ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
中級 №A0041 |
07 / 05 / 25 ~ 07 / 07 / 27 戦国の遺恨 |
なし | 2人 | 修羅LV2 (2ポイント) |
プロローグ |
明智光秀 「・・・先手を打たれたか。」 雲ひとつ無い夜空に煌々と満月が輝く中、光秀は深き闇の中を蠢く者の気配を感じていた。人ではない者の気配は、光秀に必要以上に近付かず、だが見失わないようにせわしなく動いていた。 光秀 「陰鬼を操る者ならば、味方ではないのだろうな・・・。」 日々激しさを増す追っ手をかわし、現世に現れた覇王の情報を集めていた光秀であったが、一向に覇王の正体を知ることができなかった。影狼と新撰組の活躍により、開きかけた黄泉路には封印が施され、容易に死した者が甦ることはなくなっていた。だが黄泉から漂う陰湿な妖気には封印も効果が無く、夜の京を摩訶不思議な場所へと変貌させようとしていた。 追っ手の気配を感じつつ、光秀はさらに人気の無い川へとやって来た。 光秀 「ここならば人が来ることもない。姿を見せたらどうだ?」 静かに発した光秀の声に応じて建物の影から1人の男が姿を見せた。今宵も、光秀の休まることの無い戦いが幕を開けようとしていた。 |
危険度 ★★★ SC0093 五番隊隊長 武田観柳斎 900 / 190 / 190 8/3/3/3/3 敵サポカ 修羅Lv2×3 |
武田 「ふん。誘い出したつもりか?」 建物の影から現れたのは新撰組五番隊隊長の武田観柳斎であった。 武田 「こんな夜更けに京を歩いているというのは不審だよな。」 光秀 「普通であれば不審でしょう。ですが、私と同じように一度人としての生を終えた者ならば、不審ではないでしょうね。」 武田観柳斎。先日起きた黄泉路騒動の際、生を終えたはずの男であった。 光秀 「未練が多すぎて迷い出てきましたか?」 武田 「何故私がここに居るかは覇王様と関係の深かったおぬしならばわかるだろう?」 そう話すと武田は槍を抜き、穂先を光秀に向けて構えた。 光秀 「私の知る覇王は自らの武により野心を成し遂げようとしていた。此度の覇王とはすべてが違います。あなたは知っているんですか?此度の覇王が誰かを。」 武田 「さぁな。知っていようが知らなかろうが関係ない。そして覇王が以前と違うというのも関係ない。今宵、私という覇王の手の者に再び葬られるのだからな!」 |
敗北時 | 武田 「ふっふっふ。戦国の世で名を馳せたとはいえ過去のこと。私の甲州式軍学に敵うわけがない。それとも無駄と分かりつつ、再び戦うか?」 |
危険度 ★★★ SC0094 獅子奮迅 本多忠勝 1200 / 240 / 230 12/5/8/3/3 敵サポカ 修羅Lv2×1 修羅Lv3×2 |
光秀 「はぁはぁはぁ。こんなところで黄泉へ戻るわけにはいかない。この時代に現れた覇王があのお方か確かめるまでは・・・。」 忠勝 「確かめた後はどうするつもりだ?」 武田観柳斎と一戦交えた後、周囲に人の気配など無かったはず・・・。光秀は驚きを隠しながら声の主を探した。 忠勝 「噂に違わぬ腕前、信長を討ったというのは誠のようだな。」 光秀 「・・・本多忠勝。」 忠勝 「我が名を覚えていたか。」 光秀 「あなたも甦っていたんですね。ですが、懐かしんではいられないようですね。」 忠勝 「再び脅威となる前に黄泉へ送り返す、それが主の望むことなのでな。」 互いの間合いを読みながら、緊迫した時間が過ぎていった。 光秀 「覇王が誰かさえ分からぬ私に対し、あなたほどの者を差し向けるということは、覇王は焦っているようですね。」 忠勝 「・・・。」 光秀 「覇王はまだ生まれていない?いえ。そんなことは無いですよね。普通の人間に黄泉路など思いつくはずがない。で、あればいまだ完全なる覚醒には至っていないということか・・・。」 忠勝 「やはり貴様は危険な存在のようだ。我が槍の錆にしてくれる!」 |
敗北時 | 忠勝 「恐ろしきは剣術ではなく洞察力か・・・。再び刃を交えることがあれば、どちらが倒れるか分からぬ相手であった・・・。」 |
エピローグ |
光秀 「この京に覇王がいることは確かだと思うのだが・・・。しかし本多忠勝の様子から、覇王の身になにかあったようだな。覚醒に至らぬ理由・・・、それが分かれば付け入る隙が見つかるかも知れん。」 |