ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
上級 №C0002 |
10 / 02 / 10 ~ 10 / 02 / 24 ビターバレンタイン! |
特になし | 3人 | 機のリングLV3 (ポイント) |
プロローグ |
今日はドキドキのバレンタインデー! にもかかわらず、その性格が災いしてかチョコがもらえなそうな男たちもいる…。 というわけで、バレンタインとは無縁そうな3人にチョコを渡しに行くことにした! |
危険度 ★★★ LC0142 エリート魔導士 ユーイン 1100 / 230 / 170 15/15/15/15/28 敵サポカ 機のリングLV1×3 機のリングLV2 機のリングLV3 |
最初はソル魔導兵団の魔導士ユーイン。 早速、声を掛ける。 ユーイン「エリートの僕にチョコを渡すなんて、そんな身の程知らずの大それた行為、良く出来たもんだね」 差し出されたチョコを見たユーインは、完全に見下したような目をしている。 ユーイン「そうそう、僕もこんな場合にぴったりの試作魔導兵器を持ってきていたんだ。その思慮の無さを賞して、実験体にしてあげるよ。」 ユーインがローブの内ポケットから四角い箱を取り出し蓋を開ける。 すると中から何だか黒いグニャグニャした不定形の物体が溢れてきて…… ポンポン ポンポン こぼれ出た部分からどんどんと白いマシュマロへと姿を変えていく。 マシュマロは止まることなく溢れ出し、やがて鼻腔は甘い香りに満たされて……、 く…苦しい!! 何時の間にやら四方をマシュマロの壁に囲まれている!! ユーイン「少し気が早いけど、僕の気持ち、お返しするよ。感動の涙で息を詰まらせながら、余すことなく受け止めるといい」 |
危険度 ★★★★ LC0146 アニマ諜報員テオバルド 1400 / 255 / 200 8/22/10/10/16 敵サポカ 水のリングLV3×4 |
し…死ぬかと思った…。 やっとの思いでマシュマロ地獄を抜け出し、そのまま逃げるように走る。 ん…? 何だろう? 何時の間にやら握った手の中に一つだけキャンディーが入っていた……。 気を取り直して次の相手の元へ。 次はアニマの諜報員テオバルド。 テラスでお茶を啜るテオバルドに下から声を掛ける。 テオバルド「なに? 不法侵入?」 地の底を見つめるような冷たい目で、テオバルドは迎えてくれた。 違う、バレンタイン! 笑顔でチョコを差し出す。 テオバルド「バレンタイン? ふっ、いいね、祭事に浮かれていられる人間は」 クールな表情のまま鼻で笑いながら盛大に皮肉られた。 テオバルド「じゃぁ、お返しにこれをあげるよ…。僕の同僚にあげたら、雄叫びを発するほど喜ぶだろう品だよ」 そう言うと、テオバルドは目の前のテーブルの上にあった皿を片手で持ち上げ、もう片方の手で中身を鷲掴みにし、こちらに投げつけてきた。 幾つもの黒い小さな粒が飛来し、ベチャベチャと身体にまとわりつく。 これ…これは、まさかキャビア!? 金持ちならではの何て嫌味な攻撃……、でも美味しい…。 テオバルド「僕の純粋な気持ちだから、たっぷりと味わいなよ。」 |
危険度 ★★★★★ LC0157 魔に添う騎士オズワルド 1700 / 300 / 190 13/15/28/15/32 敵サポカ 風のリングLV2 風のリングLV3×2 機のリングLV3×2 |
――オルメカ帝国宮廷内 高級感溢れる香りを全身にまといながら、看守の目をかいくぐり、薄暗い地下牢を奥へと進む。 お次の相手は、元ロンギヌス騎士団員のオズワルド。 目的の牢の前へと辿りつくと……、 オズワルドは牢の中でベッドに腰掛け項垂れていた。 オズワルド「なんだぁ~? おまえ」 気配に気付いたオズワルドが、こちらへと顔を傾けた。 早速、格子越しにチョコを差し出す。 オズワルドは格子に近づき無言でチョコを受けとろうと……、 突然ぐいっと腕を引かれ、気が付いたときには格子を背にしていた。 首にはオズワルドの腕が回され、顔の横にはもう方方の手で握られたフォークが、尖先を向けて待機している。 え…? オズワルド「叫べ」 言われるままに、取敢えず叫ぶ。 その声を聞きつけ、看守が駆けつける。 看守「お…、おい! 何してんだおまえぇ」 オズワルド「おいおい、動くなよぅ~。鉄じゃなくても刺さると痛いぜぇ~。取敢えず、ここを開けてもらおうか」 もしかして、これは…ひ…人質に捕られた!? このままだと自分の身が危ない!! 何とか隙を見て……、 あ、今ちょっと隙だらけだ……、 今だーーーっ!!! |
エピローグ |
オズワルド「冗談だよ」 暫く格子越しの攻防を繰り返した後、唐突にそう言うと、オズワルドは両の腕を下ろした。 突然の事態の収拾に頭がついていかずに混乱する。 看守も驚いた顔で、どうしたものかと戸惑っているようだ。 そんなこちらの様子もお構い無しに、オズワルドはおもむろに、落ちているチョコを拾い上げ、包みを乱暴に剥がし勢いよくかじり始めた。 オズワルド「なんだ、ビターじゃねぇかよ。俺はミルクたっぷりのあま~い味の方が好きなんだよ」 何だろう…、何だったんだろう、これ? 照れ隠し?? 取敢えず、大事にならなくて良かった。 ほっと安堵の息を吐いているところに、不穏な影が忍び寄る。 看守「ちょっと、君。どういうことか、話を聞かせてもらおうか。そもそも君、何でここに居るの」 しまった、自分の立場を完全に忘れていた……。 抵抗する間もなくガッチリと腕を拘束された。 看守「別室でたっぷりと話を聞かせてもらうよ」 やはり、バレンタインには危険がたくさん潜んでいる。と、いうことを改めて実感しながら、次なる戦場へと赴くのであった。 |