別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子」
- 1 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 23:27:00.71 ID:CY81uyfv0
- ここは「ひょんなことから女の子」スレです。
誰かが女の子になったり、何かが女の子になったりしています。
デフォのキャラがいないので、自由にキャラを作って下さい。
別に新ジャンルじゃないし既出も上等。
あなたも「ひょんなの子」を妄想してみませんか?
・過度のリアル報告・自虐、自動保守は避けましょう。
まとめwiki http://www12.atwiki.jp/hyon/pages/1.html
避難所 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/31732/1155745234/
- 2 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 23:31:08.96 ID:8Kqf2/Pr0
- >>1
乙
- 3 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 23:36:35.47 ID:/XBLxxoI0
- >>1乙
- 4 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 00:03:24.20 ID:VjNEjUEl0
- 保守
- 5 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 00:34:22.49 ID:cDjMan3Y0
- 喪集
- 6 名前:最終回 ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 00:43:05.38 ID:2D6BSJhV0
- カシオレ1杯で死んでる間に前スレ落ちてた…今夜までだったよそういえばorz
今から準備するけどあらすじいる?
- 7 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 00:58:05.29 ID:cDjMan3Y0
- 最終回ktkr
あらすじはあったほうが入りやすいかも?
- 8 名前:最終回 ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 01:15:27.88 ID:2D6BSJhV0
- 姉「>>7さん、了解しました。じゃあどうぞ」
俺「え、俺?」
姉「ああ、アンタ言いにくいわよね。女の子にされた魔界の王子。彼の目的は『優しさ』を学ぶこと
そんな王子に接するうちに恋をしたうちの弟。しかし王子が本当は男であることで悩んでしまう
そんなうちに王子が帰ることになる。あと一週間。果たしてどうなるのか。って感じ?」
俺「はぁ……それではどうぞ」
姉「テンション上げんかい!!」
- 9 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 01:21:30.25 ID:2D6BSJhV0
- それから俺は、なんとなく暗い気持ちですごした。
ねえちゃんは「シャキッとしないと王子が安心できないよ」って言ってくれたけど、なかなかそうもいかない。
そうこうしているうちにあいつか帰る前の日になった。今日までなにをしていたのかよく覚えていない。
俺「ああー!!」
もう明日にはあいつはいなくなる。そう思うと本当に辛い。
けど残って欲しいのは俺の勝手な理由。帰るのはあいつの正当な理由。
頭では分かってんだけどな
しかも人間は魔界へはいけないときたもんだ。もう俺にはどうしようもない
俺「くそぉ」
情けない声を出して部屋を出る。別に用は無いけどな
- 10 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 01:31:43.61 ID:2D6BSJhV0
- 王子「あ……」
部屋を出たとたん王子に会った。こんな時間まで起きてるのは珍しいな
俺「どうした?」
王子「ちょっと眠れなくて」
俺「そうか、俺もだ」
王子「……」
俺「いよいよ明日だな。」
王子「ああ……そうだな。あのな」
俺「なんだ?」
王子「明日別れる時は、笑顔で見送ってくれ。最後に見るのが辛そうなお前の顔じゃいやだから」
そんな約束、できっこない。でもこいつの前では、まだ強がっていたい。だから俺は
俺「分かった。約束する」
と答えるしかなかった。
王子「ん……ありがとう」
王子の笑顔が、俺には痛かった。
- 11 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 01:42:39.50 ID:2D6BSJhV0
- 翌朝
魔王「では皆様。これまで、ありがとうございました。これで息子も成長できました。」
王子「二人のためにも、立派な王となってみせます。ありがとうございました」
姉「ふふ……頑張ってね」
俺「おう、頑張れよ」
俺は必死に笑顔を作ってそういうのがやっとだった。
魔王「ではこれで」
王子「あ、父さんちょっと待って!」
そういうと王子は、俺の方へ走ってきて、飛び上がって……
王子「ん……」
俺「ふ……むぅ?」
抱きついて、キスをしてきた
俺「な……んで」
王子「さようなら。私が生涯で唯一愛した男」
俺「な!?」
王子「痴漢から助けてくれたとき、とてもかっこいいと思った。あなたが優しくしてくれるのがとても嬉しくなった。あなたが喜んでくれるのが嬉しくなった。……あなたが落ち込んでいる時は……辛かった。どんどん好きになっていった。」
俺は何も言えず、ただ固まるだけ。
- 12 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 01:54:59.97 ID:2D6BSJhV0
- 王子「痴漢から助けてくれたとき、とてもかっこいいと思った。あなたが優しくしてくれるのがとても嬉しくなった。あなたが喜んでくれるのが嬉しくなった。……あなたが落ち込んでいる時は……辛かった。どんどん好きになっていった。」
俺は何も言えず、ただ固まるだけ。
王子「でも私は男だから。外見は女だけど中身は男だから、変なんじゃないかって思った。あなたにおかしいと思われてしまうのが怖かった。でもどのみちあえなくなるから、言おうと思いました。……今までありがとう。そして、さようなら」
そういうと王子たちの体が光りだす。
王子「あなたたちに会えて、本当によかった。」
王子は笑顔。でも目には涙
俺「ま…待て!俺もお前のことが……」
叫ぼうとした次の瞬間には、王子たちの姿はもうなかった。
- 13 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 02:06:43.12 ID:2D6BSJhV0
- 俺「あ……」
姉「やっぱり好きだったのね?中身は男と分かっていて」
俺「うん」
姉「……こんなのって、ないよね」
俺「あのバカ……最後に一言言わせる心遣いくらいしろっての。こっちで何やってたんだよまったく」
俺は結局、好きだって伝えられなかった。
姉「……よく頑張ったね。もう泣いていいよ。……っく…もう…」
姉も耐えていたらしい。その一言が限界だった
俺「ぐっ……う…わぁああああー!!」
姉「ふぇええええん!!えぐ……うわああああん」
俺「ちくしょおおおー!!うわあああああああ……ちくしょおおおおおお!!」
- 14 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 02:11:36.91 ID:2D6BSJhV0
- 20年後
俺は普通に就職し、結婚し、子どもをもうけた。
普通の人の、平凡な幸せのうちに生きている
妻「あなた。またそんな悲しそうな目をする」
俺「ああすまん。昔をおもいだしてな」
今もあの時のことは、忘れられない。
妻「ふふ……どこかに恋人でも残してきたんじゃなくて?」
俺「バーロー。お前へのプロポーズの言葉、忘れたか?」
妻「あら?何でしたっけ?もう一度いって下さる?」
俺「く……『お前をこの世界で一番愛することを誓う』」
妻「はい結構」
そう、この世界で……な。本当に未練たらしいやつだな俺も
ま、そんなことを言いながらもこいつのことは愛しているんだけどな。
- 15 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 02:22:42.60 ID:2D6BSJhV0
- 妻「じゃあお昼にしますか」
息子「ただいま〜。ちょっと母さん、この子に飯食わせてあげて。迷子らしい」
そういって息子がつれて帰ったのは中学生くらいの女の子。
少女「だから迷子では……」ぐ〜
どうやら腹の虫は正直らしい。
妻「あらあら、ではお昼だけでもどうかしら?ね?」
少女「……(コクリ)」
……?なんかいつか見たような光景が……
妻「で、あなたはいったいどこの子なの?」
息子「それがさ、聞いてよ母さん」
少女「私は魔界の王子だ!わけがあってこの姿で人間界に来たんだ!!」
息子「ずっとこの調子だからさ、いい加減疲れたよ。もうアホかと」
そのとき、俺の心臓がものすごい音で鳴った気がした
俺「魔界の……王子?」
少女「アホって言うなぶれいもの〜!!」
おわり
- 16 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/13(火) 02:37:35.42 ID:2D6BSJhV0
- 姉「というわけで、この話はここで終わり」
俺「中の人の次回作も見てやってください」
姉「あと、王子ちゃんが皆様に一言言いたいそうです」
王子「いや、だからこの格好は……」
姉「はいはい早く」
王子「あ……今まで読んで下さってありがとうございました!!」
俺「それでは皆さん、さようなら」
王子・姉「さよーならー」
というわけで、お付き合いいただきありがとうございました。
つttp://mup.vip2ch.com/dl?f=7820 精一杯の感謝の印です。粗品ですがお納め下さい
いや、本当に粗品ですから……嫌…そんな目で見ないで……その…さよならっ!
