ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
中級 №B0005 |
10 / 02 / 24 ~ 30 / 12 / 31 眠れる獅子!? |
特になし | 1人 | 愛情Lv2 (1ポイント) |
プロローグ |
早朝、桜ヶ浦学園1年教室欄の廊下―― どこからともなく、喧騒が聞こえる。 その音は、登校してきた春香の耳にも届いていた。 春香 「あらあら? 大変、何かあったのかしら?」 大変と言う割にはのんびりとした口調で、春香は小首を傾げる。 そうして、辿りついた先、騒音の素となっているA組教室の扉を開けた。 |
危険度 ★×? 変身前 KC0010 及川 春香 1200 / 230 / 180 27/20/17/20/17 敵サポカ マナーLv1×1 愛情Lv2×1 5ターン終了後 変身後 *** / 245 / 240 40/33/17/29/25 敵サポカ 愛情Lv1×3 マナーLv1×2 |
教室へと入り、騒音の原因を探る春香。 見れば、室内の真ん中に、人の輪ができていた。 春香 「おはよう。何かあったのかしら?」 凛 「あ、及川さん。丁度良い所に…これ、何とかしてもらえないかしら?」 春香が何事か尋ねると、凛が困った顔で輪の中心を指差した。 そこには、お互いを睨み、明らかに険悪な雰囲気を醸し出している心絵と心菜がいた。 心絵 「ちょっと間違っちゃっただけじゃない」 心菜 「ちょっと、って…、姉さんはいつもそう! 今日という今日は許せない!」 春香 「心絵ちゃん、心菜ちゃん、落ち着いて。喧嘩はだめよ。一体何があったの?」 春香は、ふたりを制して原因を尋ねる。 心絵 「あ、春香ちゃん。あのね…」 心菜 「姉さんが、あたしの限定お好み焼き味のど飴、勝手に食べちゃったのよ! 貰い物でひとつしかなかったのに!」 心絵が答えようとすると心菜が割って入った。 心絵 「だって…あたしのチンジャオロース味の包みと似てたから、間違えて…」 心菜 「姉さんは不注意すぎるのよ!」 言い訳を口にしようとした心絵に心菜が食って掛かり、またもや言い争いが始まってしまった。 春香 「あらあら、喧嘩はだめだったら」 心菜 「大体、姉さんはねぇっ…」 心絵 「そこまで言うこと…」 春香の制止も最早威力をなさない。 心絵 「そんなこと言ったら心菜はっ…」 心菜 「なによっ…」 どんどんと勢いを増していくふたり。 そんな中、春香の様子がおかしい。 春香 「…なさい…」 凛 「え?え!? ちょ…っ」 只ならぬ気配を察して、心絵と心菜を除く全員がその場からあとずさる。 その瞬間―― 春香 「喧嘩はやめなさいって言ってるでしょう!!!」 始めて見る怒りの表情。 こうして、眠れる獅子を起こしてしまった代償を払う時間がやってきた……。 |
エピローグ |
春香 「はい、ふたりとも、もう喧嘩しちゃだめよ」 心絵 「ハイ、モウシマセン…」 心菜 「モウシワケアリマセンデシタ…」 ××後、すっかり大人しくなった心絵と心菜を前に、春香はおっとりと微笑んで、小さい子にするように言い聞かせる。 傍で見ていた他の生徒は皆無言で、その様子を遠巻きに見守っていた。 春香 「じゃぁ、ふたりとも、もう仲直りね」 心絵 「ハイ、モウナカナオリデス…」 心菜 「ワーイ、ネエサンダイスキー…」 素直なふたりの様子に、春香は満足げに頷く。 春香 「よかった、やっぱり、皆仲良しが一番ですものね」 春香はそう言うと、振り向いて満面の笑みで他の生徒達に「ね」と、同意を求めた。 他の生徒達は皆、一瞬だけビクッと体を振るわせたが、直ぐに取り繕ったような笑顔を浮かべ頷いた。 そうこうしている内に、鐘の音が鳴る。 私立桜ヶ浦学園1年A組、今日も皆仲良く、平和な一日の始まりである! |