ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
中級 №A0048 |
07 / 03 / 30 ~ 07 / 07 / 06 08 / 09 / 10 ~ 08 / 10 / 31 アルト外伝 |
リーダーはアルトのみ | 4人 | ルビーの原石 (3ポイント) |
プロローグ |
アルト 「ねぇねぇキミ、ボクの話聞いてくれる? ボク、人間になりたくってずーっと旅をしているんだ。これまでの旅の収穫は、“アルティマルビー”という宝石があれば、人間になれるかもしれないってこと。この情報をつかむだけでも、すごい大変だったんだから。 “アルティマルビー”って、どこにあるのかなぁ?どんな宝石なのかなぁ?キミは知ってる?あはは!やっぱり知らないよね。よーし、ボクが一番最初に“アルティマルビー”を見つけよっと!! ねぇねぇ、“アルティマルビー”を見てみたくなったでしょ?ボクの旅の続きが知りたくなったでしょ?じゃあ、僕の旅に一緒についてきてくれるよね? さあ、行こう!“アルティマルビー”を探す旅へ!!」 |
危険度 ★ EC0166 ぷわぷわC 650 / 180 / 150 5/5/5/5/5 敵サポカ 火Lv1×1 機Lv1×2 |
アルト 「今度の満月の日に、お友だちのケロリーナ君とあの森のフェアリーチェリーの木の下で会う約束をしてるから、今度こそはケロリーナ君にいい報告ができるように、アルティマルビーを見つけなきゃいけないな。」 アルトが決意を新たにして歩く足を速めた時、パタパタとアルトの目の前に飛んできた妖精の女の子がアルトに話しかけてきました。 マリマリ 「あ、あのぅ、えーっとえーっと、今お話してもいいですか?」 アルト 「ん?こんにちは。ボクはアルト。どうしたの?」 マリマリ 「こんにちは、アルトさん。私はマリマリといいます。実は私のお友だちのプワちゃんが迷子になっちゃったみたいなんです。桃色のプワちゃんなんですけど、どこかで見かけませんでした?」 アルト 「あー、さっきまでボクが休んでいた洞窟にいたよ。あの洞窟は、暗くって女の子には危ないからボクが連れ戻してくるよ。」 マリマリ 「ホントですかぁ?ありがとうございますぅ。」 洞窟まで戻ってプワプワを呼んだけれど、恐がってこっちに来てくれません。仕方がないから手を引っ張ろうとしたら、怒ったプワプワが攻撃をしてきました。 アルト 「えー!?ボクが恐いの?ボクが魔物の姿だから信用してもらえないのかな・・・。」 |
危険度 ★★ EC0158 戦士 ナナセ 1100 / 200 / 200 4/6/2/2/1 敵サポカ 水Lv1×1 風Lv1×1 土Lv1×1 |
マリマリ 「アルトさん、ほんとにほんとにありがとうございました。」 マリマリがお礼を言っている間に、アルトが連れ帰ってきたプワプワが大地の精霊リリアに姿を変えました。 マリマリ 「リリアちゃん!おかえりなさいー♪」 リリア 「アルトさん、先ほどは失礼しました。いきなりだったものですから、驚いて攻撃してしまいました。」 アルト 「いやいや、いいんだよ。ボクが魔物の姿だから恐かったんだよね?ボクが人間だったら、きっと安心してついて来れたのになぁ。やっぱり、人間になりたいなぁ。」 リリア 「アルトさんは人間になりたいのですか?」 アルト 「うん、そうだよ。ボク、今人間になるために旅をしているんだ。アルティマルビーという宝石があれば、人間になれるかもしれないんだって。君たちはアルティマルビーを知っている?」 マリマリ 「うーん、知りません。」 リリア 「私も知らないわ。アルトさん、私は大地の精霊です。マリマリちゃんは妖精。二人とも人間ではありません。私たち、人間に劣るところはたくさんあるでしょうが、人間になりたいとは思っていません。だって、私たちの世界が素晴らしいと信じているから。」 マリマリ 「えーっと、私妖精の世界はとってもステキだと思ってます。私この羽根がなくなったらお空を飛べなくなってしまいます。雨上がりの虹を一番近くで見れなくなるなんて、悲しすぎます。」 リリア 「アルトさんにも、アルトさんにしか感じられない何かがあるはずですよ。」 マリマリ 「早く見つかるといいですね♪」 アルト 「うーん、ボクが探しているのはアルティマルビーなんだけどなぁ。」 もやもやした気持ちのまま2人とお別れしたアルトは、また歩き出しました。 ナナセ 「旅の方、こんにちは。