ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
中級 №A0044 |
07 / 02 / 23 ~ 07 / 04 / 12 09 / 04 / 08 ~ 09 / 04 / 30 シルフィーとイルセリアの出会い |
なし | 3人 | ブリザードLV2 (2ポイント) |
プロローグ |
今は昔、神様は世界に美しい生命体を創り出しました。 空には天使を。地上には妖精を。海には人魚を。 これは、エターナルドリーマーの世界でひっそりと繰り広げられた妖精と人魚のお話です。 |
危険度 ★★ EC0164 ケルベロス 1900 / 290 / 280 10/10/10/20/10 敵サポカ 火Lv3×2 土Lv3 機Lv3 |
シルフィ 「えーっと、こっちで良かったのよね?方角はこっちで合ってると思うんだけど・・・こんなに遠くまで来ちゃった。セラムに知られたら、またおこられちゃうかしら。」 エルフの森をこっそり抜け出して、スヴェインの森の中で道に迷ってしまったエルフの皇女シルフィ。 シルフィ 「ここから先は、じめじめしていて暗いわ。陽も当たっていないようだし・・・キャ!何?」 振り向きざまにシルフィの目に入ったのは、3つの首を持つ巨大な犬のような魔獣。灼熱の炎を撒き散らしながらシルフィに襲い掛かります!! シルフィ 「キャー、こっちに来ないで!あっ、セラム!!」 セラム 「シルフィ様!お逃げください!!ここは私が!!!」 |
危険度 ★★★ EC0177 ダークエルフ セラ 1400 / 245 / 225 6/5/22/3/3 敵サポカ なし |
セラム 「ふぅ、シルフィ様、またエルフの森を抜け出しましたね、いったいこんな遠くまで何故?」 シルフィ 「みんなに黙って森を抜け出したのは謝るわ。でも、ちゃんと理由があるの。」 セラム 「何が理由ですか!さっきの魔獣は“ケルベロス”という魔族のゲートを守る門番です。私がシルフィ様を見つけていなかったら今頃どうなっていたか分かりますか?」 シルフィ 「ごめんなさい、セラム。私、セラを探しにここまで来たの。覚えている?セラのこと。」 セラム 「覚えているもなにも・・・ええ、もちろんですとも。」 セラ 「誰の話をしていると思ったら・・・シルフィ、セラム!お前たちも来てしまったのか!さっきケルベロスが暴れていたのは、お前たちの所為だな。ここはお前たちの来る場所ではない。帰れ!」 シルフィ 「何故?何故、いけないの?」 シルフィ 「セラ、手に持っているのは、シュミシュトよね・・・?あなたまだシュミシュトを使えるのね?」 セラム 「シュミシュトは、悪しき心を持つものには扱えないはず・・・」 セラ 「ええい、うるさい!!」 シュミシュトの弓と矢を放とうとするセラ。 シルフィ 「やめて、セラ!やめなさい!!セラム、これは私とセラの問題。ここは私がなだめるわ!」 |
危険度 ★★★★ EC0161 シーマスター 850 / 200 / 200 4/3/3/4/3 敵サポカ 火Lv2×3 |
セラム 「セラ、私たちと離れてしばらくたつが、今まで何をしていた?」 セラ 「私はもう、あなたたちとは関係がない。だから、何も話すことはない。ここは魔族の森。この森から出てゆけ!!」 セラム 「セラ、“森の神”と呼ばれるシュミシュトを今なお扱えるということは、まだ、魔族に染まりきってはいない身なのだな。」 セラ 「何を言う!」 シルフィ 「ねぇセラ、私たちのエルフの森へ戻りましょう。こんな場所では、心まで荒んでしまうわ。」 セラ 「私の心はあの時、もう荒んでしまった。」 シルフィ 「あの時って・・・人間に追われたときね?」 セラ 「お前たち、あの森がどうなったか知っているか?人間たちによってあの森は伐採され、人間の村ができた。だが、木々を伐採してしまったが故、土は水を貯める機能を失った。