• とりあえず、ラクロアの勇者ページをベースに作成しました。ただし、画像のアップ方法はわからなかったので、画像は別のものとなっています。 -- 通りすがりの暇人 (2008-11-02 12:16:16)
  • プロローグおよび画像の差し替え(1人目~5人目)をしました。残りの敵は強くて無料組みは厳しいので、あとはよろしくお願いします。 -- 通りすがりの暇人 (2008-11-03 00:06:16)
  • 何とか勝てたので、「最終決戦 ! 魔剣士ザクロード」まで追加しました。 -- 通りすがりの暇人 (2008-11-03 12:25:50)
  • EP1エピローグ

    皇騎士ガンダムの渾身の一撃が、
    魔剣士ザクロードの銅を薙ぎ払う。
    崩れ落ちた魔剣士ザクロードの重さで、
    床には蜘蛛の巣のような亀裂が走った。
    それきり、魔剣士ザクロードはびくりとも動かない。
    「領主ガルマを追いましょう!
    あの者を逃がしては、ラナール地方における
    ザビロニア帝国の支配は続きます」
    鎧騎士ガンダムF90が、
    領主ガルマが消えた抜け道へと皇騎士ガンダムを促す。
    正論だった。
    物言わぬ魔剣士ザクロードの亡骸を
    何度も振り返りながらも、
    やがて皇騎士ガンダムは駆け出す。 -- 名無しさん (2009-09-27 14:53:51)
  • 領主ガルマが使った抜け道は長く、
    石を敷き詰めた床を皇騎士ガンダム達の靴の蹴る音が、
    何重にも反響した。
    「ここまできて、逃がしたんじゃシャレにもならねぇぞ!
    今までの戦いはなんだったんだ」
    勇剣士プラスが疲労しきった顔で呟く。
    走り続ける皇騎士ガンダム一行。
    ついに領主ガルマに追いつくことは出来ないまま、
    皇騎士ガンダム達の行く先から不意の歓声が届いた。
    「敵の増援かもしれません、ご警戒を……皇騎士ガンダム様」
    頷き合って、騎士達は剣を抜く。
    そうして警戒しながら外に出た皇騎士ガンダム達は、
    意外な光景に驚きの声を上げた。 -- 名無しさん (2009-09-27 14:58:01)
  • 「謀ったな、皇騎士ガンダム……」
    妻のイセリナと共に縛り上げられた領主ガルマが、
    皇騎士ガンダムの姿に苦々しく呟く。
    謀った? 言葉の理由はすぐ明らかになった。
    領主ガルマを取り囲んで歓声を上げているのは、
    ベルファスト村の自警団・兵士ジムライト達だ。
    「助けに来たわ、皇騎士ガンダム!」
    村長スミスの娘、ミハルが手を振ってくる。
    「助けにだって……危険もかえりみずに。ありがとう、みんな」
    「俺は領主の宝に興味があっただけさ」
    ひねくれ者の盗賊カイが、そう言ってうそぶく。
    兵士ジムライト達やミハルが笑うとそっぽを向いてしまった。
    朝日が昇る。
    その光が疲れきった箭子達を優しく包んだ。 -- 名無しさん (2009-09-27 15:02:14)
  • 「さぁ、私達の村に帰りましょう」
    ミハルが皇騎士ガンダムの腕を抱く。
    困った皇騎士ガンダムは
    鎧騎士ガンダムF90を振り返る。
    「よろしいのではないでしょうか?
    いかなる偉大な英雄にも休息は必要です」
    「そうそう、村のみんなも
    英雄達の凱旋を楽しみに待っているのよ!」
    ラナールはザビロニア帝国の支配から解放された。
    王国再興に向けた戦いは続く。
    疲れ、傷ついた身体を休めるため、
    皇騎士ガンダムは
    第二の故郷ベルファスト村へと帰るのだった。

    流星の騎士団へと続く・・・ -- 名無しさん (2009-09-27 15:06:23)
  • ザクトパス

    皇騎士ガンダムの渾身の一撃が、魔剣士ザクロードの胴を薙ぎ払う。
    崩れ落ちた魔剣士ザクロードの重さで、床には蜘蛛の巣のような亀裂が走る。
    「とんでもない化け物だったな、勝った気がしねぇ」
    「待ってくれ、みんな。魔剣士ザクロードの様子が……うわ!?」
    その瞬間、倒れた魔剣士ザクロードから黒い霧が立ちのぼる。

    「フシュルルルルルルルルルル!」
    作られた闇の中、不気味な唸り声と共に……ずるり、と床を何かが這う音が響く。
    やがて黒い霧が薄れるにつれて露わになったのは、魔剣士ザクロードの鎧を内から砕いて伸びたピンク色の触手だ。
    モンスターザクトパス。
    タコの化身とも言うべき異形に、皇騎士ガンダムは言葉を失う。
    「この、圧倒的な力は……皇騎士ガンダム! 一度、身を引いて態勢を整えましょう」
    「僕は引かない! 一度引けば、逃げることに躊躇いを抱けなくなる」
    対峙しているだけで膝が震える。
    桁外れの力を前に、皇騎士ガンダムはヴァトラスの剣の切っ先をザクトパスに向けた。
    皇騎士ガンダムの意志に共鳴するように、ヴァトラスの剣が目も眩む光を放った。
    「輝け、正義の剣!」
    正義の力の高まりにザクトパスが警戒の唸り声を向けた、その時だった。

