別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子」
1 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 21:40:52.80 ID:CvGjOGbI0
ここは「ひょんなことから女の子」スレです。

誰かが女の子になったり、何かが女の子になったりしています。
デフォのキャラがいないので、自由にキャラを作って下さい。
別に新ジャンルじゃないし既出も上等。
あなたも「ひょんなの子」を妄想してみませんか?

・過度のリアル報告・自虐、自動保守は避けましょう。

まとめwiki http://ime.nu/www12.atwiki.jp/hyon/pages/1.html
避難所 http://ime.nu/jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/31732/1155745234/

2 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 21:41:49.79 ID:UzKvcgKx0
>>1

3 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 21:43:48.23 ID:4fFbPU/XO


4 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 21:46:23.59 ID:uJp8TvUw0
いっちょつ

5 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 21:54:08.73 ID:UcrR47Fo0
いちもつ

6 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 21:56:39.02 ID:jz4bPQE5O
乙一

7 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:00:16.36 ID:hyy7gKII0
>>1
ちょっと投下。さるさん食らっても気にしない
前々スレお題「主人公の男が女になっちゃう」
五日もかかってごめんなさい

8 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:01:22.87 ID:EIzKs6r90
>>1

9 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:02:10.51 ID:hyy7gKII0
男「あっちぃな、ちくしょー……温暖化死ね、氏ねじゃなくて死ね」
友1「朝っぱらから呪詛吐くなよ。よけいだれる」
男「だっておかしいだろっ!6月初めでこの暑さじゃ金魚も茹だる!」
友2「なぜ金魚……」
男「じゃあマグロ!」
友1「海水魚は茹だらんだろ」
男「あー……気温考えてさっさと水泳始めてくれー……」

男三人、炎天下の中アスファルトで舗装された道を歩いている。
周りには、同じような制服を着た学生が何人か見えた。


10 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:02:26.13 ID:4ty8pZKX0
>>7
wktkしております

僕は7章&8章書いてきますね。今日ずっと遊んでて全然書いてないや・・・

11 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:03:12.13 ID:hyy7gKII0
男「だるいぞー」
友1「俺にはむしろ元気そうに見えるけどな」
男「この溢れんばかりの怒りを乗せて、どりゃー!」

石を投げる。

友1&2「あ……」
男「どした?」
友1「自業自得だからな」
友2「ご愁傷様」
男「おーい、なぜに置いてく?」
友1「横見ろー」

遠ざかりながらの声に反応し横を見る。
ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ♪

男「って蜂ー!?うおぉ、やばいやばいやばいやばっ――」

石によって巣を落とされた蜂たちは、近くにいる人間に襲い掛かった。
関係ない生徒も巻き込まれ、まさに阿鼻叫喚の図と化した朝の風景。



学校にたどり着いた男の顔はまさにボッコボコ/(^o^)\

12 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:03:48.87 ID:hyy7gKII0
男「いたたた……薄情だよなぁ。もっと身をていして俺を守ってくれるくらいの友情はないのか?」
友1「馬鹿を守る理由がない」
男「なんてひどいんだ」

今は1限が終わり休み時間。先ほどの面子が話している。
そこによってくる二人の女子。

女「すごい顔ねー。また階段から転げ落ちたの?」
男「そんな生易しい理由じゃないぞ!これは何十匹もの怪物との死闘の末できた、いわば戦いの勲――」
友2「蜂に刺されてた」
男「――章……」
女「怪物ねぇ。それは宇宙からやってきた蜂型の怪物とでも言うのかなぁ〜?」
女友「アハハハ……なんか大変だったみたいだね」
男「くっ、同情のほうが骨身にしみる……」
女友「え、あ、ご、ごめん!そんなつもりじゃ!?」
男「いやいいんだ、俺みたいな小さな男は影で笑われながら生きていくのさ……」

慌てふためく女友。からかわれてます。

13 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:04:33.57 ID:hyy7gKII0
女「で、そんな馬鹿話はいいから、『あれ』ちゃんと持ってきてくれた?」
男「『あれ』?『あれ』って……」
女「しっかり昨日言ったわよ。今日の調理実習で使う食材、あんたら男子に頼んでおいたわよね?」
男「(食材……調理実習……調理…………)っ!?」
男&友1「あぁっ!?」
友2「持ってきた」

男「やばい……やばいぞ……」
友1「ああ、すっかり忘れてた……どうする?」
女友「ふ、二人ともどうしたの?材料忘れちゃったなら少し分けてあげられるけど……」
男「いや、忘れたことは問題じゃない。いや、忘れてたことが問題なんだが材料は忘れてもそれだけは忘れたくなかったというか」
女友「?」
友1「つまり、物を忘れたことじゃなく調理実習だったことを忘れてたことがやばい」
女友「どういうこと?」

男「見ろ、このクラスの様子を……」

言われて辺りを見回す友2と女友。一見変わりはないようだったが……
よく見るとクラスメートの何人かが震えている。こちらに目をあわそうとしないで。

14 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:05:01.42 ID:hyy7gKII0
男「我々は2年前、恐ろしい体験をした」
友1「中学の家庭科室で、調理実習のときのこと」
男「まだその脅威の実態を知らなかった俺たちは、やけにはりきる女に料理の主導権を渡してしまった」
友1「完成したのは、一見何の変哲もないスパゲティ」
男「だがその匂いたるや!その部屋はおろか同じ階全てに広がり、数十人もの人間が気絶した!」
友1「まあ近くにいた俺たちが慌てて換気扇・窓全開にしたんだけどな」
男「その上立場上仕方なく試食した先生は、その日以来緑のうねうねしたものが毎晩夢に出るといってノイローゼになり、廊下で女に会うたびに『ごめんなさい、ごめんなさい』とつぶやくようになってしまったのだった!」

大声で言い終わった男たちの背後から、女が何かを持ちながら近寄っていく。

男「つまり、調理実習なのに学校に来てしまったのが俺たちの不覚――」
女「黙って聞いてれば延々と……潰 さ れ た い か ?」
男「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

それは包丁と言うにはあまりにも大きすぎた

大きく 分厚く そして 大雑把すぎた

それは 正に 鉄塊だった

女「ただの調理器具よ」

そうですか

15 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:06:03.54 ID:hyy7gKII0
そんなわけで、家庭科室にやって来たのだ

男「俺たちがすべきことはただひとつ!女に料理の主導権を渡さないことだ!」
女友「……えーと」
友1「もう手遅れっぽいな」
男「なにぃぃっ!!」

調理場では早くも女が、馬鹿でかい包丁で食材を切り刻んでいた。

男「わずか5行で手遅れになるとは……」
女友「うわ、すごーい」
先生「女さん上手ねー」
男「騙されるな!手際がよくても完成品は」
女「邪 魔 す る な」
男「わ、わかったから包丁みたいなの近づけんな!」

女「大体ねー、私だって2年前とは違うわよ。あの時はたまたま予想外の結果になっちゃったけど」
男「いや、予想外なのはお前だけだ……」
女「そこまで言うなら食べてみなさいよ!ほらっ!」
男「いつの間にか完成してるっ!?換気班、換気班ー!」
友1「ちょっとまて男、なにやら様子がおかしい」
男「お?お……おぉぉ、まだ気絶者がいない!どういうことだ!?」
女「あんたら人の料理を何だと……」
男「はっ!?一見無害を装って罠にはめる気だな!」

女「食えー!いいから食えー!!」
男「誰が食うかー!!」

友2「仲いいな」
女友「そ、そーかな……」

16 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:06:20.92 ID:BCeajOr60
本題はまだか…

17 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:07:06.57 ID:hyy7gKII0
・   ・   ・


男と友1を、じろりとにらむ女。

男「(どーする!)」
友1「(どうするも何も、誰か食べないと終わらんぞ)」
男「(だからどーするって聞いてんだろ!)」

先「あらあら、じゃあ私が……」
男&友1「先生早まらないでっ!」
女「どういう意味だコラ」

友1「し、仕方ない、ここは俺が行こう」
男「何っ、死ぬ気か!?」
友1「男、俺の死体は海へ流してくれないか」
男「無茶しやがって……」
女「はいはーい、食べるんならさっさと食べてね。残さずに」

18 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:08:18.92 ID:hyy7gKII0
男「うぅ、今の俺にはお前は眩しすぎて見れない」
友1「(ぱくっ)……ん?別に普通にいけるぞ?」
男「馬鹿な!?」
女「で、でしょー。私が本気を出せばこのくらい余裕なんだから」
友1「おーい、男。試してみろって」
男「むぅ、信じられないが……(パクッ)」
女「これだけのもの作れるのに失礼……って友1!あんた食べてないじゃない!」
男「ゴフッ!?」
友1「ばれたか」
男「お、お前騙したのか」
友1「いや、誰かが食べないと終わりそうになかったからな。やっぱり食べるなら幼馴染のお前が最適かと」
男「本当に友達がいがないな、友1……」


友1「で、どうなんだ?」
女「そうよ!普通においしいでしょ!?」
男「うまいというか、不思議な味あああぁぁぁぁ!!」
女「な、なによ……」


友1「のた打ち回ってるな」
女友「す、すごい顔してるよぉー……」


友2「あ……」
友1&女友「止まった……」
女「ちょ、ちょっと、人の料理で気絶ってどういうことよー!?」


先生「あらあら」

19 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:09:40.49 ID:hyy7gKII0
保健室

友1「というわけでそいつよろしくお願いします」
保健の先生「あいよ」
女「ったく、いちいち大げさなのよ」
友1「いや、大げさってレベルじゃねーぞ」
保「はいはい、ちゃんと見とくからあんたたちは授業行きなー」
友1&女「うぃ」


保「しっかし料理で気絶ってねぇ。どんなの作ったやら……」
保「様子はーっと……こ、これは……!?」

20 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 22:11:47.29 ID:4fFbPU/XO
カオスwwwwww

つか前スレで投下したやつ、ここで再投下したほうがいいか?

21 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:12:01.68 ID:4Y4Za0Ka0
料理食って女体化はねーよwwwwwwwwwwwwww

22 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:12:17.74 ID:hyy7gKII0
友1「うぃーす。男引取りに来ましたー」
女「何で私まで……」
友1「お前は少しも悪気ないのな。で、いい加減起きました?」
保「んー、起きてない」
友1「……一体どんな料理作ったんだお前」
女「な、私のせい!?」
友1「100%そうだと思うが」
保「ちょっと待った。まずあんたらに聞くが……連れてきたやつの性別は男だよな?」
友1「そうっすよ。何をいまさら」
保「そっか。なんて言えばいいか……とりあえず説明すると――」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

女「男が女の子になったー!?」
友1「なんじゃそりゃ」


23 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:12:54.77 ID:BCeajOr60
友1冷静だなwww

24 :題は「非日常な日常」で ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:15:19.85 ID:hyy7gKII0
うん、とりあえずここまでなんだ。すまない(´・ω・`)
書き出したら3行目からもうすでにプロットが崩れてしまった
おまけにお題を満たしているのかすらわからない

とりあえず続きは早めに書いてきます

25 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 22:15:33.98 ID:4fFbPU/XO
こんな友達が欲しいwwww

26 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:17:51.85 ID:bfhtecWu0
wktk

27 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:18:06.70 ID:HvLBj6Be0
>>1,>>24
グッジョブ!

>>10
wktk

28 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:20:07.01 ID:jz4bPQE5O
どれもwktkするから困るwww

29 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:23:52.31 ID:BCeajOr60
誰かが投下するまで暇つぶしに投下。ショートで。


女(男)「女になってしまいました」

男友「・・・・・・・・・・」

女(男)「設定もクソもないからどうしてとかは聞くな」

男友「まぁ、それはいいとして、俺はいつも思うんだが…」

女(男)「なんだ?」

男友「ふたなりとかじゃダメなのか?」

女(男)「お前はそれでいいのか?」

男友「いいんだよ!」


『グリーンだよ!!』





スレ汚しにしか見えないな。

30 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 22:25:52.86 ID:4fFbPU/XO
>>29
設定もクソもねえwwww

31 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:26:08.03 ID:R/+eukJu0
VIPの新鯖の名前を投票中です
http://ime.nu/www.37vote.net/2ch/1171971055/
↑ここから適当によさそうなの選んで投票して下さい

いいのが無ければ追加もできます

ちなみに決まらなかった場合titanic.2ch.net になります

本スレ
おい。 変なサーバ名にされそうだぞ。
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1171961239/



32 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:28:48.55 ID:CvGjOGbI0
>>29
ワロスwwwww

33 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:29:32.90 ID:BCeajOr60

女(男)「なあ女友?」

女友「なによ?」

女(男)「男なら一度は夢見る『女体オナヌー』をしてみたんだが
     全くきもちよくなかったのはチャーリー・ブラウンなぜなんだい?」

女友「長い年月をかけてほぐしていかないとよくはならないわよ」

女(男)「おまえはいいのか?」

女友「いいんだよ!」


『グリーンだよ!!』







眠くなってきた。

34 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:30:44.31 ID:BCeajOr60

母「まぁ!男が女になってるわ!ま、いいか。」

女(男)「いいのかよ!」


『グリーンだよ!!』










そろそろ飽きた?

35 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:31:29.05 ID:hyy7gKII0
カ・オ・ス! カ・オ・ス!

36 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 22:33:18.79 ID:4fFbPU/XO
そのままでイーンダヨ!

