ストーリーモードに書かれているストーリーをまとめたページです。

ネタバレ含みますので、純粋に攻略を愉しみたい人は見ないほうがいいです。




2限目

プロローグ

5月の連休初日、天気は気持ちのいいぐらい晴れていた。
今日は、弥生の提案で、同じ湾岸学園都市内にある
もう一つの学園、「私立楓葉学園」を見学するため
美春・柚木・琴音・未来・弥生・美空の6人で集まっていた。
弥生
「さて、着いたようじゃ」
美春
「うわ~、全然雰囲気が違うねー」
弥生
「コンセプトが違うからのぅ」
弥生
「受付を済ませてくるとするかのぅ。
おぬしらは、少しここで待っておれ」
と、1人校舎内に入っていく。
そして5分ほどで戻ってきた。
すると開口一番に・・・
弥生
「ここの生徒会長殿が、
ワシらに会ってみたいんじゃと」
一同
「へっ?」
というわけで、よくわからないままに
場所を教えてもらった生徒会長室に到着。
ノックをすると、「どうぞ」と聞こえてきたので、中に入ることにした。
真希
「やぁ、ようこそ、楓葉学園生徒会室へ」
弥生
「な!・・・ おぬしは・・・」
生徒会長を見た弥生が驚いていた。
柚木
「弥生さん、知ってる人なの?」
弥生
「う・・む・・・、まぁの」
どうやら楓葉学園生徒会長の真希は、
弥生の古い知り合いということで
今回、弥生が来ることを知り、ここで待っていたとのこと。
真希
「そうだ、弥生。
ウチの生徒会メンバーと
少し遊んで行かんか?」
弥生
「ほぅ、それは面白そうじゃのぅ」
と、何やら二人が怪しい笑みを浮かべていた。
嫌な予感しかしない美春たちだった・・・。



1人目 雛乃 なな

【Chapter1 雛乃 なな】

柚木
「はぁ・・・、聞かなくてもなんとなくわかるけど、何をして遊ぶのかしら?」

仕方なく、といった感じで聞いてみる柚木。

真希
「ふふ、察しが良くて助かるな。ご想像の通り、アビリティアスロンことアビロンの相手をしてもらおう」
弥生
「と、いうことじゃ。もちろん、断る理由もないじゃろう」

示し合わせていたかのように言葉を続ける弥生。柚木は、ヤレヤレといった感じのため息を一つ。

真希
「まずは、1対1で戦ってもらうとするかな。もちろん、弥生も含めて、な」

チラッと、弥生を見ながら言う真希。弥生はというと、しょうのないやつじゃ、といった感じの表情で応える。

真希
「では、さっそくだが1人目の相手は・・・と。」

真希がサクジョメンバーを見回していると、元気に手をあげる者がいた。

美春
「私からいくよ!」
真希
「ほぅ、噂の絶対領域ちゃんか・・・。(ななには、少し荷が重いか?いや、しかしいい経験になるな)」

少し思案していたような様子だったが、

真希
「よし! それじゃ、校舎の外の2階部分に前庭と呼ばれている広場がある。そこで雛乃ななという娘が待っている」
美春
「雛乃ななちゃんだね、わかった!じゃあ、みんな、ちょっと行ってくるねー!」

と、手を振って教室を出て行く美春。

そして、真希に言われた場所に向かった美春だが道に迷っていた・・・。

美春
「あれ・・・おっかしぃなぁ・・・」

そして、迷うこと15分、ようやく前庭に到着。そこで、それなりに広い何もない前庭の中央に女の子が1人待ちくたびれた様子で立っていた。

なな
「おそーい! 連絡があってから15分も経ってるよ!」
美春
「あ、あはは、ごめんね。えっと、よろしく・・・わっとと!!」

挨拶をして前庭に入ろうと美春だったが、何かに足がひっかかりコケそうになった。しかし、その場所を振り返って見ても、何もなかった。

なな
「クスッ。ここには色々あるから気をつけてね♪」
美春
「えっ・・・?」

少し意地悪そうな感じ言うなな。しかし、美春はその言葉の意味がわからないまま、

なな
「それじゃ、行くよ!」



2人目 白河 明日香

【Chapter2 白河 明日香】

真希
「さてと、それじゃ2人目は、天使ちゃんでお願いしたいのだが、いいかな?」
弥生
「天使ちゃん? あぁ、未来のことじゃな」
未来
「あ、私?」

突然の指名に少し驚いた未来。

真希
「うちの学園にも精霊系アビリティを持つ娘はたくさんいるのだが、その中でも少し珍しいアビリティの持ち主でな。精霊系最上級アビリティの天使ちゃんにぜひ、お相手して欲しくてな」
弥生
「直接のご指名じゃが・・・。未来、どうするかの?」
未来
「私でよければ、よろこんで」

