誕生!羽子板王子!! > 初詣はお手柔らかに

A0010 誕生!羽子板王子!!


ミッション№
名前 特殊条件 人数 戦利品
初級
№A0010
09 / 12 / 28 ~ 10 / 01 / 07
誕生!羽子板王子!!
特になし 6人 火のリングLV1
(5ポイント)

プロローグ
コン コン

晴れた空の下。

コン コン

乾いた空気を震わせ、小気味の良い音が響き渡る。

カツン

ジャン「よっし! 俺達の勝ちぃ!」

得意げなジャンの声。

ティーナ「んん~!! 悔しいぃ~」
ルカ「ティーナ動かないで。墨が髪の毛に付いちゃうよ」

2010年、元日――
ジャン達は羽根突きをして遊んでいた。


ティーナ「うわぁ~ん、お兄ちゃんとジャンのばかばかばかばかぁ~」
ラウラ「私のか…顔がぁ~」
アリシア「アンタ達、大人気ないわね」

目の周りに墨で大きな丸を書かれ、ウーゴの背中を叩きながら泣くティーナと鏡を見てへたり込むラウラ。
その横ではアリシアが呆れたような顔でその様子を眺めている。

ウーゴ「…戦いは何時だって本気でやる」
ジャン「あったりまえだぃ!」

ジャン、アリシア、ウーゴ、ティーナ、ニノ、ラウラの6人で始めた、羽根突きを二人一組のペアで行うダブルス戦。
どうやらジャン&ウーゴペアがだんとつで勝利を収めているらしかった。二人以外全員顔に何かしらの模様が描かれている。

ニノ「でも、何か悔しいんですけど~! ウーゴ、何であたしとじゃなくて、ジャンと息ピッタリなのよ。 納得いかない!」
ラウラ「そうですわ! わたくしだって、ニノではなくウーゴとペアになってさえいれば…」
この二人のペアは先程の試合で、コンビネーションを全く無視した思い思いのプレーを行い、試合中にも拘らず喧嘩をし、挙句最後は相手の足を引っ張り合って負けたという壮絶な過去を持っていた。


テレーズ「あら、羽根突きですか?」
そこにテレーズとジョゼが通りかかる。

アリシア
「あ、テレーズさん、ジョゼ、明けましておめでとうございます」
ジョゼ
「明けましておめでとうございます。皆さん顔…真っ黒ですね」
テレーズ「でも、二人はまだ綺麗なまま」
テレーズがジャンとウーゴの顔を覗き込むと、ジャンは得意げに鼻を鳴らした。

ジャン「へへ、俺達はここまで負けなしッスから」
ルカ「二人とも本当に強いんですよ」
テレーズ「なるほど…」

テレーズは目を閉じ何事か考えた後、突然ポンと手を打った。

テレーズ「わかりました。ジョゼ、私達も参加しますよ!」
ジョゼ「え…え?」
テレーズ「ペア対抗羽根突き大会です、ね」

こうして、テレーズの一言によりペア対抗羽根突き大会の幕は切って落とされた。
危険度


LC0037
格闘家アリシア

600 / 140 / 140
5/1/3/2/1
敵サポカ
なし
第一回戦:ジャン&ウーゴペアVSアリシア&ニノペア

ルカ「始まりました、第一回ペア対抗羽根突き大会。実況は僕ルカ・ベルナルディと」
ラウラ「ラウラ・ベリーニがお送りいたしますわ」

ルカ「今回は8名の自称羽根突き名人達が、優勝賞品を掛けて戦います」
ラウラ「勝った組にはこちら、ロン公国内全店で使用できるお食事フリーパス3日分が贈呈されますわ。また、MVPに輝いた方には、その方のお姿をあしらった特製グッズの製作権を差し上げますわ」
ルカ「あ…っと、どうやら優勝ペアにはもう一つとっておきの賞品が用意されているようですよ。なんとー…1日王様権!! 1日だけ負けた選手達に好き放題命令できる権利だそうです」
ラウラ「なんですって!? どうしてそれを先に言わないんですの!? それさえあればウーゴとぉぉっ…!」
ルカ「ラ…ラウラ、落ち着いて! 試合が面倒くさいって言って、自分から実況役を買って出たんじゃないか」

