りも良くて渋味が無くて苦味の少ない、すごく上品な味がした。
ランチは出てきた時には少し少ないなと思ったが、
食べてみると食べ終わった頃には心地よい満腹感があった。
なんて言うか、ほんとに女になったんだな。
なんて今更認識してしまった。
見ると姉貴はティーカップを眺めて固まっている、
右利きのくせに左手で持って。
姉「“俺”と間接キス……」
ハァハァなんて声が聞こえてきそうな雰囲気を漂わせている。
途端俺の顔は熱くなって、姉貴を止めようと手を伸ばし……
間に合わなかった。嘗め回すような事はしなかったが、
姉「少しコーヒーの匂いがする。でもさっきより甘い」
なんて言われて、顔は熱量を上げていき、俺は俯いた。
- 104 :名無草 :2007/03/01(木) 14:44:59.12
ID:RWqtcOcQ0
- 気を紛らわせようとコーヒーの残りを一気に煽った。
その時姉貴と目が合って、コーヒーカップを置いて固まってしまった。
姉貴は笑顔でこっちを見つめている、妖しくて、危うくて、艶やかで、
色っぽくて、その上息が止まるかと思うほど綺麗で。
動けなくなった俺に、姉貴は顔を近づけてくる。
理性は言う。駄目だ、今すぐ下がれ。
それでも下がれない、背もたれが邪魔だとかそういうことじゃなくて。
姉貴の唇に待ち焦がれてる、それがますます俺の顔を熱くしていく。
もう少し、あと少し。もう重なる、まだ重ならない。
焦がれて、憧れて、本当に欲しくなって。
俺は目を瞑った。
まだ?もう少し。姉貴は俺の肩に手を置き、そして……
お袋「はいはい、そこまで。続きはせめて家に帰ってからにしなさい」
その声に現実に引き戻された。
- 105 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 15:00:23.47
ID:PKlKa6fC0
- wktkってレベルじゃねーぞ!!
オレはちゃんと卒業式に出れました。
- 106 :名無草 :2007/03/01(木) 15:03:12.37
ID:RWqtcOcQ0
- そのあと普段着を買いに行った。
赤くなった顔は本当に熱っぽくて、さっきのことを思い出してしまう。
そうして思い出して、また赤くなってしまう。
さっきからそれの繰り返し。
そうしてる内に婦人服を売っている店に到着。
さっきの出来事のせいで頭が回らなくて、
気づいたら次の店に向かっていた。
それは男子禁制の結界。
二人は先に行ってしまう、俺は俯いてしまう。
姉「そうしたの?行くよ」
そう言って俺の手を取る。
俺「いやいやいやいやいや、無理。無理だって、無理無理無理無理無理。
だってあれじゃん、男子禁制の結界の中に入れっての?無理だって。」
姉貴は何を今更なんて、呆れたような顔でこちらを見ている。
断固抗議の姿勢を示して動かない俺、しまいには背を向けて歩き出す。
歩き出そうとして、
姉「この私に背を見せたこと、死ぬほど後悔するがよい」
視界の端で何かが動いた、瞬間……
俺「にゃははははは!!やめ、とめてってっ!はははははは!!」
わき腹をくすぐられてジタバタともがく俺。
姉「ほら、行くよ」
引きずられて禁断の地へと足を踏み入れてしまった俺。
- 107 :名無草 :2007/03/01(木) 15:22:50.42
ID:RWqtcOcQ0
- 正直wktkしてくれると本当に嬉しすぎます。
物書き冥利に尽きますがまだ物書きとは呼べないグレーゾーンな名無草。
頑張らせて頂きます。
二人がかりで服を剥がれて、
お袋にガッチリとホールドされて俺は観念した。
姉貴にサイズを計られ、ついでとばかりに胸と尻をさわられた。
本当にもう嫁に行けそうにありません。
それから下着選び。
姉貴が目を輝かせて、息を荒げて危うい、
と言うか危ないデザインのを着ろと迫ってきた。
たまには反撃してやる。
もう男は捨てている、大丈夫だよ遠坂、答えは得た。
ところで遠坂って誰さ、思いながらも反撃開始。
俺「……お姉ちゃんと一緒になら、良いよ……」
正直自分では思う、多分キモい。
姉貴もフリーズしてるし、失敗か。
もうやめよう、そう思った瞬間姉貴は走り去った。
残像すら見える速度で、と思ったらもう帰ってきていた。
そして二つの下着を突き出して言う、
姉(鼻血を垂らしながら)「よし、“俺”ちゃん。一緒に着よう!」
さよなら俺のダンディズム、もう会うことはないだろう。
試着室に引きずり込まれ、観念して聞く。
俺「そんな鼻血垂らすほど衝撃的だった?」
姉「それはもう、この場で食べたいくらい」
……もう、あんなのはやめておこう。
- 108 :名無草 :2007/03/01(木) 15:35:20.95
ID:RWqtcOcQ0
- そして下着装着。
お袋「ご開帳ー」
いきなりカーテンを開けるお袋、やめてください。
幸い店内に人は疎らで、こっちを見ているのはお袋と店員のみ。
俺はフリーズしてしまっていた、女の人とは言え他人に下着姿を見られた。
姉貴は何か文句を言いながら俺を隠しながらカーテンを閉めてくれた。
時間差で真っ赤になった鏡の中の俺を見て、服を着ようと手早く服を着た。
途中不穏な声が聞こえた。
お袋「……カード、使えます?」
何を買う気だ。
服を着終えて、カーテンを開ける。
なぜか鼻を押さえているお袋と店員さん。
お袋の手には見覚えの無い買い物袋が増えている。
俺「お袋も下着買ったんだ?」
お袋「うん、まぁね」
俺はもっと気にかけるべきだった、この時の嫌な予感を。
そうして大量の買い物袋を車に乗せて、家路についた。
- 109 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 15:47:59.66
ID:h0QWeJpa0
- wktk
- 110 :名無草 :2007/03/01(木) 15:54:30.46
ID:RWqtcOcQ0
- 家に帰り、時計を見ると4時になろうとしていた。
俺「ちょっと“男”にでも学校の事聞いてくる」
2つの買い物袋を持って自分の部屋に戻る。
俺のっぽいのがあと2袋あるが、
思い出したら負けかな、と思って忘れるよう努めた。
そして携帯を取り出し、電話帳を開いて“男”に電話をかける。
『プルルル、プルルル』
男「“俺”?どうしたの?」
このどうしたの?はどのどうしたの?だろう、などと考えながら言う。
俺「んにゃ、何か特別な連絡とか無かったかと思ってさ」
男「何か声高いね、特に連絡は無かったよ。それと、
喉の調子が悪いならメールにしようか?」
俺「いや、良いよ」
なんてダラダラと喋っていて思った。
こいつのお守り、“友”だけじゃ荷が重くないか……。
高校生の喧嘩ではいくら強いと言っても、
一人で三人以上を相手にするとなると逃げるのが良策だろう。
質が量に勝るのは漫画とかそう言うのだけの話だ。
でも今の俺じゃどうしようもない、
出て行っても下手をすれば足手まといだ。
考えながら、一つ決心した。
俺「“男”、今から会えねぇか?」
男「大丈夫なの?」
俺「ん、問題ない。けどやっぱ家から出るのはツラいかな」
男「分かった。今から行くよ」
多分信じてはくれないだろう、それでも話さない訳にもいかない。
俺「ついでに“友”も呼んでくれると助かる」
どうなるかなんて知った事じゃない、どうとでもなれ。
そう思いながらも、これが最良の選択であることを願いながら、
電話を切った。
- 111 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 15:57:31.91
ID:PKlKa6fC0
- 期待は膨らむばかりwww
> ところで遠坂って誰さ
Fateやったことないんでわかりません><
- 112 :名無草 :2007/03/01(木) 16:01:18.99
ID:RWqtcOcQ0
- さて、二人が来るのは家が近い“友”は下手すりゃ5分。
“男”の方も10分あれば家に着くだろう。
その間にすることは、とりあえず男だった頃の服に着替えよう。
そうして着替え終えて、今まで着ていたのを仕舞った頃。
丁度良いタイミングで呼び鈴が鳴った。
玄関で二人と対面、都合が良い。
俺「よ、来たな。まぁ上がってくれ」
男&友「……誰ですか?」
やっぱ分かんねぇか、まぁ期待してなかったけど。
俺「良いから来いって、ほら」
二人の手を引いて自分の部屋に戻る。
さて、どうすれば信じてくれるだろうか。
- 113 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 16:01:45.45
ID:Iq/WJtkUO
- ワクワクテカテカワクワクテカテカワクワクテカテカ
- 114 :名無草 :2007/03/01(木) 16:27:16.44
ID:RWqtcOcQ0
- 部屋に着いて二人を座らせ、その対面に俺も座る。
俺「多分信じてくれねぇと思うけどさ、俺、“俺”なんだけど」
二人はそれぞれに反応する。
“男”は首を捻り、何かを考えるように。
“友”は、言うからには証拠になるものを出せ、と。
俺「んー、だよなぁ。
俺が“俺”だって言ったところですぐには信じられないか」
言いながら頭をかく、“男”はそれを眺めている。
照れて鼻の頭をかきながらそっぽを向いてどうしようかと考える。
男&友「あ」
何かハモりながらこっちを見てくる。
目線もやらずにどうしたと問うと、
男「何か“俺”の癖と似てるよね、この人の癖」
友に尋ねる。
友「確かに似てる。ちょっとこっち向いてくんね?」
言われて渋々二人に顔を向ける。
男&友「なんとなく似てる」
またハモった。でも決め手にかける、なんて言ってるんでこう提案した。
俺「んじゃ、俺らしか知らない事言おうか?」
男「うん、それでも良いよ」
友「いや、例えお前が“俺”だとしても今のお前に言われたら凹みそう
だからやめてくれ……」
そこで男と俺は目を合わせてニヤリと笑いあう。
俺&男「“友”の性癖h
友「待った!分かった!信じる!!信じるって!!」
今のやりとりで男もなんとなく信じる気になったようだ。
確かにたまに街中で今のやりとりをすることがある。
そう言うと二人はそう言えばそうだ、と言いながら繋ぐ。
- 115 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 16:31:22.67
ID:bRKj6dDqO
- wktkwktk
- 116 :名無草 :2007/03/01(木) 16:40:28.86
ID:RWqtcOcQ0
- 友「しっかし“俺”がこんなに可愛い女の子にねぇ」
男「身長も僕より小さくなっちゃったね」
二人は交互に感想を漏らし、最後に。
友「とりあえず、揉ませr
俺&男「黙れ変態」
友は撃沈、部屋の隅で体育座りを開始してしまった。
友「んで、今日は何してたんだ?」
立ち直るの早いなこいつ。
俺「姉貴とお袋にオモチャにされてた」
言ってから思った、言い方がマズかった。
友「……マジで?」
このド変態が、思いながら男を見るとこっちは顔を真っ赤にしている。
俺「そう言う意味じゃねぇよ、それと男。
まさかお前までそう言う反応するとは思わなかったよ」
言いながら目を細め、不機嫌を装う。
男「ご、ごめん」
思わず笑みがこぼれた。
俺「っぷ、ふ、ははは。いや、冗談だ。今のは俺の言い方がマズかったし」
一頻り笑って、体制を崩して後ろに手をついて、
にしてもこれからどうしようか、と言おうとして……
二人の視線は俺の顔の下の方に注がれている。
視線を落とすとそこには大きくはないと言っても二つの半球がある。
つまり女は一人一人が地球?
