ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
初級 №A0023 |
06 / 11 / 24 ~ 06 / 12 / 21 07 / 07 / 27 ~ 07 / 09 / 28 08 / 06 / 11 ~ 08 / 07 / 31 クラウの冒険最終章 |
リーダーカードは クラウのみ |
2人 | ルビーの原石 (1ポイント) |
プロローグ |
クラウ 「すっごくつまらない話! 15年前に滅んだ国の古城が、私を守ってくれていたみたい。 そのお城は王家の人間だけ守るんだってさ・・・ つまらない話でしょ? トレジャーハンターのボクが王家の人間? そんなはずがないよね。 早くお宝を見つけて帰りたい・・・はずなのに、 どうしてボクの胸はこんなにドキドキするの? 何かを覚えているような感覚。 だから・・・リースバルンと一緒に王の間まで行ってみる。 このつまらない話の結末を見届けてあげる!」 |
危険度 - - - - EC0024 ゴーレム 1300 / 275 / 245 5/6/2/20/5 敵サポカ 土Lv2×2 土Lv3 |
王の間へと向かう途中、リースバルンがクラウに語りかけた。 リースバルン 「クラウ、本当にいきなりで困るだろうが、聞くだけ聞いてくれないか?・・・15年前、この小国は魔王の軍勢に取り囲まれ落城寸前だった・・・なぜこんな小国が最初に狙われたのか、わかるか?」 クラウ 「え・・・?んー、魔物なんて、暴れられればそれで良かった、とか?」 リースバルン 「奴らには大きな目的があった・・・この城に隠された秘宝、それが狙いだったのさ。」 クラウ 「秘宝・・・?」 リースバルン 「聞いたこともあるだろう?アルティマルビーだよ。」 クラウ 「ええ!アルティマルビー!?それって夢のお宝じゃない。」 リースバルン 「そう、ルビーの原石の中でも特に純度が高く、強力な魔力を秘めた幻の宝石。なにせルビーの原石がよく採掘されるこの国ですら、アルティマルビーと呼ばれる宝石は、歴史上でも数えるほどしか確認されていない。そのうちの1つが、この城に隠されていたのさ。」 クラウ 「魔物たちはルビーを手に入れて何をしたの・・・?」 リースバルン 「ルビーは、魔王完全復活の触媒に使われる。復活した魔王は、完全に力を取り戻すため、ルビーを狙いこの国を襲ったのさ。俺は・・・魔物の手からルビーも王も王妃も・・・誰も守る事が出来なかった・・・」 突如、リースバルンの目からあふれ出す涙。 リースバルン 「15年前・・・俺はこの国の王国騎士だった。忘れもしないあの日・・・魔物はこの国の全てを焼き払った。俺に出来た事はただ1つだけ・・・王と王妃の最後の命令、王女クラウ様を守り、逃がす事、ただそれだけだった・・・。しかし、逃がす事は出来ても、最後まで傍にいることは出来なかった。15年間、俺は王女を探し続けた・・・」 クラウ 「王女クラウ!?そ、それが、その王女が・・・私?」 ゆっくりとうなずくリースバルンは、もう少しだけ言葉を続けた。 リースバルン 「さぁ、この部屋からはクラウ一人で行くんだ・・・なぜこの国からルビーの原石が採取できて、そしてアルティマルビーが存在していたか・・・」 クラウの目の前に立ち塞がるように現れたのはゴーレム。 リースバルン 「クラウ、お前が・・・いや、あなたが王女であれば、そのゴーレムは力を発揮しません。さぁ、その先の王の間を目指してください!そこで・・・太古の女神の記憶が待っていますから・・・」 |
危険度 - - - - EC0143 女神 レクネロス 1500 / 150 / 320 4/2/8/2/3 敵サポカ 土Lv3×2 重Lv3×2 |
クラウ 「ここが王の間・・・?」 その部屋の正面には、さぞ立派だったであろう面影をのこす赤い玉座が静かに鎮座しており、純白であったと思われる四方の壁に残る無数のヒビ割れは、15年前の魔物との激戦を物語っていた。 次の瞬間、部屋の中央に白いドレスの美しい女性がたたずんでいることにクラウは気が付いた。 レクネロス 「ようこそ・・・私は女神レクネロス。あなたはこの国の王家の血をひいているようですね」 クラウ 「女神・・・リースバルンの言っていた!」 レクネロス 「正確には、私は女神自身ではありません。ここに姿を見せた私はただの記憶。1000年前の女神レクネロスの記憶でしかありません。本物の女神レクネロスがどうなっているのか・・・私にはわかりません」 クラウ 「王女って呼ばれた次は女神様・・・もう意味がわかんないや。女神様、私はいったい何なの?」 クラウは不安を隠すかのように女神にたずねた。 レクネロス 「あなたの母上の魂に呼ばれたのです。娘が、王女がこの国に戻ってくると。クラウと言いましたね。あなたも母上の声を聞いたのでは?・・・私の努めは、この国の王家が守ってきた使命を思い出してもらうことです。さぁ、あなたの中の光を見せてください。」 言い終わると同時に、まばゆい光がクラウに襲いかかる! |
エピローグ |
レクネロスの試練をくぐり抜けたクラウは赤い原石を握り締めていた。次の瞬間、クラウは猛烈なめまいに襲われる。原石に秘められた記憶がクラウへと流れ込んでいるのだった。それは王家の使命のこと、父のこと、母のこと、女神のこと・・・ その昔、傷ついた女神レクネロスが最後の力を振り絞って、この地に数個のアルティマルビーを隠したのだった。アルティマルビーの力を悪用し、暴走させれば、とてつもない破壊の力となる事を女神は恐れたのだ。以後、この地を治める王家によって守られてきたアルティマルビーの存在を隠し通す使命。決して魔物に秘宝を渡すべからず。1000年間守られたその誓いを胸に、クラウの父も母も勇敢に魔物に立ち向かったのだった。 クラウ 「お父さん・・・お母さん・・・」 胸が締め付けられような気持ち、しかしそれは辛い気持ちではなく、クラウの心をあたたかく包み込む。そしてその時、女王であった母の声がクラウにささやくのであった。 女王の声 「クラウ、お帰りなさい・・・アルティマルビーは奪われてしまったけど、きっとあの宝石はこの城に戻ってくるわ。感じます・・・勇者という名の光がこの世に現れたことを。」 クラウ 「お母さん・・・ボク・・・ボクは、」 溢れる涙に言葉を詰まらせるクラウ。リースバルン、レクネロス、そして女王様、つまりは母の声が真実を告げていると、クラウは理解していた。 女王の声 「もしあのルビーが戻ってくる事があったら、クラウ、あなたが守ってください。それが我ら王家の努め・・・」 クラウ 「うん、ボクにお姫様なんて仕事は似合わないけど、ルビーが戻ってきたら絶対に守ってあげる!」 女王の声 「母としてあなたに何も残せなかったこと、ごめんなさいね・・・そして、ありがとう・・・」 リースバルンの元にもどったクラウは、トレジャーハンターとしてアルティマルビーの情報を求め旅を続けるのであった。 クラウ 「さ、リースバルン。ボクたちは姫と従者じゃなくって、相棒、だよ!さぁ、いくよー!」 |