笑顔で快諾する未来。

真希
「では、ここの1つ上の階で階段を登って右の一番奥の教室に、白河明日香という娘が待っているのでよろしく頼む。」
未来
「わかりました。それじゃ、行ってくるね」

そう言って教室を出て行く未来。そして、美春と違い迷うこと無く指定された教室の前に到着する。

未来
「ここね」

コンコン、と軽くノックをしてから教室に入る。中では最前列の中央の机に座って待っている眼帯をつけた子がいた。

未来
「失礼しまーす。あなたが、白河明日香さん?」
明日香
「はい、よろしくお願いします」
未来
「私は、羽川未来。
こちらこそ、よろしくお願いしますね。(目にケガを・・・、しているというわけじゃなさそうね・・・)」

その眼帯の奥の瞳のただならぬ気配を感じ取る未来。

明日香
「私のアビリティは精霊系ですが、精霊の中でも最上級と言われる天使にも通用するかどうか、試してみたいのです。」
未来
「なるほど、そういうことだったのね。それじゃ、さっそく試してみましょうか」
明日香
「はい!」

そして、戦いが始まった・・・



3人目 小鳥遊 瑠華

【Chapter3 小鳥遊 瑠華】

美空
「そろそろ、私も遊びにいきたいなー」

未来が教室を出ていったのを見届けた美空が、そんなことを呟いた。

真希
「それはちょうどよかった。では、3人目は火炎ちゃんにしようか」
美空
「えー、私は火炎ちゃんなのか・・・」
琴音
「あはははー」
美空
「笑わないの!」

そんなやりとりをしていると、

真希
「えーっと、では・・・」
弥生
「美空じゃ」
真希
「オホン!では、美空ちゃんには、中庭に行ってもらおうかな」
美空
「オッケー、中庭だね」
真希
「行き方は、ここを出て右にある階段を降りれば噴水が見えるから、直ぐにわかるはずだ。そこで、小鳥遊瑠華という娘が待っている」
美空
「小鳥遊さん・・・ね・・・。りょーかい!それでは、いってきまーす!」

そう言うと元気に教室を飛び出していった。言われた通り階段を降りると、噴水が見えたので中庭の場所はすぐに分かった。そして、美空が中庭に出ると、1人の清楚な感じの娘が美空の方に振り向いた。

瑠華
「初めまして。小鳥遊瑠華と申します。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。」
美空
「私は高岩美空。こちらこそよろしくね、小鳥遊さん」

軽く挨拶をすませると、

瑠華
「始める前に、少しお聞きしてもよろしいでしょうか」
美空
「うん、何かな?」
瑠華
「月見里愛華さんと、同じ学園の方ですよね?愛華さんは、元気にされていますでしょうか」
美空
「あ、やっぱり! 愛華ちゃんの知り合いということは・・・。なるほど、それでこの噴水がある場所ね。これは楽しいことになりそう!」
瑠華
「あ、あのぅ・・・」

1人で勝手に納得し盛り上がっている美空。

美空
「あ、ごめんね。うん、愛華ちゃん元気にしてるよ!
少しズレてるところもあるけど、そこがまたいいんだよね!」
瑠華
「ふふふ、そうですか。相変わらずそうで安心しましたわ。では、これで心置きなく行かせていただきます!」
美空
「火と水の勝負だー!!」

そして、戦いが始まった・・・



4人目 鳳 ひびき

【Chapter4 鳳 ひびき】

琴音
「静かになったねー」
柚木
「そうね・・・。元気の塊とも言うべき2人が行っちゃったからね」

美空も出て行き、真希と弥生を除けば残っているのは柚木と琴音だけだった。

柚木
「でも、すぐに私たちの番が回ってくるわよ」
真希
「うむ、その通りだ。次は、そこのカワイイ姫路家のご息女にお願いしたくてな」
琴音
「やったー、やっとあたしの番だ~」

パァっと無邪気に明るい笑顔になる琴音。

琴音
「それで、あたしはどこにいけばいいのかな?」
真希
「ここを出て、廊下を左に進んで一番奥の教室だ。鳳ひびきという名前だ」
琴音
「ひびきさんだね!それじゃ、柚木ちゃん、お先にー!」
柚木
「気をつけてねー」

教室を出て行く琴音。そして、言われた通り左の廊下を進んで行き目的の教室前に到着。どんな人が待っているのか、ワクワクしながら教室のドアを開けると、そこにいたのはカッコイイという言葉が正に似合いそうなキリッとした顔立ちの女性がいた。