37 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:33:41.60 ID:BCeajOr60

女(男)「あー、次の授業英語か…うざいなぁ…」

女友「ぶーぶー言わないの。」

男友「そうだよ!英語だっていいんだよ!!」



『・・・・・・・・・・・・・・』

38 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:34:54.48 ID:BCeajOr60

先生「それでは英語の授業を始めます」


先生「緑は英語で…



『グリーンだよ!!』

39 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:35:15.33 ID:IpxNWfz90
http://ime.nu/www.orange-mushroom.com/qvga/

40 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:37:57.55 ID:CvGjOGbI0
>>37-38
もはやこのスレでやる意味が分からないwwwwwwwwwww

41 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:38:08.54 ID:9JwFb4Ai0
>>38
こんなんで笑ってしまったwww

42 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 22:39:21.58 ID:4fFbPU/XO
もう主旨変わってんじゃねーかwwwwwwww

43 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:41:59.49 ID:BCeajOr60

女(男)「あれ?なんかダンボール箱が動いてるぞ」

男友「よし、あけてみよう」

女友「な、中になんかへんなスパイみたいなおっさんが入ってる!!」



『スネークだよ!!』




反省はしてない。

44 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 22:44:21.04 ID:4fFbPU/XO
スネークwwww

45 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:44:48.26 ID:4ty8pZKX0
よし、じゃあ僕が流れを戻すために第7章投下しようじゃありませんか

第8章書いてないけど、ストックなくてもなんとかなりますよね

46 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:46:34.46 ID:BCeajOr60
1〜6章が知らなくても読めますか?

47 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 22:46:52.50 ID:4fFbPU/XO
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

48 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:50:05.07 ID:CvGjOGbI0
wktk

49 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:50:05.07 ID:HvLBj6Be0
男「あれ?なんかダンボール箱が動いてるぞ」

友「よし、あけてみよう」

ぱかっ

女の子「ぷはぁー、やっと出られたー!」

男「ひょんなとこから!」

友「女の子が!!」


『懐かしいよ!!』




ごめん、>>43みたらつい。

50 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:50:23.80 ID:4ty8pZKX0
>>46
1〜6読んでないと、少々展開についていけない可能性が・・・
その辺はお許しください

あ、第7章も徐々に暗くなるので。規制対策してから投下していきます

51 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:52:37.03 ID:BCeajOr60
>>49
元ネタが分からない俺はゆとり代表

52 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 22:52:47.10 ID:4fFbPU/XO
>>49
流れを変えない気かwwwwww

53 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:53:31.39 ID:jz4bPQE5O
ワ、ワクテカーwwwww

54 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:56:04.58 ID:EIzKs6r90
>>46
前スレdatあげる。◆wjOmYNm0Awの1〜6があるし、僕もこのスレで続き書こうと思うので。
http://ime.nu/www.vipper.net/vip183377.zip

55 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:57:53.06 ID:BCeajOr60

なかなか投下されないので(多分)最後。


男「わーい、男に戻ったよー」

女友「どうやって?」

男「なんか水かぶったら戻った」

男友「そんなんでいいのかよ!!」

男「いいんだよ!!」



『グリーンだよ!!』



結局スレと全く関係ありませんでした。




完・・・・・?

56 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:58:11.48 ID:4ty8pZKX0
第7章 土曜日と残酷な運命


第一話

ピンポーン ドアホンが鳴る

僕は今布団のなか、眠いし寒いから来客なんてスルー

優「はいはーい」

台所のほうから優の声が聞こえる。どうやらもう起きて朝食を作っているらしい

優が出てはまずいのでは?という疑問もあるかもしれないが、買い物して帰宅するときなどに
近所の人に話しかけられたりしてもう今では僕より顔が広いらしい

微妙な感じではあるものの・・・こういうときに優も応対出来るというのは助かる

優「あれ?トモ君。いらっしゃーい」

そんな声が聞こえる。どうやらトモが来たらしい

トモ「お邪魔しまーす。勇人ー起きろー」

トモの声が聞こえる・・・聞こえるんだけど・・・

トモ「起きろって、お前毎朝こんな感じなのか?」

とりあえず体を起こす。時計を見る・・・午前7時30分・・・

57 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 22:58:25.36 ID:BCeajOr60
>>54サンクス

58 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:58:38.22 ID:4ty8pZKX0
トモ「やっと起きたか。遊びに来たぜ」

勇人「遊ぶ約束はしたが、何でこんな朝早い時間に来る」

トモ「特に時間の指定はなかったはずだ。お、すっげー!美味そうな朝飯!お前毎朝こんな美味そうな飯食ってるのか?」

テーブルにある、優が作ったであろう食事を見る。

優「トモ君も食べます?」

トモ「え、いいんですか?じゃあお言葉に甘えて」

優「どうぞどうぞー」

トモが座って朝食を食う。ぶっちゃけ僕の分も食ってくれ。朝は喉の通りが悪いと言っても優は聞く耳持たんのだ

再度時計を見る・・・7時40分

一週間前の今日の今頃・・・僕と優が出遭ったんだよな・・・

あの日のことを思い出してみる・・・ホントお互いにパニックになってたよな。一通り落ち着いたら僕が優に振り回されて
僕がパニックになったり・・・

よくよく考えると、あれから一週間しか経ってないんだよな。周りから見たら出遭ってからまだ一週間ですよ、何て言っても
信用されないだろう。まぁ完全に知らない人ってわけじゃあないんだけど

けど・・・実際問題、どうするべきか考えないといけないのである。普通に二人で生活していても、元は一人の人間だし
それにHKOK症候群についてもあれから全然調べてないし、ドッペルに関しては全く情報がない

ずっとこのままというのも問題ないけど・・・やっぱり原因くらいは知りたい

59 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:59:02.26 ID:4ty8pZKX0
トモが帰ったらちょっと調べるか

トモ「ごちそうさまでしたー」

そんな声が聞こえる。どうやら食べ終わったらしい・・・ホントに僕の分も食いやがった。まぁいいけど

トモ「おい、人が来て30分も経ってるのに何でお前はまだ寝てるんだ」

本当はもうとっくに目が覚めている。今日は目覚めがよかった。少し考え事していた。・・・のだがそんなこと言うつもりはないので

勇人「んー、低血圧なんだよ・・・」

適当なことを言う。血圧なんて測ったことないけどな

トモ「とりあえず起きろ。ゲームやるぞ」

布団をめくられる・・・今2月だから

勇人「寒いって」

トモ「寒かったら動け。とりあえず起きろ」

しぶしぶ起きる。着替えるために自分の部屋へ行く

勇人「う゛〜。寒い〜」

2月の朝は寒い。しかも僕は割と寒がりだから余計寒い

トモ「いいからさっさと着替えろ」

60 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:59:20.42 ID:4ty8pZKX0
そんなことは言われなくても分かってる

トモ「よっしゃ。今日は一日中遊ぶぜ!」

トモがはりきってそんなことを言う。まぁ僕も最近トモと話すことはあっても遊ぶことはなかったのではりきる

勇人「よーし、目が覚めた。かかってこいよ、トモ。ボッコボコにしてやんよ」

トモ「やっと覚醒したか。いい度胸してんな。こっちこそ、ボッコボコにしてやんよ」

僕たちはこうでないと。そこに優が加わればもっと楽しくなる。楽しいなら結果オーライ。原因を知る必要なんかない



・・・知る必要なんか・・・なかったのに

61 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:59:39.12 ID:4ty8pZKX0
第二話

トモ「お邪魔しましたー。じゃあなー勇人、優さん」

優「はいー。お気をつけてー」

朝あれからずっと遊んで、今トモが帰宅の路に着いた。現在時刻・・・午後6時ジャスト

勇人「つ・・・疲れたってレベルじゃねーぞ・・・」

ソファーにダイブしてそんなことを言う

優「ずっと遊んでたもんね。どのくらいだろう。午前8時から午後6時と考えて・・・10時間・・・」

10時間・・・流石に疲れて当然か・・・

勇人「ちょ・・・ちょっと休む」

優「リョーカイ。夕飯は?」

勇人「満腹です」

5時頃に優がお菓子をつくって持ってきたのである。しかも大量に。満腹なのは当然である。しかも疲れてるから何も食いたくない

優「そう?じゃあ僕もいっか」

優も食べないと言い始める

勇人「僕に合わせる必要はないぞ。優が腹減ってるなら食うべきだ」

62 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:59:59.38 ID:4ty8pZKX0
優「いいよ別に。勇人が食べてくれないと作る気力が生まれないもん」

遠まわしに色っぽいことを言う。いや、色っぽくはないと思うけど・・・いい言葉が思いつかなかっただけだ・・・

優「あ、じゃあ僕お風呂入ってくるね」

勇人「着替えとドライヤー」

優「分かってるって」

そう言って優は風呂場に向かう

着替えとドライヤーってのは優が風呂入るときの注意事項を省略したもので、略さないで言うと「着替えとドライヤーを忘れるな」である
実は優は体にバスタオル巻いて風呂から出てきてその度に部屋へ逃げ込んでたのだが、ある日着替えを出し忘れて僕に出すよう頼んだときがある
そのときに僕はタンスから優の着替え出して優に渡してやったんだけど、そのとき優の奴巻いてたバスタオルで頭を拭いてて・・・
ここまで言えば分かるよな?そのあと僕はしばらく自分の部屋に立て篭もったのさ・・・

勇人「さて・・・」

優が風呂に入ってる間、HKOK症候群とドッペル病についての情報を探すことにした

勇人「VIPVIPっと」

前回見たVIPのスレ「ひょんなことから女の子」を見る。とりあえず更新してみると

新着1件

勇人「・・・」

63 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:00:18.36 ID:4ty8pZKX0
VIPなのに過疎ってレベルじゃねーぞって思った。これDAT落ちしてもおかしくないだろって思った

その新着には


340 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/○○(金) 22:03:25.79 ID:

発症者の例が更新されてるな


とあった

勇人「え・・・」

これは金曜日・・・つまり昨日のレスである。つまり、何か新しい情報が入ったということを意味する

早速僕は、>>1にあるリンクから飛んでみた



・・・いつもマイペースな僕は後悔という感情が滅多に生まれない

今までに後悔したことがあるとすれば・・・例の事故のことと


・・・今この瞬間を、後悔しただろう

64 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:01:16.51 ID:hyy7gKII0
>>55
なんという呪泉郷

猿対

65 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:01:57.74 ID:4ty8pZKX0
第三話

深夜

何も考えられなかった

何も考えたくなかった

頭が・・・真っ白になっていた

風呂から出た優と何か話していた気がする。でも、何を話していたか覚えてない。

僕の意識は・・・別なことに向いていたからである

優「すーすー」

優の規則的な寝息が聞こえる。時計を見ると現在時刻午前1時

僕は・・・まだ目が覚めていた。正確に言えば、眠れなかったのである

あのとき・・・優が風呂に入っていたときに見たHKOK症候群の新情報

それが・・・僕に人生で2度目の後悔の念を生み出した

・・・

66 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:02:18.08 ID:4ty8pZKX0
「HKOK症候群 正式名称:突発性女体化症候群

性染色体がXYからXXに書き換えられ、さらに細胞が再構築されることによって男性が突然女性に変異する病気
10年に1度患者が出現するという非常に珍しい病気である

特徴として、朝起きたら既に女性になっていたケースしか見られず徐々に変化する様子は誰も見たことがないらしい

女性から男性に変化することがないようである

発症例が極端に少ないため、治療法不明、発症原因さえ未だ明かされていない

最近は、1995年の○○国での発症を最後に未だ世界各国でも発症者は発見されていない」


その下に、新たにこんな文が書かれていた


「過去50年間に発生した5件のHKOK症候群発症例より




最近の調査で分かったことだが、HKOK症候群発症者は発症から丁度10日目に謎の奇病にかかり、1時間足らずで死亡する」

67 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:02:37.51 ID:4ty8pZKX0
今日は土曜・・・厳密に言えば日曜日。優が来たのは先週の土曜日。つまり、今日で8日目

今日を入れて・・・優の人生は、あと二日とちょっとしか残ってないのである

勇人「暑いな・・・」

2月なのに暑かった。

勇人「ちょっとベランダに出るか」

僕は椅子を持ってベランダに出た。何故か・・・星を見ようと思った。

持ってきた椅子に座って夜空を見上げる

勇人「曇ってる・・・?」

月は見えるが星は見えない。今日は曇りなのかもしれない

勇人「・・・」

色々なことを頭に浮かべてみる。でも、浮かんでくるのは・・・どれも、優の笑ってる顔ばかりだった

勇人「どうして・・・こんなときにあいつのことしか・・・」

いつもトモと話してるような・・・ゲームのことが、全く浮かんでこない

勇人「どうして・・・どうして・・・」

考えたくないのに・・・優の笑顔だけが・・・頭に浮かんでくる

68 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:02:53.19 ID:4ty8pZKX0
勇人「あと二日か・・・」

ふと、そんなことを呟いた

鏡なんかないのに・・・自分の目が赤くなるのが分かった

勇人「僕には・・・」

意識してないのに・・・何も考えてないはずなのに・・・

頭の中に・・・あの事故のことが思い浮かぶ



勇人「僕には・・・幸せになる権利なんて・・・無いのかな・・・?」



星のない空の下で、僕は一人、泣いていた


涙を流したのは・・・あの事故以来かもしれない

69 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 23:05:54.80 ID:4fFbPU/XO
ワク……テ…カ…

70 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:09:10.93 ID:GAfVBPoPO
全英が泣いた

71 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:10:20.85 ID:BCeajOr60
明日テストなのにこんなことやってていいんだろうか…

72 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:11:52.31 ID:hyy7gKII0
全仏も泣いた

>>71
逆に考えるんだ。テストなんてどうなってもいいやと考えるんだ

73 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:13:53.66 ID:EIzKs6r90
wktk....