そんなくだらないことを考えながら姿勢を戻し、前で腕を組みそれを隠す。
俺「いつまで見てんだよ」
自然と不機嫌な表情になってたんだろう、二人はそれぞれ反応する。
男「ご、ごめん!」
友「やっぱり揉ませr
俺&男「黙れ変態」
- 117 :名無草 :2007/03/01(木) 16:51:26.86
ID:RWqtcOcQ0
- そんなこんなで、大事な話をする前に男の門限になった。
まぁ、今一番重要なことは伝えられたみたいだし良しとしようか。
玄関で別れる事にした。
男「じゃぁ、僕達は帰るから」
俺「ん、じゃ、またな」
友「やっぱ今日は止まr
俺「黙れ、帰れ、氏ね、変態」
人の家の前で体育座りを開始する友。
俺「いや、悪い。言い過ぎた。それと今日はありがとな」
最後のは二人に。
二人は笑い、そして返してくれる。
男&友「どういたしまして」
こうして二人は帰っていった。
そうして悪夢が到来した。
昼に言った軽はずみな一言が引き起こした悪夢。
言動は自己責任、身をもって知りました。
- 118 :名無草 :2007/03/01(木) 17:03:09.11
ID:RWqtcOcQ0
- 夕食そこまでは良かった、何か知らんがいつもより豪華な夕食。
そう、ここで気づくべきだった。なぜ、あんなにも、豪華だったのか、と。
昼食が終わり、風呂に入った。
疲れていたので湯船は最高に気持ちよかった。
そして風呂から上がって、体を拭き、服を着て髪を乾かす。
乾かし終えて時計を見ると1時間以上風呂に入っていた事に驚いた。
まぁ良いか、と冷蔵庫を開く。
普段なら間違いなく麦茶を選んでいただろう、
でも今日はなんとなくジュース。そう、オレンジジュース。
みかんを丸絞りする四国の方のジュースを飲み終えてコップを洗い、
自分の部屋に向かう。
どうしてか、居間のテレビは消えていて、
更に言うなら姉貴もお袋も居なかった。
今思えば、まさに嵐の前の静けさである。
- 119 :名無草 :2007/03/01(木) 17:16:24.04
ID:RWqtcOcQ0
- 部屋に戻ると、そこには姉貴とお袋が待っていた。
どうした……のかと聞こうとしたがその寸前で察知する。
俺の貞操はここまでだ……。
本能が何かを言っている。逃げろ、命がけで逃げろ。
理性が何かを言っている。逃げろ、トイレにでも立てこもれば勝機はある。
満場一致。
扉の隙間から体を滑り込ませてすぐさま閉める。
閉めている途中で足はもうトイレへと向かっている。
扉に背を向けるともうドアが開く音がする。早くない?
捕まったらおしまいだ、必死に二人の手の合間を縫って避ける。
後ろ向いてるからただの偶然だけどね。
トイレまでの道筋をシュミレート。
問題は階段、その後は問題なくたどり着けるさ。
そして目の前には階段、あれ、なんか高くね?
躊躇せずに足を踏み出……そうとしてついに捕まってしまった。
敗因はコンパスの違い、その一言に尽きる。
こうして俺は自分の部屋に強制連行。
自分の部屋に入りたくないと思ったのはあれが初めてで、
そして多分最後だろう。
- 120 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 17:28:33.30
ID:28SyIdaeO
- すごく…wktkです
- 121 :名無草 :2007/03/01(木) 17:49:35.85
ID:RWqtcOcQ0
- 部屋に入るといきなり着せ替えスタート。
まずは普段着、精神的な苦痛レベルは低い。ってかもう慣れてきた。
次にコスプレ、正直やめて欲しい、が、対抗出来る訳がない。
結果、良いように着せ替えさせられる。
で、最後、衣装を剥がれてついでに下着まで脱がされそうになった。
ついブラジャーを押さえる、
鏡に写った自分はなんだか女の子みたいな仕草で顔は赤くなっていった。
そうして再び戦闘開始、って言っても殴ったりはしないが。
持久戦ならこちらに分があるようで、
部屋の中なのにまだつかまる気配は無かった。痺れを切らしてお袋が言う。
お袋「私達も下着になるから観念して着せ替え人形n
俺「無理、絶対」
姉「じゃぁ付け替えるのは自分でして良いから」
これだけ狭い部屋だ、じき体力が尽きて捕まるのは目に見えてる。
ついでに言うなら全ての下着をつけないと追いかけられ続けるだろう。
俺「それプラスおさわりナシな」
二人は渋々了承する。
で、いろいろと下着を付け替えてようやく開放された。
時計を見るとすでに12時前、風呂に入りなおそうかな、
と起き上がろうとした瞬間、ドアが開いた。居たのは姉貴、今回は一人だ。
俺「まだ何か用あんの?」
それを聞いて姉貴は歩き出し、そうして俺の隣に座る。
姉「一緒にお風呂、入らn
俺「全力でお断りします」
姉貴は不服そうにこっちを見て、
押し倒されてしまった。
俺「な、何しt
抵抗しようとして、唇を塞がれる。
- 122 :名無草 :2007/03/01(木) 18:14:13.30
ID:RWqtcOcQ0
- 本当軽い口付け。
なのに頭がぼんやりしてきて、何も、考えられなかった。
10秒くらいして、不意に唇が離れた。
俺「ぁ……」
なんだか離れたくなくて、そんな声が出た。
姉「ふふ、ほんと、可愛いね」
言いながら俺の髪を撫でて、再び重なる唇。
今度は深く、奪い合うような、貪り合うような交わり。
それが終わって、本当に何も考えられなくなって。
今度は自分から唇を重ねる。
決して深く交わらない、稚拙な口付けだったと思う。
それが終わって、姉貴の手が伸びてきて、
ブラを外して、優しく、俺の胸にさわる。
俺「……ん、っぁ」
声が、漏れた。途端自分の顔が赤くなっていくのが分かる。
姉貴はクスクス笑って、俺の胸を舐める。
どれくらいそうしていたか分からなくなるくらい、
そうしていた、そうして居たかったのかもしれない。
不意に、姉貴の手が腹に沿って下の方に進んでいった。
なんだか急に怖くなって、やめて、って言おうとしたのに、
声が、出なかった。
それでも姉貴の手は止まらずに、ついには俺の中へと入ってきて……
姉「っ!?何泣いてるの?痛かった?」
泣いてる?誰がだろ……
鏡に写る、もう見慣れた顔は確かに涙を流していた。
姉「どうしたの?」
今度は少し優しく尋ねてくる。
俺「なんか、急に怖くなって、それで
姉「じゃぁやめよう」
喋り続けようとする俺を抱いて、優しく髪を撫でる姉貴。
- 123 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 18:15:40.64
ID:PKlKa6fC0
- オレたちをwktkさせて楽しいかっ!?
オレはwktkさせられて楽しいぞ!!
- 124 :名無草 :2007/03/01(木) 18:19:23.65
ID:RWqtcOcQ0
- 落ち着いてきて、ふと漏らす。
俺「姉貴って、たまに急に優しくなるよな」
そう言うと姉貴は照れ隠しのように笑って、
姉「泣いてる可愛い子は放っておけないでしょ」
そう言って俺の頭を少し乱暴に撫でた。
姉「それじゃ、お姉ちゃんとお風呂に入ろう」
沈黙に耐えられなくなったのか、姉貴はそんなことを言う。
俺「まだ諦めてなかったのかよ」
調子も戻ってきたみたいで、呆れたように返す。
姉「ほら、それが目的だったし?」
何で疑問系なんだよ、思いながらも笑ってしまった。
何かもうどうでもよくなって、
俺「良いよ、入ろっか」
驚く姉貴の顔は可愛くて、なんだかキスしたくなってしまった。
- 125 :名無草 :2007/03/01(木) 18:31:38.89
ID:RWqtcOcQ0
- >>123
凄く……楽しいです
少し用事が出来たので次は3時間後ぐらいになると思います
服を脱いで、二人で風呂場に入る。
さっきは何であんなことをしたんだろうか……
俺の返答に驚いている姉貴にキスして、
手を引いて風呂場まで来てしまった。
何かに期待してる?そんなつもりはないんだけど……。
それで、今はめちゃめちゃドキドキしてる。
着痩せするのか、服の上からはあまり意識して居なかったのに、
服脱ぐとすごい、姉貴胸大きくて……なんて言うかすごい。
その姉貴と洗い合って、今、対面式で浴槽に浸かってる。
湯船でか上気した姉貴は色っぽくて、心臓の鼓動は早まってばかりで。
あれ、何か気が、遠く、なっ、て……。
- 126 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 18:35:58.64
ID:flpyrghV0
- wktk
- 127 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 18:43:51.05
ID:v0siCb920
- 3時間……なんというじらし方
間違いなくRWqtcOcQ0はマゾ……!
いやまあ冗談ですけどね。続きをすっごい楽しみにしていること以外は
- 128 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 18:45:10.80
ID:v0siCb920
- >>127は何を言っているんだ?
マゾは自分なのに
- 129 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 19:40:45.15
ID:28SyIdaeO
- ワクワクさんがじらします(´・ω・`)
- 130 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 20:10:15.74
ID:a8xC47FSO
- wktk
- 131 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 20:23:50.91
ID:aPTSEi240
- wktkしすぎて書けない
- 132 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 20:24:37.79
ID:PKlKa6fC0
- wktk関係なく書けない。
- 133 :名無草 :2007/03/01(木) 20:49:07.08
ID:RWqtcOcQ0
- 予定より早く用事終わりましたが
時間まで別の書きたくなる新ジャンル探してまs
- 134 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 20:49:54.16
ID:aPTSEi240
- なんという焦らし
- 135 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 20:51:58.52
ID:28SyIdaeO
- 待ってるから、私ま(ry
- 136 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 21:03:54.43
ID:DCknuszT0
- >>24
いろいろ書いてみたが、やっぱ組長てのが難しい…orz
なんか他のお題いただけませんか
- 137 :ネタ ◆iIl1lB4oT2 :2007/03/01(木)
21:05:23.92 ID:aPTSEi240
- 題「最後の文字に注目」
―こちら、「朝起きたら女の子になっていた」という野々々村真さんです。
「こんにちは。のののむらまことです。」
―さて、早速お聞きしますが、女の子になってみてどうでしたか?
「びっくりしました。でもまた女の子になれて嬉しいです。」
―「また」ということは、以前にもなったことがあるのですか?
「ええ、もちろん。」
―それにしても女らしいですね。元が男性だったとは思えません。
「男性?」
―え?
「私は元から女ですよ。」
―では「朝起きたら女の子になっていた」というのは?
「だから、朝起きたら女の『子』になってたんです。元はおばさんですから。」
ひょんなことから女の「子」
反省はしていない
- 138 :名無草 :2007/03/01(木) 21:09:58.44
ID:RWqtcOcQ0
- べ、別にあんたのために続き書くんじゃないんだからね!