琴音
「こんにちは~!」
ひびき
「これはこれは、なんとカワイイ・・・。会長もなかなか酷なことをしてくれる」
琴音
「???」
ひびき
「っと、これは失礼。こんにちは、私が鳳ひびきだ。よろしく」
琴音
「あたしは姫路琴音! よろしくね!」

そのあまりの可愛らしさに、この娘を相手に選んでくれた会長に感謝しつつも戦わなければならない事との悲しみとで、複雑な心境になるひびきだったが、

琴音
「それじゃ、早く遊びましょー!」

と、その琴音の声でハッと我に返る。

ひびき
「そうだ、どんなに可愛らしくても相手はあの姫路家の娘。私の演技力を試すのに、これ以上の相手はいない
さぁ、では、参る!」
琴音
「おー!」

そして、戦いが始まった・・・



5人目 針貝 千秋

【Chapter5 針貝 千秋】

いよいよ、残りは柚木か弥生となったが、次は間違いなく自分だと柚木は思っていた。すると、真希がこんな言葉を柚木にかけてきた。

真希
「さて、うちの生徒会にも同種のアビリティを持っている者がいてな。知恵くらべというわけではないが、競ってみないか?」
柚木
「へぇ~、それはちょっと面白そうね」

今の話には柚木も少し興味があった。

柚木
「私だけやらない、ってわけにもいかないし、しょうがないから付き合ってあげるわ」


と、それを聞いた弥生がポツリと、

弥生
「ふむ、柚木はツンデレ属性じゃったか・・・」
柚木
「ちょ、ちょっと! 何いってるの!」
真希
「はははっ」

この3人でこんなコントが見れるのは、そうそうないだろう。

真希
「では、ちょうどこの教室の真下にある生徒会資料室にいるはずだ。名前は、針貝千秋だ。よろしくな」
柚木
「はいはい、それじゃ行ってきます」
弥生
「うむ、いってくるがよい」

嫌々な感じの柚木だが、実は少しワクワクしていた。

柚木
(そういえば、私と同種のアビリティストと比べたことって、ここ最近全然なかったなぁ・・・。色々あって忙しかったってのもあるけどね・・・。)

などと一人で思いつつ言われた場所に到着し、軽くドアをノックして中に入ると、眼鏡をかけた人が1人、なにやら作業をしていた。

柚木
「こんにちは。あの、失礼ですが、針貝千秋さんですか?」
千秋
「ええ、そうですよ。・・・あ、真希さんの言っていた方ですね」
柚木
「あ、はい。よろしくお願いします」
千秋
「それじゃ、早速ですが、始めましょうか」
柚木
「あ、資料とか置いてあるのに大丈夫ですか?」

柚木は、綺麗に整頓して並べられている資料や机の上に置いてある紙等を見て、少し気になっていた。

千秋
「私たちの勝負なら大丈夫でしょう?」
柚木
「あ、そうか、そうでしたね・・・」

最近、美春たちとドンパチばかりだったので忘れてしまっていた。そう、柚木たちの戦いは、頭脳・情報戦。どちらが読み勝つかなのだ。

そして、静かな熱く激しい戦いが始まった・・・



6人目 冬野 怜

【Chapter6 冬野 怜】

柚木が出て行くのを見届けると、

弥生
「さてと、いよいよワシの番かのぅ」
真希
「待たせてしまったな」
弥生
「なに、構わんよ。それで、どこにいけばいいのかの?」
真希
「ここの左隣の教室だ。名前は・・・、言わなくても知っているか」
弥生
「ふふふ・・・」
真希
「まったく、弥生には敵わないな」

少しおどける様にそう言った真希に、入口のドアに向かっていた弥生が振り返りながら、

弥生
「お主も中々のものじゃよ」

と告げて、生徒会室を後にした。場所は直ぐ隣の教室なので、あっというまに到着。ドアをノックしてから、

弥生
「入るぞ」

と言って、中に入る。


「あら、こんにちは。あなたが、私のお相手かしら?」

と、物腰の柔らかい感じの声と笑顔を向けてきた娘がいた。

弥生
「うむ、紫苑路弥生じゃ。よろしくの」

「私は、冬野怜です。こちらこそ、よろしくお願いしますね。面白い話し方をされますね。会長の言っていた通りね」
弥生
「お主の方こそ、ワシの前でまで猫を被っておる必要はないぞ」

弥生が少しニヤリとしながら返す。すると、怜の表情と声が一変して冷たいものに変わった。


「なるほど、お見通しですか。さすが、会長が言うだけの方ではありますね。千秋やひびきには、手加減をするよう指示がありましたが、あなたを相手にする私には、全力でいけ、との指示でした」
弥生
「うむ。お主の全力、見せてもらうとするかの」