74 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:20:26.72 ID:4ty8pZKX0
まぁ第7章これで終わりでっす

ストック完全に切れちゃった・・・第8章書いてきます

75 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:21:10.53 ID:BCeajOr60

女(男)「また女になった…」

男友「ま、誰も投下しないしすこしぐらいいいよな」

女友「こうでもしないと寝ちゃいそうだしね」

女(男)「そうだよ!!いいんだよ!!」









ID:4ty8pZKX0『ダメだよ♪』





すまん、ID:4ty8pZKX0

76 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:22:06.49 ID:CvGjOGbI0


77 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 23:25:30.67 ID:4fFbPU/XO
>>74
乙です。

78 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:25:35.00 ID:HvLBj6Be0
>>74
グッジョブ!
牛が吹き飛ばされようとwktkして待ってるぜ。

79 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:28:03.28 ID:CvGjOGbI0
>>75
お湯かぶったなw
そしてこの説だとベースが女になってるw

80 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:30:15.24 ID:ec1jah140
>>74
ストーリーもさることながら、
随所に他作品のキーワードがちりばめられているのもいいなぁ。
こういう遊び心というか、クロスオーヴァー的なノリ好きだわ。
GJ。

81 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:30:18.11 ID:hyy7gKII0
>>74
GJ!

82 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:32:43.74 ID:UcrR47Fo0
これは久々のksk

83 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/20(火) 23:33:24.10 ID:4fFbPU/XO
◆wjOmYNm0Awはもっと評価されてもいい




……羨ましいね、正直。

84 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:39:49.21 ID:jz4bPQE5O
>>◆wjOmYNm0Aw
今更ながら
あなたが神か

85 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:41:44.65 ID:HvLBj6Be0
>>83
ハッキリ言ってないだけで、かなり評価してるぞ。多分みんな。

86 :愛のVIP戦士:2007/02/20(火) 23:45:00.15 ID:ES/jios5O
>>74
もう涙が止まらない

87 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:59:22.79 ID:4ty8pZKX0
まずい・・・まずいです。非常にまずいです
当初の予定では10章程度で完結するはずだったので第5章で折り返しなんて言っちゃいましたけど・・・
なんかもうちょっと長くなりそうです。第5章が折り返し地点じゃなさそうです
すみません・・・本当に申し訳ありません

88 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:00:55.62 ID:OxztSWZSO
>>87
全然大丈夫なんだぜ


そして投下OK?

89 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:07:50.74 ID:vGtABITJO
その方が期待大だ!


90 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:08:26.01 ID:MCtqSTnL0
>>88
yeah!

91 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:09:12.83 ID:ZoJ9XFaY0
>>87
何もまずくないんだぜ

>>88
おkおk

92 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:11:49.11 ID:OxztSWZSO
じゃあ行くんだぜ

また短い

93 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:12:28.71 ID:OxztSWZSO
刹那は全力疾走していた。
それは、30分前に遡る。




『グシャッ!』
右手に持っていた紙を握りしめ、ゴミ箱に捨てる。
刹那「父さん、その女の人……どんな感じだった?」
そう訊くと、父親は数秒考えた後答えた。
父親「髪の色は黒で、ロング。顔はどちらかと言えば美人で、眼鏡を掛けてる。スーツは灰色。後、珍しいネックレスしてたな」
父親の証言と、筆跡を頭の中で知り合いと照らし合わせてみる。……まさかとは思うが、1人、思い当たった。
刹那「まさか…由良先生か?」
由良先生とは、刹那の通う学校に勤める女性。
そして、刹那のクラスの担任である。



94 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:12:59.52 ID:OxztSWZSO



今刹那は、学校に向かって走っている。が、授業を受ける為ではない。担任に、この身体について訊く為だ。
刹那「なんで先生が……くそ、胸が邪魔だ」
一昨日まで男だったから、まだ女の身体に慣れない。走ると、胸が邪魔でしょうがない。
それだけではない。身体が男の時とは違うので、バテるのも早い。脚の筋肉も、弱くなっている。
刹那「ハァ……ハァ………クソッ、なんで自転車乗らなかったんだろうな…」
そんな後悔をしながらも、学校に向かって走った。






95 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:13:35.67 ID:OxztSWZSO
ヒカル「つまんねぇなあ」
教室で1人、文句を言うヒカル。女刹那をクラスメイト全員巻き込んでいじる気だったのだが、刹那がいなくてつまらないらしい。刹那宅に行って、無理矢理にでも連れてくるべきだった。とヒカルは思う。
由良「はーい、みんな席ついて!朝のHR始めるわよー!」
もうこんな時間か。
そう呟き、ちゃんと席につくヒカル。そして、HRが始まった。

……………………

由良「はい、HR終わり。今日は移動教室だから、遅れないようにね。」
教室に由良の声が響く。
その声に、教室にいる生徒達が答えようとすると、


96 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:13:45.09 ID:abUN6GT+O
昼寝もしたことだし、バッチコイ!

97 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:15:14.10 ID:OxztSWZSO



『ガラララッ!!』

勢い良く、誰かが教室に入ってきた。
その人物を見て、騒ぎ出す。
クラスメイト1「誰だ?転校生?」
クラスメイト2「にしても可愛いな…」
『ざわ…ざわ…』
予想だにしない人物の登場に、転校生かなと勘違いするクラスメイト。

そして、皆の声を遮るように、由良が口を開いた。



由良「あら、刹那さん?今日は休みなんでしょ?」

刹那「ハァ……生憎だが…ハァ……事情が変わったもんでね。訊かせてもらうぞ………この身体の事。」



刹那は、クラスメイト達の目の前だという事を気にせずに、由良の口から真実を吐かせようとした。

98 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:15:48.98 ID:OxztSWZSO
ここまでです。短いと思うのは俺だけか?

99 :ルズ.ロウクォウス ◆LuzR0UQ0Us :2007/02/21(水) 00:16:23.76 ID:bGtChMu/O
このスレつまんない

なんだこの下らんゆとり共は

100 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:16:24.99 ID:NlHcezIz0
GJ
俺のほうが短いから大丈夫

101 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:20:27.34 ID:ZoJ9XFaY0
>>98
GJ!

102 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:20:53.33 ID:abUN6GT+O
>>98
そんなことないよ

103 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:23:12.86 ID:OxztSWZSO
なんかこれからクライマックスなのかまだ長くなるのかよくわからん。

104 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:24:48.12 ID:ri4TyTht0
>>103
とりあえず、オレたちはみんなwktkして待ってるぜ。

105 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:26:15.94 ID:OxztSWZSO
>>104
ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ。

106 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 00:46:02.49 ID:ri4TyTht0
まっがーれ↓保守

107 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 00:46:02.59 ID:OxztSWZSO


108 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 01:10:41.14 ID:ZuQ6CccN0
前スレhtmlでくださる方はいらっしゃらないだろうか

109 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 01:22:28.60 ID:OxztSWZSO
zipは?

110 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 01:34:10.01 ID:ri4TyTht0
突然だけど、投下おk?

111 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 01:35:46.96 ID:OxztSWZSO
カモン

112 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/21(水) 01:36:39.57 ID:ri4TyTht0
「こいつ、俺の彼女」
「どうも初めまして」

紹介されたので挨拶をする。

「あ、どもっす」
「かわいいだろ?」
「ああ、かわいい…………けどさ、お前、いつのまにこんな娘見つけたんだよ?」
「ん、まあな。実はそこそこ長い付き合い」
「マジか?」

とりあえずそういう話はオレに聞こえないところでするべきだろ。常識的に考えて。
しかし、どうしてもアレが気になるな。変な気分になっちまう。

「さて、とりあえずゲーセンに行こうか」
「だな」
「そうでsひゃっ!?」

急な刺激に変な声を出してしまう。

「え、ど、どうしたんですか?」
「あ、いや、気にしないで……」

我慢しつつダチを見ると、その顔はニヤついていた。
しかし、なんでオレはこんな状況なのに少しわくわくしてしまっているんだろう?

何故こんなのことになったのか。それは今から1時間前に遡る。

113 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/21(水) 01:37:51.47 ID:ri4TyTht0
「ドンキージャングルパークでオレに勝とうなんて100年遅いんだよ!!」
「く、流石にベストレコード54秒は伊達じゃないな……」
「ふっふっふっ、オレのショートカットは108ヶ所まであるぞ」

オレが女になってからもう1週間が過ぎた。
慣れというのは怖いもので、最近では女としての生活もなんら違和感がない。
そればかりかダチの彼女という今のポジションにさえ違和感が少なくなっていた。
まあなんだかんだいっても、元々友達だったわけだから嫌いというわけではない。
だが結婚する気なんてさらさらない。
飽きるまで付き合ってやるだけだ。

「ヨッシーバレーは俺の天下!!」
「キノコが出なけりゃ関係ねえよ!」
「うは、いきなりトリプルキノコゲットだぜ!」
「オレ終わったな」

そんなわけで今日は普通にマリオカート64をやっている。
昔と変わらない、普通に遊んでいる、平々凡々な日常だ。
それにしてもマリオカート64はおもしろい。
ショートカットがないコースなんて16コース中4コースぐらいだからな。
まあショートカットが存在しても、オレには出来ないコースもあるんだがな。
とりあえずフラッペスノーランドとワリオスタジアムとドンキージャングルパークは余裕だ。
っていうかフラッペスノーランドのお手軽さは異常。
オレとダチ、まあ他にもいるが、とにかく友達の間では禁止になっているくらいだ。

「ヒュードロ屋敷は実力勝負だな」
「望むところだぜ」

まあとりあえず今日は平和だ。

114 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/21(水) 01:41:34.04 ID:ri4TyTht0
そんなことを思っていると、突然ダチの携帯が鳴った。
電話らしく、ダチは携帯を開くと耳に当てた。

「あ、もしもし? おう、平気平気。あ、うん。あ〜……うん」

誰からだろ? 話し方からすると友達っぽいな。

「あのさ、彼女も一緒でいい?」

うん? 彼女っていうのはオレのことだよな?

「わかった。2時に駅の北口な。オッケーオッケー」

なにがオッケーなんだ? どっか行くのか?

「あ、いや、アイツはムリだろ。や、昨日電話したらさ、なんか用事だって。おう、じゃあな」

どうやら電話は終わったらしく、ダチが携帯を置いた。
それじゃあ質問タイムとしようか。

「誰から?」
「ああ、トモだよ。なんかゲーセン行こうってさ」
「ふぅん」

トモはオレとダチと同じ大学の友達だ。
今の電話みたいに、2週間に一回ぐらいは一緒にゲーセンに行っている。
よくやるゲームはギルティギアというゲームで、ヤツの梅喧は強い。

115 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 01:43:32.19 ID:OxztSWZSO
魔法少女みながらワクテカ

116 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/21(水) 01:44:58.95 ID:ri4TyTht0
「でさ、お前も一緒に行くことになったから」
「そうか」

オレも一緒にゲーセン行くのか。じゃあ支度しないとな……

「っておい!マジでか? マジで行くのか?」
「ああ」
「こんな姿でトモに会うのか?」
「こんな姿ってお前、かなりかわいいと思うぞ」
「あ、うん、ありがと。ってそうじゃなくて、オレ、女になってるんだぞ?」
「大丈夫だって、俺の彼女って言ってあるから」
「うぅ…………マジで行かなきゃダメか?」
「もちろん」

……観念するしかないかな。

「わかった。行けばいいんだろ? 行けばさ」

さて、とりあえず着替えるか。
今日は出掛ける予定なかったから、まだパジャマ代わりのジャージを着ていた。
確か2時って言ってたよな? ならまだ40分ある。

「じゃあオレシャワー浴びてくるわ」
「ああ。でも1時45分には出たいから早くな」
「おう。目標10分!でも多分20分」
「ガンバ!」

117 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 01:45:42.52 ID:abUN6GT+O
wktk

118 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/21(水) 01:48:26.08 ID:ri4TyTht0
「ふぅ……」

風呂から出て時計を見ると、1時35分を指していた。
つまり15分掛かったってことだな。
さてと、じゃあドライヤーで髪を乾かすか。

「あ、もう出たの? 化粧とかする?」
「しねーよ」
「それもそうか。ってかさ、その格好はどうよ?」

その格好というのは十中八九この格好のことだろうな。
シャワー浴びたあとなんだから肩にタオルを掛けてたっていいだろう。
……まあタオルが肩にあるってことは体は全く隠されていないわけだが。

「別に良いだろ? オレは元男なんだし、お前だって散々オレを裸にしてるじゃないか」
「いや、まあいいんだけどさ」

髪を乾かし終え、収納ボックスから服を取り出す。

「あ、ちょっと待った」
「ん?」

オレが服を着ようとしていると、ダチが呼び止めた。

「ちょっとこっち向いて」
「ああ」
「えーっと……」
「……なっ!? ちょ、これから出掛けるんだし、時間ないぞ」
「分かってるって……」
「なら、なんで、んっ…………」

119 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/21(水) 01:52:02.05 ID:ri4TyTht0
「出来たぞ」

…………何だ?
あからさまな違和感があるが。
違和感のある場所を自分で見て確かめてみる。

「……おい」
「いいだろ? リモコン式だぜ?」

まあアレだ。俗に言う大人のおもちゃってやつを着けられたわけだ。

「なんだ? プレイか? お前は何がしたいんだ?」
「お前をいじめたい」
「いじめんな!!」

しかし、こんなもんいつの間に買ったんだ?