正直書きたいの無かったんで続き書かせていただきまs
[今回は姉視点]
姉「“俺”?どうしたの?」
返事はない、上気した“俺”が風呂釜の縁にもたれかかった。
目は閉じられていて、息を切らしている。
息を吸うたびに胸が震えて、可愛い、本当に食べたく……じゃなくて。
姉「“俺”?」
やはり返事はない、のぼせちゃったのかな?
意識の無くなった“俺”をお風呂から上げて、とりあえず体を拭いて、
服を着せて……なんだか変な気分になりそうだけど、
今はそうも言ってられない。
流石に人を担いで階段を上がるのは疲れる……
と言うかそんな事は私の体力では出来ないので居間のソファーに寝かせる。
押入れの奥から氷枕を引っ張り出して氷と水を入れる。
タオルを巻いて“俺”の頭をそこに置いて、
水に濡らした手ぬぐいをおでこに置いて……
いろいろとやてる内に、眠くなって、あ、でも“俺”を看てない、と…。
- 139 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 21:16:52.03
ID:h0QWeJpa0
- wktk
- 140 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 21:18:35.47
ID:FHYIZ2Yq0
- 興奮しすぎてのぼせたのか
- 141 :名無草 :2007/03/01(木) 21:33:29.15
ID:RWqtcOcQ0
- 俺「熱い……」
意識はぼんやりしている、ここは?
居間のソファーで横になって……なぜか姉貴が俺にもたれかかっている。
なんだろう、体を起こしてみると頭から何かが落ちた。
湿らせた手ぬぐい?意識はまだはっきりとしない。
俺「姉貴、こんなところで寝てたら風邪ひくぞ」
言いながら姉貴の体を揺さぶる。
姉貴は何やら恨みの篭ったうめき声を発している。
どうやら寝起きの悪いのは家系らしい。
仕方なく俺の代わりに姉貴をソファーに寝かせ……
ようとして、そこで氷枕に気づいた。
俺「氷枕……」
何だろう?と首を傾げて思い出した、そうだ、姉貴と風呂入ってたんだった。
それで気が遠くなって、気絶した?状況はその推測を肯定している。
と言う事は、ここまで姉貴が運んできてくれたんだ……。
俺「ありがとな、姉貴」
言って寝顔にキスしてやる。唇じゃないから問題ないよな?
何回も唇にキスしてるとか言うツッコミは禁止だ。
その後苦労して姉貴をソファーに寝かせた。喉の渇きを覚えて冷蔵庫へ向かう。
ほとんど無意識に麦茶をコップに注ぎ飲み干す。……なんだか美味しくない。
見ると麦茶の隣にはグレープジュース。
何か、甘いものが欲しくなってそれを注いで、飲む。うん、美味しい。
やっぱり味覚も変わってるのか、そう思いながらコップを洗い、
自室に戻って上布団を持って降りてくる。
男の頃は布団セットを一式持っても大して思いとは感じなかったのに、
今はこの上布団がやけに重く感じる。姉貴に布団をかぶせて、眠くなってきた。
階段を上るのも億劫になってきたので姉貴の布団の中に潜り込む。
布団の中は暖かくて、姉貴の匂いがする気がした。
落ち着くと急に眠気が、襲って、きて。意識は急激に眠りに落ちていった。
- 142 :ょふ :2007/03/01(木) 21:46:53.44
ID:5lK0DFRO0
- ヤバイ、見てたら書きたくなってきた・・・
なんか書こうかな
- 143 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 21:48:31.94
ID:aPTSEi240
- >>142
期待してまっせ
- 144 :名無草 :2007/03/01(木) 21:51:37.13
ID:RWqtcOcQ0
- [今回は姉視点でお送りします。]
曇り空の朝、それでも鳥達は朝の訪れと共に歌いだす。
いつもは気にならないのに、今日はその囀りで目が覚めてしまった。
するとなんだか柔らかいものが密着している事に気づいた。
適度に暖かくて、大きくて、そして柔らかい。
何だろう、思いながら布団の中を覗く、と……
俺「ぅ…ん……」
妹になった弟が入ってました。
“俺”は幸せそうに抱き着いてきて、もうこっちもそれだけで幸せ。
この時だけは眠りを妨げた鳥達に感謝が尽きなかった。
そうして幸せな気分でまどろんでいると、母が居間に出てきた。
邪魔されたくないので寝たフリでやり過ごして、眠っている“俺”の髪を撫でる。
サラサラで、フワフワで、気持ち良い。
何か私の髪より手触りが良くてうらやましくなって、延々と撫で続けた。
そうしてる内に、なんだか、また、眠、く……。
基本ねぼすけな姉の脳内設定晒してみました。
- 145 :名無草 :2007/03/01(木) 22:03:47.35
ID:RWqtcOcQ0
- >>142
期待しながら続き書いてます
息苦しさのあまり目が覚めた。
辺りは真っ暗で、何だろう?と思いながら手を動かしていると一筋光が見えた。
真っ暗なんじゃなくてただ布団の中に潜り込んでいるだけらしい。
とりあえず布団の中から這い出てみる、と、
目の前には姉貴の顔のドアップが広がりました。
俺「ぇ、ふぇ!?」
素っ頓狂な声を上げて跳ね起きようとする、と、
バランスを崩して、ヤバ、これ落ち……なかった。
今まで気づかなかったが姉貴の両腕でガッチリホールドされていた。
どうやら俺は起きてからしばらく、ありえないくらい鈍感らしい。
なぜこんな事になっているのか考えてみる、原因はすぐに思い出した。
姉貴のために布団を運んできて、それで、
姉貴が寝てる布団に潜り込んで、そのまま寝たんだった……。
項垂れていると姉貴が寝返りをうってきて、ヤバ、これ、潰れ……。
睡眠とは違う眠りの世界に旅立ちましたとさ。
- 146 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 22:05:31.98
ID:28SyIdaeO
- >>136
無茶なテーマで正直すまなかった
- 147 :ょふ :2007/03/01(木) 22:17:08.78
ID:5lK0DFRO0
- 駄文だけど、よろしく
この世界には、悪魔という存在がある。
いや、『あった』というべきか。
科学の発達した現代世界では、彼らの存在は許されざるものであり
彼ら自身も人間に対して心を閉ざしていた。
そう・・・
遙か昔に封じられた、『現代世界を知らない悪魔』を除いて。
第一章:呼ばれて、飛び出て。
これは一人の悪魔に翻弄される、一人の少年の奮闘記・・・。
- 148 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 22:28:05.53
ID:Iq/WJtkUO
- >>147
あまりそういう事は言わない方がいいと思うよ
- 149 :名無草 :2007/03/01(木) 22:28:31.96
ID:RWqtcOcQ0
- [ネタ切れによる組長女体化]
いえ、正直ネタの繋ぎ方で悩んでます。
暑苦しい野郎共による抗争、シンジケートとの裏取引、警察とのドンパチ。
そんなもんには縁の無い弱小極道『漢組』、これはそこで起こったある奇跡の物語。
俺は“組長”(以降組)、普通に大学に入って、
普通に学生生活をエンジョイしてたただの学生だ。
それが突如親父が急逝して、家業を継ぐことになった。
そこまでは良い、多少スリリングな人生も悪くはないだろう、だが。
鏡に写る、女性とはまだ言いがたい『女の子』は一体誰なんだろう……。
異変は今朝、起きてからあった、ことに気付いた。
まず感じたのは全身に感じる倦怠感のような重み、特に胸の辺りに強く感じられた。
次に感じたのは顔にかかる髪の不快感、
元は短髪だったハズが背中の中ごろまで伸びている。
三つ目に部屋の中の距離感、周り全部が大きくなったような錯覚がした。
実際、なんとも思わなかった室内はなんだか広々としていて寂しささえ感じた。
最後は鏡に写ったのは見知らぬ少女、
俺は21歳で、確かに女顔で小柄だったが間違いなく男だったハズが……。
当然始めの1時間は慌てふためいた。
次の1時間は体中を触ってみた。
最後の1時間は呆然として過ごした。
そして今、いきなり窮地に立たされている。
10年来の友人、とは言いがたい知人で、今は漢組で下働きをしている下僕(以降僕)
が俺を起こしにきてしまった……。
- 150 :ょふ :2007/03/01(木) 22:46:58.95
ID:5lK0DFRO0
- その一
俺は神沢雪乃、高校1年生。
なんか女みたいな名前だけど、一応男だ。
特技は昼寝。
たとえどんな授業だろうと俺にかかれば、開始3分で熟睡…
教「お前、これで注意何度目だ?いい加減起きろ!!」
しまった、ばれた。
この教師、気に入らないヤツには陰険で有名なんだよなぁ〜…
雪「スイマセンデシタァ…」
教「お前もこれで年貢の納め時だな。
そうだな…罰として図書室の書庫を整理すること!」
それは本来図書委員担当のお前の仕事だろ!
勝手に生徒に仕事を押しつけるな…と言いたいが、今回は流石に分が悪い。
しょーがなく、俺はその仕事を引き受けた。
友「いや、可哀想だね雪乃〜。放課後のカラオケは延期だな〜」
こいつは俺の悪友で幼なじみの“友”。
もはや腐れ縁も度を過ぎて、納豆になりつつある。
雪「マジかよ…しょーがねぇ、また今度な」
友「じゃーなー」
雪「ああ」
こうして友の何も苦労の無さそうな背中を見送りながら…
雪「…めんどくせぇ」
書庫へと足を早めた。
…これが、自分の運命を変える分岐点の一つであるとも知らずに。
- 151 :ょふ :2007/03/01(木) 22:52:41.45
ID:5lK0DFRO0
- >>148
ゴメン、初心者なもんで…
- 152 :名無草 :2007/03/01(木) 22:53:47.96
ID:RWqtcOcQ0
- 『おい“僕”、絶対に疑うんじゃねぇぞ。』
そうメールを打ち返事を待つ。
一分と待たず返信が来た。
『何に対してかは分かりませんが、とりあえず了解しました。』
これを見て、意を決して玄関の前に立ち、そして、それを開け放った。
「“僕”、俺、女になっちまったみたいなんだ」
[組長は町のアイドル]
僕「はぁ、組長、とりあえずおはようございます。」
なんとも気の抜ける挨拶、多少は疑われないと逆に不安になる。
組「おい、もうちょっと何かないのか?」
僕「だって疑うなってメール送ってきたじゃないですか」
組「まぁ、確かに送ったけどよ……、マジで信じられるのか?」
僕「俄かには信じがたいですが、信じるしかなさそうじゃないですか」
信じて欲しいがそう易く信じられるのもどうかと思う、
妙にジレンマな会話はこの後30分程続いた。
僕「兎に角、事務所には行ってもらわないと困ります」
いつしか話題は事務所に行くか、行かないか。それに摩り替えられていた。
組「だー、無理だっての。こんなナリで行けってのか?」
僕「はい、とりあえずこれに着替えてください」
“僕”に誘導されて気付けば事務所前まで来てしまっている。
俺はバカか、バカなのか……。
- 153 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 22:54:11.76
ID:aPTSEi240
- >>151
・過度のリアル報告・自虐、自動保守は避けましょう。
↑
ココ
- 154 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 22:57:18.38
ID:D9oyRBEm0
- 一応「過度の」とはあるが、これやる人はテンプレ見てないケースが多いしな。
見てやってるならそれはそれで問題だがw
まあ出来るだけ使わないことを推奨する。
あと投下は大歓迎だ。
- 155 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/03/01(木)
22:59:18.59 ID:1QUNwdGN0
- 今日ずっとTWやってて全然書いてない・・・
超怠けてすみません・・・明日3章書いたあと1,2章投下しますので・・・
- 156 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 23:01:12.15
ID:aPTSEi240
- >>155
まあ義務じゃないから自分のペースで
- 157 :名無草 :2007/03/01(木) 23:08:23.05
ID:RWqtcOcQ0
- [組長は町のアイドル]第一話 絶叫、回想
そうして事務所に放り込まれて、仕方なくいつも通りに組長の椅子に座る。
当然のように視線を集めることになるんだが……
なんだがここに来た初日を思い出してブチギレてしまった。
組「なんか文句あんのか?ああそうだよ確かに今の俺は女だけどな!
