ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
上級 №A0050 |
07 / 08 / 24 ~ 07 / 10 / 12 07 / 12 / 26 ~ 08 / 02 / 29 08 / 09 / 10 ~ 08 / 10 / 31 五鬼将との戦い 後編 |
なし | 4人 | 瑠璃の勾玉 修羅LV1 鬼道LV3 (5ポイント) |
プロローグ |
カイ 「ア、アズサは?」 それまで全身に受けた傷により気を失っていたカイが目を覚ました。場所はカイが寝泊りしている宿の部屋の中であった。 ユリ 「気が付いたのね、カイ。」 安堵しながらカイに声を掛けたのは影狼の1人ユリ。 カイ 「えっ?なんでユリがいるんだ。大江戸にいるはずじゃ・・・。」 気絶から回復したカイだったが、状況を理解するには時間が掛かった。部屋の中を見回すと、ユリ以外にも知った顔が揃っていた。 カイ 「トラジ、セツナ、クレハ・・・。四人衆がなんで京に?」 トラジ 「ちょっとばかし来るのが遅かったみたいだな。京で起きてることを聞いて、駆けつけたんだ。」 京から報告を受けた影狼首領シドウは、カイの手助けに四人衆を合流させることを決めた。こうして四人衆の長を除く3人がユリの案内に従って京へやってきたのだった。 状況を理解したカイはつかの間の安堵の後、再びうなだれた。 カイ 「そうか。でも、来てくれたことは心強いけど、アズサが五鬼将に・・・。」 セツナ 「そのことなら、いまエイジが五鬼将の足取りを追ってるよ。」 ユリ 「カイと五鬼将の戦いに気付いた町人が新撰組に駆けつけてくれたの。それでアズサがさらわれた事が分かったから、カイが目を覚ます前にエイジにお願いしたのよ。」 影狼の一員であるエイジは、情報収集を得意としていた。京に現れた覇王の情報を大江戸に届けたのもエイジであった。 トラジ 「そんなわけだ。だからお前は少しでも横になってろ。エイジが戻ってきたら嫌でも出掛けるんだからな。」 |
危険度 ★★★★ SC0201 五鬼将 雹華 1750 / 240 / 220 1/30/8/8/4 敵サポカ 水月Lv3×3 |
アズサがさらわれてから一昼夜が過ぎていた。焦る気持ちをなだめながらカイは、怪我の回復と体力の温存に専念した。 ドンドン、ドンドン。戸を乱暴に叩く音が響いた。 エイジ 「カイ!見つけたぞ。五鬼将の住処を。」 エイジの報告を受けたカイたちは大きな屋敷の前にいた。 セツナ 「思ったより早く五鬼将の足取りが掴めたよね。トラジはどう思う?」 トラジ 「エイジの奴が腕上げたってことだろう。」 クレハ 「・・・わざと尻尾を見せたんでしょうね。」 トラジ 「なに?それじゃ罠だってのかよ。」 クレハ 「罠ではないでしょうけどね。」 屋敷に突入する段取りを相談していると、屋敷の門が静かに開き始めた。門の内側には1人の女が立っていた。 雹華 「立ち話なんてしてないで、早く入ってきたらどう?でも全員は通さないわよ。」 五鬼将の雹華。2本の小太刀を操り、軽い身のこなしで数々の武芸者を手玉に取ってきた達人である。 だが、それは以前の話。今の雹華からは冷たい冷気が流れ出ていた。 雹華 「誰が私の相手になるのかしら?何人でもいいわよ。」 覇王により新たな力を手に入れた雹華は自信に満ち溢れていた。その自信を本物と読み取り、クレハとセツナが前に出た。 クレハ 「カイ。あなたは先に行きなさい。ここは私とセツナが引き受けるわ。」 セツナ 「遠慮は要らないよ。ちゃんと後で貸しは返してもらうからね。」 カイ 「すまない。」 カイはそう告げるとトラジとユリとともに雹華の横を走りぬけ、屋敷の中へと向かった。 雹華 「あら、てっきりトラジとセツナのコンビが残ると思ってたわ。あなたたち2人の組み合わせは意外ね。」 セツナ 「それでは、意外な強さっていうものを見せてあげますよ。」 |
敗北時 | クレハ 「2本の小太刀と氷の刃・・・。トラジがいなくて正解ね。」 セツナ 「でも、トラジの無駄な元気があったら氷の刃は溶けてたかもね。」 クレハ 「おしゃべりはおしまいにして、次で決めるわよ。」 |
危険度 ★★★★ SC0204 五鬼将 柳仙 1800 / 250 / 240 15/10/20/20/4 敵サポカ 剣舞Lv3×2 鬼道Lv3×1 |
屋敷に玄関から入ったカイたちの前に、再び五鬼将の柳仙が立ちはだかった。 柳仙 「少しばかり人数が多いようじゃな。我らの長が興味あるのはカイだけなんじゃが。」 口調はのんびりだが、すでに柳仙は抜いた剣の刀身に雷を纏わせ、臨戦体勢に入っていた。柳仙の様子を見たトラジが拳を握り、1歩前にでた。 トラジ 「そんじゃ、柳仙の爺さんの相手はおれとユリがしてやるよ。」 その言葉に応じて、ユリはその場で弓を構え、一瞬カイの顔を見た。 ユリ 「ここは私たちに任せてカイは先に行って。アズサを助けられるのはあなたしかいないんだから。」 カイ 「すまない。必ずアズサはこの手で助ける。」 柳仙 「話は決まったな。それでは楽しむとしよう。」 |