「…………わかった。着けてるだけで良いんだろ?」
「おう。操作は俺がするからな」

……いや、別にオレは変態じゃないぞ。
写真を人質もとい物質(ものじち)に取られてるからだ。仕方なくなんだ。

「じゃあさっさと服着ろよ〜」
「はいはい」

120 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/21(水) 01:53:19.64 ID:ri4TyTht0
そんな感じで今に至る。
つまり、大人のおもちゃを着けられて、外で友達と会ってる、ってことだ。
例のごとく、まとめるとたった一行か。もう慣れてきたぜ。

「流石、梅喧使わせたら最強だな」

トモのプレイを見るとつくづくそう感じさせられる。

「まあ他のキャラだと弱いんだけどな」
「え、なんで俺が梅喧しか使えないって知ってんの?」

……しまった。無用心に喋るもんじゃないな。

「あ、その、ダチがそう言ってたんで……」
「そうなんだ」

ふぅ。やっぱり元々の知り合いと話すとダメだな。すぐにボロが出る。

「気をつけろよ」

ダチがトモには聞こえないぐらいの声で話しかけてくる。

「ああ、気をつける」
「じゃあま、とりあえず…………お仕置きだべぇ〜」
「え……ゃあっ!?」
「どんな感じ? やっぱ気持ち良いの?」
「な、そんなこと、聞くなぁっ!」

…………だってさ、なんかクセになりそうで怖いんだよ。

121 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 01:55:47.20 ID:abUN6GT+O
>>120
GJ!


122 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 02:02:23.60 ID:OxztSWZSO
なんという趣味…これは間違いなく>>120

123 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/21(水) 02:03:58.42 ID:ri4TyTht0
あとがきが特にないとかちょっと問題だよね。
とりあえずこの作品は変態エロ小説です。
がんぼうとかで書いてるんで、あんまHKOKでもありません。
きになるなら言ってくれればやめます。または急にシリアスHKOKにします。

124 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 02:04:52.38 ID:OxztSWZSO
大丈夫。俺エロい子だから

125 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 02:08:26.43 ID:xyjsnkwZ0
うちも投下しようかな…

126 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 02:09:42.46 ID:JutRHFdp0
じゃあ俺もエロい子

127 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 02:10:13.28 ID:OxztSWZSO
>>125
流石にもう寝るけど、明日(つか今日)見るよ。



誰か保守頼んます

128 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 02:13:17.82 ID:xyjsnkwZ0
人…いないね…
眠いし明日にしようかな

129 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 02:16:29.76 ID:abUN6GT+O
>>128

ここにいるよ

130 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 02:44:44.38 ID:ri4TyTht0
保守間隔がつかめない。

131 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 03:01:24.54 ID:abUN6GT+O
深夜は一時間おき位でおk

132 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 03:42:35.58 ID:JslP+J+20


133 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 04:25:12.95 ID:ri4TyTht0


134 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 07:38:03.78 ID:IaR+DO+VO
ほす

135 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 08:11:16.18 ID:KwIjFZS2O
保守

136 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 08:47:46.27 ID:ptzljU9C0
懐かしいジャンルだな保守

137 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 09:15:21.31 ID:OxztSWZSO
保守

138 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 09:46:04.18 ID:NlHcezIz0
おはほ

139 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 10:25:50.90 ID:NJpd0ur8O
ほっほっほっ

140 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 10:37:07.14 ID:81zlDkyZO
ほっ!ほっ!ほっ!

141 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 11:10:11.75 ID:OxztSWZSO
保守

142 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 11:55:40.65 ID:OxztSWZSO
保守

143 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 12:34:06.87 ID:ZoJ9XFaY0
ほしゅ

144 :単発 ひょんなことからリローデッド:2007/02/21(水) 12:49:25.61 ID:NlHcezIz0
「青い薬を飲めば、話はここで終わる。
 赤い薬を飲めば、不思議の国の正体を見せてやろう。」
彼は迷わず赤い薬を取り、飲み込んだ。

「ようこそ現実の世界へ」
「ちょっと待て、この体はなんだ」
「君は本来女性だったが、システムのバグでマトリックスの中では男性として認知されていたようだ」

145 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 13:28:12.04 ID:KwIjFZS2O
保守

146 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 14:23:28.66 ID:ZoJ9XFaY0


147 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 14:43:50.52 ID:NlHcezIz0


148 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 15:05:32.69 ID:OxztSWZSO
保守

149 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 15:50:13.23 ID:abUN6GT+O
補習

150 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 16:42:46.16 ID:abUN6GT+O
保守

151 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 16:43:01.20 ID:xvEE3WGO0
帰宅

頑張って8章書いてきまっす。鼻水ヤバイ。ティッシュティッシュ

152 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 16:48:41.48 ID:kUutdyEx0

女(男)「あ…ありのまま今おこったことを話すぜ…」

女友「学校から帰って保守しようとしたその瞬間>>151が帰ってきた…」

男友「何を言ってるかわからねえと思うが俺もなにがおきてるのかわからなかった…
   頭がおかしくなりそうだった」

女(男)「超能力だとか超スピードとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ」

女友「もっと恐ろしいものの燐片を味わったぜ…」



女(男)「さて、ではここはwktkしていいのかな?」

男友「いーんだよ!!」





『グリーンだよ!!』

153 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 16:53:34.82 ID:abUN6GT+O
wktk

154 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 16:54:03.95 ID:Cx6oXaIZ0
ひょんなことから!ひょんなことから!

ってなんのネタだっけ

155 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 17:31:13.43 ID:oF+acO6/0
今度は落とさせねぇ

みんな!!
このスレは死守するに値するぞ!!

156 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 17:46:56.11 ID:abUN6GT+O
魚住「死守だ!シシュー!!!」

157 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 17:58:56.39 ID:81zlDkyZO
魚住wwwwwww

158 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 18:03:20.11 ID:OxztSWZSO
キタコレ!!!!

159 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 18:05:07.07 ID:xvEE3WGO0
さて、第8章書き終わったんですけど今投下したらストック皆無になっちゃいますからね

第9章書いてきます

もしかしたら、また食事の前に寸止め生殺し投下するかもしれません

160 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 18:07:09.89 ID:OxztSWZSO
キタワァ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!!

161 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 18:52:08.09 ID:ZoJ9XFaY0
wktk保守

162 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:06:41.32 ID:xvEE3WGO0
さーて、夕飯直前の寸止め投下しますよー

163 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 19:11:47.15 ID:OxztSWZSO
全力でワクテカ!

164 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 19:13:36.86 ID:abUN6GT+O
やばい!寝るの我慢してwktk

165 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:14:17.31 ID:xvEE3WGO0
第8章:日曜日とフラッシュバック

第一話

ふと目が覚める

時計を見ると、午前6時

優「すーすー」

優はまだ寝ている。いつも6時半頃起きるから、当然か

昨日・・・厳密に言うと今日のことだが、あれから僕は部屋に戻ってすぐ寝た

自分でも驚くぐらいに、あっさりと眠りに落ちたのである

そして今、目が覚めた。目覚めは最悪である

勇人「優・・・」

優のことを呼んでみる。もちろん寝ているのだから返事はない

優「うーん・・・勇人・・・はやく行こうよー・・・うにゃむにゃ」

一瞬起きてるのかと思って驚いたが、すぐに寝言だと分かった。僕と一緒に出かける夢を見ているらしい。今日本当に出かけるから
なのだろうか
優の寝言を聞いていたら、つい笑ってしまった。本当は、泣きたいのを必死に我慢しているというのに・・・
何故か僕は笑っていた

勇人「今日が・・・一緒に過ごせる最後の日か」

166 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:14:48.04 ID:xvEE3WGO0
明日も優は生きていられるが、明日は月曜。学校に行かなくてはならない

本当はこんなときに学校なんか行きたくないけど、優に余計な心配はかけたくない

優には・・・何も知らないまま・・・幸せな最期を迎えてもらいたい

そのためには、優の前で涙を流してはいけない。

絶対に・・・最期のときも、泣いてはいけない


明後日の今頃には、優は例の奇病にかかる。そしてこの世を旅立つ

勇人「幸せは・・・いつか消えてしまう」

幸せはいつか消えてしまう。それは、誰にも言わないで秘密にしていた・・・僕のモットーである

僅か10日間であるが、僕は一生分の幸せを得たと思う

勇人「でも・・・今日と明日は、まだ幸せなんだ」

あと2日しかないのではない。あと2日もあると考えるべきなんだ。

勇人「今日が一緒に過ごせる最後の日なら・・・後悔しない今日を送ればいいだけだ」

前向きに考えるのが僕の長所なんだ。いつまでも過去に捕らわれてはいけないんだ

勇人「よし、今日は楽しむぞ!」

僕はまだ熟睡している優にそう言い、再度眠ることにした

167 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:15:20.07 ID:xvEE3WGO0
第二話

優「勇人ー。起きる起きるー」

勇人「んー・・・」

優にいつもの様に起こされる。とは言っても、もうとっくに目が覚めている

実は、あれから結局寝られなかったのである。半分寝て半分起きてる状態まで行ったものの、完全に寝るまで行かず、今に至る

優「ほらー。今日は出掛けるんだよ?はやく起きてはやく行こうよー」

とりあえず布団から体を起こして優を見る

優「僕はもう支度終わっちゃったよ?」

いつものエプロン装着して朝食つくってる格好ではなく、外出用の服を着ていた。

勇人「随分気合が入ってるようで」

優「そりゃそうだよ。せっかくのお出掛けだもん」

成る程・・・しかしもう準備万端とは

勇人「ん、じゃあ僕も着替えてくる」

自分の部屋に行って着替えを開始する。優はどの店に行くか考えていた。ハードスケジュールはやめてくれよ・・・

勇人「よし、僕も準備万端だ。行くとするか?」

168 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:15:45.27 ID:xvEE3WGO0
台所にいた優に呼びかける

優「よーし、じゃあ張り切ってしゅっぱーつ♪」

そう言って二人、家を出た。

優「やっぱり服買いたいよね。土曜日に行ったあの店行こうー」

勇人「ま た そ こ か」

あれだけ買ったのに、まだ足りないのか?どういう思考してるのか全く分からんな。かつての自分とは以下略

優「ま た そ こ か、じゃないよ。やっぱりお洒落したいもん」

勇人「何でこう・・・性別が違うだけで性格が変わるのかね・・・?」

優「人間の性格は生まれ持った本質的なものより、育った環境やそのときの状況というものに左右されるんだよ?」

確かに前誰かに言われた気がする。そんな意味の専門用語があったと思うが、何て言うか忘れた

優「勇人、着いたよ?」

気がついたら例の服屋についていた。と言ってもデパートの中にある一店舗程度の場所だが

優「今日はどれ試着しよっかなー♪」

勇人「おい、今日『は』って何だ。もしかして今までに何回かこの店来てたのか?」

優「うん、よく来てたよ。そんなに遠くないから暇を見つけてはちょくちょく来てた」

169 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:16:12.46 ID:xvEE3WGO0
だったら今日も一人で行けばよかったのに


・・・いつもならそう言っていただろう。けど今日は、僕も優と一緒に過ごしたかったから文句は言わなかった

楽しそうに色々と試着する優。それを見て僕も楽しんでいた



---HKOK症候群発症者は発症から丁度10日目に謎の奇病にかかり、1時間足らずで死亡する---

突然頭の中に、あの文が浮かんでくる

ダメだ、考えちゃダメだ。

限りある幸せを充分に味わいたいのに・・・こんなこと考えたら・・・

どうして頭から離れないんだよ・・・どうして頭から消えないんだよ・・・

僕は・・・限りある幸せを・・・


優「勇人!」

勇人「え?」

優に呼ばれたのに気付く。目の前には優がいた

優「勇人どうしたの?ボーっとして」

170 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:16:37.76 ID:xvEE3WGO0
そっか・・・ずっとあのことを考えてたから

勇人「大丈夫。昨日遊びすぎて寝不足なだけ」

優「まったく・・・10時間も遊ぶなんて、我ながら情けない」

やかましい、余計なお世話だ。と言おうとしたら

優「それよりさ、見て見て。どう?これ似合う?」

服を持って僕にそんなことを聞いてくる

・・・

優「・・・勇人?」

勇人「あ、うん。似合ってる似合ってる。可愛いぞ」

優「えへへ、そう?じゃあ他の服も試してみるね」

そう言って優は別な服を探していた


そのとき僕は、あのときのことを思い出していた

服を持ってきた優に、あいつの姿が重なった

171 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:16:58.53 ID:xvEE3WGO0
---ユウ「どう?これ似合う?」---

---勇人「お前は別に何着ても似合うんじゃね?」---


・・・

勇人「ユウ・・・天国で元気にやってるか?」

もし・・・もし、この声がユウに届くなら

勇人「聞こえていたらでいいんだけどよ、あと二日くらいで秋空優ってやつがそっちに向かうから・・・仲良くしてやってくれな」


優には明日の夜、全てを話そう

今のうちに別れの言葉を考えておくことにした

後悔は・・・したくないからな

172 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:17:36.05 ID:xvEE3WGO0
というわけで夕飯いてきまふ