ラウラ「う~う~う~…ちっ」
ルカ「ふぅー…、さぁ、ラウラさん。まずは一回戦、ジャン&ウーゴペア対アリシア&ニノペアですが、これはバランス型対パワー型の戦いですね」
ラウラ「う~…そうですわね、ジャン&ウーゴペアは力、技、速さ共にバランス良く持ち合わせていますので、全体的に安定したプレイが期待できますわ。対するアリシア&ニノペアは、技術は及ばないものの、それを補って余りあるバカぢからがありますから、この試合…どう転ぶか分りませんわよ」
ルカ「なるほど」
ラウラ「でも、私的にはニノ負けて欲しいですわ、うぅ~」
ルカ「さ…さぁ、始まりますよ。まずは先攻ジャン&ウーゴペア、ウーゴ選手のファーストサーブ」

ウーゴ「行くぞ」 カッ
ウーゴがコートの内側に上げた羽根を打つ。
適度な回転のかかった良い球だ。

ニノ「んっ」 コッ
それをニノが素早く拾って返す。

ジャン「それっ、と!」カンッ
ジャンが真っ直ぐに打ち出す。

アリシア「いくわよ」カッ
山なりに軌道を描いた羽を、アリシアが打ち返す。
瞬間、羽から真っ赤な炎が立ち上った。

ウーゴ「なっ…なにっ!?」
危険度


LC0127
鋼鉄の魔導士ニノ

750 / 130 / 160
4/1/6/2/1
敵サポカ
なし
ルカ「あーーっと! これは…羽が燃えています!! 真っ赤に燃え上がりながら飛ぶその姿は、まるで不死鳥のようです!!」

ゴォォォォ

アリシアの打ち出した羽は軌道を燃やしながら一直線にウーゴへと向かっていく。

ウーゴ「くっ…うぉ」 ゴガッ
ウーゴは両手で構えた羽子板で炎の羽を止めにかかる。

ルカ「ウーゴ選手止めたー! しかしこれは辛い! 羽の回転が止みません、打ち返す事ができるのか!!?」
ラウラ「ウーゴ! がんばってくださいまし!」

ジャン「ウーゴ!」
ウーゴ「く、ぅ…くっそ…ぉ…ぉぉおおおっ」 ギュン

ルカ「なんと、押し返したーーっ!!」
ラウラ「でも、飛ばした方向がめちゃくちゃですわ!」

羽はかろうじてラインの内側へと降下していく。

ルカ「これはギリギリライン内ー!!」
ラウラ「落ちろ! 取りこぼせ! ですわ!」

アリシア「ニノ!」
ニノ「オッケ!」
ニノが構える羽子板の前方に、巨大な円形をした金色の魔法陣が姿を現す。
それはまるで羽子板の表面にくっ付いているように、羽子板と同じタイミングで動いていた。

ニノ「守備はオマカセ!」
ニノが前方に軽く羽子板を押すと、魔法陣も同じように前方へと押し出される。
押し出された魔法陣は降下する羽に横から接触すると、突然、それまでのゆったりとしたスピードとは違う、凄まじいスピードで、羽を前方へと押し出した。

ジャン「うわっ! 何だそれ!?」
羽は一瞬にしてジャン側のコート内へと弾き出される。

ニノ「羽子板防御壁よ。少しくらいのハンデは許してよね」

ラウラ「さすがニノ、やる事が汚いですわ」
危険度
★★

LC0097
恋するティーナ

870 / 150 / 135
3/15/3/5/3
敵サポカ
水のリングLV1×2
第二回戦:ジャン&ウーゴペアVSティーナ&ジョゼペア

ルカ「ゲームセット! 惜しい! アリシア&ニノ、健闘しましたが、王者には一歩及ばず…! と、いうわけで、第一回戦はジャン&ウーゴの羽子板王子ペアが勝利をものにしました」
ラウラ「まぁ、当然ですわね。単純に火力と守備面積が広いだけで、腕前自体は素人同然ですし」
ルカ「さぁ、次は第二回戦準決勝、対戦ペアは、なんと片方からの猛烈なアプローチによって実現した特別ペアです! 〝クローチェ隊の天使ティーナ&神速の女殺しジョゼペア〟です!!」


