C0008 【外伝4】失意の帰還


ミッション№
名前 特殊条件 人数 戦利品
上級
№C0008
11 / 05 / 19 ~ 11 / 06 / 22
【外伝4】失意の帰還
特になし 4人 昂進する刺客ヴォルク
(昂進する刺客ヴォルク)

プロローグ
コルバ島にてジャンたちが世界を救う為、魔女とその配下である五指たちとの間に繰り広げた熾烈な戦いの6年前に物語は逆上る。
当時はまだ“魔の島”と恐れられていたコルバ島に向けて、各国の総意により第三次コルバ遠征が決定した。
この遠征の侵攻軍は三国の精鋭騎士で編成され、司令官ランティスの指揮の下、行く手を阻む魔物たちを撃退しながら一路コルバ島に向けて進軍していた。
いよいよ翌日にコルバ島上陸を控え、一人城塞の見張り台から海の向こうに見える“魔の島”を眺めるレジムを訪れる者がいた。

セレーネ
「レジム様、ジュノー皇太子様がお会いしたいと参られました」

ジュノー
「レジム様、明日はいよいよコルバ島上陸ですね。今回の遠征は成功するとお思いですか?」

レジム
「ジュノー様、私も今それを考えていました。我々はあの島に過去二度に渡り遠征を行いましたが、いずれも誰一人帰る者はいませんでした。不安でないと言えば嘘になります」

ジュノー
「同感です。私はあの島には何か秘密があると確信しています。そして、その秘密は我々に幸福をもたらすものではない気がしてなりません」

レジム
「ジュノー様は大変、剣技に長けているとお聞きしましたが、無理はなさらずに今回の遠征は兵士ともども生きて帰る事を最優先に考えて挑みましょう」

ジュノー
「そうですね! 生きていれば再戦の機会も得ましょう。ではまた」

城塞の見張り台から降りるジュノーに一人の騎士が声をかける。

ナルサス
「何やら顔色が優れませんね。未来の皇帝様は…」

ジュノー
「何だナルサスか! 俺だって今回の任務が特別だと理解しているし、あれこれ考えてしまうのさ。お前は相変わらずだな! お前と話していると事の重大さを忘れてしまう」

そう言われナルサスは少々苦い表情をしたが、こういう会話が二人にとっては当たり前だった。
翌日、第三次コルバ遠征のため、侵攻軍はコルバ島に上陸を果たす。
危険度
★★★

LC0479
フィネ果て無き憂い

3200 / 415 / 340
25/39/32/36/28
敵サポカ
火LV3×2
水LV3×3
マイシンクロ有
コルバ島の海岸に侵攻軍の各隊が次々と上陸を果たすと、そこに竜騎士フィネが魔物を引き連れて現れた。

フィネ
「この島に足を踏み入れた以上、あなたたちの命は保障出来ない」

アイシャ
「あなたは誰? 私たち海の向こうから来たの」

レジム
「やめなさい、アイシャ。もし彼女が竜騎士なら我々を討伐しに来たに違いない」

フィネ
「世界はもう少しすれば滅びる。でもこの島に来なければ、その時までは平穏に暮らすことが出来る。この島に来たあなたたちは私たち竜騎士に皆殺される」

ジュノー
「一つ聞きたい。お前たち竜騎士はこれまでも島を訪れる人間の命を奪ったのか?」

フィネ
「そう。私たち竜騎士はあなたたち人間よりずっと長く生きている。その間この島に足を踏み入れた者はすべて殺してきた。弱くて短いあなたたちの命に価値はないけど、あの方の邪魔をさせないために…」

ジュノー
「あの方? あの方とは誰の事だ」

フィネ
「人間って分からない…分からなくても構わない。どうせここで殺されてしまうから、これ以上は話しても価値がない。そろそろいいでしょ」

フィネが杖を掲げると、辺りには暗雲が立ち込めそれまで穏やかだった海がざわめきだした。
ジュノーは直感的に戦う事を覚悟をする。
危険度
★★★

LC0367
策略の軍師イェール

3300 / 430 / 350
36/28/25/32/40
敵サポカ
土LV3×2
機LV3×3
マイシンクロ有
ジュノー
「お前たちにとって、俺たち人間の命は価値がなくても、俺たちは一人一人の生命を大切にしている」