私は小人族のナナセと申します。」 振り返ったところにちょこんと立っていたのは、小さな小さな旅人のナナセ。 アルト 「やあ、こんにちは。君も旅をしているの?」 ナナセ 「はいそうです。旅の者同士情報交換が出来れば、と思いまして。」 アルト 「ボクは、今人間になるために旅をしているんだ。アルティマルビーという宝石があれば、人間になれるかもしれないんだって。それにしても、ボクより小さい人がいるなんて初めて知ったよ。」 ナナセ 「私は確かに小さな体ですが、一人前の戦士です。魔物であるアルトさんには敵わないかもしれませんが、小人族の力をお見せしましょう。」 |
危険度 ★ EC0149 マーメイド イルセリア 700 / 180 / 170 3/20/3/3/1 敵サポカ 水Lv1×2 機Lv1×1 |
アルト 「ごめんごめん、ボクの言い方が悪かったね。機嫌直してくれた?」 ナナセ 「私は怒ったわけではありません。ただ、ただ小人族の力を証明したかった、小人族の誇りを見せたまでです。」 アルト 「小人族の“ほこり”?それって何かな?」 ナナセ 「小人族であることを名誉に感じること。小人族らしく生きること。小人族のプライドを持つこと。私はそういうことだと思っています。」 アルト 「うーん、ナナセ君は難しいことを言うなぁ。」 ナナセ 「いいえ、簡単なことですよ。私たち小人族は王子のヒトキヨ様と王女のユナ様を中心に皆小人族であることに自信を持ち、心を豊かに暮らしているということです。私たちは人間より体は小さいですが、今の姿を変えたいなど考えたこともありません。アルトさんにも私たちと同じように誇りを持つことができるものがあるはずです。」 アルト 「うーん、そう言われてみるとあったような・・・考えたこともなかったな。でもね、やっぱりボクは人間になりたいんだ。だって人間が大好きなんだもん。」 ナナセ 「そうですか。私はアルトさんの人間になりたいという気持ちを止める気はありません。先ほどアルトさんが仰ったアルティマルビーという宝石、風の噂で聞いたことがあります。以前、ラナの海でお会いした人魚のイルセリアさんなら知っているかもしれません。イルセリアさんはとても綺麗な宝石をたくさんお持ちでしたから。」 アルト 「それ、ほんと?やったー!ナナセ君、ありがとう。よーし、アルティマルビーの手がかりをつかんだぞ!!」 ナナセとお別れしたアルトは、イルセリアに会いにラナの海に向かいました。 アルト 「うーん、さっきのナナセ君の話、なんだか心にひっかかるぞ。何でかなぁ。」 ひとりごとを言っていたら、大きな亀が話しかけてきました。 ドン 「おやおや、見慣れない顔じゃな。かわいい魔物さん、ラナの海に何か用かね?」 アルト 「ボクはアルトといいます。人魚のイルセリアさんにお話を聞きに来ました。」 ドン 「おお。そうか。こんなかわいらしいお客さんが来てくれてイルセリアも喜ぶじゃろう。ちょっと待っていなさい。」 アルトが待っていると、とっても美しい人魚のイルセリアが海の中から姿を現しました。 イルセリア 「アルトさん、こんにちは。私がイルセリアです。」 アルト 「イルセリアさん、はじめましてボク、アルトです。ボク、アルティマルビーという宝石を探しているんです!小人族のナナセ君が、イルセリアさんはいっぱい宝石を持っているって・・・。アルティマルビーを持ってませんか?」 イルセリア 「私がアルティマルビーを持っていたとしたら?」 アルト 「ボク、人間になりたいんです。アルティマルビーがあれば人間になれるかもって・・・。」 イルセリア「ふふふっ。人間になりたいのね。どうして?」 アルト 「だって、だって人間が大好きだから。人間になれたら、もっとたくさんのものが手に入る気がする。もっとたくさん笑える気がする。もっと強くなれる気がする。」 イルセリア 「あら、もう十分強そうよ、魔物さん♪」 アルト 「イルセリアさんはとっても綺麗なのにいじわるだぁ。」 イルセリア 「じゃあ、私と勝負してみましょう。私に勝ったらいいものを見せてあげるわ。」 |
危険度 ★★★ EC0238 竜人 ラルージュ 1800 / 260 / 260 3/8/4/5/15 敵サポカ 閃Lv1×2 閃Lv2×2 |