- 17 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 06:34:25.56 ID:GQ/IhC8L0
- ho
- 18 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 07:36:47.20 ID:GQ/IhC8L0
- 保守という名の投下
デパートで買い物を済ませてファミレスに入る、今日は外食だ
母さん「ねぇ・・・夏樹」
食事も終わりくつろいでいると母さんが話しかけてきた
母さん「引越しのことだけど・・・」
夏樹「うん・・・」
引越し・・・あまりこの話はしたくないな・・・
母さん「夏樹はしたくないんでしょ?」
夏樹「それはそうだけど・・・」
母さん「わかってるわよ、隆君でしょ?」
夏樹「はぁ!?い、いやそれはないって!」
母さん「・・・ほんとにわかりやすい子ね・・・顔真っ赤よ?」
夏樹「そ、それは母さんが変なこと言うから・・・!」
そんなに顔出てたんだろうか、いや、それ以前に俺は隆を好きなわけないし
けど親身になって俺のこと心配してくれる優しい奴だし・・・あああぁぁあ!わかんなくなってきた・・・
母さん「夏樹?」
夏樹「うぁ!?あ・・・なに?母さん」
母さんの呼びかけで現実に戻ってきた・・・まったく・・・なんてこと言ってくれるんだよ・・・
母さん「とにかく、夏樹が引越ししたくないなら引越しはしないけど
しないならしないで夏樹もちゃんとしなさいね?」
夏樹「ちゃんとって?」
母さん「引越しをしないなら家に篭ってないで学校にちゃんと行くこと、戻りづらいなら別の学校に転校するのも考えるわ」
夏樹「あ・・・うん・・・」
母さん「まあ、母さんとしては隆君をさっさとつかまえ・・・」
夏樹「母さん!!」
結局母さんに終始おもちゃにされた感はあるものの、店を出て家に帰ることにした
家に帰ると父さんが独り寂しくカップメンをすすっていたというのはまた別の話
- 19 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 07:39:32.85 ID:EJJuguf5O
- >>18
続編ktkr
- 20 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 07:53:51.43 ID:GQ/IhC8L0
- 次の日、いつもと違い今日は昨日買った女の服だ、学校から帰ってきた隆は今日も家に来た
隆「お、似合うじゃん」
夏樹「あ、ああ、昨日母さんと買いに行ってたんだ」
隆「ほぉ〜・・・それで俺は帰されたわけか」
夏樹「そ、そういうことだ」
・・・き、昨日の母さんの言葉のせいか・・・隆の顔をまともに見れない・・・
隆「どうしたんだお前・・・顔赤くないか?」
夏樹「え!?そんなことないだろ?」
隆「まだ女の子の服に慣れてないんだろ?」
夏樹「あぁ・・・ああ!そう!まだ慣れてないんだ!」
隆ナイス!大して何も考えてないだろうけどナイスな助け舟だ!
しかしそれからの会話はまったくおかしいものだった
なんたって俺が返事もロクにできていないんだから・・・さっきから隆は『大丈夫か?』って心配してるし
夏樹「だ、大丈夫だって!」
隆「ほんとに大丈夫か?熱でもあるんじゃないか?」
隆が俺の額に手を伸ばす
夏樹「大丈夫だって言ってるだろ!」
ドンッ!!
隆「うわっ!!」
隆が軽く後ろに倒れる、やばい!俺なにやってんだ!?
夏樹「あぁ!た、隆!大丈夫か!?」
隆「いって・・・いきなりなにすんだよ〜・・・」
夏樹「ご、ごめん!」
- 21 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 07:54:11.43 ID:GQ/IhC8L0
- ここから隆視点
いって〜〜〜〜〜!尻打っちまったよ・・・
今日の夏樹は元気なことは元気だけどなんかおかしいぞ!?今回の夏樹はほんとにわからない
わからないといえば夏樹のおばさんもだ、夏樹と買い物?今まであれだけ夏樹と距離をとっておいて?
夏樹も昨日の今日で態度がはっきり言って違いすぎる・・・
隆「お前なにかあったのか?」
夏樹「な、なにもないって!」
さっきからこれだ『大丈夫』『なにもない』俺を避けているような感じはあるがそこまで避けてないし
あの時と似てるんだがどうも感じが違う、なにより明らかに隠し事をしてる
無理に聞く気はないが夏樹のあのリアクションは『聞いてくれ』と言っている様なもんだ
隆「俺に言えない様なことなのか?」
夏樹「だから!何も隠してないって!」
困ったな・・・夏樹のリアクションがちょっと面白くなってきた・・・
隆「嘘だろ?なんか隠してるだろ」
夏樹「隠してない!」
なにかここまで聞いて欲しい感じ全開なのに否定されると嫌でも言わせたくなるな・・・
俺の頭はもう夏樹に口を割らせることでいっぱいだった
隆「いた・・・マジで尻が痛いんだけど・・・ちょっとトイレ行きたくなってきたし・・・手貸してくんないか?」
夏樹「あ、ああ、わかった」
・・・簡単にかかったな・・・俺は夏樹の手を掴むと思いっきり引き寄せてのしかかった
夏樹「うわああぁ!?なにすんだよお前は!!」
隆「尋問」
夏樹「うるさいバカ!重いだろ!さっさとどけ!」
圧倒的不利な状況なのにやけに強気だ
- 22 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 07:54:31.51 ID:GQ/IhC8L0
- 隆「大人しく俺の質問に答えてくれたらのいてやるよ」
夏樹「黙れ!お前、今俺が女だってわかってんのか!?普通に重いんだよ!!」
さっきからジタバタ一生懸命もがいてるがこういう状態になったらもう手遅れだ、夏樹に逃れる術などない!
隆「仕方ないな・・・お前がちゃんと質問に答えようとしないから俺もちょっと乱暴な手を使わなきゃいけないな」
ビクッと震え夏樹が身を固める
夏樹「な、なんだよ!女に手を上げる気か!?」
ったく・・・コイツは俺をなんだと思ってるんだ・・・いくらなんでもそんな俺は腐ってないつもりだぞ?
やっぱりちょっと懲らしめておくか・・・
俺は指で触れるか触れないかの感覚で夏樹がガッチリ身を固めている腕をなぞった、こういうのにはこれが一番だ
夏樹「ひぃ!?」
夏樹の腕に一気に鳥肌が立つ、力が緩んだ瞬間に俺は横腹をくすぐった
夏樹「bw;ヴぃあv:@おしfじょいjf!!!!」
横腹を必死にガードする夏樹、俺はまた腕をなぞる、夏樹の力が一瞬抜ける・・・5回も繰り返し夏樹は白旗をあげた
隆「んじゃ答えてもらおうかな・・・なにを隠してるんだ?」
夏樹「そ、それは・・・」
わかってはいたが夏樹の歯切れは悪い、しかしここでまたアレをやっても仕方ないので答えを促す
隆「それは・・・なんでしょう?」
夏樹「う・・・」
隆「俺になにを隠してるんですか、夏樹さんは」
夏樹「うぅ・・・」
隆「・・・もっかいいっとく?」
夏樹「ひっ!」
また身を固める夏樹は少し震えていた
夏樹「隆・・・お願い・・・やめてぇ・・・」
今にも泣きそうな顔で夏樹が俺に懇願する、俺の良心がちょっと痛んだ
夏樹「スキありいぃ!!!」
- 23 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 07:54:51.50 ID:GQ/IhC8L0
- ここから夏樹視点
夏樹「た、たたたたたたたかし!?」
隆が俺に重なるように倒れてくる、うわわわわわわ!顔が!隆の顔が横に!
なんで!?心臓がバクバクいってる!やばいやばいやばい!隆に気付かれる!!って胸も当たってる!?
うわっ!うわっ!うわっ!どうしよ!ブラしてるとはいえこれはまずいって!!
隆「う・・・かぉ・・・・っは・・・・」
やめてやめてやめてやめて息かかってる!さっきから隆息が荒いって!!
なんで俺がこんな思いしなきゃいけないんだ!それもこれも母さんがあんなこと言うからいけないんだ!
そうだよ俺別に隆が好きなわけじゃないんだ!ああぁぁぁぁぁ!でもでもなんでこんな心臓バクバクいって
違う違う!絶対違う!だって隆だぞ!?腐れ縁なだけだ!それに俺女になったばっかだしそれに隆は絶対俺の好みじゃないって!
隆「・・・っあ・・・・ぎ・・・ぎ・・・」
っきゃーーーーーーーー!?また?また?また息かかった!なんで!?なんで隆が俺に乗っかってるの!?
でもなんかよくない?結構これってなんか・・・だめだめだめだめ!それはないって!
なんか自分でなに考えてるかわかんなくなってき―――――・・・
隆「・・・て・・・めぇ・・・」
夏樹「ひゃ!ひゃい!?」
隆「ドコ・・・たた・・・い・て・・・」
- 24 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 07:55:11.85 ID:GQ/IhC8L0
- ここからまた隆視点
ようやくなんとか喋れるようになってきた、確かにやりすぎたかもしれないけどせめてもう少し叩く場所考えろよ・・・
あの後夏樹はいくら話してもなんか全部上の空だし
返事したと思ったら『ふぇ!?』とかこっちの話まるで聞いてないし・・・
今も俺が話してるのに当の本人は相変わらずポケ〜〜〜〜っとしてやがる
隆「夏樹!!」
夏樹「はぅっ!?な、なに?」
隆「・・・俺の話聞いてた?」
夏樹「う、うん!聞いてたよ!?」
隆「んじゃ言ってみろ」
夏樹「え!?んっと・・・」
駄目だ、まともに話せる状態じゃない・・・
隆「そろそろ遅くなってきたから帰るぞって言ったんだよ!」
夏樹「えっ!?帰るの?」
隆「そりゃぁな・・・お前も風邪引いてるのか知らないけど、しっかりしろよ」
夏樹「あ・・・うん・・・」
隆「じゃあな、また明日来る」
夏樹「わかった」
遅くなったからと言って帰ってきたけど、実際いつもより帰るのが1時間以上早いそれにさえ夏樹は気付いていない
しかしどうも今日の夏樹の態度は釈然としないな・・・なんだかスッキリしないまま俺は家に帰った
- 25 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 08:23:17.95 ID:o3DU93aPO
- wktk
- 26 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 09:33:42.83 ID:o3DU93aPO
- 保守
- 27 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 09:38:47.93 ID:vVy96CUJ0
- なあ、誰か人生相談されてる間にスレが落ちて見れなくなった俺の為に、
前スレの隆と夏樹の話をコピペしてくんないか?
ノックせずにドアを開ける→着替え中→殴られる の黄金コンボまでなら覚えてるんだが
- 28 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 09:43:35.01 ID:ZYrE+CGx0
- >>16
亀だがGJ
- 29 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 09:47:29.81 ID:ZYrE+CGx0
- >>27
コピペ長くなるからDATうpでおk?