「大した自信ね・・・。その自信ごと、凍らせてあげる!」

そして、戦いが始まった・・・



最終決戦! 桃谷 翠

【Chapter7 桃谷 翠】

そして、弥生も出て行き、生徒会室には会長の真希1人となった。

真希
「さて、と・・・。最初の2人が戻ってくるまでに、ここを片付けておくかな」

そう言って、お気に入りのデッキチェア等を片付けていると、

美空・琴音
「たっだいまー」

と、元気のいい声と共に美空と琴音が同時に戻ってきた。

真希
「おや、2人同時とは・・・。おかえり。早かったな」
美空
「あれ、他はまだ誰も戻ってきていないの?」
真希
「2人が最初だな」

そして、こう続けて聞いた、

真希
「2人とも、まだ元気は残ってるかな?」
美空
「余裕だね」
琴音
「うん、大丈夫だよー」
真希
「ふふ、さすがは弥生が連れてきただけはあるな」

真希は、そう返事してくるだろうとわかってて聞いていた。

真希
「それじゃ、2人にもう1人お相手を頼もうかな」
美空
「へぇ、今度は2対1でいいんだ」
真希
「ふふふ、相手は生徒会の副会長だからな」
琴音
「おぉ、偉い人なんだ!」

と、琴音が少し違うところで感嘆する。

真希
「ここの右隣の教室で待っているのでな。ぜひ、いってみてくれ」
美空
「どんな人なのか、楽しみだね」

そう言って、また生徒会室を後にする2人だった。そして、言われた通り隣の教室に入ると、そこで待っていた人物を見て、美空が少し驚いた。

美空
「え、えっと、あなたが副会長さん?」

「うん。副会長の桃谷翠だよ。よろしく!」

美空が驚いたのも無理はなかった、そこにいたのは、琴音と同じか少し年上かというような幼さが残る女の子だったからだ。


「ふふふ、副会長がこんなだったので驚いた?一応、こう見えても会長より上級生の3年生なんだからね!」

と、それを聞いて思わずまた驚いてしまった。


「あははっ、大丈夫気にしてないよ。それに、見た目で判断すると痛い目をみちゃうかもよ~」

と、可愛らしく言う翠を見て、やっぱり年上には思えない美空だった。


「それよりぃ・・・、少し待ちくたびれちゃってたからさっそく始めましょ!」

その言葉をきっかけに、翠の周りで何かが起こり始め、そして、戦いが始まった・・・



エピローグ (1周目)




最終決戦! 宮小路 真希

【Chapter8 宮小路 真希】

美空と琴音が出て行った直後、弥生が戻ってきた。

弥生
「なんじゃ、あの2人またどこかへ向かったようじゃが」

真希
「おぉ、弥生!もう戻ってきたのか、さすがに早すぎだぞ・・・」
弥生
「ん、そうかのぅ。ま、ちとやりすぎたかのぅ。しかし、いい薬にはなるじゃろうて」
真希
「それならいいんだが・・・。ウチの大事なメンバーなんだから、もう少し丁重に頼むぞ」

といった感じで雑談していると、残りのサクジョメンバーも続々と戻ってきた。

真希
「これで、全員が一度戻ってきたことになるな」
弥生
「美空と琴音は、既に隣の部屋で2人目を相手してるそうじゃ」
柚木
「と言う事は、私たちにも2人目の相手がいる、ということかしら」

真希の方を見ながら柚木が言う。

真希
「ふふふ、その通り! 残りの方々の次の相手は、私がさせていただくぞ!」
弥生
「ほぅ、4対1とは思い切ったことを・・・」
真希
「あ、いや、弥生は抜きで・・・」
弥生
「なんじゃ、ツマラン!」
美春
「あはははっ」

美春はのんきに笑っているが、柚木と未来の表情は険しかった。

柚木
(私たち3人を同時に・・・?どれ程の実力を・・・)
未来
(これまでの方とはレベルが違うということですね)

弥生が、そんな2人の表情に気づく。

弥生
「ん? 柚木、未来、どうしたんじゃ?」
柚木
「あ、いえ、なんでも・・・」
未来
「大丈夫ですよ」
真希
「なんだ、あまり乗り気じゃなそうだな・・・。よーし! この戦いが終わったら、この会長自らが、この学園内を案内しよう」
美春
「おぉ~!」
柚木
「そういうつもりじゃなかったんだけどね・・・その報酬にはあまり興味はないけど、やりましょう!」
未来
「私は、少し楽しみですよ。でも、それを抜きにしてもお相手します!」

その反応を見て、真希は満足そうにうなずき、

真希
「では、始めるぞ!」

そして、凄まじい戦いが始まった・・・



エピローグ (2周目)






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最終更新:2011年03月07日 19:13