それでも俺は“組”なんだよ、文句あるやつぁ今すぐ前に出ろ!」
叫んで、しばしの沈黙。まるで部屋そのものが敵だと言わんばかりの形相で、
怨嗟の篭ったような視線をばら撒く。そして、
一同「っはははははは!」
なぜか大笑いを始める組員達。
組「あ?何か変なもんでも食ったのかよ」
僕「っはは、組、長。それ、初めてここ、に来たときと、
ほとんど、変わらない台詞、ですよ、っぷ、ははは」
笑いながらも理由を告げる“僕”、確かに、女を学生に、
“組”を親父の息子にすればもうそのままあの時の台詞だ。
なんて言っていやがる。
そう言われれば、確かにそうだったと思い返す。
窓から外を見下ろす、長閑な住宅街、田舎の方のヤクザな事務所から見下ろす景色。
組「で、これからの話だが。こんな小娘には付いて行けないってんなら、
今すぐ出て行っていい。誰も残らなければそれまで、漢組は今日までだ」
和やかだった事務所の空気はピタリと止まり、徐々に張り詰めたものに変わる。
構成員1「何言ってるんですか、女だろうと俺らは組長に付いて行きます」
構成員2「だが確かに、頭がこれじゃ舐められるかもしれねぇな」
僕「舐められるって、敵対するような組もないでしょう、
そもそもこの辺りにはここくらいしかヤクザは居ないんですから」
組「そもそもなんでこんな辺鄙なところでヤクザなんてやろうと思ったんだろうな」
言って、事務所の雰囲気はさらに一変、あっという間に疑問符に埋め尽くされた。
- 158 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/03/01(木)
23:10:27.88 ID:1QUNwdGN0
- ・・・ちょっと気になったんですけど
このスレの安価が全部未来安価になってるんです
128氏の安価も時間と内容から考えると僕宛安価(127)だと思うんですけど、表示では>>155ってなってるんです・・・
・・・不安。何かやらかしたのかな
- 159 :ょふ :2007/03/01(木) 23:16:53.77
ID:5lK0DFRO0
- その2
さすが書庫、と言うべきか。
そこは少なくとも2,3年は人が入った気配が無く、頭上には蜘蛛の巣。
辺りは何処の国だか分からないような本の山々。
雪「取りあえず崩れた本の山を直せ、としか言われてないし。
よし、とっとと終わらせて帰るぞー!」
雪乃は一人、薄暗い書庫で雄叫びを上げた。
10分後。
雪「飽きた…つーか積んでも積んでも崩れるし…もーイヤだ!」
近くにあった本を、まだ見ていない方の本の山に投げる。
…当然ながら、崩れた。
泣きたくなってくるぞ、くそ。
雪「あー…めんど、くせぇ……ん?」
崩れた本の向こうに、何か金属光沢をもつ箱が一瞬見えた。
雪「おお、ひょっとして宝箱ってヤツ〜〜〜!?」
もう本なんかお構いなしに、その箱へ突っ込む。
我ながらゲンキンだとは思うが、性格だ。止まらない。
箱は…たしかに金属だった。
装飾も何もない、鉄の箱だったが。
雪「・・・・・・しょぼ。
- 160 :名無草 :2007/03/01(木) 23:19:51.44
ID:RWqtcOcQ0
- [組長は町のアイドル]ですが、
要望があったらそのように書きたいと思います。
(ネタの繋ぎ考える時間稼ぎの作でネタが切れましt
- 161 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 23:25:27.22
ID:D9oyRBEm0
- >>◆wjOmYNm0Aw 投稿日: 2007/03/01(木) 23:10:27.88
専ブラ+ノートンで同じ状況になったことがある。
もし使ってるなら、一端dat消して、ウィルス検疫してから再ダウンロードしてみ?
- 162 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 23:26:12.81
ID:PKlKa6fC0
- >>130
未来安価になってるって?
ならログを消して読み込み直したほうがいいと思うよ。
ちなみにこのレスは>>133ではなく、>>162が正しいはず。
- 163 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 23:26:56.94
ID:PKlKa6fC0
- ミス。 ↑の>>133は>>134だね、多分。
- 164 :♯ゆうと :2007/03/01(木) 23:46:36.76
ID:GJmFU6JnO
- 携帯から見たら、PCのほうがおかしいことが確認できました
明日、言われた通りの対策を試してみます
- 165 :名無草 :2007/03/01(木) 23:50:13.76
ID:RWqtcOcQ0
- [本編]
三度目の目覚め、暑苦しいとか寝苦しいとか、そう言った物もなく訪れたまっさらな目覚め。
部屋に人影はない、体を起こして部屋を眺める。
ぼんやりした頭は徐々に明確な意識を編んでいく。
とりあえず洗面所に歩いていく、すでにオート操作の域で顔を洗い、歯を磨く。
それが終わり部屋へと戻り着替える。
流石に強制されても居ないのに女物を着るのは抵抗があったので男の頃のを着る。
俺「すげぇぶかぶか、まぁ良いけど」
呟いて時計を見る、午前10時。
こんな時間にお袋はどこ行ってるんだろうなぁ、スーパーに特価の物買いに行ったとか?
することも無いのでテレビをつける、……なんか、つまんねぇなぁ。
することも無く、時間も有り余っている。
鏡をみてふと思った、女の方のナニはどうなんd
かくして30分後。
凄い、何が凄いってナニ……じゃなくてとにかくもう凄い。癖になりそうだ、……もう一回くらいh
『ガチャ』
ビクリと身構えてしまった。
お袋「ただいまー、あれ、“俺”ー?居ないの?」
言いながら階段を上ってくる音が聞こえる。
慌てふためいて服を着る、オーケー、装着完了、いつでも来い。ドアが開く。
お袋「ぁ、ここに居たんだ。もうすぐご飯作るけど、一緒に作ってみる?」
俺「結構です、って言いたいけどもし男に戻れたら一人暮らしもしてみたいし、見るだけ見てみる」
お袋「そう、でも戻れなくても彼氏n
俺「ありえない」
お袋「そう……」
なんでそんなに残念そうなんだ、お袋……。
お袋「にしても、若いわね」
ニヤリと笑って言うお袋はそのまま部屋を出て行ってしまった。そして俺の顔はありえないくらいに紅潮している。
- 166 :愛謝 ◆AwRoH5fkCI
:2007/03/01(木) 23:51:03.57 ID:gVX0IU7FO
- 「で、スタジオに着いたのですが…」
あぁ、何で父さんがいるんだよ…。
「あれ?月刊誌から週刊誌に移ったって言わなかったっけ?でもまぁ………正樹がタレント活動してるってのも、この企画で知ったんだしお互い様じゃないか?」
…まぁ、そうかもしれないけど。女装やってるなんて言いだしにくいだろ普通。
「咲ちゃ〜ん!こっちに来て編集長さんに挨拶しなさい!」
打ち合わせをしていたらしい、いくちゃんに呼ばれる。
「は〜いっ!じゃあ、父さん?挨拶に行ってくるから。また後でね!」
「あぁ。頑張ってこいよ!」
その言葉が力強く俺の背中を押してくれたようで、胸が温かいもので満たされたような感じがした。
- 167 :愛謝 ◆AwRoH5fkCI
:2007/03/01(木) 23:52:33.36 ID:gVX0IU7FO
- 「編集長さん、初めまして♪咲です。今日はよろしくお願いします!」
にぱっと営業スマイル全開で挨拶をする。最初は抵抗があったが、今ではすっかり慣れてしまった。
「おぉ!宜しくな咲ちゃん。しかし、君は本当に須賀君の息子かい?というか男の子?並の女の子よりも可愛らしい顔立ちをしているじゃないか」
「あはは。よく言われます。スカウトされた時にも、マネージャーがボクの事を女の子だと思ってたみたいですしね♪」
いくちゃんは「コホンッ」とわざとらしい咳をする。恐らくは照れ隠しだろう。
「編集長さん!そろそろ出版社に帰る時間じゃないですか?咲ちゃんも撮影始まるわよ!」
「あぁ!もうそんな時間か!咲ちゃん、頑張ってな♪」
は〜い、と俺が笑顔で応えると編集長さんはにこにこしながら去っていった。
この日の撮影はスムーズに進み、カメラマンやいくちゃんに怒られることなく終わった。
怒られなかったのは今日が初めてで、タレントとして少しは成長したのかな?なんて思った。
この写真が載るのは一ヶ月後で高校の期末試験が始まる日だ。
父さんが今日の写真の一枚をラミネート加工して財布に入れていると母さんに教えてもらったのは、一週間後の事だった。
- 168 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 23:56:45.40
ID:eQP5alXS0
- >>164
( ゚д゚ )
- 169 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 23:57:53.40
ID:a8xC47FSO
- 投稿ラッシュktkrそしてwktk
- 170 :愛のVIP戦士:2007/03/01(木) 23:59:23.82
ID:GJmFU6JnO
- >>168
こっち見るな・・・じゃなくて何をやってるんだー、僕は!!!
酉変えるべきですか・・・
- 171 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 00:01:51.99
ID:PlPIklfk0
- >>170
って言うか、結構安直だったんですねwww
- 172 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 00:02:58.27
ID:TSp58mG30
- グリーンだよ!が帰ってきました。
- 173 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 00:05:01.72
ID:qpsaIcFt0
- このスレいろんな意味で面白い展開になってきたな
- 174 :名無草 :2007/03/02(金) 00:09:53.66
ID:wgy3zgh40
- その後平静を装って昼食の準備と昼食を済ませて、
なんとなくテレビを見ていると気付けばもう4時前。
さて、今日はどうしよう……。
考えていると呼び鈴が鳴った、いつもの習慣か出ようと玄関に向かいそうになって、
お袋「あ、私が出るから」
お袋に引き止められて、もう一度ソファーに座り込む。
しばらくしてお袋は戻ってきてこう言った。
お袋「あんた、家出してることにしたから」
俺「はいよ、んじゃ昨日は“友”の家にでも泊まった事にするか」
なんて話して居るとまた呼び鈴が鳴った。
来客は友と男だった。
俺「よ」
男「にしても、本当に女の子になっちゃったんだねぇ」
うるせーとか言いながらお袋に尋ねる。
俺「ところでさっきの来客は誰だったのさ」
お袋「クラスメートの“女”さんだって。
二日間も休むのは珍しいから来てみたらしいわ」
友「“女”か、聞くところによるとあいつはお前にほの字らしいぞ」
お前いつの時代の人?思いながら適当に返す。
俺「ふーん」
男「妙につれない返事だね」
俺「何にしても男に戻れねぇと意味ないじゃねぇか」
友「まぁ確かに、でも女同士ってのm
俺&男「黙れ変態」
- 175 :◇wjOmYNm0Aw:2007/03/02(金) 00:10:52.80
ID:mgPVlu35O
- 安直だってバレちゃいました。新酉考えないと・・・
今日はもう寝よう・・・勇人じゃないけど、あーあ憂鬱
- 176 :名無草 :2007/03/02(金) 00:33:08.85
ID:wgy3zgh40
- それから場所を俺の部屋に移すことにした。
友曰く俺の母親でも女性が居るとダメージが倍増するらしい。
俺「ぁ、そう言えば俺昨日お前んち泊まった事にするから」
友の方を向いて言う。
友「なんなら今日本当に泊まりn
俺「だが断る」
友は残念そうに俯く、何?変態って言われたかった訳か?