- 30 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 10:40:04.31 ID:ZYrE+CGx0
- ttp://dat.vip2ch.com/read.php?dat=00684
- 31 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 11:43:01.86 ID:ZYrE+CGx0
- ほ
- 32 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 12:16:42.18 ID:o6hKU18/O
- ほ
- 33 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 12:51:53.12 ID:rgVG9AB60
- も
- 34 名前:27 :2007/02/13(火) 13:07:27.40 ID:px7dxu7k0
- >>29-30
見れた。d
- 35 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 14:10:55.25 ID:ZYrE+CGx0
- ほ
- 36 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 14:55:41.39 ID:ZYrE+CGx0
- h
- 37 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 15:42:02.34 ID:GQ/IhC8L0
- ho
- 38 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 16:37:28.49 ID:GQ/IhC8L0
- ho
- 39 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 16:48:10.38 ID:GQ/IhC8L0
- 次の日、今日は土曜で半日で学校が終わる、俺はいつもより早く夏樹の家に向かった
夏樹「た、隆!」
珍しいな・・・夏樹が部屋以外の場所にいるなんて・・・
隆「おう」
夏樹「あ、あがって!」
夏樹に家に上がるように勧められ夏樹の部屋にあがる
部屋にあがり適当に座る、夏樹は俺のとなりに座る
隆「・・・なんで隣なんだよ」
夏樹がいかにも『気付かれた!』って顔をする
夏樹「え!?いや、ほ、ほらこれ!DVD見ようと思ってさ!ここが一番見やすいじゃん!」
そう言って夏樹はDVDを取り出す、ああ!これ前から見たいって言ってた新作アクションじゃん!
DVDを見始める、冒頭からかなりド派手なアクションが展開される・・・これはアツイな・・・
一難去ってまた一難という王道ストーリーだがド派手なアクションでそれを飽きさせない・・・
おお!これはかっこいいな・・・そんなことを考えながらDVDを見ていると夏樹の手が俺の手に触れた
もちろん触れただけ、特に何もなかったので俺はまたDVDに集中し始める
- 40 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 16:48:38.53 ID:GQ/IhC8L0
- 物語りもクライマックスにさしかかる、締めということもあり息を飲むアクションの連続だ
そしていよいよアクション恒例の最後の大爆発――――むにぃ・・・
肩から腕にかけておもやわらかい、ちらっと見ると夏樹が変な顔で俺の腕に抱きついていた
隆「夏樹?」
夏樹「・・・・・・」
夏樹は俺の呼びかけに答えもせず腕に抱きついたままだ
なんか前にも似たようなことがあったような・・・
隆「夏樹!」
夏樹「たかし?」
大声で呼びかけると今気が付いたような感じで夏樹が反応する
隆「なにやってんだ?」
夏樹「なにって?」
隆「いや、俺の腕」
夏樹「え!?あ!!うわ!!!これ!」
すごいパニクってるな・・・しかしどれだけ焦ってるのか知らないけど夏樹は俺の腕は離していない
むしろ夏樹がパニックになって体を動かすほど俺の腕に胸がムニムニを押し当てられる
隆「はいはい、落ち着け」
俺は腕を上げ夏樹の抱きつきから逃れる、ちょっと惜しい気もするがそういうことを考えてはいけない
夏樹「あ・・・」
隆「どうしたんだお前」
最近の夏樹はおかしいことだらけだ、また一人で思い詰めてるんじゃないだろうか?
- 41 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 16:49:11.63 ID:GQ/IhC8L0
- 隆「どうしたんだよ、また何かあったのか?」
夏樹「〜〜〜〜〜〜〜っ」
夏樹は俯いて答えない、昨日と変わってないことは風邪を引いてるのか顔が真っ赤ということだけだ
隆「とりあえずお前寝てろ、俺が・・・・・・」
夏樹「だめだめだめだめだめだ〜〜〜〜〜!」
隆「うわ!?」
夏樹がいきなりタックルをしてきた、立ち上がろうとしていた俺は普通にくらって倒れる、夏樹はそのまま俺の上に倒れこむ
隆「またかよ・・・お前なんか最近暴力的だぞ・・・」
夏樹「やっぱりぃ〜・・・」
なにが『やっぱり』だ、夏樹がなにがしたいのかまったくわからんぞ!とりあえず俺は夏樹をどかそうとした
夏樹「あぁ!ちょっと待って!」
俺を止めると夏樹は自分で退くどころか俺の胸に突っ伏した、さっきからう〜う〜唸っている
隆「夏樹!苦しいのか!?おい!」
俺が聞いても夏樹は首を横に振るだけ、どうしろっていうんだ
隆「夏樹、なにかあったのか?昨日もそうだったけど、俺には言えないことなのか?」
俺はできるだけやさしく聞いてみる、これで聞き出せなければお手上げだ
夏樹「なんでだよ〜・・・おかしいって・・・」
夏樹がなにか言っているけどあまりに抽象的すぎてまったく意味がわからない
隆「なにがおかしいんだ?」
夏樹「〜〜〜〜〜っ!聞いても怒らない?ひいたりしない?」
隆「怒らないしひかない」
夏樹「えっとね・・・俺・・・隆が好き・・・みたい・・・」
隆「は?」
- 42 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 16:49:36.09 ID:GQ/IhC8L0
- 夏樹「やっぱりひいた!!」
隆「ひいてないひいてない!ど、どういうことだ!?」
夏樹は相変わらず俺の胸にうずくまって顔を見ようとしない、それ以前に好きって・・・
隆「な、夏樹!お前また・・・」
夏樹「ち、違うよ!あんなのじゃない!今度は違うの!」
どういうことだ!?俺も頭がこんがらがってきたぞ!?ちゃんと考えろ!こういうときのキホンは一から話す事だ!
隆「と、とりあえず退いてだな」
夏樹「だめ!もっとだめ!こんなの顔合わせて話せないって!!」
駄目だ、まず夏樹がまったく冷静じゃない!困るけどこのまま話すしかないか!?
隆「わかった!とりあえずどうしてこうなったかちょっと説明してくれ!な!?」
夏樹「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
いかんな、どうしたら夏樹を落ち着かせることができる!?困った・・・困ったぞ!?
夏樹「っく・・・うえぇえぇええ〜〜・・・」
なぜ泣くーーーー!!やばい!泣くとか考えてなかった!想定外だ!どうすればいいんだ?
考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ!!!
夏樹「あ・・・・・・」
うまくいった!ってかこれしか思い浮かばなかった!!泣く子は頭を撫でて落ち着かせてやる!これしかない!
隆「・・・落ち着いたか?」
出来る限りの優しい声で接する、また泣き出されたらこの手が通じなくなってしまう
夏樹「あ・・・ありがとう・・・」
一応ずっと撫でておこう・・・これをしてればとりあえず大丈夫そうだし
- 43 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 16:50:01.19 ID:GQ/IhC8L0
- 隆「・・・夏樹、話せそうか?」
夏樹「う・・・うん・・・」
よぉ〜〜〜〜しよしよし!いい感じだ!
夏樹「えっと・・・か、母さんと買い物に行ってからなんだ・・・母さんに『隆が好きなんでしょ』って言われて・・・」
・・・おばさん・・・なんつーストレートなことを・・・
夏樹「それで次の日ね、そればっかり意識しちゃって、た、隆の顔まともにみ、見れなくて・・・」
それで昨日はあんな態度だったのか・・・
夏樹「そ、そしたら隆、あ、あんなこと・・・」
隆「あんなこと?」
夏樹「お、俺の上に・・・」
隆「あ、ああ、あれか・・・」
夏樹「あれかじゃない!!死ぬほど死ぬほど・・・う・・・うぅ〜〜〜〜」
やばい!また泣きそう!!
隆「あ、あまり無理に言わなくていいから!な!」
その後の夏樹は大変だった、ぐずりながらも夏樹が言ったことをまとめると
昨日俺が帰った後もドキドキしっぱなしで落ち着かなかった
いきなりあんなことになったからドキドキしてるかもと思うけどなにか確証がない
考えに考えて俺が前から見たいと言っていた新作で自分から触れてみればわかるんじゃないか?
翌日(つまり今日)朝起きてすぐ新作を買いに行った
家で俺が来るのを待っていたが待ちきれなくなり玄関外に、ちょうど俺が来た
新作を言い訳に俺の隣に座ることに成功、DVDを見てる時に手に一瞬触れてみるとすごくドキドキして堪らなかった
DVDを見る俺を横目に自分が本当に俺を好きということを確信、手に一瞬触れた時のドキドキがたまらなく気持ちよかったので
もう一回触ろうとするが照れてしまって触れなかった
そうこうするうちにクライマックスまできてしまい、焦った夏樹は勢いで腕に抱きついた
こんな感じらしい
- 44 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 16:50:17.23 ID:GQ/IhC8L0
- まったく、どういっていいやら・・・
あの後少し落ち着いた夏樹は自分で俺から離れた
夏樹「・・・えと・・・」
夏樹が言いたいことはなんとなくわかった、夏樹を安心させる為にも俺が言ってやらないと
隆「大丈夫、怒ってもなければひいてもない」
それを聞くと夏樹はすごくホッとした顔をした
しかし次は俺が困った・・・・返事どうしよう・・・
そりゃ嬉しいことは嬉しいが俺は今まで特に夏樹が好きだとは思ったこともなかった
嫌いかと言われれば全力で否定できるが、好きかと言われると・・・
かと言ってあいつを落ち込ませない為・・・とか変な考えで好きと言ってやるのは夏樹を傷つける行為で以外何ものでもない
隆「少し時間をくれないか?」
これしかないだろう、ベタだがこれが一番いい選択のはずだ
夏樹「え・・・あ、うん・・・」
そんな悲しそうな顔するなよ・・・こっちも考えたんだから・・・
その日はそれで帰ることにした、あれ以上夏樹の家にいても二人にとってなんにもならないと判断したからだ
それに俺に今必要なのはとにかく『一人で考える時間』だ、俺は夏樹が好きなのか、本当に考えなければいけない・・・
- 45 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 16:56:52.83 ID:ZYrE+CGx0
- ちょwwwいつの間にwwwww
- 46 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 17:48:34.75 ID:oBBfTs9X0
- 保守
- 47 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 17:56:43.48 ID:EJJuguf5O
- ほしゅり
- 48 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 18:07:26.05 ID:o6hKU18/O
- ほあ
- 49 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 18:29:35.25 ID:gVcIFuM0O
- しょっせーきか!!