ティーナ「は~い! お兄ちゃん達なんかケッチョンケッチョンにしちゃうもん! ね~、ジョゼ~」
ジョゼ「あはは…頑張りましょうね」
ジョゼの腕部分の服をきゅっと握り締めたティーナと、苦笑いを浮かべたジョゼがコートに立った。

ルカ「これは、騎士と魔導士のバランスの良いペアですね。ただ少し体格差が気になるところですが…」
ラウラ「これはジョゼが全面的にフォローすることになりそうですわね…」
ルカ「そもそも、大会前の様子を見る限り、ティーナは完全に羽根突き苦手でしたもんね…」
ラウラ「ジョゼ、ご苦労様ですわ…」
ルカ「さぁ、そうこうしている内に試合が始まりました! まずはファーストサーブ…、おっと? ティーナ選手が打つようです」

ティーナ「そ~れ」
ティーナが羽を天に向かって放る。そうして、落下する羽にあたりをつけて……

ティーナ「てぇ~い! いっけぇ~!」 カッ

ブワァァァァァ

打ち出された羽から、まるで分身するかのように大量のハートが放出された。
それらは羽とともにジャン達のコートへと向かっていく。

ラウラ「なんですの、これ!? 何か出ましたわよ!」
ルカ「これは…ティーナの溢れ出る恋心が、本当にそのまま溢れ出ちゃったんじゃないでしょうか!?」

ウーゴ「これは……」
ジャン「ウーゴ! どいてろ!」

呆然と立ちすくむウーゴを背に、ジャンが前へと出る。

ジャン「くそ、どれが本物だかわかんねーや」
ジャンの目の前に大量の飛来物が迫り来る。

ジャン「えーいっ! 手当たり次第だ!」
危険度
★★

LC0039
神速のジョゼ

990 / 180 / 180
4/4/4/7/3
敵サポカ
土のリングLV1×2
カンカンカンカン

飛来物を片っ端から打ち返していくジャン。しかし…

コン

ルカ「あーっと、羽が落ちました! ジャン&ウーゴペアのコート内に今、羽が落ちましたー!」
ラウラ「先制点を取られましたわね」
ルカ「ティーナ&ジョゼペア得点入りましたー!」

ジャン「くっそ…打ち漏らしちまったぜ。ごめんな、ウーゴ。…ウーゴ?」
ウーゴ「ティーナのハートがあんなに…本当にジョゼのことが…」
ジャン「おっ…おい! ウーゴ! しっかりしろよ」
よろけそうになるウーゴをジャンが咄嗟に支える。

ジャン「あれって、ティーナがジョゼのことを好きだから出てんのか?」
ジャンのストレートな物言いに、ウーゴの顔が一瞬強張る。
しかし、また直ぐに元の悲壮感漂う表情に戻り、ぽつりと肯定の言葉を呟いた。
ウーゴ「そう…だと、思う…」
ジャン「ふーん、そっか。って、ことは好きだって気持ちをどうにかすればいいわけだな」
ジャンは視線を空へと向け、暫く何かを考えた後「よし!」と一言だけ言って、自分のポジションへと戻っていった。

ルカ「さぁ、試合続行です!」

ティーナ「いっくよ~」
ティーナが羽を高く放り投げた。と、その直後ジャンが大声で叫ぶ。

ジャン「ティーナ! ジョゼってもう結婚してんだぜー!」

瞬間、時が止まった…

ポトッ…
ティーナの足元に羽が落ちた。

ティーナ「う…」
サーブの体勢のまま固まるティーナ。その手から羽子板がポロリと落ちた。直後……、

ティーナ「うそだもんっっ!! ジョゼが…そんなっ、そんなぁ゛ぁ゛ぁ゛」
堰を切ったようにティーナが泣き出した。
ジョゼ「ティーナ! 違…違います! そんなことあるわけないじゃないですか!!」
ジョゼが慌てて弁解を試みるも、泣き叫ぶティーナの耳には全く届いていない。

一方、相手ぺアの様子を目にしガッツポーズをとるジャンは、
ジャン「よっし、成功したぜ! ほら、ウーゴ、今の内に…アレ?」
未だ俯き佇む相棒の様子に気付き、顔を寄せて覗き込んだ。