そうなった土は、もう死んだも同然。あとは、もうお前たちなら話さなくても分かるだろう。」 セラム 「土が死んだ土地に住むことができなくなった人間は土地を捨て、荒廃した地だけが残った・・・」 シルフィ 「セラ、森を愛するあなたの気持ちはよく分かるわ。でもね、人間を憎んではいけない。」 セラ 「では、どうしろと?このまま死んだ土地を放っておけとでも?」 セラム 「シルフィ様、あのことを覚えていらっしゃいますか?」 シルフィ 「あのことって・・・昔、水の神様に助けていただいた時のことね。」 セラム 「ええ、そうです。セラ、お願いだから聞く耳を貸してくれ。昔、私たちのエルフの森は、酷い水不足で苦しんだことがあったんだ。木々や草花だけでなく、私たちエルフも弱りきっていた。そこに救いの手を差し伸べてくださったのが水の神様だったのだよ。」 セラ 「水の神様…?」 シルフィ 「ラナの海にいると言ったわ。」 セラ 「ラナの海・・・この森を出たところの海・・・?」 セラム 「シルフィ様、早くしないと日が暮れてしまいます。さぁ、セラを連れてラナの海へ参りましょう。」 シルフィ 「一緒に来てくれるわね?セラ。」 静かに、深く頷いたセラ。セラムとシルフィは、セラを連れ立ってラナの海に向かいました。 シルフィ 「ここね。うーん、なんだか昔と変わってしまったみたい。なんだかとても邪悪な空気が・・・」 セラム 「シルフィ様、嫌な予感がします!ここを離れましょう!!」 シルフィ 「キャー、この水しぶきは何?ド、ドラゴン?」 |
エピローグ |
イルセリア 「エルフのみなさん、シーマスターを倒してくださりありがとうございました。残念なことに最近では、ここラナの海も魔物が多く出現するようになってしまいました。」 セラム 「どうりで、邪悪な空気が流れていたわけか。」 シルフィ 「あ、あなたは水の神様ですね?」 イルセリア 「水の神様・・・?私?私が神様だなんてとんでもないわ。私は、人魚族のイルセリアと言います。」 セラム 「イルセリアさん・・・しかし、昔私たちエルフの森を水不足から救ってくださったのは、あなたと同様、魚の尾を持つ・・・」 イルセリア 「あぁ、私たち人魚族の誰かのことを言っているのかしらね?私たち人魚族は、本来であれば他の種族の前に現れてはならない存在だから神様に間違われても仕方がないわね。」 シルフィ 「あなたと同じ魚の尾を持つ方が、エルフの森を水不足から救ってくださいました。あの時のご恩は忘れていません。今、同様の問題に苦しんでいる森があるのです。」 セラ 「あそこは、もう“森”と呼べるような場所じゃない。死んだ土地よ。」 イルセリア 「死んだ土地ね。分かったわ。そこを蘇らせたいのね。私たち人魚族は、ある程度水を自由に操ることができます。が、しかし・・・」 セラ 「“しかし・・・”とは?」 イルセリア 「水を与えるだけでは、土地は蘇らないでしょう?」 シルフィ 「えぇ、そうね。私たちの森は、木々が生い茂り、花々が咲き、小鳥や動物たちが歌を歌っているわ。」 イルセリア 「そう。水だけで土地を蘇らせることは出来ないの。」 セラ 「分かっているわ。」 シルフィ 「イルセリアさん、ここにいるセラは、誰よりもその土地のことを愛しているの。だから大丈夫です。彼女は、きっと、きっと彼女自身の手でステキな森に蘇らせるわ。」 イルセリアは静かに微笑みました。 イルセリア 「心配は無用のようね。分かったわ。では、出かける用意をしましょう。ドン爺さんに言ってこなくっちゃ。ちょっと待っていてくださいね。エルフの皆さん!」 セラが愛する森のその後は、みなさんの想像するとおり。 もしも、エターナルドリーマーの世界で見知らぬ場所にステキな森があったのなら、そこはセラの森かもしれません。 そっと呼びかけてみてください、きっとあなたを笑顔でいっぱいのセラが迎えてくれるでしょう。 |