しょっせーきか!!
- 50 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2007/02/13(火) 18:46:42.89 ID:Y0IG1+D70
- 規制解除キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
- 51 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 19:31:46.67 ID:Y0IG1+D70
- 保守保守
- 52 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 20:01:15.41 ID:h1rFj6Fp0
- ほほほ
- 53 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 20:54:27.01 ID:gVcIFuM0O
- 保守
- 54 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 21:35:22.99 ID:uTWZ+v150
- >>44
シリアス、ラブコメ、欝、ギャグと作幅の広い作者さんだなぁ。
これは期待。
保守。
- 55 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 21:39:50.88 ID:h1rFj6Fp0
- 俺「えっとね・・・俺・・・夏樹が好き・・・みたい・・・」
- 56 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 22:19:48.48 ID:tG6+RFQp0
- そろそろ更新来るかな? カナ?
- 57 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 22:25:50.94 ID:GQ/IhC8L0
- >>56
ごめん・・・実は・・・まだ何も書いてないんだ・・・
- 58 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 22:29:06.11 ID:X9iwo9kn0
- バレンタインと蜘蛛
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/8046.jpg
男「いやあ、サークルの女の子からこんなにチョコもらっちゃったよ。」
蜘蛛「?」
男「バレンタインだからな。まあ全部義理だけどな。」
蜘蛛「ふうん・・・(モグモグ)バレンタインにプレゼントもらったらうれしいワケね。」
男「当然のように食ってるのが気になるが、まあそういうことだ。」
つぎの日
蜘蛛「ホラ。プレゼント。」
男「え?」
蜘蛛「バレンタインなんでしょ。あげるわよ。ホラ。」
男「へえ〜。ありがとうな。あけてもいいか?」
蜘蛛「感謝して食べてよね。」
そして出てくる虫、ムシ、むし。
男「ギャアアアアアアアアアアアアア!」
蜘蛛「なによ、失礼しちゃうわね・・・」
- 59 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 22:32:55.28 ID:h1rFj6Fp0
- 蜘蛛はチョコの様な味がすると覚え聞く
- 60 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 22:39:19.57 ID:tG6+RFQp0
- なんですか?
宣伝か何かですか?
家はキャッチセールスお断りよ!
- 61 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 22:54:57.41 ID:EJJuguf5O
- 更新・・・・・
- 62 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 23:26:41.71 ID:GQ/IhC8L0
- 今クライマックス書いてます保守
- 63 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/13(火) 23:33:20.06 ID:gVcIFuM0O
- あの名作も終わりを迎えるのか‥‥
勝手な考えだけど、長いスパンで続けてほしかったなぁ。
- 64 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:10:08.86 ID:KPDXC2+X0
- 次の日、俺は昼近くに起きた、まあ、昨日はずっと考え事をしていたせいで明け方まで起きてたしな
だが明け方まで考えてたクセに結局答えは出なかった、俺はベットから降りて体を伸ばした
飯を食おうと思った時、携帯に着信、夏樹からだった
俺は着替えて家の前で待っていた、夏樹からの電話は『一緒に出掛けないか?』というものだった
夏樹が来たので一緒に繁華街に向かう、夏樹はどういうつもりで俺を誘ったのだろうか?
ひょっとすれば昨日の告白を断るかもしれない俺を・・・
夏樹は楽しそうに笑っている、一時期の夏樹を考えると夏樹は大分明るくなったな・・・俺は嬉しくなった
2人でゲーセンに行き、2人で服を見て、2人で食事をした
夕方には2人で公園・・・定番ではあるがやはり雰囲気は最高だな
夏樹「どうだった?楽しかった?」
隆「ああ、楽しかった」
夏樹の質問に素直に答える、俺も気になったことを聞く
隆「・・・なんで今日俺を誘ったんだ?俺、昨日のこともまだ答えてないし・・・」
夏樹「どうせ答え出てなかったんだろ?」
夏樹はにっこりと笑い答えた
夏樹「それに隆は『夏樹のこと本当に好きなんだろうか?』とかそんなことで悩んでそうだし」
隆「それがどう関係あるんだ?」
夏樹「だから今日のこと思い出して、その為にもデートに誘ったんだもの」
なんていうか・・・すごいな・・・よくそこまで俺のことをわかるもんだ・・・
夏樹「今日の隆がデート中どうだったか思い出せば答えは出ると思うよ?」
俺は目を閉じて、夏樹の言うとおりに今日のことを思い出していた・・・今日の夏樹は色んな顔を見せてくれた
そして俺は夏樹が女の子になった日の事を思い出していた・・・あれから3週間・・・本当に色んなことがあった・・・
- 65 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:10:37.96 ID:KPDXC2+X0
- 俺は目を開けて夏樹を見る、夏樹は優しく笑っていた
夏樹「答え・・・出たんだ・・・」
隆「出た・・・」
夏樹「その答えに後悔しない?」
隆「ああ、もちろんさ」
夏樹「じゃあ、聞くよ?」
隆「俺も今日は答えるよ」
夏樹は目をつむり、軽く深呼吸した・・・少しの間5秒も経ってないのに1時間にも感じる・・・
そして夏樹の目が開いた・・・
夏樹「好きです、大好きです!私と・・・付き合ってくれますか?」
隆「・・・ごめんなさい・・・」
俺は頭を下げ、出した答えを夏樹に伝えた・・・
頭を上げると夏樹俺に背中を向けていた
夏樹「あ〜ぁ、やっぱり駄目だったか〜・・・」
隆「夏樹・・・」
夏樹「隆なら断ってくれると思ってたよ」
隆「理由・・・聞かないんだな・・・」
夏樹「そんなことしないよ、隆の考えてること、大体わかるしね」
夏樹は俺が断るのも承知で告白したんだ・・・
夏樹「そろそろ暗くなってきたね・・・帰ろっか・・・」
隆「・・・そう・・・だな」
- 66 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:10:55.57 ID:KPDXC2+X0
- ここから夏樹視点
隆と一緒に帰る帰り道・・・ちょっと寒いな・・・わかってたけど・・・
隆はやっぱり俺・・・いや、私のことをちゃんと考えてくれていたんだ・・・
私が本当に欲しかった言葉をくれた・・・
あそこで隆が『好き』って言ってたらすごく嬉しいけど・・・きっと、私は一人で歩けなくなっちゃう
この先ずっと隆に寄りかかって生きてしまってたと思う
隆は一言も喋ってない、けど私わかってるんだよ?隆は私が『寒くないよう』に隣を歩いてくれてるんだよね?
だからそんなに寒くないんだよ?だから・・・そろそろ離してあげなきゃ・・・
女の子になった時からずっと隆に掴まってる・・・倒れそうになった時ずっと隆にしがみついてたから・・・
見せてあげなきゃ・・・『もう一人で立てるようになったよ』って・・・
夏樹「先に行くね?」
隆「!・・・ああ!わかった」
隆を見ると隆は嬉しそうに笑っていた
夏樹「じゃあね!」
私は隆に笑い返して走って家に帰り、母さんに学校にまた行くことを伝えた、今度は自分の力で歩いていかなくちゃ・・・!
- 67 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:11:12.65 ID:KPDXC2+X0
- エピローグ
ここから隆視点
あれから8年経った、今じゃ俺も社会人だ、今日も仕事を終わり家に帰る途中だ
夏樹はあの告白の後学校に戻ってきた、クラス中が驚いていたな・・・
色々あったけどそれを夏樹はちゃんと自分の力で乗り越えていった
卒業の後2人は別々の大学に行くことになったが俺達は以前のようによく遊びに行っていた
大学を卒業すると流石にほとんど会えなくなったが、たまにメールや電話で話したりしてた
そして今度、夏樹は結婚するらしい、会社の同僚らしく、俺も何度か3人一緒に飲みに行ったりした
もちろん、俺も式に招待された
夏樹は自分の力で立派に歩いている、俺もそろそろ真っ直ぐ歩かなきゃな・・・
俺の気持ちは実に晴々としていた―――――――。
―END―
- 68 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:12:44.52 ID:KPDXC2+X0
- 隆と夏樹の物語はこれでお終いです
これまで読んでくださった皆さん本当にありがとうございました
また次の話ができたときにお会いしましょう、最後にもう一度、ありがとうございました
- 69 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:19:12.35 ID:/635xxiG0
- (´;ω;`)これは泣ける
>>68GJ!