続きはCMのあとで

173 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 19:21:55.75 ID:OxztSWZSO
ワクワクテカテカ

174 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 19:22:56.06 ID:abUN6GT+O
今後のことを思うと目から汁が止まらないんだぜ(´;ω;`)ブワッ

175 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 19:35:39.55 ID:kUutdyEx0
ユウって誰なんだぜ(´;ω;`)ブワッ

176 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 19:59:43.96 ID:xvEE3WGO0
第三話

冬は昼が短い。すぐに夕暮れの時間になってしまった

優「あー、今日はもうそろそろ帰るべきかも」

勇人「時間の問題じゃないけどな。僕はこれ以上無理だ」

荷物を持ちながらそんなことを言う。数を考えると、縦に積まないと手が足りない

優「それもそだね。じゃあ今日はこの辺で」

縦積みには慣れていても、視界が極端に狭いので左にフラフラ右にフラフラ

優「酔っ払いじゃないんだから、しっかり歩こうよ」

勇人「や、やかましい。人の気持ちも知らずに」

こんな状態で真っ直ぐ歩けるほうが凄いだろ。少なくとも僕には無理だ

優「むー、じゃあ誘導するよ」

勇人「当てにならん」

思ったことをそのまま言ってやった

優「失礼な!勇人のことは僕の命に代えても守ってみせるぞ!」

命という言葉が僕の心を少し傷つけた。何の変哲もないこの言葉が、何故か重く感じられた

177 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 20:00:11.10 ID:xvEE3WGO0
勇人「そうかい。じゃあ頼むぜ」

優「よっし、張り切るぞ!」

優がガッツポーズをする。本当に幸せそうなやつだ。

優「さっそくだけど、赤だよー。止まって止まって」

そう言われてピタッと止まる。そういえばあの時もこんな感じだったよな

あの時と違うのは、今が冬なことぐらいか。セミの鳴き声もひぐらしの鳴き声も聞こえない


あの時のことが、頭に鮮明に浮かぶ


---ユウ「あ、信号赤だ。止まってー」---

ユウがそう言ったすぐ後のことだったよな・・・

---ユウ「危ないっ!」---

それで僕の体は突き飛ばされて・・・そしてユウが・・・


あの事故からもう一年半近くになるのか。時の経過は早いものだな・・・

178 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 20:00:42.78 ID:xvEE3WGO0
優「危ないっ!」

脳内でまたあの時のことが再生されたのかと思った。けど、違う

『あの時』と同じように、右方向へ体が吹き飛ぶ

倒れる荷物、広がる視界、僕のことを突き飛ばした優

『あの時』の光景が・・・脳内にフラッシュバックする

そして・・・



優に向かって走ってくる車


全てが・・・『あの時』と同じだった


せっかく別れの言葉まで用意したのに・・・

やっぱり僕には・・・幸せになる権利なんか、無いみたいだ


優が吹き飛ぶ瞬間、僕はふと、そんなことを思った

179 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 20:02:14.86 ID:xvEE3WGO0
以上で第8章は終わりです

さーて、第9章の続き書きますか

ユウが誰か分からない方は前スレをどうぞ、誰かに頼んでみてください・・・

180 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 20:04:32.84 ID:MCtqSTnL0
無限ループって怖い…
GJ

181 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 20:11:03.06 ID:abUN6GT+O
まさかとは思ったが(´;ω;`)優・・・

182 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 20:14:42.49 ID:OxztSWZSO
(´・ω・`).....



.....(´;ω;`)

183 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 20:45:05.27 ID:xyjsnkwZ0
アッー!!!
ループかぁ…そうだよね…おなじ名前だもんね…(´・ω・`)

184 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 20:52:39.82 ID:r5yvmbV8O
涙が止まらないんだぜ(´;ω;`)

185 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 20:52:40.45 ID:xvEE3WGO0
ふぅー第9章終わりっと

第10章完成までお待ちくださいな

あ、それと鼻水の原因は花粉症じゃなくただの風邪でっす

186 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 20:52:48.23 ID:OxztSWZSO
さあ、いきますよ。投下していいっすか?

187 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 20:58:07.91 ID:xvEE3WGO0
>>186
ワクワクテカテカ

188 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 20:59:01.20 ID:OxztSWZSO
ではいきますお

189 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 20:59:38.44 ID:OxztSWZSO
突然の事。クラスメイト達は、なにがなんだかわからない。
しかし、ヒカルは違った。
ヒカル「(ゆらりんが刹那を女に…?どうやって)」
ゆらりんとは、ヒカルがよく使う由良の愛称である。
クラスメイト3「え!?あれ刹那!?」
クラスメイト4「確かに言われてみれば……けど女だぞ?」


刹那「吐け」
由良を睨んで言う。しかし由良は、“やっぱりね”といった感じの表情をした。
由良「……わかったわ」
そう言うと、由良は一枚の写真を刹那に渡す。
刹那「……!!」

190 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:00:16.33 ID:OxztSWZSO
そこに写っていたのは、“男”の刹那。その周りには、よくわからない機械がたくさんあり、刹那はベッドの上、素っ裸のままで横たわっている。
刹那「これは……俺!?」
由良「そうよ。その身体、今は私の研究室に“冷凍保存”されているわ」
由良の言い方からすると、男性である刹那の体は現在、存在しているらしい。
刹那「それってどういう……じゃあ…この身体は…なんなんだ…!?」
よくわからなくなり、困惑する刹那。その様子を見ながら、由良は坦々と語る。


191 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:00:50.69 ID:OxztSWZSO
由良「その写真の身体は…あなたの本当の身体。今のあなたの身体は、クローンみたいなものよ」
刹那「!?」
由良「クローン実験の為に、あなたを利用したの。わかるかしら?」
表情一つ変えない由良。
刹那「なんで……俺なんだ」
由良「あなたがこの実験に最も適した人間だから。生徒全員の血液、細胞…その他諸々を採取。そして精密検査。……その結果、適任者はあなただったの」
つまり、女の刹那はクローンで、男の刹那が本当の刹那、ということだ。
刹那「……じゃあ…俺は…クローン………偽物……」
床に膝をつく刹那。

192 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:01:26.47 ID:OxztSWZSO
もう、なにがなんだかわからなくなってきた。
由良「……実験は成功のようね。ありがとう、刹那さん。」
微笑み、刹那の頭を撫でる。
その直後、由良の表情は冷たくなった。
由良「そして…さようなら」
刹那「!!?」
由良がそう呟くと、教室にガタイの良い男が入ってきた。
男「こいつだな」
刹那「なっ……どういうことだこれは!」
男に担がれる刹那。そして、由良は言った。


由良「あなたはもういらない存在。さっさと死んで下さいね」




193 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:03:24.26 ID:OxztSWZSO
刹那「ッ………!?ふざけんな!なら、何故あんなに金をくれたんだ!!」
由良「あなたの親に申し訳ないでしょ。さ、連れて行って」
男「はいはい。わかったよ」
男はそう言うと、刹那を担いだまま教室から出て行った。

ヒカル「刹那…!」






刹那「があっ!!」
壁に叩きつけられる刹那。助けを呼ぼうとするも、人気がまったくない。
刹那「くっ……」
男「お前にゃ恨みはない。けど由良の命令だから。」
刹那はもう言い返す気にもなれない。
男「しかし、このまま殺すのは勿体無い。犯してからでも遅くはないな」
そう言いながら、男はポケットからローションを取り出す。
男「さて、いきますよー」
男はローションを刹那の股間に塗り、ズボンを脱ぎ始めた。
刹那は反抗も出来ず、されるがままだった。


194 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:04:47.92 ID:OxztSWZSO
キスをされ、胸を揉まれ、股間も触られた。
刹那はその時、何も感じなかった。

しばらく身体を触った後、男は本番へ以降しようとする。


刹那が絶望し、涙を流したその時だった。



?『うおおおおっ!!』
『ゴッ!!』
男「ぐぇあっ!!」
いきなりの出来事に、男は気づかず殴られ、気絶。意外にも弱かった。




?「大丈夫か…刹那」

刹那「……………ヒカル」



195 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:05:15.10 ID:OxztSWZSO
\(^o^)/オワタよ

196 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:16:19.64 ID:ri4TyTht0
>>195
いいところで\(^o^)/オワタ
くそぅ、wktkして待つしかないじゃないか!!

197 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:18:31.50 ID:OxztSWZSO
しかし常時ローション携帯ってどんな変態?

198 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:19:37.64 ID:ri4TyTht0
>>197
>>195

199 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:19:40.77 ID:MCtqSTnL0
男はハゲでグラサンでスーツと予想

200 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:22:50.87 ID:OxztSWZSO
>>198
ちょwwww

201 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 21:29:51.33 ID:xvEE3WGO0
規制対策で一話ずつ投下することにしました

第9章の一話、投下しまーす

202 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:31:16.48 ID:OxztSWZSO
>>199
なんか生々しくてワロタ

203 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:32:11.15 ID:OxztSWZSO
>>199
なんか生々しくてワロタ

204 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:34:53.54 ID:r5yvmbV8O
>>201
待ってたぜ

205 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:35:28.73 ID:Upt4nojT0
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1172058163/

初まってもいないがVIP終わったな
中1新参恋愛マジレス

叩け


俺、このジャンルが一番好きだなwwww

206 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:35:31.20 ID:caEtPTBd0
やっちまったwww

>>201
wktk

207 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 21:38:47.90 ID:xvEE3WGO0
第9章:非日常が日常に変わるとき


第一話

車が電柱にぶつかる音・・・それが僕の世界の速度を戻した

全て・・・『あの時』と同じ

僕は優に向かって全力疾走した

勇人「おい、優!しっかりしろ!!」

優が悲痛な顔をする。だが、血はあまり散乱していない。不幸中の幸いか

優「う・・・痛い・・・」

勇人「優!しっかりしろ!今救急車来るから!」

優「あはは・・・出来るだけはやくしてもらいたいな・・・車に轢かれるのって結構痛いんだね・・・」

冗談を言う余裕があるのを見ると、割と大丈夫なのだろう

けど、僕は違った

頭の中に・・・『あの時』の光景がフラッシュバックして

勇人「優、しっかりしろよ。大丈夫だから・・・大丈夫だからっ・・・」

涙が流れる。泣いたらいけないって決めたのに・・・

208 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 21:39:13.84 ID:xvEE3WGO0
最期の最期まで・・・優には幸せを味わってほしかったのに・・・

勇人「優・・・ゴメン、僕のせいで」

優「違うよ・・・僕の体がね・・・勝手に動いてたんだ・・・」

また『あの時』の光景が脳内に浮かぶ

勇人「けど・・・僕がもっと注意していれば・・・」

優「言ったでしょ?勇人のことは命に代えても守るって」

涙が止まらない・・・今朝決めたことすら守れないとは・・・何て意思の弱い人間なんだ、僕は

優「ほら・・・泣いちゃダメだって。死んだわけじゃないんだし」

勇人「!!」

例え今死ななくても・・・明後日・・・二日後には・・・

勇人「優・・・ごめん」

優「また謝ってる・・・僕が決めたこと・・・なんだから・・・気にしちゃダメだよ・・・」

今のごめんは事故のことだけじゃない

僕が隠し事をしていることに対するごめんだったんだ

209 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 21:40:18.63 ID:xvEE3WGO0
でも、わざわざ僕は言わなかった。言ったらどういうことか聞かれるから・・・


救急車が到着する。

僕は優が乗せられた救急車に同乗し、病院に向かった

病院に着いたら、すぐに手術が始まった

210 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 21:41:07.76 ID:xvEE3WGO0
第9章一話終わりー

続きは10時にいっきまーす

211 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 21:44:32.81 ID:irDG3YXw0
ウッ…………

>>210
wktk…………

212 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:46:23.37 ID:ri4TyTht0
なんでこうみんながみんな引っ張るんだ!
気になって夜も眠れないじゃないか。

213 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:47:11.96 ID:NlHcezIz0
wktkwktk

214 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:49:10.96 ID:xyjsnkwZ0
wktk…次は10時か…いま投稿するのはやめといたほうがいいな…

215 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:54:41.74 ID:NlHcezIz0
>>214
長さにもよるけど十分間に合うと思うよ

216 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 21:55:00.41 ID:jvY0GK+TO
なんか、今回ので涙もろくなりそうだな

217 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 22:00:46.48 ID:xvEE3WGO0
第二話

集中治療室の前にあるソファーに座って手術の終了を待つ

こんなこと、ドラマの中だけだと思っていた

1分・・・そして1秒が長く感じられる

少しでもはやく・・・優の手術の終了を願った

勇人「優・・・」

また優の名前を呟いていた。これで何回目だろうか

手術中の赤いランプが消える。どうやら終わったらしい

集中治療室から医師が出てくる。そして僕のほうに歩いてきた

医師「彼女の容態なんだが・・・」

前置きもなく、いきなり本題に入る。僕の心臓は、これ以上ないくらい強い鼓動をしていた

医師「臓器等に損傷はなく、左腕の骨折のみで他打撲が少しあるだけだった」

僕は全身から力が抜けるのを感じた。それと同時に、涙が頬を流れた

医師「彼女、相当運が強いみたいだな。車のほうは結構スピード出していたらしいからな。今は麻酔で寝ているが、そのうち起きるだろう」

そう言って、優が寝ている寝台が運ばれてくる。

218 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 22:01:10.57 ID:xvEE3WGO0
医師「一応腕を骨折しているから、しばらく入院してもらうことになった」

勇人「分かりました・・・」

骨折だけで済んだのは、本当に不幸中の幸いだった。

だけど・・・入院しても、火曜日には・・・。もしかしたら、この病院の医療ミスということになるのだろうか

医療ミスなんて、僕にとってはどうでもよかった。

これで優は、もう二度と家に戻ってこないことになった

最期のときは・・・せめて一緒に家にいたかった


たった一日だけでも、優は入院することになったのである

明日の朝、学校へ行くときに優の荷物を持ってくることにした

219 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 22:02:27.44 ID:xvEE3WGO0
9章第二話終わりでっす

次は10時20分の予定、というより20分周期で。レスが止まったらそれで一話の区切りだと思ってください

220 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 22:02:43.20 ID:dvCojk7F0
キター!!