ジュノーはこれまでに失われた同胞の無念を想うと、倒れ伏すフィネには理解されないかもしれないと思いつつ反論せずにはいられなかった。
ジュノーたちが立ち去ると、スッと起き上がるフィネ。

フィネ
「ちょっと興味が出てきたから、他の竜騎士の所まで行かせるのも面白いかもしれない。でもあの竜騎士はあの人たちを絶対殺すだろうけど…」

そうつぶやくと翼を広げて飛び去った。
渓谷を進むジュノーたちに突然、崖崩れによる巨大な岩が襲いかかり、ジュノーたちを驚かせたが間一髪逃れることが出来た。

イェール
「あれあれ? フィネには会わなかったのかい? まあいいか。誰が手を下しても結果は同じだしね!」

アイシャ
「あなたも竜騎士なの? 私たちを殺しに来たの?」

イェール
「そうだけど…ただ戦うと一瞬にして終わってしまうから賭けをしないか? 君が勝てばここを通って良いよ。だけどこちらが勝てば彼の命は貰うよ」

そう言うとジュノーの体が宙に浮き光の玉の中に閉じ込められた。

アイシャ
「ジュノーっ! 聞こえないの? ……随分勝手な条件ね。でも分かったわ。その賭けに応じましょう」

イェール
「よし! 決まりだね。君が相手なの? 閉じ込めた彼はそんなに大切な人間なのかい? たかが一人の命に価値はないと思うけど人間って面白いね」

アイシャ
「悲しい事を言うのね。でもジュノーは大切な人なの」

竜騎士イェールは軽く微笑むと同時に、アイシャに襲いかかった。
危険度
★★★★

LC0181
スーリオ魔女の塵払い

3400 / 440 / 360
41/32/36/28/25
敵サポカ
火LV3×3
水LV3×2
マイシンクロ有
竜騎士イェールの攻撃の一瞬の隙をついて、喉元にランスを突き立てるアイシャ。

イェール
「参ったよ。どうやら賭けはこちらの負けのようだ。ゲームだからルールは守るよ」

そう言うとジュノーを開放した。
その場に倒れるジュノーに心配して駆け寄るアイシャ。

イェール
「君の命は彼女にとって価値あるものらしいよ。約束だ! この渓谷は通っていいよ」

そう言って渓谷をあっという間に登り姿を消した。

ナルサス
「ジュノー大丈夫か? 肩を貸そう」

ジュノー
「すまない…ナルサス。竜騎士にあんな能力があるなんて…」

渓谷を抜けた森からは、山の上に城が見えた。
ジュノーたちは、目指すべき場所がそこであることを確信する。

スーリオ
「忠告してやろう。この地より前に進もうとすれば、この竜騎士スーリオによってその体は貫かれるだろう」

セレーネ
「スーリオ! あなたも竜騎士だと言うの? あの城には何があるの?」

ナルサス
「…スーリオ? 今、スーリオと名乗ったなっ! 答えろ!」

突然、逆上するように声を張り上げるナルサスに驚いたレジムが問いただす。

ナルサス
「この竜騎士が率いる魔物たちが俺の恋人を殺したんだ! 貴様は絶対に許さない。その生命をもって償え!」

スーリオ
「ほう。敵討ちか。人間とはどこまでも醜く野蛮な生き物だな。さっきの忠告を聞いてなかったな」

ナルサス
「黙れ! ジュノーたちは先に行け! この竜騎士は俺が倒すっ!」

そう言うとナルサスはスーリオに斬りかかって行った。
危険度
★★★★★

LC0499
昂進する刺客ヴォルク

3500 / 450 / 370
25/32/38/42/28
敵サポカ
風LV3×2
土LV3×3
マイシンクロ有
激しく刃を交える戦いの末、ナルサスが最後の力で放った一撃は、スーリオの胸を貫いた。
ナルサスの顔に微笑みが戻った瞬間、生き絶えたと思われたスーリオの槍がナルサスの体を貫く。