お疲れ様でした
- 70 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:26:16.16 ID:KPDXC2+X0
- あ、一応前スレ見てない人用に
前スレの分もうpしときますね
つhttp://up3.viploader.net/mini/src/viploader110437.txt
- 71 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:29:35.61 ID:diy0ozki0
- >>68
お疲れ様。そして、GJ。面白かったよ。
こういう「一見ハッピーエンドではないけど各登場人物の内面ではグッドエンド」
的な話って俺は結構好きだし。
また次の話も期待してます。
- 72 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:34:44.76 ID:/635xxiG0
- ちょwwwwバレンタイン死亡wwwwwwwww
- 73 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:35:25.16 ID:f8P0LOZr0
- GJとても面白かったよ
最後もなかなかの終わらせ方だった
次の話もぜひ見させてもらうよ
- 74 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:40:58.10 ID:4wjoyk8/O
- 素晴らしい作品に出会えました。本当にありがとうございました。
- 75 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 00:55:55.04 ID:SUfpsYfp0
- 終わらせ方がちょっと上手いと思った
- 76 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 01:48:45.11 ID:KPDXC2+X0
- ho
- 77 名前: ◆KjoXDJ3iYI :2007/02/15(水) 01:50:49.10 ID:wRUQ2Mid0
- 作品のクオリティも凄いけどこれをあの短期間で書けるのが凄いと思う
感心しているだけなのもあれなので短編
水仙という花を知っているだろうか
とてもいい匂いのする花だ。
ばあちゃんから教えてもらった花の中で唯一覚えている名前で、俺の一番大好きな花だ。
ばあちゃんが死んだあと、花壇の手入れは俺の役目になった。
花壇には今年も、水仙がきれいに咲き誇っている
俺「んー、いい匂いだ」
この匂いをかいで会社に行くのが俺の日課。とても落ち着き、そしてやる気が出てくる。
俺「よし、今日もがんばるか」
夕方。会社から帰ってくる俺
と、花壇を見つめる女の人
俺「どうかしましたか?」
声をかける俺。そこでとんでもないことに気づいた
俺「ああ!?水仙が一本もない?ちょっとあんた!!」
女「あ、お帰りなさいませ」
俺「いや、お帰りなさいませって……ふぁ?」
その女性が振り向いたとき、髪からあふれてきたのは、あの匂い
俺が大好きな、水仙の匂い
俺「あんた、いったい?」
俺がそういうと、女はにこりと微笑み
女「私は水仙。この花壇に咲いていたあの水仙の花です」
- 78 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 01:52:14.26 ID:SUfpsYfp0
- 幽白のデコを思い出した俺は駄目かも分からんね
- 79 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 01:57:50.49 ID:wRUQ2Mid0
- 酉外し忘れたorz
後一応18禁ということで。文章は下手だけど
俺「はい?」
意味が分からない。花が人間になるなんて聞いたことがない
女「信じろと言う方が無理かもしれませんが」
俺「あ……」
そういうとこの女性は、俺にそっともたれてくる
女「この匂いで、信じていただけませんか?」
毎日かぎ続けているから分かる。これは、うちの花壇の水仙の匂いだ
俺「分かった。信じるよ」
立ち話もなんなのでとりあえず家に上がってもらった。
俺「でも何であなたが人間になったのだろう?」
水「あなたのお祖母様は、あなたのことを大変かわいがっておられました。あなたのことをもっと見守っていたい。そんな思いが、お祖母様とあなたの思い出の花である私に乗り移ったのだと思います」
俺「ばあちゃん……」
優しかったばあちゃんのことが思い出され、目頭が熱くなる
水「そういうわけで、私はあなたを支えていこうと思います。」
俺「そうですか」
水「お祖母様は孫の顔を見たがっておりました。早くその願いも叶えてあげたい」
俺「でも、相手が……」
そう、俺は彼女がいたことなど一度もない。もちろん童貞。ごめんよばあちゃん。
水「ふふ、わたしじゃ駄目ですか?」
俺「いや、むしろあなたのような美人なら大歓迎……ってえええええ?」
突然股間を触られた。もちろん俺の息子は律儀に反応する
- 80 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 02:13:06.95 ID:wRUQ2Mid0
- 水「ふふ、もう硬くなってますよ」
俺「ちょ……今日あったばかりなのに、いいんですか?」
水「あら?長い付き合いだと思ってましたけど?」
俺「いや、それは……あうぅ……」
ああ……気持ちいい。何だこれ?
力が入らない。その場に座り込む俺
水「では失礼して……」
そういって服を脱ぐ彼女。綺麗な身体だ。
俺はおもむろに胸を揉んだ。
水「ひゃうっ!?」
もう止められない。俺は彼女の股へ顔を近付ける
水「ああ……はあぁあ…だめ……そんなとこなめちゃ……いやぁ」
俺「いい匂いがする。」
ここからも俺の大好きな匂いがする。
水「もう…大丈夫ですから……入れて下さい」
俺「分かった。いくよ……」
水「あ……くうっ……いた……はぁああ」
俺「うう……気持ちいい……くっ」
水「そ……そうですか?……じゃあ……あん……遠慮なく……う、動いて」
俺「じ、じゃあ痛いかもしれないけど」
そういって必死に腰を打ちつける俺。
俺「うわっ……すげえ……気持ちいい」
水「やあっ……あん……私も……いいですぅ……はぁん!」
どんどん腰を動かすペースが速くなってくる。というかこれはもう。何という早さ……
俺「ちょ……もうダメ……イキそうだ……出るっ!」
水「ああん……そ…それじゃ……中に…私ももう…もうっ!」
俺「う…うわぁあああ!!」
水「あぁああああああああー!!……はぁ……すごい…熱いよう……」
- 81 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 02:20:09.77 ID:wRUQ2Mid0
- 数年後
水「早くいらっしゃい」
娘「はーい」
今日は墓参り。家族で行くのが家の決まりだ。この家族があるのはばあちゃんのおかげだから。
娘「ごせんぞさま。わたしたちをいつもまもてくだたい」
水「はいよくできました」
そういって娘を抱き上げる水仙。俺の妻
結局というべきか、俺たちはそのまま結婚した。
娘「ふぁあ……お母さんいい匂い。どうしてお母さんはこんなにいい匂いなの?」
水「ふふ……どうしてかしらね」
理由を知っているのは俺だけ。たぶんそれでいいと思う。
ばあちゃん。ありがとう。俺は元気だし、幸せだよ。
俺「じゃ、帰るか」
水・娘「はーい」
終わり
あ、あと前スレで胡蝶蘭を絵にしてくれた人、ありがとうございました。
- 82 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 02:49:09.64 ID:CSVBEMrCO
- 夏樹と隆の人乙 イイハナシダー(;∀;)
- 83 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 02:57:30.54 ID:SUfpsYfp0
- >>81
乙
- 84 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 06:07:17.13 ID:eF9cqCVKO
- ほ
- 85 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 07:44:48.98 ID:eYGJ04IX0
- オイ待て!!
題名が付いてないぞ
終わるならつけてからにしろ
- 86 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 08:12:07.39 ID:eF9cqCVKO
- ほ
- 87 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 09:29:21.86 ID:rwRROvRbO
- ほ
- 88 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 10:16:15.52 ID:rwRROvRbO
- 保守
- 89 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 11:17:25.90 ID:qLwAI+op0
- フヒヒヒヒヒ
- 90 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 12:16:21.98 ID:nM8XpaSP0
- ho
- 91 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 13:09:09.77 ID:nM8XpaSP0
- shu
- 92 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 14:17:43.34 ID:DhGhWsnm0
- 保守
- 93 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 15:12:17.30 ID:KPDXC2+X0
- ho
- 94 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 16:17:25.52 ID:KPDXC2+X0
- ho
- 95 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 16:55:30.21 ID:qLwAI+op0
- syu
- 96 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:24:57.59 ID:KPDXC2+X0
- 保守ばかりもなんなので投下を・・・
今回はコメディーで行こうと思っていますので気楽に読んでいただければ幸いです
- 97 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:25:30.45 ID:KPDXC2+X0
- 朝、あたりも明るくなり始めた頃住宅街をリムジンが走っている
ある家の前でリムジンが止まった、それは極々普通の一軒家でリムジンがとても不釣合いである
運転席から初老の男が降り、後部座席のドアを開ける
老人「到着いたしました」
開けられたドアからはいかにも『名家のお嬢様』といった感じの少女が降りてきた
少女の名は『神海崎 裕香』、銀行、デパート等の物流、医療等々・・・ありとあらゆる財界のトップに名を連ねる
神海崎(こうみさき)グループの次期総帥である・・・
裕香「ご苦労、後は自分で行動するわ」
老人「わかりました、では、良い一日を・・・」
裕香に深々と頭を下げ、老人はリムジンに乗り去っていった