221 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 22:03:50.90 ID:dvCojk7F0
キタと思ったらオワテた………

>>219
乙。

222 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 22:04:13.92 ID:xyjsnkwZ0
やっぱり準備してたら10時前になってたw
さてちょっと空くみたいなので投下しようかな…

223 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:06:01.30 ID:xyjsnkwZ0
前スレ342-352の続き。落ちてるのであらすじ少々。
 たまたま「ひょんなことから女の子」スレに書き込みをしたユウキは、
 仕組まれたウイルスコードのせいで女体化してしまった。
 解決の道を探るためにトモに車を出して貰うが、時間になっても駅に来ない。
 なんとトモは女体化してしまったために顔を合わせづらいと言うのだ。
 ユウキが自身も女体化してしまったことを告げたことで安心し、
 ようやくトモは駅に来ることになった。

224 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:07:00.35 ID:xyjsnkwZ0
5分もたたないうちにトモはやってきた。
かなり近くまで来て、踏みとどまってしまったらしい。

僕が誰かわからなかったら困るので大きく手を振ると、
驚いた顔の女の子…つまりトモが運転するプジョー205が近づいてきた。
目の前に止まったので助手席に乗り込む。

「なんか不思議やね…ほんまに女の子になってしもてるやん…」
「トモも変わったな…あののび太顔はどこへ消えた!」
「でもユウキはあんまり変わってへんなw元々女顔やん」
「あんたも元々童顔やから違和感ないで…」
「…」

あー何の話をしてるんだ!本題に入らないと。

225 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:08:00.83 ID:xyjsnkwZ0
「そういえば女体化してから、解決策みたいなん探した?」
「解決策?ああ、元に戻る方法な。もうすっかり諦めてるし…」
「そっか。アツシには言った?この事」
「まだ。でもなんでアツシなん?」
「今のところハッキリしてるのは、ウイルスコードで女体化したって事だけやろ。
 アツシやったらこのコードについてなにか解るかもしれん」
「さすがのアツシでもそれは…」
「ダメ元や!アツシ以上ウイルスに詳しい人知らん。聞いてみるだけ聞いてみよや」
「わ、わかったよ。じゃぁとりあえず目的地はアツシの家やな」
「ああ、なるべく急いでな」

助手席からトモを観察してみる。
僕ほど胸は目立たないが、そのほっそりとした体は女性そのものだった。
トモは一人暮らしだが、一週間のうちに服を用意したのだろう。
ちゃんと女らしい格好をしている。たぶん、トモのことだから通販で買ったのかな。
今日までずっと家に閉じこもっていたのだろうか。

か細い腕がミッションを動かす。女の子がMT車を運転するとなぜか格好良い。
国道の看板が、ふたつめの市境を超えたことを示した。

226 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:08:31.96 ID:xyjsnkwZ0
「もしもし、アツシ?」
「なんですか?電話かけてくるなんて珍しいですね」
「緊急の用事や。いま家に居るやんな?」
「えぇもちろん。遊びに来ますか?」
「いまそっちに向かってる。残念ながら遊びじゃなく頼み事や」
「なんでしょう?」
「そっち着いてから言うわ。ちょっと変な格好してるけど驚かんといてな」
「変な格好…コスプレですか?そんな趣味でしたっけ」
「コスプレちゃうわ。まぁ見たら解る。じゃぁな」

一方的に電話を切った。
同級生なのにアツシは敬語で喋る。それが楽なそうだ。
最初は違和感があったが、もう慣れてしまった。だが長時間喋る気にはならない。
もうすぐアツシの家だ。これから嫌でもわざとらしい敬語を聞かされることになるのだ。

227 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:10:01.21 ID:xyjsnkwZ0
アツシの家の門の前に車を止め、インターホンを鳴らす。
「どうぞ」と言われ、門の電子錠が開いた。
トモはゆっくりと門の中へ車を進める。
短い距離を車に乗るのも面倒なので僕は歩いて着いていくことにした。
あれ?そういえばアツシ、インターホンのカメラで僕を見たときなにも言わなかったな…
トモがいつもの場所に車を止めている間に、玄関からアツシが出てきた。

「やぁ、お二人さん。久しぶりです」
「僕らを見ても何も驚かへんねんな」
「えぇ、驚くなと言ったじゃないですか」
「そういう事じゃなくてだな…」
「まあ予想はつきましたから」
「ま、まさか、女体化ウイルスのこと知ってるんか!」
「知ってるも何もハッカーの間ではすでに有名なウイルスですよ」
「元に戻る方法は!」
「無いです。現時点での話ですが…」

トモが絶望的な顔でこっちを見て固まっていた。
男に戻るのを諦めたと言っていたが、
専門家から「戻る方法が無い」と言われるのはショックだったのだろう。

「立ち話もなんなので、中に入りましょう。詳しくお話しします。コーヒーでも飲みますか?」

228 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:11:00.21 ID:xyjsnkwZ0
アツシの家は豪邸であり、庭も家もスケールが違う。
玄関には高そうな美術品が置かれ、階段の踊り場にもわざわざ絵が飾ってある。
2階の突き当たりがアツシの自室だ。部屋に入ると、毎回なにかが変わっている。
今回は、パソコンのモニターが大きなワイドディスプレイにかわっていた。
まったく…格差社会ってこういう事を言うんだよな。

コーヒーと菓子を持ってあとから部屋に入ってきたアツシが、
僕とトモをソファーに座らせ、パソコンの操作をし始めた。

「これがそのウイルスコードのソースです。」

新しいディスプレイのおかげで文字は見えるが、まったく意味がわからない。

「見てもわからんがな」
「…ところで、その格好でそのしゃべり方は直した方が良いですよ。
 これから女性として生きていくのですから、もっと、こう…」
「しばくぞ」
「ごめんなさい、冗談です」

冗談に聞こえない。確かに今は女なのだから女らしいしゃべり方をしないと不自然だ。
だが、男に戻るためにアツシを頼ろうとしているのだ。なのに…冗談でもやめてほしい。

229 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:11:59.93 ID:xyjsnkwZ0
さっきからずっと無口だったトモが口を開いた。

「でも、0%じゃないって事よね?」
「可能性は無いことはないです。でも期待はしないでください。それと、かなり危険です」
「どういうこと?」
「あなた方の体は、一度大きく改変されました。
 もしもう一度改変することができたとしても、体がもたないかもしれません。
 それに私がつくる再改変コードそのものが安全かどうか、試すこともできないのです。」
「このまま生きる方がまだ良いかもしれん…って事か」
「そんな…」
「あなた方に覚悟があれば、全力を尽くして再改変コードをつくりますが…どうします?」
「…わかった。それができたら世界中のウイルスコード被害者の役にも立つって事よね。
 僕が最初の再改変コード実行者になる。実験が失敗しても恨まんから!」
「トモ…」
「えぇねんて、どうせ生きててもつまんないから死んでもええねん。
 それに、もし成功したらこの世界的大プロジェクトの一躍を担うことになるねんで。」
「大プロジェクト…」

230 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 22:12:29.66 ID:dvCojk7F0
舞台は関西?

231 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:13:00.06 ID:xyjsnkwZ0
たしかにこれが成功すれば凄いことだ。
いち大学生が、人間の性別を変える「改変コード」を作ろうとしているのだから。

「そこまで言ってくれるとやりがいがあるというものです。やりましょう。
 再改変コードそのものの危険性についてはなんとかゼロにしてみます。」

アツシは確かに凄腕のプログラマーだ。ウイルスコードの解析もしている。
だがこんな超常的なプログラムを作るというのか…!
トモもアツシもその気になってる。命に関わるというのに!!

ちっ……しかたがない。

「僕も、プロジェクトに協力するよ。被験者になる。」

232 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:14:06.36 ID:xyjsnkwZ0
「「「僕らの戦いは、これからだ!!!」」」

○○先生の次回作にご期待ください。




なーんて終わり方はあれなので、話はつづく…はず。今日は以上です〜

>>230
うん、なんとなくね…w

233 : ◆Z5if4Sx6mU :2007/02/21(水) 22:17:14.56 ID:tWvtNqi50
>>228>>229の間抜けてる(´・ω・`)

アツシは解説を始めた。
ウイルスコードの仕組み。どのように人体に影響を及ぼしているのか、なぜ女体化するのか…
話を聞けば聞くほど、このウイルスコードが人知を越えたものであることを感じさせた。
そしてアツシは、逆の作用をする再改変コードを書くことはほぼ不可能だと言った。

「最善は尽くしますよ」
「気休めを言うな。可能性はどんだけあるんや?」
「正直言って1%も無いです」
「そう…か…」

234 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 22:20:29.15 ID:ZoJ9XFaY0
打ち切りwww
そうならないよう頑張ってくれ。ちょっと台詞が気になったけど乙ー

235 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 22:20:50.48 ID:xvEE3WGO0
第三話

家に到着した。既に午後8時を過ぎ、辺りはすっかり暗くなっていた。鍵を開けて中に入る

勇人「ただいま」

誰もいないと分かっているのに、ただいまと言ってしまった

電気のついてない、暗い部屋

勇人「暗いな・・・」

手探りで電気のスイッチを見つけ、点灯する

部屋のなかが明るくなる・・・でも、何故かいつもより暗く感じた

勇人「・・・」

優がいないだけで・・・部屋の明かりが人工的なものに感じられた

いつの間にか・・・優を、いつも通りの存在としていた

僕のドッペルゲンガーという非日常的な存在が、日常的な存在になっていた

でも・・・その日常となっていた非日常も・・・もう少しで終わってしまう

いつも通りを望んでいたのに・・・いつの間にか、いつも通りに戻ることを拒んでいる

随分、自分勝手だと思った

236 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 22:20:52.95 ID:dvCojk7F0
>「「「僕らの戦いは、これからだ!!!」」」

○○先生の次回作にご期待ください。



切ったのかとオモタwwww

237 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 22:21:22.68 ID:dvCojk7F0
キタ!

238 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 22:21:32.91 ID:xvEE3WGO0
風呂に入ることにした。風呂は沸いてなかったからシャワーを浴びた

昨日と同じように、椅子を持ってベランダに出た

勇人「今日から・・・この味気無い部屋で暮らすのか・・・」

・・・そんなこと

勇人「そんなこと・・・出来るわけないだろ・・・」

優が・・・自分の中でこれだけ大きい存在になっているとは・・・思ってもいなかった

失ってから初めて分かる・・・優の存在の大きさ


僕の運命は、誰が決めるのかは分からない。でも、誰でもいいからこの呪われた運命をなんとかしてほしい

239 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 22:21:53.97 ID:xvEE3WGO0
勇人「なぁ・・・僕の運命を決めてるやつさ・・・」

夜空を見上げる

勇人「そんなに僕が幸せになるのがイヤなのか?」

独り言を、夜空に向かって呟く

勇人「人の幸せを2回も奪って・・・挙句の果てに、限られた幸せまで奪いやがって・・・」

誰かが聞いてるわけでもない。それでも独り言を続ける

勇人「嫌がらせなのか?だったらもう充分効いたよ。これ以上ないくらい悲しんだ」

誰でもいい・・・誰でもいいから・・・

勇人「もう・・・これ以上ないくらい悲しんだよ・・・。だから・・・」

僕の・・・たった一つの願いを、叶えてくれ・・・


勇人「だから・・・優を・・・」


言葉が続かなかった。また、泣いてしまった


今日も星は見えなかった

240 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 22:25:05.91 ID:dvCojk7F0
。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン


241 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 22:42:05.55 ID:xvEE3WGO0
執筆が追いつかない( ゜Д゜)

11時に10章一話投下します

もしかしたら12時に11章投下出来るかもしれません。少々お待ちを

242 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 22:43:36.68 ID:ZoJ9XFaY0
あせらなくてもイインダヨー


243 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 22:46:35.26 ID:NlHcezIz0
グリーンダヨー

244 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 22:50:46.19 ID:NlHcezIz0
い、いまのうちにちょっとずつ…

245 : ◆iIl1lB4oT2 :2007/02/21(水) 22:51:12.60 ID:NlHcezIz0
教室。
「あ、めぐみ。おはよー」
「う、うん、おはよう」
まずい。クラスメイトの名前が全く思い出せない。
ってそもそも記憶にないんだから当たり前なのだが。
その時、限りなく迷案に近い名案が浮かんだ。
「あ、そうそう。最近筆跡占いっていうのがとある界隈で流行ってるらしくって、ちょっと習ってみたんだ。
 それで、自分の名前が一番性格が出るって言ってたから、みんな自分の名前書いてみてよ、占ってあげる。」

246 : ◆iIl1lB4oT2 :2007/02/21(水) 22:51:32.18 ID:NlHcezIz0
さて、他に誰かに打ち明けるか?
俺…俺が俺の立場だったら…あーややこしい! …とにかく俺は信じそうにない。
母さん…今朝の通りだ。真剣に聞いてくれるはずがない。
父さんは滅多に家に帰ってこないし…、
特に仲のいい友達ってのもまだいなかったしな…。
「…ちばな! 立花!」
「はいっ!」
「下線部を訳してみなさい。」
「う…えと…もし私が…」
キーンコーンと、チャイムが4時間目の終了を告げた。
「立花、宿題だ。」
恵は胸をなでおろした。
英語教師と入れ替わりに英雄が顔を見せる。

「今日は学食なんだ。」
「はい、今朝は慌ててて忘れました。」
頬が薄くピンクに染まる。
「だろうね。
 あ、そうそう。敬語やめといてほしいんだ。違和感あるしさ…。」
彼の顔が少し曇った気がした。
「先輩…?」
「ごめん、なんでもない。」
気のせい…だったかな。
「先輩もやめてほしいな。」
「えっと、なんて呼んだらいい…かな?」
「うん、ヒデで。みんなそう呼んでるから。」
そういえば、部活でもそう呼ばれてた気がする。
何か付け足すように英雄がつぶやいた気がするが聞き取れなかった。

247 : ◆iIl1lB4oT2 :2007/02/21(水) 22:52:51.34 ID:NlHcezIz0
こんだけ。
「慌ててて」って不思議な感じがするけど合ってるよね?