アルト 「イルセリアさん、本気じゃなかった!ほんとはもっと強いはずです!」 イルセリア 「いいのいいの。約束どおり、いいものを見せてあげる。これが私の持っている宝石よ。残念だけど、アルト君の探しているアルティマルビーはないわ。この深紅の宝石は、夕日がラナの海に沈む時に生まれた石。この琥珀色の宝石は、ラナの海を泳ぐ鮫の涙・・・。 ね、どの宝石もとっても綺麗でしょ?私、こんなに美しいものを生み出せるラナの海が大好きよ。人間みたいに軽やかにダンスができたら、と願ったこともある。だけどね、ラナの海で珊瑚に包まれていたら、どうでもよくなっちゃった。私たち人魚にしかできないこと、たくさんあるもの。ねぇ、アルト君、アルト君はその鼻でどんな香りを感じることができるの?その耳でどんなささやきを聞くことができるの?アルト君にしかできないこと、私に教えて。」 アルト 「うーん、急に言われても・・・。何かあったっけ?」 イルセリア 「気づこうとしていないだけよ。もっと今のアルト君を大切にして、それでもやっぱり人間になりたいのなら、アルティマルビーを探せばいいと思うわ。それからでも遅くないと思うの。」 アルト 「イルセリアさん、ボクこれまで妖精さんや大地の精霊さん、小人族の男の子と会ってきました。みんな人間にはない大切なものを持っていました。ボクにもあるのかな?」 イルセリア 「もちろんあるわよ。自信を持って。そうだ、私のお友だちを紹介しましょう。“ラルージュ”というとってもステキな女の子よ。ラルージュに会えば、きっと自分に自信が持てるわ。」 イルセリアとお別れしたアルトは、紹介してもらったラルージュに会いに行きました。 アルト 「ボクはアルト。あなたがラルージュさんですか?」 ラルージュ 「ええ、私はラルージュ。何故私の名前を知っているの?」 アルト 「人魚のイルセリアさんから教えてもらって来ました。ラルージュさんに会えば自分に自信が持てるようになるって・・・。ラルージュさん、なんか不思議な耳をしてますね。」 ラルージュ 「いいでしょ?“竜の耳”。私、前は“ルージュ”という名前の人間だったの。でも“ラルゴ”ってドラゴンの子どもとひとつになって今は“竜人ラルージュ”。みんな、私の姿をめずらしがるんだけど、私、このルックス結構気にいっているわ。人間の男の子とデートできなくなっちゃったけどね。」 アルト 「ラルージュさんは、人間から竜人になられたのですね。ラルージュさん、教えてください。ボク、今まで人間になりたくって旅をしてきたんです。でも今は正直迷っています。ラルージュさん、人間の頃と今、どっちが笑顔でいられますか?どっちが強いですか?」 ラルージュ 「まず1つ目の質問の答え。どっちも笑顔でいられるわ。人間か人間じゃないかなんて関係ないと思うよ。自分の心の持ちようね。 2つ目の答え。今の方が断然強いわ。だって竜の力が宿ったんだもの。でもね、私、竜の力が宿って分かったの。本当の強さって力が強いだけじゃだめなの。この手で守りたいと思う存在、この手で守れるという自信がなきゃダメなの。」 アルト 「ラルージュさん、ボクにもその力を見せてください。自分に自信が持てるようになる気がするんです。」 |
エピローグ |
ラルージュとお別れしたアルトは、ケロリーナとの待ち合わせ場所に急ぎました。 アルト 「うわー、遅くなっちゃった。ケロリーナ君、もう着いてるかな?」 ケロリーナ 「アルトくーん、ココだケロよー!」 アルト 「あーケロリーナ君!ん?隣にいるのは・・・?」 ケロリーナ 「ソプラさんだケロ!」 アルト 「ソプラ!どうしてここに?」 ソプラ 「旅の途中で偶然出会ったのです。久しぶりに会えたというのに、もっと気の利いた言葉はないのですか?」 アルト 「だって、すごくびっくりしたんだもん。」 ケロリーナ 「おしゃべりしてたら、アルト君の話になったケロよ。ディンマルグで魔物を追い返す途中で相棒とはぐれちゃったって聞いて、もしかしたら、と思ったケロ。そうそう、アルト君が探していたアルティマルビー、見つかったケロ?」 アルト 「ケロリーナ君、気にかけてくれてありがとう。でも、アルティマルビーはもう必要ないんだ。ねぇ、ソプラ。久しぶりに再会できたね。ボク、話したいことがいっぱいあって、頭がパンパン。でも、何から話していいか分からないや。」 ソプラ 「時間はたっぷりありますよ。」 アルト 「そうだね。ボクはこれから新しい旅に出ようと思うんだ。アルティマルビーを探す旅より、もっともっと大切な旅。僕の大切なものを探す旅。ソプラも一緒に来てくれるかな?」 ソプラ 「新しい旅?面白そうですね。話を聞かせてくださいよ。」 |