- 98 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:25:51.17 ID:KPDXC2+X0
- 裕香「さてと・・・」
私は目の前の家を観察する、表札には『中沢』と書かれている、間違いはないようね
家の作りは・・・・・・こう言うのもどうかと思うけど良くも悪くも『並』ね・・・
話は通しておいたからそろそろだと思うんだけど・・・
ガチャッ
玄関からいかにも『普通の会社員』が出てきたわね・・・報告書通りって感じ・・・
裕香「おはようございます」
普通の会社員「!!あ、ああ、お、おはようございます!」
目の前であいさつをしただけなのに驚かれた!?・・・一家の主の割には小心者ね・・・
裕香「私、神海崎 裕香と申します、・・・上がってもよろしいでしょうか?」
小心者のヒラ社員「あ、あなたが裕香さんで!?あ、ど、どうぞ!」
裕香「はい、お邪魔いたします、お仕事がんばってくださいませ」
家の主は逃げるように仕事に行ってしまった、本当に大丈夫なのかしら・・・
家にあがりとりあえず物音のする方へ行くと主の妻がいた
裕香「おはようございます」
主の妻「ああぁぁああ!!」
また・・・この家の夫婦は小心者なのかしら・・・
裕香「私、神海崎 裕香と申します」
小心者の妻「あ、ああ・・・あなたが・・・」
裕香「達也さんのお部屋を教えていただきたいのですが・・・」
小心者の妻「え、あ、そうですね達也の部屋は・・・」
- 99 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:26:09.82 ID:KPDXC2+X0
- 教えてもらった部屋の前に来た、耳を済ませると微かな寝息が聞こえる
そっと部屋に入り込みあたりを見回す、・・・あまりキレイとは言えない部屋ね・・・
窓際のベットがある、そこにこの部屋の主・・・つまり私の『旦那様』が寝ているというわけだ
ベットの横に座り、耳元でそっと囁く
裕香「起きて達也、そろそろ学校に行く準備をする時間よ・・・」
達也「ん・・・・・・」
裕香「達也、起きて・・・達也・・・」
達也「なんだよ・・・まだ早いよ・・・」
まったく・・・これだから・・・
裕香「達也・・・お・き・て・・・チュッ」
達也「え”っ!?」
あ、目を覚ました、目覚めのキスって効くんだ・・・これから重宝しよう
達也「誰だお前!い、いい今俺になにをした!」
裕香「私は神海坂 裕香、やったのは目覚めのキスよ」
達也「あ?な、なにぃ!?」
私をジロジロ見る達也、相変わらず結構失礼ね
達也「・・・お前・・・裕一か?」
裕香「あ、すごいわね、当たりよ」
達也「な!!何でお前がここにいる!!ってかなんで女装なんてしてんだよ!!!」
裕香「未来の旦那様を起こしに来たのよ、あと女装じゃないわ」
達也「はぁ!?何言ってんだお前は!」
飲み込みが悪いわね・・・私は一から説明することにした
- 100 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:26:27.09 ID:KPDXC2+X0
- 裕香「私が元・神海崎 裕一ということはもうわかったでしょう?今は女になって神海崎 裕香に改名してるの」
達也「だからなんでだよ」
それを今から説明しようとしてるのに・・・せっかちな旦那様ね・・・
裕香「それはさっきも言ったけど達也、あなたに私の未来の旦那様になってもらう為よ」
達也「だからなんで」
さっきから『だからなんで』『だからなんで』と・・・
まあ、突然だしね、混乱するのもわかるから大目に見ましょう
裕香「達也・・・最初に会った時のこと覚えてる?」
達也「ん?・・・ん〜・・・」
裕香「・・・覚えてないの?・・・はぁ・・・先が思いやられるわね・・・」
達也「な、なんだよ!俺なんかやったか!?」
裕香「達也は私に意見したでしょ」
そう・・・私が裕一だったころだ、はっきり言って私はなんでも持ってたし、なにより自分で何でもできた
間違ったことはしないし結果もちゃんと出す、家も家なせいか教師や周りの大人たちさえ私に意見をすることはなかったのだ
私を疎ましく思っているような人間はいたが面と向かって話す度胸のある人間は誰一人としていなかったのだ
だが、達也だけは違った、初対面でいきなり私に『馴れ馴れしい』と意見してきたのだ
達也「あ、ああ、あれか」
裕香「私にとっては今までの人生で一番驚いた出来事なんですけどね」
その後も達也は度々私に意見してきた、最初こそ腹が立ったが、ある日ふと気が付いたのだ
達也は今まであった人の中で唯一、家柄も何も気にせず面と向かって私個人と対等に話しが出来るのだ
そう思ってから私は、俺に真っ向から向かってくれる達也を将来の右腕に欲しくなったのだ
学歴やその他のことなんて後から十分身につけることが出来る
しかし私がどんなに仲良くしようとしても達也は『馴れ馴れしい』で片付けてしまった
- 101 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:26:44.23 ID:KPDXC2+X0
- 達也「いやだからなんで俺がお前と結婚しなきゃなんないんだよ」
裕香「私はどうしてもあなたを右腕として欲しかった、けど達也は私と一向に仲良くなってくれなかった
それで考えたの、『なんで私は達也がこんなに欲しいのか』ってね」
達也「で、なんでこうなるんだよ」
裕香「要するにね、私は達也に惹かれてるのよ、今までのどんな人間にもこんなこと思わなかったのに」
達也「話がまったく見えてこない」
裕香「ほら、また意見した、他の人間はまるでロボットみたいに『はい、はい』って言うだけなんだもの
私はね、おかしくなったのよ、私が今まで欲しかった物を持ってる達也が好きで愛しくて堪らなくなったの」
達也「は、はぁ・・・」
裕香「それから私はグループの力をフルに使って薬を作らせたの、達也を手に入れる為に私を女にする薬を」
達也「そこがわからん、なんでお前が女になる必要がある?」
裕香「仮にもこの国のあらゆる分野で五指、いや三指に名を連ねる財団の次期総帥が男色だったとか噂が立つとマズイでしょ?
それに達也を女にして今の達也が変わってしまったら元も子もないじゃない」
達也は飽きれた様に言った
達也「お前が女になった時点でマズイと思わなかったのか?」
裕香「『私が考えた新薬の実験に失敗してしまった』としてるわ、マスコミのほうは黙らすのなんて簡単なことだし」
達也「それだけのことする財力や権力があるならもっと世界の為になるようなことに使えよ・・・」
まったく・・・まだわかってないなんて困った人ね
裕香「世界の為?十分なることよ?このまま私が総帥の座に立ったとしても誰も意見してくれないような
ワンマン企業はじきに端から崩壊していくことなんて目に見えてるもの
けどあなたが私に意見してくれれば私はやろうとしている事を思い直すことができる
あなたがいてくれれば財閥総帥としても、『私』という個人としてもやっていける確信があるわ」
達也「いや、俺の気持ちは?」
達也はここまで言ってもまだ意見してくる・・・達也が私の思ったとおりな人間で嬉しくなった
- 102 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:27:01.93 ID:KPDXC2+X0
- 裕香「気持ちは後からついてくるわ、普通そういうものよ」
達也「そ、それはないだろ」
裕香「あら、じゃあこの世の全ての人は最初から相思相愛と思うの?」
達也「そうじゃないけどさ・・・」
もう・・・相変わらずって感じね・・・でもいいわ、そういうところが好きで仕方ないんですもの
裕香「あなたは私に『愛してる』って絶対に言うわ、これも確信を持って言えるわね」
達也「と、とんでもないこと言い切りやがった・・・」
裕香「あら、上に立つものに必要なものは『決断力』と『言い切ること』なのよ♪
それに先に言っておいてあげると、もう私とあなたは許婚の仲よ」
達也「なにぃ!?」
裕香「お義父様とお義母様にはとっくに話はついてるわ」
達也「き、聞いてないぞ!!」
裕香「秘密裏にしてたことですもの、当然よね」
そう言って私は時計を見る、予定通りの時間ね
裕香「そろそろ着替えないと大変よ?今日は達也と一緒にゆっくり登校するって決めてるの」
達也「か、勝手に決めるなあぁぁ!!」
- 103 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:27:22.02 ID:KPDXC2+X0
- 裕香「〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜♪」
朝から私はすごく機嫌がいい、なんと言っても恋焦がれた人と腕を組んで歩いているのだから
達也「放せ・・・・・・」
対して愛しの人は朝から死人の様な顔をしている、こんな美人と腕を組んでいるというのに何が不満なのか・・・
裕香「もちろん断るわ、今私はとても幸せな気分なの」
家を出てからというものこのやり取りは続いている、達也は『放せ』と言うものの私を無理矢理引き離そうとはしなかった
男の時は普通に掴みかかってきたこともあるのに、なんだかんだと文句を言っても私を女として見てくれているのだ
登校時間ということもあり他の生徒とよくすれ違う、皆私たちを見ている
達也「頼む・・・放してくれ・・・これじゃ拷問だぁ・・・」
流石に辛そうね・・・腕を組むことくらいこれからいくらでもできるか・・・名残惜しい物の私は渋々手を放した
校舎に入るとここで一旦のお別れ、私は職員室に行かなければいけないのだ、達也はさっさと教室に行ってしまった
『職員室の前で待っておこうか?』くらい言ってくれてもいいのに・・・不満は少しあったが私は職員室に入っていった
軽く挨拶などを済ませ教室に向かう、席などは男の時のまま使っていいようだ、つまりは達也と同じクラスのまま
教室に近づくとなにか聞こえる、私はゆっくりと教室に近づき、聞き耳を立てた
「おい、あの朝腕組んでたあの娘誰だよ!?」
「あんな綺麗な娘見たことないぞ!」
達也「うるさいな〜・・・ちょっとほっといてくれよ〜・・・」
「そうはいかねぇよ、いつの間にあんな娘と知り合ってたんだよ!」
- 104 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:27:39.33 ID:KPDXC2+X0
- やっぱり・・・教室では今朝のことで話題は持ちきりだった
ガラッ!
裕香「おはようございます」
私はあいさつをすると普通に教室に入った、クラスの人間全員が私を見る(達也は逆に席で頭を抱えている)
そんな視線を気にすることも無く私は自分の元・裕一の席にかばんを置くと達也の席に向かった
クラスメイトの一人が聞いてくる
「あの・・・中沢とはどういう関係で・・・」
裕香「許婚よ」
隠すつもりなんてなかったのでズバッと言い切る
裕香「私は神海崎 裕香、元・神海崎 裕一よ、ちょっと新薬の実験に失敗してこうなっちゃったけど・・・」
教室が一気にざわつく、2日3日は覚悟していたので別に焦ることはなかった
- 105 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:27:58.41 ID:KPDXC2+X0
- 午前の授業が終わり、私は達也の席に向かう
達也「な、なんだよ・・・まさか・・・」
裕香「あら、感がいいじゃない、もちろん一緒にお弁当を食べる為に来たのよ」
お義母様は打ち合わせ通りお弁当を作っていない、つまり達也は学食しかないのだ
裕香「もちろんあなたの分もちゃんと作ってきたわ、一緒に食べましょう?」
達也「断る!!俺は学食で食うぞ!!」
あらひどい、朝早くに起きて作ったのに・・・ああ、なるほど
周りを見て理解した、達也はこの好奇の視線がいやなのだ
裕香「・・・わかったわ、じゃあちょっと来てくれない?」
私は達也を連れて教室を出て廊下に出ると一気に駆け出した!