ジャン「ん? なになに?」
小声で呟く声が聞こえ、ウーゴの口元に耳を寄せる。
ウーゴ「……さん…」
ジャン「…」

暫く耳を傾けていたジャンだったが、突然顔を上げ、ジョゼへと向かって、

ジャン「おい、ジョゼー」
ジョゼ「はい?」
ジャン「ウーゴが許さないって」

凄く、嫌な報告をしてきた。
危険度
★★★

LC0046
炎剣のテレーズ

1130 / 140 / 210
5/15/15/15/15
敵サポカ
火のリングLV1×7
ルカ「えー…、何ともすっきりしない結果となりましたが…、ティーナ&ジョゼペア試合続行不可能ということで…、ジャン&ウーゴペア不戦勝です」
ラウラ「私的には、この後裏で行われるでしょう、ドロドロの修羅場が気になりますわ」
ルカ「というわけで、次の試合に移りたいと思います…。次の対戦相手は…〝たまに突拍子もないことを言い出すけど、そこがまた魅力的! ロン公国を守護する紅蓮の炎テレーズ&生涯現役! キング・オブ・羽子板レジム大公ペア〟です!!」


ジャン「はぁ? レジム大公!?」
ウーゴ「大公が参加してくるなんて…。おい、ジャン、大丈夫なのか? その…」
レジム「身体の事なら心配要らん! わしもまだまだ現役! 羽根突きをしたくらいでどうにかなる身体ではないぞ」
テレーズ「二人とも…大公様を侮っていると後悔をしますよ。なんと言っても大公様は…」
レジム「テレーズ、その話はよい」

テレーズの言葉を遮り、レジムは手にした羽子板の先をジャン達の方へと突きつける。
レジム「ジャン、ウーゴ、お前達は〝羽子板王子〟などと呼ばれて浮かれているかも知れぬが、わしからすればまだまだ甘い…。真の羽子板の王の力、とくと見るが良い!」


ルカ「おーーっと! レジム大公、宣戦布告! これはかってない壮絶な闘いになりそうです!」
ラウラ「お二方の実力は未だ未知数ですからね…どのような戦い方をなさるのか、純粋に楽しみですわ」
ルカ「さぁ、では、三回戦決勝戦始まります! まずはテレーズ&レジム大公ペアからのサーブです」


テレーズ「では、行きますよ」
そう言うと、テレーズは羽を高く放り上げた。
タイミングを見定め、大きく後ろに構えた羽子板を打つ。 カッ

その瞬間、誰もが我が目を疑った。

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

羽が唸りを上げ、凄まじい速度で斜めに下降していったのである。
下降した羽は地面すれすれで弓なりに上昇し、土埃を立てながら真っ直ぐにウーゴへと向かっていく。

ルカ「こっ…これは!!」
ラウラ「地面に…くっきりと線が描かれてますわ…」


ジャン「ウーゴ!」
ウーゴ「分ってる…止める!!」
ウーゴが羽子板を構え、高速で迫り来る羽を迎え撃つ。
危険度
★★★

LC0043
武勇の王レジム

1270 / 215 / 290
2/2/30/2/2
敵サポカ
火のリングLV1×2
ズガンッ ギュルギュルギュル

凄まじい衝突音と、それに続く低く重い回転音が辺りに響き渡る。

ウーゴ「っ…ぅあっ」
羽子板に行く手を遮られた羽は、止まることなく回転を続け、尚も強い力を持って前進しようとしていた。

ウーゴ「くそっ…もぅ…」
羽に押され、どんどん後ずさっていくウーゴ。その顔に諦めの色が浮かぶ。
ジャン「ウーゴ!!」
と、その背をジャンが支えた。

ルカ「これは…ジャン選手、ウーゴ選手を支えた! 素晴らしい友情プレイです!」
ラウラ「羽根突きってこんなのでしたっけ?」

ジャン「ウーゴ、諦めんな! 俺達はコンビだろ? こんなもん、二人で押し返すぞ!」
ウーゴ「ジャン…」
ジャンの励ましを受け、ウーゴの瞳に闘志の光が戻った。後ろ足に体重をかけ、その場に踏み止まる。

