ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
上級 №A0034 |
07 / 03 / 30 ~ 07 / 07 / 06 珍道中記~狂刃との邂逅 |
なし | 2人 | 鬼道LV3 (4ポイント) |
プロローグ |
京に程近い山の中にテンの姿があった。 絹 「もうすぐ京ね。大江戸や堺も賑やかな所だったけど、京も華やいでるんでしょうね。」 太助 「しかし大江戸からどうやったら堺に着くかね。間に京があるってのにさぁ。」 白い管狐の絹は京に思いを馳せていると、茶毛の管狐、太助が茶茶を入れる。 テン 「どうしてだろうね。ちゃんと街道を通っていたはずなのに、何故か京を通り過ぎちゃったのよね。街道が間違ってたのかな?」 太助 「街道が気紛れで変わるわけないだろ。テンが間違ったに決まってるよ。」 絹 「もう。太助は言い方がきついんだから。たまに間違うことだってあるわよ。」 呆れる太助の横で絹がフォローにならないフォローを入れる。 太助 「テンの場合は、たまに正しいことがあるぐらいだからなぁ・・・。」 そんな珍道中を行くひとりの少女と2匹の管狐だったが、草むらから現われた男の出現により一瞬にして場が緊迫した。 |
危険度 ★★★★ SC0092 忠臣の徒 森蘭丸 1450 / 230 / 240 8/10/8/18/8 敵サポカ 鬼道Lv3×3 |
森蘭丸 「面白いものを飼ってますね。」 草むらから現われたのは美しい顔立ちの男だった。男は管狐に興味を示したようだった。 森蘭丸 「その2匹は式神とは違うようですね。あのお方への手土産に連れて帰りましょう。」 男はまるで野に咲く花を摘むのと同じように無造作に太助に手を伸ばしてきた。 テン 「駄目!」 太助を胸に抱き、テンは大きく後ろに下がった。太助を掴もうとした手は空を切り、それまでテンの存在を無視していた男は初めてテンに視線を向けた。 森蘭丸 「あなたには用はありません。邪魔なので消えてください。」 男は2本の小刀を抜き、襲い掛かってきた。 |
危険度 ★★★★★ SC0108 テン 一気呵成 1650 / 260 / 260 7/7/7/10/2 敵サポカ 鬼道Lv3×3 |
2本の小刀と怪しげな妖術に苦戦するテンだったが、辛うじて五分の戦いを行なっていた。 森蘭丸 「ただの小娘ではなかったようですね。まだ現世に馴染んでいないので少し疲れました。」 男の涼しげな表情は虚勢とは思えなかったが、テンはその言葉を信じ、逃げる隙を探していた。 森蘭丸 「疲れたといっても逃がす気がありませんよ。・・・それでは、その生き物と戦ってもらいましょう。」 男の言葉に耳を疑い戸惑った時、それまでそばで共に戦っていた太助と絹が襲い掛かってきた。 |
エピローグ |
襲い掛かってくる太助と絹を避けながら、テンは奇妙な感覚を感じていた。 テン 「・・・大丈夫。あれは幻。」 幼い頃から共に過ごしてきた太助と絹が、テンの身を案じている気配を感じ取っていた。その気配は襲い掛かってくる目の前の太助と絹からではなく、テンのそばから発せられていた。 テン 「もし違ってたらごめんね。太助。」 そう呟くとテンは首から下げた筒から白く巨大な管狐が現われ、目の前の太助を押しつぶした。 一瞬の静寂がその場を支配した。 太助 「おいおい。なんで俺にだけ攻撃するんだよ。」 太助の声はテンの横から聞こえてきた。 テン 「良かった。無事だったんだね。」 幻と感じながらも絶対の自信を得られなかったテンは、太助の声を聞いて安堵した。 太助 「このとおりピンピンしてるよ。しっかし、絹もいるってのに、なんで俺だけ親父さんに潰させるかね・・・。」 ブツブツと文句を言う太助をよそに、テンは絹を抱きかかえ、正面を見据えていた。その視線の先には男が立っていた。幻術は諸刃の刃となり、男の精神を深く傷つけていたのだ。 森蘭丸 「幻術を破りましたか。面白くありませんが少々疲れました。今回は立ち去ることにしますよ。」 そういうと男の姿は霧のように消えていった。 絹 「テン。さっきの人、たぶん覇王に関係あるよ。」 術者に対する嗅覚に優れた絹は感じ取っていた。 これがテンと覇王に組する者との初めての遭遇であった。 |