それから延々と話して、気付けば男の門限だった。
今日も玄関まで見送ろう。 二人は別れの間際でこう言った。
男「まだ、学校に行きたいとかは思わないの?」
友「お前が行きたいってんなら、俺らは出来る限り力貸すぜぇ」
不意に、何か視界が滲んだ。
友「お、おいおい。泣くことないだろ……」
俺「あ、すまん。なんか最近涙もろくてな。嬉しいけどさ、
やっぱどう考えても無理だろ……」
男「無理かもしれないけど、出来る限りのことはするから。
だから、まだ学校に行きたいならなんとかしたい。
いつも助けられてばっかりだったから、僕も“俺”を助けたい」
友「なんつうか、お前が居ないと学校もつまらんくてな。
無理にとは言わない、行きたいなら行きたいって言って欲しい」
涙が溢れそうだったけど、どうにか抑えて、返す。
俺「ん、考え、とくよ……“男”、“友”。ありがとうな」
出来る限りの笑顔で返す、今はこれが精一杯だけど、どうにか感謝を伝えられるように。
二人は笑って、歩き出す。
男「じゃ、またね」
友「んじゃ、またな」
俺「おう、またな!」
出来るだけ元気に、手を振って見送る。
- 177 :名無草 :2007/03/02(金) 00:39:45.71
ID:wgy3zgh40
- そろそろ寝ます、明日は昼過ぎから居るかもしれません。
- 178 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 01:10:55.47
ID:PlPIklfk0
- ほ
- 179 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 02:03:28.96
ID:PlPIklfk0
- ho
- 180 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 02:54:50.92
ID:NN6COTWXO
- 保守
- 181 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 03:52:09.17
ID:4+sr4k1LO
- 寝る保守
- 182 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 06:03:36.25
ID:NS/ARH9kO
- ほ
- 183 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 08:19:25.75
ID:jku6Hr4Z0
- ほs
- 184 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 08:52:08.83
ID:NN6COTWXO
- 保守
- 185 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 09:40:58.51
ID:NS/ARH9kO
- ほ
- 186 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 10:50:50.76
ID:0fMewcHeO
- ほ
- 187 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 11:26:10.21
ID:jku6Hr4Z0
- し
- 188 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 12:25:06.14
ID:0fMewcHeO
- い
- 189 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 12:59:54.01
ID:qpsaIcFt0
- な
- 190 :名無草 :2007/03/02(金) 13:57:57.02
ID:wgy3zgh40
- 夕食を食べて、風呂に入る。湯船に浸かって考え事。
俺「学校……か」
思わず零れる独り言、本当はまだ行きたいんだろうか……それとも……。
『ガラガラ』
突然ドアが開き姉貴が入ってきた。
俺「っ!姉貴!?」
姉「何驚いてるのよ、昨日も一緒に入ったんだし別に問題ないでしょ?」
問題大アリだって、と言うか問題しかない!
俺「あるだろ!すぐ上がるから待ってr
姉「良いじゃない、昔は一緒に入ることもよくあったんだし」
いつの話しだよ……。
結局押し切られて一緒に入ることになった。
俺(姉貴の背中を流しながら)「今日、さ……」
今日の“男”と“友”とを見送った時の顛末を話す。
湯船に移動して、話を続ける。
俺「俺さ、正直嬉しかった。嬉しくて涙がでるくらいに、嬉しかった。
でも、そんなのは無理に決まってるだろ?」
言葉は留まることなく流れ出て、もう自分では止められない。
俺「俺、ほんとはどうしたいんだろ……」
姉貴は笑って、翳りのないのない笑顔で、
姉「やりたいようにすれば良いよ。うん、私も応援する」
そう言って頭を撫でてくれた。
- 191 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 14:15:09.08
ID:NN6COTWXO
- ワクテカ
- 192 :名無草 :2007/03/02(金) 14:21:44.19
ID:wgy3zgh40
- 風呂から上がって、自分の部屋でも悩み続ける。
それでもさっきよりは幾らか気分が楽になった気がする。
するとドアが開いた、居たのは姉貴。
姉「あ、まだ悩んでるんだ。うんうん、若者よ、存分に悩みなさい」
あんたも十分若者だろ……、そう言うと姉貴はやはり笑って、
姉「確かに、私も若者かもね。じゃ、一緒に悩んであげよっか?」
言いながら俺の横に座る。
俺「姉貴が悩んでも仕方ないだろ。でも、ま、ありがとう。
気持ちだけは受け取っておこう」
それを聞いた途端姉貴は俺を押し倒した。
姉「じゃぁお姉ちゃんの気持ち、受け取ってね」
徐々に近づいてくる姉貴の顔。
動けない俺は、けれど抵抗もせずに姉貴を待っている。
なんか、もう引き返せない気がする……。
重ねた唇を離して、姉貴が言う。
姉「ずっと悩んでても仕方ないし、今日はもう寝よう」
頷く俺を見て、電気を消して、二人で布団に潜る。
なんだか二人で寝るのに抵抗がなくなっている。
姉貴の匂い、なんだか、安心できる、し。
ふふ、姉貴の、胸、気持ち、い……。
暖かくて優しい誰かに包まれて、眠りに沈んでいく。
- 193 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 14:28:49.38
ID:vM+zbL8s0
- wktk
- 194 :名無草 :2007/03/02(金) 14:30:48.03
ID:wgy3zgh40
- 朝、昨日とは一変して遠く澄んだ空。
カーテンから漏れる陽の光は沈んだ意識を掬い上げる。
目が覚めると目の前には姉貴の顔があった。
俺「姉貴、俺の顔なんて眺めて面白いか?」
俺より早く起きていたのか優しげにこちらを見つめている姉貴。
姉「面白い、それになんだか幸せな気分になれるし」
聞いてなんだか恥ずかしくなった。
姉「ふふふ、ほら。赤くなった顔も可愛い」
俺「もう、くだらないこと言ってないで着替えよう」
そうして二人で着替えた。姉貴は制服に、俺は普段着に。
俺の服は姉貴が選んだ。
急に俺の箪笥に向かったかと思うと中身を物色し始めた姉貴は、
姉「ふんふん、じゃぁ今日はこれね」
そう言って上下の服を選んだ。
俺「ちょ、ミニスカートは勘弁してk
姉「だーめ、ほら早く」
男に戻れるまで俺はずっと姉貴の着せ替え人形なのかもしれない……。
- 195 :名無草 :2007/03/02(金) 14:48:41.65
ID:wgy3zgh40
- 珍しく今日は三人で食卓を囲んだ。
親父は単身赴任で今はドイツに居るらしい。
そう聞いて、そう言えば親父なんてのも居たな、なんて思い出す。
朝食を終えて、姉貴は学校に行った。
さて、今日はどうしよう。考えているとお袋が動き出した。
すごい、働いてるの初めて見た。
いや、多分俺と姉貴が学校に行ってる間に家事は済ませてるんだろうけどさ。
その姿を見ているとお袋が思い出したと言うふうに言った、
お袋「今から買い物に行くけど、“俺”も来てみる?」
することもなかった俺はその誘いに乗って、久々に家の外に出た。
外はいつもと変わらない様子だった……と思う。
なのに女になるといろいろと新鮮で、なんだか子供の頃の遠足みたいにワクワクした。
なんでもない晴れ渡った眩しいくらいに青い空も、なんだか綺麗で、
ずっと眺めていたいくらいだった。
この前は女になったばかりだったしそれに気付く暇さえなかったんだろうか。
何にしても少し勿体無い事をしたと思う。
それでお袋と一緒に今晩のご飯の材料を買って、ついでにお菓子を買って貰った。
あの細長い棒の周りにチョコを絡めたお菓子だ。
ただの買い物で、テンションはバカみたいに高くなっていった。
それではしゃいで、お袋を引っ張って買い物をした。
買い物が終わって、車に戻る途中で見かけた露店でクレープを買って、
お袋と一緒に食べて、本当に、ただの買い物がこんなに楽しいとは思わなかった。
- 196 :名無草 :2007/03/02(金) 15:04:34.43
ID:wgy3zgh40
- 家に帰って、お袋と一緒に昼食を作って、一緒に食べた。
料理もやってみれば楽しいもので、また明日もやってみたいと思えた。
それでふと、なんでもない日常も、本当はこんなにも輝いていたんだ、
なんて柄にもないことを考えてしまった。
そこで思い返す、男の頃の俺の日常。
学校に行って、“男”や“友”と馬鹿なことして、なんでもないことで笑って。
そんなことも女になってやってみたらまた違ったふうに感じるのかもしれない。
思って少し気分は沈んだ。
もう行けないんだろうけど、俺は確かに学校での生活を楽しんでいたんだ……。
今更って感じもするけど、改めてそう思って。
そうして俺は、
また学校に行きたいと、願ってしまった。
願って思う、叶う訳が、ない。それでもその望みは消えてくれない。
友は言った、『無理にとは言わない、行きたいなら行きたいって言って欲しい』
男は言った、『まだ、学校に行きたいとかは思わないの?』
姉貴は言った、『やりたいようにすれば良いよ』
その言葉が俺の望みを消させてくれない。
その後で、三人は続けた。
力を貸すと、応援していると、そして、力になりたい、と。
その優しさが俺を誘惑する。
もしかしたら、本当に学校に戻れるのかもしれない。
でも、三人の誰一人に対しても、こんなことは言えない。
……迷惑だろうし、なにより、
………絶対に、無理だろうから……。
- 197 :名無草 :2007/03/02(金) 15:06:04.17
ID:wgy3zgh40
- 続きはwebで。
と言うのは冗談で、続きは午後八時ごろになりそうです。
- 198 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 15:15:27.33
ID:PlPIklfk0
- >>197
「名無草」で検索すればいいんですか?
と言うのは冗談で、wktkして待ってますね。
- 199 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 15:18:54.78
ID:TVirZjuc0
- >>197
つまんねーよ。
と言うのは冗談で、楽しみにしてるぜ。
- 200 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 15:50:43.35
ID:PlPIklfk0
- 昼間からエロでもいいですか?