敗北時 | トラジ 「ちぃ、あの雷厄介だな。」 ユリ 「でもトラジさんなら勝てますよ。」 トラジ 「ありがとよ。根拠は分からないが心強い一言だぜ。」 ユリ 「単純さも時には武器になるってセツナさんが言ってました。だからトラジさんは勝てます!」 トラジ 「それって褒めてるのか?まぁいいや。それじゃもう一度いくぜ。」 |
危険度 ★★★★★ SC0198 五鬼将 シン 2000 / 280 / 240 15/20/15/8/6 敵サポカ 修羅Lv3×1 水月Lv3×1 剣舞Lv3×1 鬼道Lv3×1 |
カイは屋敷の中を駆け抜けた。シンは玄関から抜けた先にはおらず、同じ敷地内の道場の中でカイを待っていた。 シン 「久しぶりだな、カイ。少しは強くなったか?」 再会の第一声。それはカイが以前から知っているシンそのままだった。シンの強さに憧れ、何度となく稽古をつけてもらったことをカイは思い出した。その当時も、顔を合わせたときの第一声は「少しは強くなったか?」だったのだ。 突然大江戸から姿を消したシンが目の前にいる。その事実に一瞬気持ちが揺らぎそうになったが、すぐに辺りを見回し、アズサを探した。 カイ 「アズサはどこにいる?」 シン 「さぁな。少なくともここにはいない。」 気持ちが焦るカイは、シンの余裕に苛立ちを感じていた。以前は、どんな大人数の敵を前にしても冷静でいられるシンを見習いたいと思っていたのだが・・・。 カイ 「炎鎖がアズサをさらったんだ。あんたが知らないはずはないだろう。」 シン 「覇王に付けば本気のお前と剣を交わすことができると思ったが、今のお前では相手になりそうに無いな。」 影狼を抜け、久しぶりの再会となるカイの成長を楽しみにしていたシンだったが、平常心を失ったカイを見て、興味を失いつつあった。 カイ 「質問に答えてくれ、シン!」 シン 「つまらんな、失せろ。冷静さを欠いたお前ではおれの相手は務まらん。それとも大切な者を守るため、いますぐ強くなっておれを斬るか?」 シンのその言葉にカイは目の前の男がどれほど強いか思い出した。平常心を取り戻そうと、カイは静かに剣を握り目を閉じた。 カイ 「戦うことしか興味をなくしたあなたには、剣で聞くのが一番だったよね。」 シン 「少しはおれのことを思い出したか?」 カイ 「アズサすまない。少しの間目の前の敵に集中するけど、必ず助けるから・・・。」 そう静かに誓いを立て、カイはシンに斬りかかった。 |
敗北時 | シン 「少しは成長したようだが、まだまだだな・・・。大切な者を助けたいという気概、今一度見せるか?」 |
危険度 ★★★★★★ SC0242 シン 剣の極み 2200 / 310 / 230 10/20/15/8/4 敵サポカ 修羅Lv3×1 水月Lv3×3 剣舞Lv3×1 |
カイ 「風斬双破!」 風をも切り裂く二刀の刃がシンを襲った。辛うじてカイの剣を防いだシンは後方へ退き、体勢を整えた。 カイ 「今の一撃で勝負あり、ってことでいいよね?さぁアズサの居場所を教えてもらうよ。」 そう告げたカイだったが、内心では退けたことに驚いていた。それほどまでに以前はシンとカイの間に、超え難い実力差があったのだ。だがシンの語った言葉は、カイの予想を超えるものだった。 シン 「少しは腕を上げたか。ならばおれも本気で相手しよう。カイはおれの本気を見るのは初めてだったか?」 そう言うとそれまでの剣気を遥かに超える殺気が辺りを支配した。 理力具現 人はその身に秘めたすべての力を奮うことはできない。だが、シンは一時ではあるがすべての力を解放する術を身に付けていた。それが理力具現。限られた者のみが到達できる極みの業である。 「さぁ志半ばで倒れたくなければ、お前もこの境地に達するんだな。無理と諦めるならば、この場で斬り捨ててやろう。・・・楽しませてくれよ。」 |
敗北時 | カイ 「まだ本気じゃなかったのか・・・。だが諦めるわけにはいかないんだ!」 |
エピローグ |
シンの底知れぬ強さにより、一方的な戦いになるかと思われたその時、カイの剣戟を受け止めたシンの剣が折れ、意外な終わりを迎えた。シンの超人的な力に剣が耐え切れなかったのだ。 カイ 「はぁはぁはぁはぁ。さぁアズサの居場所を・・・。」 シン 「最初から言っているとおり、女の居場所は知らぬ。」 カイは全身の力が抜ける気がした。全力で戦い、助けられると思ったアズサの行方がわからない。そのことがカイの落胆を大きくしていた。覇王の手の者であれば、どんな相手でも勝てると過信していたため、アズサを失うことになった。道場に座り込んだカイをシンは冷ややかに見つめていた。 シン 「おれたちに女をさらうように指示したのは覇王だ。殺すことを禁じたうえでな。わざわざ回りくどいことをしてるんだ。そう簡単に殺しはしないだろう。」 戦いにより精根尽き果てたカイは、茫然とシンの言葉に耳を傾けた。 シン 「おれたち五鬼将はもう覇王に加担しない。元々、好きで協力したわけでもないからな。だが、影狼と馴れ合う気もない。戦う相手がいなくなるのはつまらないからな。」 シン 「炎鎖から話を聞くがいい。少しは女の行方もわかるだろう。だが、今のお前の実力では覇王とは戦えないだろうな。」 カイ 「それならもっと強くなる。あなたのように・・・。」 この戦いを機に、カイはシンの元で修練を積むことにした。その間のアズサの捜索は、新撰組と他の影狼に委ねて・・・。 |