廊下を駆け上がり一気に屋上へ!・・・と見せかけて美術室に潜り込む
廊下のほうではやっぱり追いかけてきていたのかクラスの連中が屋上へ階段を上がるのが聞こえる
ふふ・・・屋上は今鍵がかけてあり出れないのだ、屋上に私たちがいると思っていつまでも待ってるといいわ・・・
裕香「さあ、お弁当にしましょう?」
見事達也と二人きりになれて上機嫌な私はニコニコと達也にお弁当を差し出した
達也「無茶苦茶するな・・・」
そういいながらも達也は嫌がったりせず私からお弁当を受け取った
達也「・・・うまい・・・」
裕香「そう?よかったぁ・・・」
口では冷静を装ってはいるものの心の中ではまさにガッツポーズをとっていた
達也「てっきり俺がひくような嫌に豪華な弁当かと思ったけど普通の弁当で驚いたよ・・・うまいし・・・」
YES!YES!私の選択は間違ってなかった!実はちょっと不安だったけど大成功だ!
幸せな昼食を終え、私と達也は教室に帰った、昼休みが終わるころに屋上で待ち続けていた連中が肩を落としたのは言うまでも無い
- 106 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:28:17.01 ID:KPDXC2+X0
- 午後の授業も終わると私と達也は一緒に帰った、朝のこともあるから腕を組んでいないのが残念で仕方ない
達也「ってかお前どこまで付いてくる気だよ」
裕香「どこまでって・・・あなたの家よ?」
達也「なにぃ!?お前・・・ま、まさか・・・」
裕香「なにを驚いてるの?」
達也「いや、流石に自分の家に帰れよ!いくらなんでも同棲は認めないぞ!!」
・・・その手があったわね・・・うっかりしてたわ・・・今度考えておこう
達也「なにを考えてるんだ・・・」
裕香「同棲は流石に考えてなかったわ、それも素晴らしい案だけど今日は違うの、とても私的な用事よ」
達也「素晴らしくも無ければ断固拒否だ、って用事?俺の家にか?」
裕香「そうよ、ちょっと予想外なことがあってそれの穴埋めをしに行くのよ」
達也「なんだそりゃ・・・」
家に着き達也の部屋に入る
裕香「達也・・・」
達也の名前を呼んで私は達也の胸にそっと抱きついた
達也「な、なにぃ!?」
達也が驚いている、当たり前といえば当たり前の反応よね
達也「お前用事あったんじゃないのかよ!?」
裕香「ええ、これが用事よ」
達也「はあぁ!!?」
裕香「今日の質問責めで予想以上に疲れちゃったの・・・だからこうして心を癒してるのよ」
ああ・・・落ち着くわ・・・好きな人の胸ってこんなに落ち着くものなのね・・・
達也「そりゃいきなり女の子になって俺の許婚とか言ってりゃな・・・って用事ってこれだけ?」
裕香「そうよ・・・これだけ・・・けどこれは私にはとってすごく重要なことなの・・・
あなたの胸にいるということは今日のことは全て現実ということ、
今のこの気持ちは私が達也を本当に好きっていうことを・・・あ・・・」
- 107 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:28:37.41 ID:KPDXC2+X0
- 達也「なんだかなぁ・・・やっぱりお前が何考えてるかイマイチよくわからん」
そういいながら達也は私の頭を撫でてくれた、あぁ・・・私の心を幸福感が満たしてくれる
それは小さいころに親に頭を撫でてもらったのとは全然違った・・・
裕香「達也ぁ・・・」
自然と出た自分でも驚いてしまうような甘えるような声・・・私、こういう声も出せたんだ・・・
幸せな時間は短く感じるものね、30分も達也に撫でてもらってたのに私は10分くらいしか経ってないと思っていた
裕香「今日はこれで帰るわ、達也・・・ありがとう・・・」
達也「また明日も来るのか?」
裕香「当たり前じゃない、毎日起こしに来てあげるわ♪」
私は少し意地悪そうに笑うと自分の家に帰った
- 108 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:33:09.33 ID:4J7liWXA0
- GJ
- 109 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 17:39:13.50 ID:qLwAI+op0
- キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
- 110 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2007/02/15(水) 18:19:59.55 ID:4vVz3+ml0
- 気がつくと、俺は女の子になっていた。
ついでに言えば、なぜか異世界にいるらしい。
なんでこんな所にこんな格好でいるのか、さっぱりわからないわけだ。
昨日は普通に一発抜いて普通に寝たはず…。
で、朝起きるとそこは林の中。
近くには道みたいなのがあって、鎧を着た奴やら、魔法使いチックなローブを着た奴らが行き交っていた。
最初は、映画の撮影かなー…とか思ったりもしたが、どうやら違うみたいなんだ。
あぁ、そうそう…おまけと言っちゃなんだが…さっきから、俺を美味しそうな目で見てる謎生物が一匹…俺の後ろに。
……。
「う、うわぁあぁぁぁぁぁ!だ、誰かーー!」
うん、どうやらここは…いわゆる剣と魔法の世界で間違い無いらしい。
だってさ、近くにいた魔法使いっぽい奴、手から炎出してるんだぜ?
戦士のような奴は、あの化け物と互角に渡り合ってるし…。
で、俺はというと…すみっこで震えてる事しか出来なかったわけだ。
でもあれだよな、王道的なパターンで言うと、ここから勇者として旅に出る!とかさ、女勇者ってのが気に入らないけど。
だがしかし、現実というのは甘く無いらしい。
ポケットに入っていた紙切れを見てみると、そこにはこう書いてあった。
『村娘』。
「……」
もう一度、よく紙切れを見てみた。
『村娘』
「……む、むらむすめ?」
こうして始まった俺の物語。勇者でも魔法使いでも無い、ただの村娘の俺。
――せめて町娘がよかった…ってそうじゃなくて!
今日も元気に『たたかう村娘』…がんばるぜ!
「って、ちょっと待てよ。俺…戦うの?」
「つづく?]
っていう保守
- 111 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 18:23:35.68 ID:ITE6hRHIO
- >>110
これはwktk
- 112 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 19:23:48.40 ID:E/yyOXQo0
- そして保守
- 113 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 19:25:49.93 ID:Zoa9BuUT0
- ほ〜ら☆
えっちなものだよぉ〜
(携帯可)
http://uploader.fam.cx/img/u04319.htm
- 114 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 19:47:20.50 ID:WkxNOTzU0
- 規制\(^o^)/オワタ
作者さん乙
- 115 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 20:22:20.71 ID:qLwAI+op0
- h
- 116 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 20:49:45.61 ID:eF9cqCVKO
- ほ
- 117 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 21:12:31.89 ID:nATvnMqLO
- wktk
- 118 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 21:41:02.78 ID:rwRROvRbO
- 保守
- 119 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 22:09:30.71 ID:eF9cqCVKO
- ホ
- 120 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 22:58:16.65 ID:eF9cqCVKO
- 葆
- 121 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:03:25.06 ID:WkxNOTzU0
- お題をもらってもいいかい?
- 122 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:07:02.34 ID:eF9cqCVKO
- >>121
ずっと待ってた。
主人公の男が女になっちゃうってのは無し?
- 123 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:10:33.35 ID:rwRROvRbO
- ktkr
- 124 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:13:40.87 ID:E/yyOXQo0
- >>122
言われてみれば最近って、そっちのパターンは少ないんだねぇ。
- 125 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:15:23.69 ID:WkxNOTzU0
- >>122
誰かと勘違いされてる気が
ここ最近はスレ何とか追えてるだけの投下してない人間なんだが…
- 126 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:16:30.05 ID:WkxNOTzU0
- あ、自分が変な風にとったのか
おk、書いてくるぜ
- 127 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:16:40.04 ID:rwRROvRbO
- 俺も今考えてんだけど……やっぱり既出なんだよなあ。
既出でもいいんだっけ?
- 128 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:16:54.01 ID:eF9cqCVKO
- >>125
職人さんをずっと待ってたって意味
- 129 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:19:37.34 ID:E/yyOXQo0
- >>127
全然オッケーかと。
つうか、バレンタインネタで考えてたのは良いんだけど、
予想以上に難航して完成せず…… _| ̄|○
- 130 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:25:38.94 ID:qLwAI+op0
- どうせ一日過ぎてるから細かいこと気にしないんだぜ?