ジュノー
「ナルサ~ス! 死ぬなっ! 俺より先に死なないと約束したじゃないかっ」

ナルサス
「ジュノーすまない。先に逝くことを許してくれ。お前は皇帝になって世界に平和をもたらすんだ!」

ジュノー
「いや許さない。俺が皇帝になる時はお前が見ている前でなってやる!」

ナルサスはいつものように微笑み、その鼓動は時を刻むのをやめた。

スーリオ
「見事だったが命を掛けての一撃だったか…。私も致命傷を負ってしまった。お前たちあの城を目指しているようだが行ってみるがいい」

そう言い残しスーリオは森の中に姿を消した。

ジュノー
「悲しんでいる暇はない…俺たちは進まなければならない…行こう…みんな」

遂に山の上の城にたどり着いたジュノーたちの前に、待っていたように一人の竜騎士が現れた。

ヴォルク
「ここは聖域なのだ! 虫けらには死あるのみ。人間よ、この島に来た事を後悔するがいい」

ジュノー
「お前も竜騎士のようだな。この城はいったいなんだ?」

ヴォルク
「お前たちはここでこの俺に殺されるというのに、そんな事を知ってどうする?」

レジム
「ジュノー様! ここまで来たらこの竜騎士を倒す以外に我らに進むべき道はありません」

ジュノー
「みんな最後の戦いだ! これまでに散った多くの命を無駄にするな!」

ジュノー、アイシャ、レジム、セレーネは不敵に笑うヴォルクに決戦を挑んだ。
エピローグ
激闘の末に竜騎士ヴォルクを倒した4人だったが、ヴォルクが倒れ伏しながらも天を仰ぎ叫ぶ。

ヴォルク
「主よっ! 我にせめて一矢報いるための力を~っ」

するとヴォルクの体が光に包まれ、凄まじいオーラを発し始めた。
そして神の力とも思える絶大な魔力によって大地が裂ける光景を見るや否やヴォルクが投げた剣がセレーネの胸に刺さる。
レジムが声をあげる前に、セレーネの胸から血が吹き出した。

セレーネ
「レジム様。お逃げ下さい。私がお守りします」

セレーネが目を瞑ると彼女の体から炎が立ち上がり、レジムの体を包み込んだ。
ヴォルクがレジムにも襲いかかるが、その身を包む炎が鎧でも着ているかのように跳ね返す。
すかさずヴォルクは勢いを緩めず目標を変え、ジュノーに対して大地を切り裂く衝撃波を繰り出だすとジュノーが反撃をしようとした瞬間、アイシャが目の前に飛び込みヴォルクの攻撃によって切り裂かれた。
倒れたアイシャを抱き起こしジュノーは囁きかける。

ジュノー
「アイシャ…なぜこんな事を? 俺は君まで失う訳にはいかないんだ!」

アイシャ
「ジュ、ジュノー…大切な人を守るのは当然じゃない…生きてジュノー」

ジュノーの怒りが頂点に達し闘気が究極の域へと高まり、互いに最後の技を放つべく対峙する。
割れた大地からマグマが吹き出した瞬間互いに技を放つと凄まじい力により大地は崩れ始め、そこで戦った者たちを地中深く沈めてしまった。







侵攻軍が最後に滞在した城塞のある港の船上でレジムは目を覚ます。
しかし自分がなぜ助かったのか何も覚えていない。
あの多くの命を失ったコルバ島での戦いは、夢ではなく現実であることを海の向こうのコルバ島を見る度にその胸に刻み、レジムは一人失意の帰還を果たした。

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■最終更新■(2011-05-22)

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最終更新:2011年05月22日 15:58