ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
上級 №A0035 |
07 / 04 / 13 ~ 07 / 06 / 20 09 / 04 / 15 ~ 09 / 05 / 11 堕ちた城、燻る火種 |
なし | 3人 | 鬼道LV3 (5ポイント) |
プロローグ |
ホムラ 「帰ってくるつもりはなかったんだがなぁ・・・。」 幼い頃この土地を離れ、いまは大江戸に家を構えるホムラがやってきたのは、覇王の力に溺れ破滅した領主アギラが治めていた村だった。その村はアギラの館に一番近い場所であった。 ホムラ 「良い思い出の無い場所だが、アギラの館で人影を見たって聞いちゃ放っておけねぇしな。」 普段であれば影狼に任せてしまうところだったが、覇王の手先と思われる輩が増えてきたため影狼は大江戸を離れるわけにはいかなかったのだ。 ホムラにとって思い出したくない過去が刻まれた土地。その土地にホムラは複雑な思いを抱いて帰ってきた。 |
危険度 ★★★ SC0042 鎖鎌のカイセイ 1400 / 210 / 200 15/5/7/3/3 敵サポカ 修羅Lv3×1 剣舞Lv3×1 鬼道Lv3×1 |
カイセイ 「ウワッハッハッハ!アギラ様がいなくなったからって、村から逃げ出そうなんてそうはいかねぇ。いままでも、これからもおれたちの為に働け!」 遠くからでも聞こえるその声の主は、疲労により衰弱した村人たちを無理やり働かせていた。 ホムラ 「面白くねぇ村に帰ってきたとたん、面白くねぇもん見せてくれるじゃねぇか!」 その様子を見て激情に駆られたホムラが、槍を振りかざしカイセイに切りかかった。 |
危険度 ★★★★ SC0030 剣豪 シデン 1600 / 230 / 230 10/3/16/2/2 敵サポカ 修羅Lv3×1 水月Lv3×1 剣舞Lv3×1 |
鎖鎌のカイセイを倒し、村人を解放したホムラはその足でアギラの館にやってきた。 ホムラ 「威張り散らしてたアギラがいなくなった途端、この館もみすぼらしくなったな。」 独り言にしては大きな声を出しながら槍を手に持ち奥へと進んでいった。 ホムラ 「そんでもって、みすぼらしい館の今の主はあんただってなシデンさんよ!」 シデンの名を呼ぶと同時に、ホムラは持っていた槍の穂先を背後へ突き出した。その先には気配を消してシデンが立っていた。 シデン 「ほぉ。盗賊の類かと思えば、なかなか腕が立つようだな。影狼の手の者か?」 刀で穂先をかわしたシデンが口を開いた。 ホムラ 「影狼じゃなくて残念だったな。こんな場所でなにしてやがる。アギラの代わりに大江戸でも狙ってやがるのか?」 シデン 「アギラ如きどうでもいい。おれの望みは我が命を掛けられる相手。影狼のみ!」 男たちは武器を構え、お互いが斬りかかる間合いを計っていた。 ホムラ 「残念だな。影狼は来ねぇ。お前如き俺で十分なんだよ!」 朽ち果てていく館にふたりの怒声と剣戟が鳴り響く。 |
危険度 ★★★★★ SC0066 双乱刀のシデン 1700 / 240 / 260 11/3/15/2/2 敵サポカ 修羅Lv3×2 剣舞Lv3×1 鬼道Lv3×1 |
シデン 「クックックック。なかなかの槍捌き。楽しませてくれる。」 槍を受け、刀で凌ぐのがやっとに見えていたシデンが呟いた。 ホムラ 「笑ってる余裕ないんじゃないか。それとも自棄になったか?」 シデン 「確かに手を抜いている場合ではないかもしれないな。それでは双乱刀をしかと味わうがよい!」 槍を力強く弾き返し間合いを取ったシデンは、腰に差した刀を抜き、手に持った刀と柄を合わせた。それは上下に刃のついたシデン特有の武器、双乱刀であった。槍のように刃先を振り回し、シデンは再び笑みを見せた。 シデン 「我が双乱刀、防げるかな?」 ホムラ 「面白い刀持ってるじゃねぇか。だが、それぐらいじゃ俺の無敵槍流を超えられねぇぜ。」 槍を振り回すスピードをさらに上げ、ホムラはシデンに切りかかった。 |
エピローグ |
シデンを倒したホムラは、館の奥にある高台にいた。 ホムラ 「ここは気分の悪い眺めだな・・・。」 今は亡き領主アギラが見下ろしていた領地は荒れ果てていた。その荒地の中にホムラが生まれた村もあった。活気は失われ、荒れ果てた土地を昔のように豊かにするには並大抵の努力では敵わないことをホムラは知っていた。だが村人たちが、この土地を捨てることも容易ではない。 ホムラ 「いまの大江戸幕府に任せるには荷が重いんだろうな。」 影狼に護られることで辛うじて成り立っている大江戸幕府は、城下町を統治する以上の力はすでに失われつつあった。しばらく黙り考え込んでいたが、顔を上げた。 ホムラ 「誰かに頼るのもおれの性分じゃねぇし。考え込んだっておれにできることはただひとつ。・・・やってやるか。」 その顔には固い決意が現れていた。ホムラは館を後にすると大江戸へ戻らず、一路生家のある村へと向かった・・・。 |