- 131 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:27:00.94 ID:rwRROvRbO
- >>129
把握した
やっぱあれだな。いざ書こうとすると書けないモノなんだよな、こういうのって。
- 132 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:56:20.26 ID:odgI3rKb0
- ほ
- 133 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:56:37.38 ID:E/yyOXQo0
- 保守も兼ねて、書けている分3レスほど投下します。
- 134 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(水) 23:59:32.35 ID:eF9cqCVKO
- wktk
- 135 名前:長目 :2007/02/15(水) 23:59:34.56 ID:E/yyOXQo0
- ?「ところで、チョコはもう用意しましたか〜?」
俺「あん?」
突然振られた話題に、俺は首をひねった。
たっぷり5秒間考える。
現状で思いつくキーワードを羅列してみる。
チョコ。昼飯。大学の食堂。講演の準備。今日は2月の初日。
――2月。
……あー、そうか。
俺「今の俺って、渡す側の立場か」
?「そうですよ〜」
再び思考すること5秒。
俺「待て。アイツに渡すのか?」
?「もちろんですよ〜」
脳裏に浮かんだのはアイツの姿。
プラチナブロンドの長髪、釣り上がり気味の青い瞳、白衣を羽織った小柄で華奢な体躯。
俺「――アイツも女だぞ」
- 136 名前:長目 :2007/02/15(木) 00:02:23.21 ID:TBejHhhe0
- ?「こういうのに相手の性別は関係ありませんよ〜」
向かいの席に座った女――葛は、講釈でも垂れるかのように、
たらこスパが絡まったフォークを揺らす。
?=葛「他にも研究室の皆さんにあげたりですとか〜」
俺「研究室って、やっぱり女しかいねぇじゃねぇか。あげてどうすんだよ」
葛「えぇ〜、みんなで交換ってするじゃないですか〜」
俺「あー、やっぱ女はそういうのやるんだなぁ……」
俺は嘆息しながらアイツ謹製の弁当をつつく。
メニューはアスパラのベーコン巻に、ほうれんそうのソテーに、その他諸々。
まったく、講演が近いってのに、律儀に作るなぁ。
俺「まぁ、俺はパスな」
アイツ、割とヤキモチ焼くタイプだしな。
チョコを買うにしても、本命一本にしとくのが無難だろう。
俺「つうか、買うにしても早くねぇか? まだ半月もあるぞ」
葛「ええ〜、練習が要ると思いまして〜」
葛「キッチンなら私の部屋のを貸しますよ〜?」
俺「待て。それは手作り前提か? 前提なんだな?」
- 137 名前:長目 :2007/02/15(木) 00:04:37.64 ID:TBejHhhe0
- 俺「つうか、お前こそ自分の彼氏はいいのかよ? ほら、マコ……ヒロ……なんだっけ」
俺は前に一度だけ会った、葛の(知らぬ間に作っていた)彼氏の姿を思い出す。
中肉中背の身体に、誠実そうとも内気そうとも取れる女顔。
まぁ、妬くタイプの人間ではなさそうか。
葛「ナオ君ですよ〜」
俺「そうそのナオ君」
葛「も〜、ユウキちゃん、ちゃんと覚えておいて下さいよ〜」
葛「あの子、来年うちの研究室に入るんですから〜」
俺「待て。マジかそれ」
それは初耳だ。
俺以来、2年ぶりにして2人目の男の研究員か。
新たな仲間に向かって、心の中で手を合わせた。
肩身は狭いぞ、頑張れ……今の俺では力になれんが。
――俺は女の身体になっちまったからな。
そんな俺の胸中などどこ吹く風で、葛は続ける。
葛「話を戻しますけど、大丈夫ですよ〜」
葛「ナオ君にはちゃんと特別なのを用意してますから〜」
俺「特別……」
嫌な予感がした。
昨年のクリスマスに葛から渡されたプレゼントを思い出す。
あの時はメイド服だった。
今度は何を用意するつもりだよ。
…………。
あえて何も聞かないことにしておこう。
俺はナオ君とやらに、再び合掌をした。
葛「うふふ〜。先生の分も用意してありますよ〜」
俺「やめてやれ。つうかやめてくれ。頼むから」
- 138 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 00:04:43.58 ID:TrBcyUeN0
- 長目氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
- 139 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 00:06:52.66 ID:vc/ddnprO
- オナ君に見えた俺は死んでいい
- 140 名前:長目 :2007/02/15(木) 00:08:25.64 ID:TBejHhhe0
- ----------------------------------------
クロ/クロ
Extra3『V*2』
----------------------------------------
そんな訳で、ちょっとだけ復活です。
話的な盛り上がりとかは期待できない完全なオマケ編ですが、
書け次第ぼちぼち投下していこうかと。
- 141 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 00:11:17.52 ID:TrBcyUeN0
- >>140
乙
wktk←(なぜか止まらない)
- 142 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 00:13:18.17 ID:zcR4PQSoO
- キタ━━(゚∀゚)━━!!!!wktkwktkwktkwktkwktk
- 143 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 00:29:48.88 ID:TBejHhhe0
- ともあれ、今日のところは限界につき寝ます。
引き続き他の職人さん方にも期待を。
- 144 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 00:37:01.48 ID:vc/ddnprO
- >>143
乙
- 145 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 01:07:40.02 ID:pCbuXLR+0
- >>143
乙です
- 146 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 02:01:47.54 ID:Zwo8BTso0
- 保守
- 147 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 03:26:43.16 ID:c4dGAIoY0
- ho
- 148 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 03:57:50.96 ID:gMT4ECVjO
- 寝る保守
- 149 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 05:24:10.08 ID:c4dGAIoY0
- ほす
- 150 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 07:10:15.65 ID:5PhoLZdR0
- 保守
- 151 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 08:15:29.24 ID:gMT4ECVjO
- まだあった良かった
- 152 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 09:10:25.99 ID:PzppjtXCO
- ほ
- 153 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 09:19:12.81 ID:KqbPTbdWO
- はずむたん思い出した
- 154 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 09:29:19.14 ID:vc/ddnprO
- まだあったか。安心
- 155 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 10:34:34.84 ID:LroJhB/z0
- h
- 156 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 11:07:56.33 ID:vc/ddnprO
- ほ
- 157 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 12:05:45.65 ID:VpgOUxpK0
- しゅ
- 158 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 12:43:05.76 ID:vc/ddnprO
- ほし
- 159 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 13:03:38.44 ID:PzppjtXCO
- ほあ
- 160 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 13:25:23.70 ID:vc/ddnprO
- ほす
- 161 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 14:04:04.18 ID:vc/ddnprO
- 保守
- 162 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 14:25:56.16 ID:x3KvkHE90
- wiki更新しないね保守
- 163 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 14:54:49.24 ID:vc/ddnprO
- wiki更新してほしい保守
- 164 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 15:22:12.03 ID:vc/ddnprO
- ほ
- 165 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 16:05:26.59 ID:vc/ddnprO
- ほし
- 166 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 16:32:03.08 ID:vc/ddnprO
- 保守
- 167 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 17:15:01.72 ID:vc/ddnprO
- なんか人いなくね?
- 168 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 17:55:36.95 ID:Ni2Sr+dPO
- や、保守しようかと思って覗いたらちょうどあんたが
- 169 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 18:05:19.78 ID:PzppjtXCO
- ☆
- 170 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 18:32:14.15 ID:vc/ddnprO
- 星
- 171 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 19:02:10.99 ID:VpgOUxpK0
- ほひぃー
- 172 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 19:02:21.46 ID:8Wxeh5sB0
- というわけで、何かお題を
- 173 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 19:04:55.23 ID:eZ+up7grO
- 弟がおんにゃのこ
- 174 名前:まとめだった人2号 :2007/02/15(木) 19:26:18.02 ID:HAbmjPM/0
- >>162>>163
本当にすみません。
年末から深刻な時間とやる気とdatの不足により、
まともに更新出来ないのが現状です。
もう引退時かな・・・。
- 175 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 19:33:43.30 ID:8Wxeh5sB0
- >>173
「兄ちゃん!兄ちゃぁぁぁぁぁぁん!!大変だよ!大変なんだよー!」
まだ早朝も早朝、微かに空が白んできた時刻。
俺は、聞いた事も無い声に起こされた。
「んー…うるせぇ…」
「だから大変なんだよ!起きてってば…っ!」
うるせぇな…どこのどいつだよ…まったく。
「ほ、ほら!ボクのアレが無いんだよ!ほら、無いでしょ!?」
……。
あぁ、これは夢か…そうだよな。
夢じゃなかったら、目の前で俺好みの女の子が、下半身全裸で泣きついてくるわけないよな…。
「ねぇ…兄ちゃん、兄ちゃんってば…」
おまけにこんな女の子が、俺のことを兄ちゃんって呼ぶんだぜ…。
どうせなら、「お兄ちゃん」が良かったけどな…まぁこの際贅沢は言えないな。
「兄ちゃんってば!」
「あ、あぁ。悪い悪い。ちょっと考え事しててさ」
さて…この夢が覚める前に、何をしようか…。
とりあえずここまで書いた
- 176 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 19:45:00.40 ID:PzppjtXCO
- イイヨイイヨー
- 177 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 19:47:24.88 ID:uRrpERkYO
- wkwk
tktk
- 178 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 20:23:18.03 ID:5PhoLZdR0
- 保守
- 179 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 21:04:31.41 ID:VpgOUxpK0
- ほしゅ
- 180 名前:175 :2007/02/15(木) 21:05:59.76 ID:8Wxeh5sB0
- 休みに入ったらまとめて書いてみるぜ!
今日は腹痛なのでさっさと寝る
- 181 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 21:15:38.30 ID:vc/ddnprO
- >>
- 182 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 21:17:21.96 ID:vc/ddnprO
- 間違えた。すまん
>>180
乙
俺も部分的に書けてるんだよな…。まだまだ全然だが
- 183 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 21:55:15.06 ID:vc/ddnprO
- 保守
- 184 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 22:00:44.01 ID:5PhoLZdR0
- アゲアゲ
- 185 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 22:31:26.50 ID:vc/ddnprO
- 干し
- 186 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/15(木) 23:07:17.00 ID:JkdbW/B10
- 保守します。
戻る
全部
最新50