- 201 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 15:53:04.35
ID:vM+zbL8s0
- >>200
どーんとこい
- 202 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/03/02(金) 16:08:22.05 ID:PlPIklfk0
- >>52の続き書きます。
- 203 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/03/02(金) 16:10:05.30 ID:PlPIklfk0
- 「やぁだ、やめてよぉ〜」
据え膳食わぬは男の恥。ましてや御馳走を頂かないなんて、そんな奴はきっとゲイだ。
ん? コレは…………同性愛じゃないよな? とりあえず肉体的には。
「ん、さっき何にもしないって言ったのにぃ……」
「さっきはさっき、今は今。気が変わったんだ、しょうがないじゃないか。ホラ、精神的
に向上心のない奴は馬鹿だって言うじゃん」
「ぁう……Kはこんなことしないよぉ、あ、おっぱい吸わないでぇ…………」
コレは興奮する。兄弟とか関係ないね。大体、おっぱいってのはしゃぶるためにあるん
だから、俺がしゃぶったって何の問題もないじゃないか。それに声からして兄ちゃんだっ
て感じてるっぽいし。俺も兄ちゃんも気持ちよくなる、すなわち両方にとってプラス。全
くもって素晴らしいカラクリだ。
「も、もう、やめないとこうするんだからっ」
そう言ったかと思うと、兄ちゃんの手が俺の背中と後頭部に回り、俺は兄ちゃんのほう
へと抱き寄せられた。どうやら観念して気持ちよくなろうということらしい。しかし、何
だかんだ言ってて、やっぱり兄ちゃんも気持ちよかったんだな。さて、じゃあおっぱいが
終わったら次はフェラしてもらって、それで本番かな。おお、脱童貞の大チャンスじゃな
いか。
じゃ、そろそろおっぱいから口を離し…………ってアレ? どうしておっぱいから口が
離れないのカナー?
「んふふ、苦しくなってきた?」
な、コレが狙いだったのかっ!? ヤバイ、息が出来ない。鼻まで塞がれちまってる。
今だけはこのおっぱいが憎らしい。って言うかマジでやばくね? 視界がだんだんと、何
が何だかわからなく、わかるのは柔らかい感触だけ。
俺は兄ちゃんの胸に顔を埋めたまま気が遠くなっていった…………
終
- 204 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 16:25:33.39
ID:NN6COTWXO
- 死んだwwwwwwwwww
- 205 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 16:30:04.80
ID:cW4zTFDu0
- バッドエンドwww
- 206 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/03/02(金) 16:32:56.83 ID:PlPIklfk0
- 完が存在するのか分からない。
ホントはこんな風になる予定じゃなかったんだけどな。
なんか窒息しちゃったんだよ(´・ω・`)
うん、色々とすまない。
- 207 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/03/02(金)
16:50:35.91 ID:x8vi+W+20
- >精神的に向上心の無い者は馬鹿だ
うん、もしかして高校生ですか?
僕も最近、現文で「こころ」やったんですよね
- 208 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 16:53:31.82
ID:PlPIklfk0
- >>207
高校生だよ。一応、多分。
卒業式終わったけど31日までは学籍あるはず。
ちなみに先生×Kを考えたことがあるのは秘密だwww
- 209 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 17:42:14.30
ID:PlPIklfk0
- ほ
- 210 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 18:18:09.32
ID:kfCwXQHI0
- 保守
- 211 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 18:54:55.18
ID:PlPIklfk0
- ほっし
- 212 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/03/02(金)
19:03:42.30 ID:x8vi+W+20
- >>208氏
成る程成る程
先生×K・・・( ゜Д゜)
- 213 :ブランクライフ:2007/03/02(金) 19:21:06.68
ID:KbB07Sfc0
- こころ、懐かしいなぁという気持ちを込めつつ投下
- 214 :ブランクライフ:2007/03/02(金) 19:21:54.17
ID:KbB07Sfc0
- お昼にみのさんを見たり、美味しい料理屋さんや、服の流行チェックなどなど
テレビを見ているうちにものすごい時間が経過していた
外を見ると、綺麗な夕焼け空。昔の空と何一つかわらないはずなのに
透き通った綺麗な紅に染まっている
トゥルルルルルル
電話のコール音、がちゃりと受話器を取る
「はい、もしもし……」
「えーっと、あのあと何か大変なこととかあった?大丈夫だった?」
彼の声。ひどく久しぶりに聞いた気がするのは、なぜ?
「はい、大丈夫でした」
「そう?ならよかった」
ここで、会話が途切れてしまった
僕は、もともとそんなに喋るタイプじゃなかったからこれ以上会話を続ける方が難しいんですけど
「あー、そうそう今日はこれから帰るんだけど夕食何か食べたいものある?」
「食べたいもの、ですか?」
「そう、帰りに買って帰ろうかなって思ってさ、んでなにかある?」
「あ、あの……」
「なに?」
目玉焼きを作るのにすら失敗したじ自分がいうのもなんだけど
「ゆ、夕食、私が作るでも、いいですか?」
がちゃりと受話器を置いて、いったん深呼吸
……よし!僕、頑張って作りますヨ!
- 215 :ブランクライフ:2007/03/02(金) 19:22:28.97
ID:KbB07Sfc0
- トントントントン
野菜は包丁で丁寧に切りそろえていく
ジュージュージュー
油とからまって程よい香りを醸し出す野菜達、匂いだけでごはん三杯はいけそう
いや、今の僕じゃ普通に無理ですけどね
野菜炒めと、サラダと、ごはん。そして付け合わせに小魚の佃煮
頑張る、と言った割にはそれほどスゴいわけじゃないけど
昔、お母さんに初めて褒められた思い出の料理
最近はお父さんと仕事でどっかに行っちゃって、僕なんか、うぅ……
ダメだダメだ、弱気になっちゃダメだ
彼は昔の僕を知らないんだし、その方がいいに決まってる
だから楽しいこと、考えなくっちゃ!
料理は全部準備が終わったし、あとは彼が帰ってくるのを待つだけ
美味しいって言ってくれるかな?
言ってくれるといいな
美味しい、って一言だけでいいから
- 216 :ブランクライフ:2007/03/02(金) 19:25:24.86
ID:KbB07Sfc0
- 例によって、短いですが以上です
先生×Kというか、お嬢さんを含めた三角関係想像してた自分がいる
- 217 :名無草 :2007/03/02(金) 20:01:36.20
ID:wgy3zgh40
- 気付けば涙が流れていた。
そうしている内にも気分は沈んでばかりで、布団の中に潜り込んで、泣いた。
どれくらい泣いていたのか、気付けば眠っていたらしい。
時計を見ると3時前、あと一時間で“男”と“友”に会える。
泣いていたためか、顔は少し熱っぽくて、顔を洗いに行くことにした。
顔を洗って、なんだかスッキリした。
さっきまでの陰鬱な気分が嘘みたい。
洗面所から出て、冷蔵庫の中のアップルジュースをコップに注ぎ、飲む。
落ち着いたので部屋に戻る、そう言えばお袋はまた出かけてたな。
部屋に戻って、することもないので窓から空を眺める。
買い物の時にはなかった雲が一つ浮かんでいた。
その白は空の青さを強調するようで、ゆっくりと流れていく。
そうして空を眺めている間に呼び鈴が鳴った。
時刻は4時前、“男”と“友”だろうか。
そう思った途端になんだか嬉しくなっていた。
それでも平静を装って玄関まで行き、ドアを開く。
そこに立っていたのは、
クラスメートの“女”だった。
彼女は明るく活発で、容姿は端麗。
人気があり、人望もある、クラスのまとめ役、と言うのが簡潔な説明だろうか。
- 218 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 20:13:00.84
ID:NN6COTWXO
- >>216
乙です
>>217
全力でワクテカ!
- 219 :名無草 :2007/03/02(金) 20:20:50.32
ID:wgy3zgh40
- 女「あの、“俺”君は居ませんか?」
“俺”は俺なんだけど……。
俺「まだ、帰ってきてないみたいです」
下手なことも言えない。
女「そう、ですか」
そう言って俯く女。
なんだかやけに痛い沈黙が続く。
俺「……なにか、伝えたいことがあったら伝言でもしましょうか?」
沈黙に耐え切れず、ついに言葉を漏らす。
女「連絡、出来るんですか?」
俺「いえ、帰ってきたら、伝えておきます」
そこで女は怪訝そうな顔をする。
しまった、今のはマズかったか。
女「失礼ですけど、あなたは“俺”君とはどういう関係なんですか?」
さて、どう答えようか……、一瞬迷って思いつく。
俺「恋人です」
女「えっ!?」
俺「冗談です、ただの親戚ですよ」
“女”の反応に思わず笑みがこぼれそうになったが、なんとか押しとどめて言う。
女「そ、そうですか……親戚……」
俺「はい。ほら、なんとなく似てると思いませんか?」
なんてやり取りを少しして、
女「それでは、“俺”君が帰ってきたらよろしくお伝えください」
俺「ええ、“女”ちゃんってクラスメートの女の子がそれは心配そうにしていたと、必ず」
そ、そうじゃなくて……なんて反応する“女”は可愛くて、ついつい笑みがこぼれる。
そうして“女”は帰って行った。
なるほど、“友”が言っていたこと、満更ただの噂じゃなかったらしい。
- 220 :名無草 :2007/03/02(金) 20:42:21.38
ID:wgy3zgh40
- 5分後、再び呼び鈴が鳴った。
再び玄関へと向かい、ドアを開ける。
はたして、そこに居たのは“男”と“友”だった。
俺「よ」
二人は息を詰まらせている、首を傾げると、
男「こ、こんにちは」
友「う、ま、また来たぜ」
となぜか目を逸らして言う。
疑問に思いながらも二人を俺の部屋に通す。
いつもの定位置に座って……
やはり二人は困ったように視線を泳がせている。
俺「どうしたんだよ、何か変だぞ」
男「な、何て言うか、さ。“俺”が女の子の服着てるの、初めて見たから」
あ、そっか。こいつらと会うときはいつも男の頃の服着てたっけ。
友「しかもいきなりミニスカートだしよ。と言うか、結構女の子してるんだな」
いつもは下ネタ爆発な“友”も女の前ではそうはいかないらしい。
ってかお前ら俺を女として見てる訳か?
