ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
中級 №A0037 |
07 / 05 / 02 ~ 07 / 07 / 06 テンが祝うこどもの日 |
10ターン以内に撃破 | 2人 | テン 太助の晴れ姿 鬼道LV2 (6ポイント) |
プロローグ |
テン 「ん~。今日は暖かいね。」 歩き疲れた体を大きく伸ばし、テンは旅の仲間に声を掛けた。 太助 「なんだなんだ年寄りくせぇな。若いんだからもっと駆け回ったりしろよ。」 テンの肩に乗っている管狐が呆れた顔で声を上げた。 絹 「そんなこというなら太助も歩いたら?どっちが年寄りくさいんだか。」 白い管狐の絹はテンの横を歩いていた。 テン 「あっそうだ。そういえばこどもの日ってもうすぐじゃない?」 さっきまで太助の言葉に落ち込んでいたテンは、突然こどもの日を思い出したようだ。 太助 「もうすぐだけどよ。あれは男の節句だろ。テンには関係ないじゃねぇか。」 相変わらずテンの肩に乗りながら文句だけつける太助。本人は面倒なことは御免だとばかりに、最初からやる気がないようだった。 テン 「私は関係ないけど、ここに男の子がいるじゃない。」 テンは嬉しそうに肩の太助を指差した。 太助 「げっ。おれかよ。嫌だよ。」 テン 「もう決めたんだ。それじゃ兜探しに行こう。こどもの日って言ったら兜でしょ。」 こどもの日を祝うはずが、なぜか兜探しが始まった。 |
危険度 ★★★ SC0091 気高き魂 梵天丸 850 / 170 / 200 1/1/1/1/1 敵サポカ 剣舞Lv1×1 鬼道Lv1×1 |
梵天丸 「なんだ小娘。おれに用か?」 テン 「あの、兜持ってないですか?」 梵天丸 「兜だと?見れば分かるだろう。おれが兜を持っているように見えるか?」 半ば呆れ顔の梵天丸だが相手が少女だということもあって、話だけは聞いてくれるらしい。 太助 「こいつ、あれじゃねぇか。隠してんだろ。」 テンの背負った荷物の中に隠れていた太助が顔を出し、梵天丸に文句を付け始めた。 梵天丸 「なんだその小動物は。あまり無礼なことを言うと、ただではおかぬぞ。」 木刀を握りなおし、梵天丸は太助をにらみつけた。 太助 「無礼なことって、なんか言葉使いが小難しいね。お侍さんごっこかよ。」 梵天丸 「・・・斬る!」 |
敗北時 | 梵天丸 「ほらな、生意気な口きくから痛い目に遭うんだ。負けたからって泣くんじゃねぇよ。」 絹 「泣いてなんかないもん!」 太助 「お前、絹を泣かせたな!許せねえ!!テン、もう一回勝負しようぜ!!」 テン 「う、うん。私も、今度はもっと頑張るから!」 |
危険度 ★★★★ SC0181 源義経 悠久の想い 1000 / 210 / 200 3/3/3/3/3 敵サポカ 修羅Lv2×1 水月Lv2×1 剣舞Lv2×1 |
テンは山道を転げ落ちるように駆け下り、梵天丸の姿が見えなくなったことに安堵した。 絹 「もう。太助が余計なこと言うから怒らせちゃったじゃない。」 太助 「なんだよ。おれが悪いのかよ。」 絹「どう考えたってあんたが悪いでしょ。」 2匹の管狐が言い合っている中、テンはひとり静かに佇む鎧武者を見つけた。 テン 「すみません。お侍さん。」 義経 「おや。こんなところで道に迷いましたか?」 辺りを暖かい光が照らす中、テンはこの場所が特殊な霊力を秘めた場所だと感じた。 テン 「はい。道に迷ったみたいです。よく迷うんです。」 鎧を着た義経の柔らかい笑みを見ていたら、テンも嬉しくなって微笑んでいた。 テン 「お侍さんも道に迷ったんですか?」 義経 「私は人を探しているんだ。だいぶ待たせてしまったからね。」 テン 「えっ。私も手伝います。」 道に迷っていることなどすでにテンの頭には無かった。 義経 「これは私が自分で見つけなければいけないこと。だから大丈夫だよ。それよりも、君はもう帰らないといけないね。ここは君みたいな子が居てはいけない場所だから。」 義経はテンの頭を撫で、そして刀を抜いた。 テン 「え?なんで?」 義経 「この場所から帰るためにも、私を倒すんだ。この場所に力を示さねば、生者は取り込まれてしまう。少し痛いかもしれないけど、必ず帰るんだよ。」 |
敗北時 | 義経 「君たち、本気で私に挑んだかい?君たちが本気を出せば、もっと強いはずだよ。」 テン 「太助、絹、私たち本気で頑張ったよね?」 太助 「当たり前じゃねえかよ。」 絹 「私このお侍さん悪い人には見えない。」 義経 「私に遠慮はいらないんだよ。さぁ、もう一回戦いなさい。今度はきっと良いことが起こるはずですよ。」 絹 「テン、太助ごめん。今度は本気で頑張るから、もう一回挑戦しよっ!」 |
エピローグ |
絹 「テン!テン!」 太助 「早く目を覚ませよ。どうしたんだよ。」 2匹の管狐は心配そうにテンの顔を覗き込んで声を掛けていた。 テン 「ん?あっおはよう。」 すると眠そうに目を擦りながらテンが起き上がった。 絹 「良かったー。テン本当に大丈夫?」 テン 「えっなにが?」 太助 「心配掛けやがって。なんだ寝てただけかよ。」 テンはまだ明るい空を見上げ、明るい太陽の光に目を細めた。 テン 「うん。優しい人が出てきた夢だったよ。」 太助 「夢の話なんか聞いてねぇよ。まぁ元気ならいいや。もう少し休んでからさっさと出発しようぜ。」 口は悪いが太助の優しさにテンと絹は顔を見合わせ微笑んでいた。 テン 「それじゃ、もう少し休んだら太助の兜探しに行こうね。」 絹 「えっ、テンが持っているのって兜じゃないの?」 いつの間にかテンの手の中には小さな兜があった。 テン 「あっ本当だ。良かったね太助。お侍さんありがとう。」 |