ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
初級 №A0039 |
07 / 05 / 18 ~ 07 / 07 / 20 騒乱の兆し |
なし | 1人 | 剣舞LV1 (1ポイント) |
プロローグ |
京に評判の蘭学医がいた。昼夜問わず患者は訪れ、多くの命が救われていた。 カエデ 「なんでこんなに患者が多いの?しかも切り傷を負った人も来るし、・・・一体この京で何が起きようとしているの。」 繁盛していることを素直に喜べないカエデは、それでも寝る間を惜しんで治療を行なっていた。 そんなある日の丑三つ時を過ぎた夜。ひとりの男が診療所の戸を叩いた。 エイジ 「すまない。ちょっと匿ってくれないか?」 その男の服装や手荷物から飛脚のようだった。しかし、なぜか腕に刀傷を負っていた。 カエデ 「早く中に入って。傷を見せてください。」 慌しく戸を開けて、飛脚を家の中に入れた。 カエデ 「何でこんな傷を?」 エイジ 「静かに・・・。」 飛脚はカエデの言葉を無視し、外の様子を伺い始めた。カエデも静かに聞き耳を立てたが、虫の鳴き声しか聞こえてこない。 エイジ 「すまねぇ。巻き込んじまった。」 飛脚のその言葉の意味が分からなかった。カエデがもう一度聞き耳を立てたその時、虫の鳴き声がピタリと止んだ。 エイジ 「追っ手が来ちまった。世話になったな。あんたは逃げてくれ。」 腕を怪我した飛脚はそういうと、外に出て行こうと立ち上がった。 カエデ 「状況が理解できませんが、外に誰かいるんですね?その人には私が会います。あなたはもう私の患者なんですから。」 カエデは震える足に力を入れ、勇気を出して表に出た。 戸の向こうにはひとりの侍が刀を抜き、立っていた。 |
危険度 ★ SC0095 人斬り 岡田以蔵 600 / 190 / 190 3/3/3/3/3 敵サポカ 剣舞Lv1×2 |
岡田以蔵 「そこの娘。ここら辺に男が逃げてこなかったか?」 刀を抜いた侍は静かに言葉を発した。 カエデ 「さ、さぁ。ここは診療所。病気の者以外は用の無い場所です。その方は病気なんですか?」 岡田以蔵 「隠し立てすると為にならんぞ。」 侍がカエデを押し退けて診療所の戸を開けようとしたその時、辺りに笛の音が鳴り響いた。 岡田以蔵 「なに?」 笛の音に動揺し、戸を開けようとした手が離れた時、カエデは侍と戸の間に割って入った。 カエデ 「この音は新撰組のものですよね。抜き身の刀を持った人を探しているんじゃないですか?」 岡田以蔵 「その戸の向こうに男がいるのか。ならば、力ずくでも開けてくれる。」 |
敗北時 | 岡田以蔵 「邪魔だ。」 カエデ 「きゃ。」 侍の腕に振り払われ、カエデは吹き飛ばされた。そして戸の先には飛脚がいた。 エイジ 「すまないね。巻き込んじまって。もうすぐ新撰組が駆けつけるはずだ。逃げてくれ。」 飛脚はそう言うと、侍とカエデの間に割り込むように立った。 エイジ 「新撰組に1つことづてを頼む。敵に影狼から去った人が付いたってね。」 その言葉を境に、侍が飛脚に斬りかかってきた。 エイジ 「頼む。逃げてくれ。」 カエデ 「は、はい。」 一目散にカエデはその場を走り去った。 |
エピローグ |
ピー。ピー。笛の音は増え、徐々に近付いてきた。もう少し頑張れば助けが来る。そう信じ、カエデは侍の刀から必死に逃げた。 土方 「こんな夜中に女を襲うとは侍も落ちぶれたな!」 新撰組の隊士が、侍への怒声と共に飛び込んできた。 土方 「娘さんは中へ。後は任せろ。」 隊士の荒い指示に従い、カエデは診療所の中に戻っていった。診療所の中には先ほどの飛脚が座っていた。 エイジ 「新撰組が来たんだね。なんとか間に合って良かった。」 飛脚の手には笛が握られていた。 エイジ 「巻き込んですまない。だけど、おれはもう行かせてもらうよ。この京をおかしくしている輩に、昔の仲間たちが肩入れしてるのが分かったんでね。急いでお頭に報告しないといけないんだ。こんなことあんたに言っても理解できないだろうけど、今すぐこの京から離れた方がいいよ。」 カエデが表の侍と対峙している間に腕の刀傷に包帯を巻いたエイジは、一方的に告げると屋根から部屋を飛び出し去っていった。 |