俺「いくら女の格好してても俺は元々は男なんだぞ?」
男「う、うん。それは分かってるんだけどね」
友「そんな格好してるって事は、もしかして下着も……?」
お、何か調子出てきたじゃねぇか、“友”。
俺「女になってからずっと女物の下着付けてたけどな」
何も考えずに言ってしまった。
“男”は固まり、“友”はマジで?とか言いつつ頭を下に持って行って……
俺「“友”、そんなに殴られたいか?」
友「正直スマンかった」
- 221 :名無草 :2007/03/02(金) 21:07:20.76
ID:wgy3zgh40
- 始めはドギマギしていた“男”も徐々に慣れてきたようで、その頃からいつもと変わらない会話が続いた。
いつものように下らない会話、それでも俺はそんな話が楽しくて、嬉しかった。
そうしている内に“男”の門限が近づいていた。
そんな時、“男”が切り出した。
男「昨日の事だけど、焦って答えを出さなくても良い。
それでも、後悔しないような答えを探して欲しい」
俺の目を真っ直ぐ見据えて、男が言った。
そんな一言、いろんな事を思い出して、泣きそうになった。ほんと、涙もろくなったな……。
友「現状維持ってのも限界があると思うが、まぁ気長に待ってるからよ」
そう言って俺の頭をわしゃわしゃと撫でる。
俺「……っ、や、やめろって」
照れくさくて“友”の手をどけて言う、自分の顔が赤くなっているのが分かる。
それで生まれるちょっとした空白、理由もなく訪れる自然な沈黙。
俺「……今の俺の素直な気持ち、聞いてくれるか?」
そうして俺は吐き出した。
二人にも、姉貴にも、見せないでおこうと思っていた、浅はかな願いを。
喋りだして、気付けば泣いていた。
“男”は俺の涙を拭いて、頭を撫でてくれて。
話を聞き終えて、“男”が言う。
男「うん、良かった。僕たちも、また“俺”と学校に通いたかったから」
それを“友”が繋ぐ。
友「下らねぇ事考えてるんじゃねぇって。不安だとか迷惑だとか、
それはお前だけの望みじゃねぇんだ。俺たちだって望んでることだし、
つまり自分の為にする事だ。だから、気にするんじゃねぇよ」
俺「……あっ、りが、と……うっ」
溢れ出す涙はなんだか暖かく思えて、嗚咽を漏らしながら泣いた。
- 222 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 21:30:34.53
ID:NN6COTWXO
- ワキテカ
- 223 :名無草 :2007/03/02(金) 21:36:53.73
ID:wgy3zgh40
- 落ち着いてきたころに、二人は帰る事になった。
俺「今日はいろいろと悪かったな」
友「気にすんなって」
男「そうそう、もうちょっと頼ってくれたって良いんだよ」
俺「お前にもうちょっと頼りがいがあれば、な」
“男”は軽く落ち込んで、ははは……、そうだね、と返してくる。
俺「ふ、はは。冗談だよ、頼りにしてる」
男「う、うん。まかせて」
何を任せるんだ、と思いながらも、
俺「おう、まかせた」
笑顔で返す。
友「んで、明日だけどよ。三人で、学校行ってみねぇか?」
俺「明日休みなのに?」
友「休みだからだよ」
“友”は話しだす。
俺の復学へのハードルは最低で2つ。
まずは俺が“俺”であることを証明すること。
次に女として復学する事を認めさせること。
俺「それで、敵情視察ってか?」
友「そう言うこと。でもそれ以上に、お前を学校に連れて行ってやりたいからさ」
照れくさいことを言う“友”。
俺「ばーか、何言ってるんだよ」
照れ隠しに軽く“友”を小突く。
俺「それでも、一度学校に行ってみる価値はあるんじゃない?」
俺「……まぁ、確かにそうかもな」
“男”と俺はその提案を呑み、明日の昼過ぎに俺の家に集まることになった。
- 224 :名無草 :2007/03/02(金) 22:03:01.82
ID:wgy3zgh40
- 夕食の席で、俺は明日学校に行くことを告げた。
姉&お袋「そう」
あれ、なんか淡白って言うか反応薄いな。
姉「私も付いていってあげようか?」
俺「いや、良いよ。“男”と“友”と行くんだし」
姉「ふうん」
なんだか納得していないみたいだった。
夕食を終えて、風呂に入る。
頭を洗っていると姉貴が入ってきた。
姉「あれ、今日は何も言わないんだ」
俺「言っても出て行かないだろ」
そう言ってシャンプーをシャワーで流す。
流し終わった頃を見計らって姉貴が抱きついてきた。
俺「っ!なにs
姉「明日、私も付いていくから」
言って、後ろから回した手を俺の胸に持ってきて、焦らすように、弱く揉み始める。
俺「っ……、だか、ら、三人で……ん、行くんだ、って」
姉「そう、なら。ここで“俺”の処女、もらっちゃおうかな」
言うが早いか片方の手を下ろしていく。
俺「いや、だ、やめっ、
姉「今日はやめないよ?」
姉貴の指はやはり焦らすように俺のあそこを優しく撫でて、
俺「だめ、だよ。ねぇ、やっ、めて
姉「わがまま言わないの、ねぇどっちが良い?明日私を連れて行くか、
ここで私に食べられるか」
指がゆっくり、優しく俺の中に入ってきて……、
俺「わかった、っ!からぁ……もう、やめ、て」
姉「そう」
姉貴はその言葉に満足したのか、手を離して俺の背中を洗い始めた。
- 225 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 22:07:39.04
ID:4+sr4k1LO
- wktk
- 226 :名無草 :2007/03/02(金) 22:12:19.76
ID:wgy3zgh40
- そろそろ折り返し地点な訳ですが、
前半と後半を繋ぐネタが思いつきませn
- 227 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 22:17:54.50
ID:NS/ARH9kO
- wktkwktk
- 228 :名無草 :2007/03/02(金) 22:33:22.50
ID:wgy3zgh40
- 風呂から上がって、今日も姉貴と寝ることになった。
布団に入って、落ち着いた頃に姉貴が尋ねてきた。
姉「明日は何時から学校に行くの?」
俺「昼過ぎにこの家で集合」
姉「そう」
ねぼすけな姉貴は返事を聞くと俺の髪を撫で始めた。
俺「なんか、くすぐったい……、撫でられてたら眠れないんだけど」
姉「良いじゃないちょっとくらい。“俺”の髪、手触りが良くて気持ち良いんだから」
理由になってない。
俺「姉貴の髪だって長くて艶があって綺麗じゃないか」
言って姉貴の髪を撫でる俺。
姉「綺麗とかじゃなくて手触りのことよ」
なんて言いながらも手を止めない姉貴。
俺「姉貴の髪だって絹みたいで気持ち良いよ?」
負けじと髪を撫でる俺。
この後、この良くわからない戦いは1時間続いた。
- 229 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 22:34:06.51
ID:qpsaIcFt0
- さて久しぶりに本編投下
- 230 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 22:35:08.93
ID:qpsaIcFt0
- あれ、途切れてなかったのか。
じゃあ後にしようかな
- 231 :名無草 :2007/03/02(金) 22:44:45.49
ID:wgy3zgh40
- いやいや、じゃんじゃんイっちゃってください。
- 232 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 22:49:14.21
ID:qpsaIcFt0
- いや、その方が見やすいかなと思って
まあ行きます。
- 233 :I'm my sister ◆iIl1lB4oT2
:2007/03/02(金) 22:50:19.92 ID:qpsaIcFt0
- 金曜日、午後四時、雨。
「せん…ヒデー!」
「図書室では静かに。」
二人は微笑みあった。
「じゃあ始めるね。英語の文法書持ってきた?」
「この厚いのです…だよね?」
「ええっと、無理しなくてもいいよ。」
「うん…。」
「よし、じゃあ…まずどこまでやったか教えてくれるかな?」
チャイムが下校時刻を知らせる。
二人は生徒玄関にいた。
「雨、止んだね。」
小走りで外まで出て、手を仰向けに空を見上げる。
「よかったー、私傘持ってきてなかったんだー。」
英雄の靴を履き替える手が一瞬止まった。
「…どうかしました?」
「いや、たまにすごく女の子っぽくなるから…。」
「え? そ…そう…なん…だ…。」
英雄が傘立てから傘を取り出す。
「ほら、行くぞ。」
うつむいて硬くなっていた恵の肩をぽんと叩いた。
- 234 :I'm my sister ◆iIl1lB4oT2
:2007/03/02(金) 22:50:40.44 ID:qpsaIcFt0
- 「パラレルワールドって知ってる?」
「ん、何、突然?」
「平行世界って言ってね、この世界と似たような歴史を歩んでいる、
でもちょっとずつ違う世界がたくさんあるかもしれないっていう説があるんだ。」
「えっと…、」
「恵…正樹君がこっちに来たことに何か関係あるのかなと思って…。」
「そうですね…。」
そういえば今まで忙しくて原因なんて考えてなかったな。
でも…たとえ原因が分かったところで、元に戻れるのだろうか。
もしくは、そもそも元に戻ることが最良なんだろうか。
「分からないことが多すぎるんです…けど…、」
「けど?」
「考えても出てきそうにないですし、何か情報が入るまで、あんまり堅苦しいこと考えない方がいいですよ。」
「…恵?」
「へ?」
恵が恵に見えた。その考え方、その笑顔。姉弟だからだろうか、それとも…。
恵、三日前までの恵は…どうなっちゃったのかな…。
「先輩?」
「あ…ごめん。」
「じゃあもう家もすぐそこですし、ここまででいいですよ。」
「そう、じゃ、また明日。」
「うん。」
交差点で別れた彼を見送り、歩き出そうとした瞬間、
「きゃああああああああああああ!」
恵の悲鳴が、もう暗い静かな住宅街に響いた。
- 235 :I'm my sister ◆iIl1lB4oT2
:2007/03/02(金) 22:51:07.83 ID:qpsaIcFt0
- そこにはひとりの男が立っていた。全裸で。
「めぐみーっ!」
「ちぃっ!」
駆け寄ってくる英雄に気付き、男は逃げ出した。
「大丈夫?」
「ヒ、ヒデ…。」
なぜか名前の方が出てきた。
彼女は彼に固く抱きついた。腰が抜けて、立てない。
「怖かった?」
優しく語りかける英雄。
「う、うん…でも…、」
「どうしたの?」
「怖かった…以上に…男の裸見て『怖い』と思った自分が…嫌だった…。」
そう、温泉でもプールの着替えでも何回も見てるはずなのに…、なのに…。
「…僕だって全裸の男がいきなり襲ってきたら怖いよ?」
本当? 俺を安心させようとして言ってるんでしょ?
でも…男の頃の俺だったら…正樹だったら…ん…あれ? もう分かんないや…。
「立てる?」
立てそう。でも…もう少し先輩の胸で泣いていたい。
首を大げさに横に振り、深く顔をうずめた。
- 236 :I'm my sister ◆iIl1lB4oT2
:2007/03/02(金) 22:52:02.76 ID:qpsaIcFt0
- 週末は大変だったなぁ…。
金曜日は…思い出したくない。
土曜日の模試は散々な結果。
で、昨日はその復習で先輩と勉強会。
まあ先輩は「一年の時点でこれだったらすごいよ」って褒めてくれたけどさ。
それにしても…なんかだるいな…。昨日までは朝練行ってた影響で六時には目覚めてたのに…。
月曜病ってやつかな?
