ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
初級 №A0058 |
07 / 06 / 15 ~ 07 / 08 / 17 09 / 04 / 15 ~ 09 / 05 / 11 水の恩恵 |
なし | 1人 | ブリザードLV1 (1ポイント) |
プロローグ |
少し時を遡る・・・。 魔導国スヴェインの中枢である魔法院から1人の少女が出てきた。その少女は、多くの魔術師が通う魔法学院において優秀な成績を収め、将来を有望視されているセーラであった。普段はおっとりとマイペースなセーラだが、この時の様子はいつもと違っていた。 セーラ 「ふぅ。ファラン様の前だとやっぱり緊張するわね。しかも、学生の私に魔王討伐隊との同行を命じられるなんて、・・・本気なのかしら。」 その時、魔法院に昼を告げる鐘が鳴り響いた。 セーラ 「そうだ。ケイマ君も討伐隊のメンバーとして選ばれてるって言ってたから、午後はケイマ君を旅の準備のための買い物に誘ってみようっと。ディンマルグか・・・、どんな旅になるのか楽しみ。」 不安よりもまだ見ぬ場所への好奇心が勝る。それも若さ故の特権。セーラは逸る気持ちのなか、ケイマのいる魔法学院へ向かった。 |
危険度 ★ EC0411 水の聖獣 アクア 900 / 200 / 200 5/13/7/5/2 敵サポカ 風Lv1×1 水Lv2×2 |
陽が傾き夕暮れが近付く頃、セーラは再び魔法院の前にいた。 セーラ 「ちょっと早く着いちゃった。今頃はケイマ君もファラン様に討伐隊の話聞いてる頃かしら。」 セーラは魔法院前の噴水の横に設置されたベンチに座り、ファランに呼び出されたケイマが出てくるのを待っていた。 セーラ 「ケイマ君まだかなぁ。・・・え?」 魔法院の玄関を眺めていたセーラは、周囲に誰もいないことに気付いた。さっきまで魔法院から出てくる魔導師や、噴水前で花を売る少女、駆け回る子供たちで賑わっていた。だが、いつしか人影はなくなり、いまは噴水の水が噴き出す音だけが響いていた。 セーラ 「なんで誰もいないの。これって魔法?」 周囲の不自然な雰囲気の中にセーラは魔力の流れを感じ取り、魔力の元を探した。 アクア 「クピ。」 魔力を辿り、セーラが噴水を見たとき、可愛い声が聞こえた。 セーラ 「誰?結界を張っているのはあなたなの?」 結界を張った主はセーラの問い掛けに応じ、噴水の水から姿を現した。 アクア 「見つかっちゃった。はじめまして、セーラ。ぼくは水の聖獣アクア。ファランさんにセーラの力になるように頼まれたんだ。」 セーラ 「ファラン様から?」 アクア 「うん。それじゃぼくと戦ってくれるかな。ぼくの力を貸すには、契約をする必要があるんだ。契約には契約する者の実力を示す必要がある。だからぼくと戦って欲しいんだ。」 |
敗北時 | アクア 「やっぱりセーラの力は戦いには向いてないみたいだね。そして魔力の制御は上手だけど、制御する魔力が普通の魔術師と変わらないかな。魔力はまだこれから伸びそうだけど、今回は時間が無いから魔力はぼくが補うよ。ぼくの力を貸すためにも、セーラの実力を示して欲しいんだ。もう一度頑張って!」 |
エピローグ |
アクア 「おめでとう。セーラは力を示してくれた。これでぼくもセーラの役に立てるよ。」 慣れない戦いで魔力を消耗したセーラは、アクアの言葉を聞き、安心のあまりその場に座り込んだ。 セーラ 「なんかよくわからなかったけど、テストには合格ってことよね?良かった。」 安堵しセーラの顔に笑顔が戻ると同時に、周囲に人の気配が戻っていた。 アクア 「突然力を示して、って言ってごめんね。でも、これでぼくもセーラの役に立てるようになったよ。これからよろしくね。」 突然現れた水の聖獣アクアに最初は動揺したが、いつしかいつものペースに戻っていたセーラは、アクアの頭を撫で、「よろしくね。」と声を掛けると、まだ来ないケイマを待つことにした。 |