248 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 22:59:35.70 ID:ZoJ9XFaY0
乙。それで問題ないとは思う
もし自分で気になるとかの場合は「慌ててたんで」とかの別の言い回し使うのもいいかも

249 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:00:09.01 ID:xvEE3WGO0
10章一話いきまーす

慌てててはどうか分かりません・・・

250 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:00:38.62 ID:oF+acO6/0
こい!!
準備は万端


251 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:01:06.82 ID:xvEE3WGO0
第10章:絶望と偽り


第一話

朝の目覚めは、今日も最悪だった

優は今日までしか生きられない。そのことが僕を苦しめた

学校へ行く途中、優が入院している病院へ寄った。優に荷物を渡すためだ

病室に入ったら優が出迎えしてくれた。心配かけてごめんと、笑顔で言っていた

・・・優の笑顔が、僕を更に苦しめた

今日で全てが終わる

今日の夜、病室で優に全てを話す

そして・・・優の最期を・・・きちんと見届ける

明日から・・・幸せのない生活を送る

けど・・・僕はこれ以上ない幸せをもう手に入れたんだ




もしかしたら・・・優の後を追うかもしれない・・・

252 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:01:30.95 ID:xvEE3WGO0
学校へ着いた。誰も話しかけてこないよう、いつもの様に机に伏せて寝る

それから・・・授業を受けて、放課後を待つ

放課後になったら・・・一回家に帰ってすぐ病院へ向かおう

今日のスケジュールが決まった。

けど・・・

勇人「ずっと・・・今日が終わらなければいいのに・・・」

そんな願いが叶うはずもなく、非情にもすぐに昼休みになってしまった

トモ「よっ、飯食おうぜ」

そう言ってトモが前の席に座る

勇人「・・・うん」

返事をする。けど、何も食べたくない

トモ「なぁ、昨日お前が事故にあったって聞いたんだけど・・・本当なのか?」

勇人「何処でそれを・・・」

トモが昨日の事故を知っているとは思わなかった

トモ「友達に聞いたんだ。それで・・・お前、大丈夫なのか?」

253 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:01:48.43 ID:xvEE3WGO0
勇人「僕は・・・優が守ってくれたから大丈夫だった」

トモ「え!じゃあ優さんは!?」

勇人「大丈夫だよ。左腕骨折しただけで、他に問題はない」

トモ「そうか。・・・よかった。本当によかった」

トモが優に思い入れがあるのか。違うだろう。トモもあの時のことを思い出したに違いない

トモ「よかったな・・・優さんまで死んだら」

そこまで言ってトモは口を抑えた。それから申し訳なさそうに

トモ「ごめん・・・」

謝った

勇人「いや・・・大丈夫」

僕はそう返事した。それ以降、会話は続かなかった


放課後になった。一度家へ帰ってから病院に寄ることにしていた

けど・・・優のいない家に帰るって思うと・・・帰りたくなかった

一昨日からあまり寝てなかったから眠くなった。だから、ちょっと寝ることにした

254 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:02:36.86 ID:xvEE3WGO0
さぁ物語も山場を迎えました!

第二話は20分後に

255 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:05:20.67 ID:ZoJ9XFaY0
俺日本語でおk

>>254
wktk

256 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:05:22.99 ID:oF+acO6/0
もう寝るわ
頑張って明日の朝まで
モタシトイテクレ


257 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:07:03.08 ID:NlHcezIz0
期待

>>248
アドバイスthx

258 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:20:23.16 ID:xvEE3WGO0
第二話

目が覚める。周りを見ると暗くなっていた

勇人「しまった!」

急いで時計を見る。午後5時40分。学校からは、午後6時までに完全下校しないといけない

勇人「まだ・・・少し時間はあるか」

家に帰ることにした。そして・・・病院に言って・・・優に全てを話さないと


最期のときが迫ってくる・・・

覚悟のときが迫ってくる・・・

僕は優の存在を・・・一生忘れないと心に誓った


家に着く

相変わらず味気のない部屋・・・これが毎日続くとなると、やっぱり耐えられそうになかった

荷物を片付けて、病院へ向かう用意をする

用意が終わったとき、ふと電話に目を向けると

勇人「・・・誰からだ?」

259 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:20:44.90 ID:xvEE3WGO0
家の電話に伝言メッセージが残っていた。早速再生してみる


---優「あ、もしもし。勇人?あのさ、クローゼットの中にある服の左から3番目の服の胸ポケットの手紙読んだら僕の病室まで来て」---

というものだった

勇人「クローゼットの左から3番目の服の胸ポケットに入ってる手紙?」

クローゼットを開けて、左から3番目の服・・・そして胸ポケットに入ってる手紙を見る

そこにはこう書いてあった



---HKOK症候群に関する新情報、僕に黙ってるなんて酷いなぁ。話したいことがあるから、○○デパートの屋上に来て。時間は6時半---


勇人「!!」

この手紙・・・いつ入れた?

勇人「昨日の帰りから今まではずっと入院してるから無理だ・・・」

ということは・・・外出する前・・・昨日の朝か!

勇人「あいつ・・・。自分が死ぬって分かってたのに・・・あんなに楽しそうにしてたのかよ・・・」

それに比べて僕は・・・いつまでも泣いてばかりで・・・

260 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:21:11.61 ID:xvEE3WGO0
勇人「病室まで来てと言ってたよな・・・」

そうか、入院中だからデパートには行けない。だから病室まで来いということか

しかし、ここから病院まで早くても30分。今は6時5分。間に合いそうに無い

勇人「それでも・・・それでも、行かないと!」

そう言って家を飛び出す。病院に向かって全力疾走した

走っていると、携帯が鳴った。相手はトモだった

勇人「もしもし!」

トモ「勇人どうした?そんなに大きな声を出して」

勇人「いいから要件は!」

トモ「あ、いや。今日お前ちょっと暗かったからさ。ちょっとした冗談で元気にさせてやろうと思って」

何でこんなときに・・・

トモ「俺さ、今日左の頬腫れてたじゃん?」

勇人「それで!」

トモ「それさ、優さんにやられたんだよね。日曜に。お前が外出したとき優さんがシャワー浴びるって言ってて、ちょっと冒険したら」

勇人「それだけか!下らないことで電話するな!もう切る・・・」

261 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:21:36.32 ID:xvEE3WGO0
・・・!

トモ「おい、勇人?どうした?」

勇人「トモ・・・」

トモ「ん、何だ?」

勇人「・・・有難う」

トモ「え?何が?どういう」

電話を切った。

もしかしたら・・・もしかしたら・・・

僕の脳に1つの仮説が生まれる。そして、その仮説から新しい仮説が生まれる。・・・けど

勇人「まだ・・・分からない。」

全力疾走しながら、僕の頭は1つの仮説を事実にする努力をしていた

262 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:30:26.13 ID:tWvtNqi50
wktkがとまらないw

>>234
セリフ気になったの、抜けてた所以外だったら教えていただけるとありがたいです(`・ω・´)

263 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:39:54.36 ID:ZoJ9XFaY0
worktaker

>>262
台詞で関西と標準が混ざってる気がしたんだ。もし勘違いならごめんなさい
内容については何もないんで

264 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:40:09.31 ID:xvEE3WGO0
第三話

病院に着く。現在時刻6時35分。もう5分オーバーだ。けど、全力で優の病室に向かった

優の病室に入る。けど、誰もいなかった。本来いるはずの優も、ベッドから姿を消していた

その代わり、ベッドの上に手紙が置いてあった

そこにはこう書かれていた


---この病院の屋上で待ってます。屋上は、この部屋を出てすぐ左の階段からどうぞ---

僕はすぐに部屋を出て、すぐ左の階段を全力で駆け上がった

勇人「あそこか!」

屋上行きと思われる扉がある。本来なら閉まっているはずだが、開いていた

扉を開ける。結構広い。そして・・・いた、優だ。

勇人「悪い・・・ちょっと遅れた」

優「5分くらいオーバーしたかな?こんな寒い中女性を待たせるなんて」

優がそんな冗談を言う。けど僕は至って真面目な表情をしている

勇人「それで・・・HKOK症候群に関する話って?」

優「うん。勇人酷いなぁ。新しい情報を見つけたら僕に言うって言ってたのに」

265 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:44:35.44 ID:/TjOResWO
勇人「ごめん・・・」

今度のごめんは・・・隠し事をしていたことに対するごめんだ

勇人「それで・・・いつHKOK症候群について知ったんだ?」

優「土曜日。僕がシャワーから上がったあと。勇人の様子が変だったから、履歴調べたら案の定ね・・・」

勇人「・・・」

優「隠し事出来ないもんね、僕たち。すぐ分かっちゃったよ」

勇人「それで・・・お前は怖くなかったのか?自分が死んでしまうことが、怖くなかったのか?」

優「もちろん怖かったよ・・・でも、ドッペルゲンガーについて調べたら・・・怖くなくなった」

勇人「ドッペルゲンガーについて?どういうことだ?」

優「実は・・・HKOK症候群に関することだけじゃなくて・・・ドッペルゲンガーについても情報を得たんだ、あの時に」

勇人「それは・・・どういう情報だったんだ?」

優「うん・・・それについてだけど・・・」

優は一瞬、間を置いて・・・それからはっきり言った

優「僕が知った全てのことを話すよ」

266 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/21(水) 23:47:11.15 ID:/TjOResWO
見事に規制食らいました

12時になったら11章全部投下しますね

11章から怒涛(?)の展開になります。ではでは

267 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:48:09.16 ID:NlHcezIz0
ただひたすらにwktk

268 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/21(水) 23:48:57.63 ID:OxztSWZSO
今風呂からアガタ

ワクワクテカテカカラテカキタコレ

269 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:49:22.03 ID:r5yvmbV8O
>>266
wktkして待ってるんだぜ

270 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:53:23.55 ID:tWvtNqi50
>>263
指摘ありがとです。べたべたすぎるのはわざとらしいかなとおもってw
実際、標準語に関西弁アクセントで喋ること多いし。

271 :愛のVIP戦士:2007/02/21(水) 23:55:13.09 ID:tWvtNqi50
>>265
あと5分で11章か、風呂入れないww

272 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:00:54.48 ID:K493Ztje0
第11章:身代わりと見破り


第一話

優「僕が知った全てのことを話すよ」

優がそう言った

勇人「全てのことと言うと?」

優「何故ドッペルゲンガーが生まれたのか。何故僕が女になったのか。僕は何をすればよかったのか」

勇人「・・・」

優は・・・HKOK症候群に関する情報だけじゃなく

僕の知らない・・・ドッペルゲンガーに関する情報まで持っていた

勇人「じゃあ・・・頼む」

優「うん」

優が頷く

勇人「僕に・・・全てを話してくれ」

優「もちろん。順を追って説明するね」

そして・・・優は話し始めた

273 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:01:18.82 ID:K493Ztje0
第二話

優「HKOK症候群は僕たちがもう知っている通り、男性から女性に一晩のうちに変化する病気のこと

そして、発症から丁度10日目に性染色体の急激な変化の副作用で高熱を引き起こし、1時間足らずで死亡する

この病気は非常に珍しいもので、10年に1度、一人患者が出るか出ないかというぐらいである

そして前回の発症者が出てから今年で10年目。発症者のターゲットとして秋空勇人が選ばれた

ターゲットとは言っているものの、病気自体に意思があるわけではなく、偶然によるものである

そしてあの日、秋空勇人はHKOK症候群を発症した

しかし、秋空勇人はHKOK症候群を拒んだ

発症から10日目に死亡する危険な病気であると知らなくても、体が本能的に拒否したのである

だが、HKOK症候群は、本能による拒否程度で防げるものではない

ここで、秋空勇人の体が異常動作を起こす

通常の人間とは考えられないような速度で細胞分裂を繰り返し、自分と同一の人間を生み出すことに成功した

これがドッペルゲンガー。つまり僕の源である

そして、生み出したドッペルゲンガーにHKOK症候群を発症させることで本来の秋空勇人はHKOK症候群にならなかった

そして、土曜日の朝。秋空勇人と秋空優という二人の人間が生まれた」

274 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:01:42.66 ID:K493Ztje0
第三話