…布団の中で考えてても時間が過ぎるだけだ。
「トイレ行こ…。」
そこで彼女はだるさの犯人を目撃する。
一瞬頭の中が真っ白になった。
よくよく考えてみると当然だ。恵はもう17、十分オトナの体である。
と、いうことはあの三日月の印は…こういうことだったのか。
どうすればいいだろう…母親…いや、『恵』にとっては初めてじゃないんだから不審がられるだけだ。
…しょうがないか。
- 237 :I'm my sister ◆iIl1lB4oT2
:2007/03/02(金) 22:52:40.89 ID:qpsaIcFt0
- 「もしもし。」
「せ…先輩ですか?」
「うん、こんな朝っぱらからどうしたの?」
「あ、あの…こんなこと男の人に聞くことじゃないって分かってます…、でも他に頼れる人がいなくて…。」
「何?」
「…え、えっと…生理…きたん…です…け…ど…。」
最後の方は消え入りそうな声になっていた。
「…」
「…」
「うーんと…部屋かトイレに…あると思う。…ごめん、あとは説明書読んで。」
「は…はい…、あの…、」
「ん?」
「ごめん…なさい…。」
「…いや…初めてだからしょうがないよ。こっちも助けにならなくてごめんね。」
「いえ…じゃ、じゃあ学校で!」
もう恥ずかしすぎて慌てて電話を切った。それにしても先輩…落ち着いてたな…。
否、落ち着いてたのは声だけであった。英雄は大量にかいた冷や汗を流すために洗面台に来た。
「顔…真っ赤だな…。」
話は戻って立花邸、恵の部屋のタンスの隅に、隠すように「それ」は置いてあった。生理用ナプキン。
「よかった…。」
とりあえずは安心だ。見つからなかったらと思うとぞっとする。
「わ、遅刻しちゃう! 早くしないと…。」
時計を見ると時刻は八時半を回っていた。
- 238 :I'm my sister ◆iIl1lB4oT2
:2007/03/02(金) 22:53:31.97 ID:qpsaIcFt0
- いじょ
- 239 :名無草 :2007/03/02(金) 22:58:08.17
ID:wgy3zgh40
- 楽しませてもらいました、続き書いてきます。
- 240 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 22:58:22.58
ID:NN6COTWXO
- なんかこのジャンルで生理を書くのってあまりないよね
- 241 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 23:00:02.64
ID:PlPIklfk0
- ほ
- 242 :名無草 :2007/03/02(金) 23:00:07.14
ID:wgy3zgh40
- ネタが尽きたときには最終手段で生理ネタにしますが、
今の展開で生理もないですよねぇ……。
- 243 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 23:03:33.76
ID:PlPIklfk0
- >>240
童貞男には良く分からないからだよ。
- 244 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 23:03:50.10
ID:qpsaIcFt0
- >>240
男作者が多いからじゃね?
かくいう俺も男だが
- 245 :名無草 :2007/03/02(金) 23:15:05.08
ID:wgy3zgh40
- 朝、とこからか迷い込んだ風が俺の頬をふわりと撫でて、目を覚ました。
見ると姉貴が窓を開け放っていた。
時計を見ると午前の8時を指していた。
俺「姉貴、何やってんの?」
伸びをした姉貴はこちらに振り返りながら言う、
姉「今日は大事な日でしょ」
そう言って近づいてくる。
姉「ちょっと気合入れていかないとね」
未だに布団から出られない俺の額に軽くキスをして、着替え始める。
朝食を終えて、俺も着替えることにした。
姉「あれ、学ランで行くの?」
俺「ん、なんか学校行くなら制服かなと思ってさ」
姉「それなら……ちょっと待っててね」
言って姉貴は俺の部屋から出て行った。
ズボンを穿いて、シャツを着る。
俺「あー、やっぱだぼだぼだなぁ」
なんて言ってると姉貴が帰ってきた。
姉「じゃーん!これなんてどう?」
差し出されたのはセーラー服。
俺「いや、違う学校のだし、それ夏服じゃん。今冬だろ」
冷静に切り捨てる、なんだか俺も大人になってきたんだろうか。
そんなこんなで昼食を終えて、食器を洗い終わった頃に“男”と“友”は到着した。
- 246 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 23:30:29.05
ID:qpsaIcFt0
- wktk
予告 あと50分ほどで落ちる。
- 247 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 23:37:43.46
ID:j071PkJ10
- 把握した
- 248 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 23:37:56.29
ID:PlPIklfk0
- 新スレってすぐ立てるの? 時間おいて立てるの?
- 249 :名無草 :2007/03/02(金) 23:38:09.56
ID:wgy3zgh40
- 友「さて、それじゃぁ行きますか」
俺「悪い、姉貴がついて来ることになったんだ……」
友「お、“俺”のお姉さん?初めて会うn
そこで“友”はフリーズしてしまった。
姉「初めまして、“俺”の姉です」
猫を被った悪魔……もとい姉貴もなにやら固まっている。
姉「あんた、この前の……」
俺&男「え……?」
姉「ナンパ野郎じゃない……」
どうやら3日前、“友”は街で姉貴を見かけてナンパしたらしい。
2、3度アタックしていると姉貴がブチギレて、
病院送りとまでは行かないまでも“友”は戦闘不能になってしまったとのことだ。
友「その節は、申し訳ありませんでした!!」
腰をほとんど直角に曲げて頭を下げる“友”。
凄い、“友”がこんなに下手に出るところは見たことがない。
さすがは姉貴だ……。
姉「まさか“俺”の知り合いだったとはね……、ちゃんと躾しておきなさい」
俺「俺がっ!?何でだよ!」
ギャーギャー騒いでいる内に30分が経過した。
男「あの……そろそろ行きませんか」
見かねた“男”が急激に軌道修正してくれたおかげでなんとか出発できた。
- 250 :愛のVIP戦士:2007/03/02(金) 23:41:38.72
ID:qpsaIcFt0
- >>248
今は投下中の人もいることだし
すぐ(あるいは落ちる前に)立てたほうがいいかも
- 251 :名無草 :2007/03/02(金) 23:45:18.96
ID:wgy3zgh40
- じゃぁ投下ストップしてネタ暖めてますか
- 252 :愛のVIP戦士:2007/03/03(土) 00:08:04.81
ID:8tx5bYLo0
- …………ココはドコだ?
俺は死んだのか?
確か、気が遠くなっていって、それから……それから…………
ダメだ、思い出せない。
やっぱり俺は死んだのか?
出来るなら生き返りたい。
ついでに出来るならおっぱいの近くがいい。
あ、美少女の膝枕もいいかも。
それから包茎も治したい。
「その願い、聞き受けた」
誰? え、何、マジで? やった、俺超勝ち組じゃん。
「ただし、3つ目までだ」
……えっと、生き返って、おっぱいの近くで、膝枕で、ってことは包茎は?
「治らない」
マジっすか?
宇宙の法則が乱れる。
- 253 :愛のVIP戦士:2007/03/03(土)
00:09:44.50 ID:8tx5bYLo0
- 「んん……」
視界がぼやけてる。でも、明るい。俺は、生き返ったのか? しかし、ここで喜んじゃ
ダメだ。よくあるパターンだと、生き返った→女の子は?→って俺が女の子に!ってのだ
からな…………ってよく見れば目の前におっぱいがあるじゃないか! じゃあ俺は男のま
まか? しかもアングルから察するに膝枕してもらってる!? ってことはもちろんこの
子は美少女なんだろうな? 俺、かなりついてるわ。うん、もちろんアレもついてるし。
皮被ってても美少女のおっぱいを好きに出来るのならかまわないさ。っと、この美少女の
顔を確認しないとな。さて、どれほどの美少女なんだ?
俺は名残惜しくも美少女の膝から頭を離し、顔を覗き込んだ。うん、かわいい。
「くぅー……」
その美少女は寝息をたてて寝ていた。なんかもうホントかわいいなぁ。谷口流に言うな
らAAランク+ってところか。しかし、どこかで見たことあるようなないような気がして
ならない。もしかして前世では恋人同士だったんじゃなかろうか。これはもう運命としか
思えんね。とりあえず起きる前に唇を奪っておこう。
そんな人間失格なことを考えて美少女にキスをする。
美少女の唇は柔らかく、そして甘かった。
「ぅん……」
今のキスで美少女が目を覚ましたようだ。俺ってば王子様? そんなわけで調子に乗っ
てもう一度キスをしてあげる。さっきは短かったので、今度は長く。
- 254 :愛のVIP戦士:2007/03/03(土)
00:10:56.29 ID:8tx5bYLo0
- 「ん…………んんんんっ!!?」
しまった、驚かせたか。仕方がないので唇を離してあげる。ちょっとは人の気持ちも考
えようじゃないか。いや、俺は普段から全人類のことを思っているよ?
「な、なな、何するのっ!?」
美少女がそう聞いてきたので答えてやる。
「何ってキスを」
「ファーストキスだったのにぃ……」
おお、ラッキー。俺は嬉しいぞ。ちなみに俺もファーストキスなんだけどな。男的には
ちょっと情けないから黙っておこう。
「でさ、君、名前は?」
「え?」
俺が名前を尋ねると、美少女はキョトンとした。うん、やっぱ前世の恋人なんだから名
前を知らないっていうのはあんまりだよな。でも思い出せないんだ、ゴメン。
「ボクだよ? わからないの?」
ボクっ娘かよ。かわいいよ。あ、やめて。そんな切なげに見つめないで。上目遣いをし
ないで。俺、もう理性きかなくなっちゃうよ。
「ボクのことがわからないの、てっちゃん」
…………てっちゃん? 何か、何かを思い出せそうな気がする。
「俺、てっちゃん?」
「そうだよ、てっちゃんはてっちゃんだよ」
頭の悪いセリフだ。この子も大丈夫なのか?
「よし、胸を出しなさい。触診してあげるから」
「……また窒息したいの?」
窒息?
…………その時、全てを思い出した。
- 255 :愛のVIP戦士:2007/03/03(土) 00:12:39.97
ID:OS+E9Jcd0
- 立たないから立てた
続きはこっちに投下した方がよさげ
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1172848294/
- 256 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/03/03(土) 00:13:23.45 ID:8tx5bYLo0
- 「……兄ちゃん?」
自信なさ気に聞いてみる。
「良かったぁ、思い出したんだね?」
「あ、うん…………って兄ちゃんとキスしちゃったよ!しかもファーストキスだよ!!」
「だからさっきボク言ったじゃん……」
ヤバイ、あまりのことに軽くパニックだ。えっと、どうなの俺? これは男とキスした
ことになるの? いや、でも兄ちゃんは肉体的には女なワケだし、やっぱ俺は完全にノー
マルで、危ない趣味を持っているわけじゃない。あ、でもそれ以前に近親相姦とかそっち
の心配もあるのか。いやいや、やっちゃいけないからこそ燃えるんじゃないか。もうね、
その背徳感が最高なんだよ。つまりイケナイことのほうがイケるってことさ。うん。
「よし、ファーストキスもしたことだし、二人の恋のストーリーを始めよう」
「もう、そんなの始めないよっ!」
あ、ふくれっ面もかわいい。うん、やっぱ始めよう。すぐにでも始めよう。
「何? なんだかニヤニヤしちゃって」
ん、アレ、顔に出ちゃってたかな?
「そんな変な顔じゃあ恋のストーリーだって始めようにも始められないよ」
「え、それって兄ちゃんも始めたいって」
「ま、それ以前に真性包茎じゃあダメだよね(暗黒微笑)」
ああ、また意識が遠くなってゆく…………
薄れゆく意識の中、ちょっとSな兄ちゃんも素敵だとか、そんなことを思っていた。
- 257 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/03/03(土) 00:15:37.62 ID:8tx5bYLo0
- 生き返ったってワケじゃなくて、ただ単に気絶から目覚めただけです。
神龍だかエクスデスだかよくわかんないのは脳内妄想ですよ、きっと。
- 258 :Allonym ◆iqP3HuSAqU
:2007/03/03(土) 00:16:16.47 ID:8tx5bYLo0
- 以上、このスレおしまいっ!