ウーゴ「ジャン、背中を頼む」
ジャン「おう、任せろっての」
ウーゴは両腕に力を込め、羽子板を押し出す。
ウーゴ「くぅお…っおおおお」

最後、雄叫びと共に、残る全ての力を込めて腕を振り切った。

ギュンッ

弾かれた羽がテレーズの頭目掛けて一直線に返ってくる。
テレーズ「きゃぁっ」
テレーズは咄嗟に身を低くしてそれをやりすごす。

ドゴォォォッ

頭の上を通過した羽は、その後の得点ボードへと激突した。
反動で倒れる得点ボード。その表面には羽が垂直に突き刺さっていた。

ルカ「う…打ったー! 打ち返しましたウーゴ選手!」

テレーズ「まさか…打ち返されるなんて…」
顔に焦りの色を浮かべるテレーズ。その肩にレジムの手が置かれる。
レジム「テレーズ、気にすることはないぞ。わしらが想像する以上の力をあやつらが持っていた…それだけのこと」

レジムが、すっと前に出る。
レジム「羽子板の王子達よ! どうやらお前達のことを侮っていたようだ! 考えを改めよう、今からお前達は倒すべき宿敵となった! 過去幾多の羽根突き大会にて頂点に立ってきた、この羽子板王レジムが全身全霊をかけて相手致そう!」

レジムの口上を聞き、皆固唾を呑んで成り行きを見守る。

ウーゴ「ジャン…」
ウーゴ「ああ…、分ってるって。最後の戦いだ…行くぜ、相棒!」
ジャン「ああ、任せろ!」

未だ全容の分らぬレジムの力…しかし、それでも若き戦士達は引くわけにはいかない!
己のプライドを賭け、今、羽子板界の未来を担う最後の戦いが始まった!!
エピローグ
ルカ「はい! というわけで、唐突に始まりました羽根突き大会。今回の優勝ペアは……テレーズ&レジム大公ペアに決まりました!!!」

パチパチパチパチ

レジムは普通に強かった。
本当に、特にこれといった大技も使用せず、只普通に、技術的に強かった。


ジャン「強かったな…」
ウーゴ「ああ…本当に、フツーにな…」


ルカ「では、お二方には優勝賞品のお食事フリーパスと、」
ラウラ「1日王様権を差し上げますわ」


ルカが二人に向けて賞品を差し出す。
しかし、レジムはそれを手で押しとどめた。
レジム「フリーパスはよい。それはお前達全員で使いなさい」
ラウラ「王様権は?」
レジム「わしは元々王様だ」

テレーズ「あ、私は使わせて頂きますよ、王様権」
レジムの横からテレーズがひょいと顔を出す。

テレーズ「はい! では、負けた皆さんには、年始パーティーの会場準備を手伝って頂きます。この後、作業の割り振りを行いますので、よろしくお願いしますね!」
ジョゼ「やっぱり…目的があったんですね…」
アリシア「一番積極的でしたもんね…」

ルカ「えー、あと…MVP賞受賞者ですけど…これは、」
ラウラ「ウーゴがいいと思いますわ」
ルカ「じゃ、ウーゴで。おめでとう、ウーゴ」
ジャン「やったな、ウーゴ!」
ウーゴ「何だか…、あんまり嬉しくないな…」

パチパチパチパチ

ニノ「はいはーい! アタシ、ウーゴのグッズ欲しい!」
皆がウーゴの健闘を称え拍手をする中、ニノが片手を上げる。

ラウラ「何言ってるんですの!? それはわたくしが貰うんですのよ!」
すかさずラウラが反論する。

ニノ「何言ってんのよ! あんた試合出てなかったじゃないのさ!」
さらに反論をするニノ。

ティーナ「あー! ズルイ! ティーナも! ティーナもお兄ちゃんのグッズ欲しいもん!」
更に話をややこしくさせるティーナ。


収集がつかない事態へと向かいそうな兆しを見せる中、ジャンが一つの提案をする。

ジャン「じゃぁ、羽根突きで決めればいいんじゃね?」

ニノ・ラウラ・ティーナ「望むところ!!!」


こうして、新たなる戦い『女の戦い! 真・羽根突き大会』の幕が切って落とされたのであった……。

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■最終更新■(2011-03-27)

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最終更新:2011年03月27日 15:15