優「つまり僕は、勇人が生きるために生み出された勇人の身代わりということになる」

優が続ける

優「HKOK症候群発症から今日で9日。僕は明日死ぬ」

勇人「・・・」

優「身代わりの役目を終えた人形は、この世から消える必要がある」

僕は黙り続けた。

優「けど、勇人に見苦しい姿は見られたくない」

・・・

優「だから・・・僕はここから飛び降りて、この世界からも降りることにする」

成る程・・・

勇人「それが・・・屋上を話しの場にした理由か」

優が頷く

勇人「それで・・・話しは終わりか?」

また優が頷く

275 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:02:02.81 ID:K493Ztje0
勇人「僕は・・・別れの言葉を用意したんだ。優は・・・何か言っておきたいことはあるのか?」

優「僕にはもう何も言うことはない。あとはここから飛び降りるだけ」

勇人「そうか・・・」

優「あはは・・・不思議だよね。もう会えないのに、お互い涙流さないし。いざとなると流石だよね、僕たち」

勇人「ああ・・・もう会えないかもしれないのに、優は泣かないなんて凄いよな」

優「うん・・・でも勇人も泣いてないじゃん。流石同一人物」

・・・

勇人「なあ・・・」

優「ん、何?」

勇人「言いたいことがあるんだ・・・聞いてくれるか?」

優「・・・うん、もちろん」

・・・

勇人「言いたいことというより、聞きたいことなんだけど」

優「・・・うん、何でも答えるよ」

276 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:02:26.13 ID:K493Ztje0
僕が今聞きたいことはただ一つ

僅か10日間だけど、楽しかったか?とか
僕はこの10日間、幸せだった。優は幸せだったか?とか

聞きたいことは山ほどある

けど・・・

どれも違う

今聞きたいことは・・・ただ一つ!


勇人「優・・・お前さ・・・」


優「・・・うん」








勇人「お前・・・僕のドッペルゲンガーじゃないだろ?」

277 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:03:16.71 ID:K493Ztje0
というわけで11章終わりでっす

続きはまた明日ということで、それではそれではー

278 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:04:21.56 ID:s+AGTAKc0
乙です。

279 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:06:58.29 ID:WWVEmWdFO
>>277
GJ!!本当に怒涛の展開なんだぜ

280 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:11:56.63 ID:JqRAc9Ie0
>>277
予想GAY/(^o^)\
GJでした

>>270
やはり早計でした
実際の会話知らないのに言うもんじゃないな

281 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 00:14:03.86 ID:dVyOIEkbO
/(^o^)\ナンテコッタイ
ワクテカが止まんねえぜwww

282 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:18:55.68 ID:GDWxtMgn0
>>277
wktkが加速しすぎて止まんねーwwww

>>280
いえいえ、読み返すとやっぱりわかりにくくなってるので、
ベタベタの関西弁にしたほうが良かったですね><

283 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:25:09.97 ID:dLksqYyn0
>>277
こ、この程度は よよよ予想内だったんだからっ

284 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:27:58.47 ID:/VdlgPpdO
友の電話の意味が分からないんだが 誰か教えてくれないか?

285 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:30:25.63 ID:HkWf4Ubb0
>>284
きっと何かの伏線
僕のドッペルゲンガーじゃないだろ に絡んでくると勝手に予想

286 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:41:03.07 ID:/VdlgPpdO
三都主
最近このパートスレ神がくるからやめらんね
もうだめかとオモタのに

287 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 00:58:39.30 ID:249fEBQDO
全世界号泣です。
ありがとうございました。

288 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 01:20:38.20 ID:RMHEq8Yy0
>>277
マジでグッジョブ!!!

289 :Allonym ◆iqP3HuSAqU :2007/02/22(木) 01:22:00.46 ID:RMHEq8Yy0
本日は作者が取材の為休載します。

290 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 02:04:30.02 ID:dVyOIEkbO
保守

291 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 02:54:37.68 ID:moWqg8ct0
保守

292 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 03:19:44.73 ID:bF3aGKriO
眠れんw

293 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 04:07:55.31 ID:249fEBQDO
保守☆

294 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 04:33:56.56 ID:q1WzeC7uO
九時に寝ちまったからもう起きちまったんだぜ。保守

295 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 05:17:45.81 ID:249fEBQDO
これを読む度にメリーのチックタックが頭の中でエンドレスループしてるんだが。

296 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 07:28:42.31 ID:Ndo8ZpfI0
早朝保守

297 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 07:35:34.53 ID:vf5Y6ukYO
今北
なんか盛り上がってるな

298 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 07:46:01.49 ID:sA58oq9h0
みんなすごいね
よく朝までやってるね
眠くならないのか?

299 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 08:28:21.66 ID:TNsQOx1/O
よくこのスレ朝までもったな。
感動作になりそうな予感にwktk

300 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 08:50:45.97 ID:aLM/i/7oO
保守します。

301 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 09:25:45.42 ID:dVyOIEkbO
保守

302 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 09:59:56.90 ID:s+AGTAKc0
いまおきほ

303 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 10:21:56.93 ID:IaiiR3zvO
疑問があるのだが
優の身分証明はどうしたんだ?
入院とかで必要じゃね?
あと保険証なきゃ
治療費全額負担

304 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 10:56:38.35 ID:dVyOIEkbO


305 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 11:26:24.58 ID:dVyOIEkbO
保守

306 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 12:10:55.54 ID:q1WzeC7uO
ほしゆ

307 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 12:46:08.98 ID:dVyOIEkbO
保守

308 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 13:23:08.21 ID:aLM/i/7oO


309 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 13:45:49.85 ID:s+AGTAKc0
>>303
きっと何かの伏線
僕のドッペルゲンガーじゃないだろ に絡んでくると勝手に予想


なわけないか

310 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 13:47:31.55 ID:6QxkJ7Zo0
お前ら協力してくれ。

http://news21.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1170689856/

お前らにも利益ある話だろ。頼むぜ

311 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 14:44:51.10 ID:s+AGTAKc0
H

312 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 15:07:29.95 ID:dVyOIEkbO
保守

313 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 15:41:00.19 ID:dVyOIEkbO
保守

314 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 16:13:50.78 ID:uDVxefZf0
保守

315 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 16:29:11.60 ID:sA58oq9h0
保守

316 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 16:36:47.85 ID:K493Ztje0
ふぅー、今帰宅です。今日も寒いですね、皆さんも風邪には気をつけてください

早速僕は13章作成に取り掛かります。12章は昨日のうちに完成させたので、あともう少しです

>>303
そういう現実的なことですが、小説だからと言って全く考えていなかったわけではないのでご安心を
詳しく言うとネタバレになってしまうので、この先の章を参考にどうぞ

317 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 16:46:13.78 ID:q1WzeC7uO
wktkして待ってます

318 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 16:52:13.53 ID:uDVxefZf0
>>316
そんなことも考えて書いてたとか
ホントに才能あるんじゃないか?
伏線もうますぎだし

wktk

319 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 17:21:52.96 ID:aLM/i/7oO
wktkしながら保守!

320 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 17:44:48.54 ID:VT0zmLHsO
なぁ………
もしかしたらさ、今伏線の意味分かったかも。

321 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 18:12:21.16 ID:JqRAc9Ie0
ほしゅ

322 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 18:16:06.61 ID:bF3aGKriO
キャッチャー:嶋

323 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:24:17.99 ID:K493Ztje0
いきなりですが、12章投下しまーす

返事なくても投下します。その辺はお許し下さい

324 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:25:23.43 ID:K493Ztje0
第12章:欠陥


第一話

勇人「お前さ・・・僕のドッペルゲンガーじゃないだろ?」

優の表情が一瞬固まる。僕はその瞬間を見逃さない

優「え、何を言ってるの?さっきの僕の説明聞いてなかったの?」

必死に冷静さを保っているのがよく分かるような言い方だった

勇人「確かに・・・あの説明でも納得いくよな」

優「勇人・・・」

僕は優を無視して続ける

勇人「けど、今までの生活を見ると・・・お前の説明は成り立たないんだよ」

優「勇人・・・何を言ってるの・・・?」

勇人「じゃあ今度は僕が話す番だな」

優「・・・」

優が黙った

勇人「お前のドッペルゲンガー説は・・・ここに欠陥があったんだ」

325 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:25:53.86 ID:K493Ztje0
第二話

勇人「お前のドッペルゲンガー説には、3つの矛盾から成り立たないんだ

まず一つ目、それはお前が僕の部屋に現れたときのことだ

あのとき僕は『えと、何て呼びます?勇人は男の名前ですし、それに自分の名前呼ぶみたいで』と言った

そしたら優という名前が出てきた。これに関しては問題ない

けど、僕の名前に問題があったんだ

僕のドッペルゲンガーなら、僕を『勇人』と呼ぶことに抵抗を感じるはずだ。けどお前は何も言わなかった

僕はきちんと自分の名前で呼ぶのに抵抗があると言ったけど、お前は言わなかった。ここが問題だったんだ

二つ目、火曜日に僕の学校に来たよな?あのときお前は『やっと見つけた』って言ってたよな

おかしいよな?僕はいつもの様にトモと一緒に飯食ってたのに。僕と同じ記憶持っていたら探す必要なんか皆無だよな?

この二つが、例の違和感の基盤となったんだ

そして三つ目

調理実習のとき、金曜日の昼食のとき、そして・・・ここへ来る途中

僕は妙な違和感を感じたんだ。けど、結局その正体は分からなかったんだよ。ここに来るまでは

火曜日の朝、お前は僕をフライパンとおたまを使って起こしたよな?

326 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:26:21.16 ID:K493Ztje0
そのときお前は、左手にフライパン、右手におたまを持っていた

けど、調理実習のときにお前の真似をしたら、僕は左手におたま、右手にフライパンを持っていたんだ

これは、金曜日の昼食のときにトモが言ってたように、僕は左利きだからだ

左利きの人間は、より動かす方の物を左手に持つ。おたまでフライパンを叩くんだから、左手でフライパンを持つのは当然だよな

そしてトモの話だ。あいつはお前にビンタされたと言っていた。それで頬が腫れたとか言っていたんだ

けど、腫れた頬は左頬だったんだよ。左頬をビンタするのに左手を使うやつはいないからな

頬を腫らす程必死になっているときに、わざわざやりにくい方の手でビンタするなんてことは考えられないもんな

どんなに僕の性格をコピーしても・・・

細かいところでミスしたり・・・生まれたときからの性質である利き腕までは変えられなかったようだな」

327 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:27:14.20 ID:K493Ztje0
第三話

勇人「これが・・・お前が僕のドッペルゲンガーじゃないと判断した理由だ」

優は黙っている

勇人「HKOK症候群とか、お前が何者とか、そんなことまでは分からない」

優はまだ黙っている

勇人「だが・・・これだけは事実だ。『お前は僕のドッペルゲンガーじゃない』」

優「ふふ・・・ふふふ・・・」

優が不気味な笑いをする

優「まいったなぁ・・・まさか今頃気付かれるとは思ってなかったよ」

やっぱりか

勇人「・・・これで僕の話は終わりだ」

優「そう・・・」

勇人「残念だったな。僕を騙し通すことが出来なくて」

優「うん・・・残念だよ。結構自信あったんだけどなぁ・・・」

328 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:27:38.50 ID:K493Ztje0
・・・

お互い沈黙する

勇人「なぁ・・・」

先に沈黙を破ったのは僕だった

優「なに?」

優が返事をする

勇人「僕が分かったのはこれだけなんだ・・・だから」

優「・・・うん」

勇人「今度は・・・また優が話す番だ。本当のことを・・・教えてくれ」

優「分かった・・・」

僕は黙って聞くことにする・・・。

今度こそ・・・全てが終わるんだ

優「僕が何者か・・・何故勇人のドッペルゲンガーと偽ったのか・・・本当のことを話すよ」

329 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:28:22.68 ID:K493Ztje0
以上で第12章は終わりです

第13章書いてきますねーノシシ

330 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 18:31:17.62 ID:JqRAc9Ie0
>>329
なんという推理。勇人=コナン
は冗談としてGJです

331 : ◆61hDMxVEfs :2007/02/22(木) 18:33:29.93 ID:dVyOIEkbO
ただただ、凄いなあ。と思う。

332 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 18:37:11.22 ID:bF3aGKriO
勇人はバーローだったのか

333 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 18:49:02.42 ID:uDVxefZf0
>>329
今読んだ
これはすげぇ
GJ

334 :愛のVIP戦士:2007/02/22(木) 19:12:53.63 ID:q1WzeC7uO
>>329
先が楽しみで仕方ない俺ガイル

335 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 19:37:53.40 ID:K493Ztje0
ふぅー、第13章書き終わりました

というわけで第14章書いてきます。少々お待ちを

それと・・・あ、やっぱり13章投下し終わったら言います