    領主の館の天窓が砕け、ガラス片と共に金色の光が流れる。
    「礼を言うぞヴァトラスの剣よ。よくぞ私を皇子の元に導いてくれた」
    「白金卿!」
    鎧騎士ガンダムF90が、かつての友の名を呼ぶ。
    「久しいな! そして……あの幼かった皇子がこれほどご立派になられて」
    「すげぇな。何者だあいつは」
    「白金卿。ぼくの父キングガンダムに仕えた、ブリティス王国騎士団のひとりだ。無事でいてくれたのか」
    「無論! 一日千秋の思いで今日の日を待ち望んでおりました」
    略式の臣下の礼。
    ザクトパスを挟んだ対角線に位置どった白金卿が、剣を構える。
    「王国再興の日はきた! ブリティス王国の騎士、白金卿……参る!!」
    -- 名無しさん (2009-09-27 15:07:18)
  • 2周目エピソード

    「グアアアァァァァァッ!」
    最後の触手を斬り飛ばされたザクトパスが苦悶の声を上げる。
    「ナゼ、コレホドノチカラヲ……キサマハ」
    光の矢となって伸びたヴァトラスの剣が、
    ザクトパスを刺し貫き、黒い消し炭に変えた。
    完全なる勝利だ。
    ヴァトラスの剣は新たな力を、
    真の主となった皇騎士ガンダムに見せ付ける。 -- 名無しさん (2009-11-03 20:47:02)
  • 「今度こそやったぞ、ラナール最強の敵を倒したんだ!」
    満身創痍の身体を引きずるようにして、
    勇騎士プラスが皇騎士ガンダムに飛びつく。
    「ありがとう、勇騎士プラス。
    鎧騎士ガンダムF90に白金卿もだ、
    皆の力がなければ決して成し遂げられなかった」
    「いいえ、皇騎士ガンダム様の誇り高き意思が
    我等に道を示したのです」
    「左様! この勝利は大陸中に知れ渡ります。
    皇騎士ガンダム様の戦いを知れば、
    必ずや他の円卓の騎士達も馳せ参じましょう」
    白金卿も誇らしげに皇騎士ガンダムの勝利を称えた。 -- 名無しさん (2009-11-03 20:53:05)
  • 「しかし、領主ガルマは取り逃してしまった……
    これで完全な勝利と言えるのだろうか」
    「おや? これは異なことを。聞こえませぬか」
    白金卿が笑い声を収めると、
    皇騎士ガンダムの耳に微かな歓声が届いた。
    「ガルマの館が落ちたぞ!」
    「俺達の王様が倒したんだー!」
    ひとりやふたりの声ではない。
    中には皇騎士ガンダムの名前を呼ぶ声もあった。
    「私がこの場に馳せ参じた時、
    既にこの場は彼らに包囲されていましたよ」
    ニヤリと笑うと、白金卿は道を譲る。
    領主ガルマの部屋は、
    館の前を見下ろせるバルコニーに続いていた。 -- 名無しさん (2009-11-03 20:56:54)
  • 夜はとうに明け、眩しい朝日の下、
    ガルマの館にはたくさんの民衆が詰め掛けていた。
    「皇騎士ガンダムー、ありがとうー!」
    ベルファスト村の自衛団。
    兵士ジムライトだ。中にはミハル達、友の姿もあった。
    「へへっ、応えてやれよ皇騎士ガンダム」
    勇騎士プラスに肘で押し出されて、
    つんのめってしまう皇騎士ガンダム。
    戸惑いながらも手を振ると、民衆の歓声と熱狂が応えた。
    自らに向けられる支持と期待に、
    皇騎士ガンダムは奮い立つ。 -- 名無しさん (2009-11-03 20:59:53)
  • 「ラナール以外にも、
    ザビロニア帝国の圧政にあえぐ国は数多い。
    いずれも解放の時を待ち望んでおります」
    「あぁ、行こう! 白金卿」
    「無論、この私もお供させていただきます。皇騎士ガンダム様」
    鎧騎士ガンダムF90、白金卿、勇騎士プラス。
    この戦いで得た頼もしい仲間達を見渡すと、
    微かな恐れさえも溶けてしまう。
    「おいらもだぜ。もっと腕を上げて、
    白金卿や鎧騎士ガンダムF90にも負けない活躍をしてやる。」
    「その意気だ、勇騎士プラス殿」
    一時の休息に身を置くことさえせずに、
    次なる戦いの旅に赴く皇騎士ガンダム一行。

    プリティス王国再興の戦いは始まったばかり……。

    流星の騎士団へ続く・・・ -- 名無しさん (2009-11-03 21:04:28)
最終更新:2011年02月05日 12:40