A0004 青い巨星あらわる


ミッション№
名前 特殊条件 人数 戦利品
上級
№A0004
08 / 09 / 30 ~ 08 / 10 / 31
青い巨星あらわる
リーダーは
騎士セイラor
戦士スレッガー
3人 ファイアーLV2
アクアLV1
ストーンLV2
シャインLV3
(?ポイント)

プロローグ
その夜、ラクロア城に火急の報が入った。
辺境の地、砂漠の町ソドンが賊に占領されたのだ。
ただでさえも激しい戦いの中、優れた戦士達は出払っている。

困り果てるレビル国王の脳裏に閃いたのは、城に滞在している騎士セイラだった。
旅の騎士ガンダム一行に勧められて、王国に騎士として仕えるためにやってきた女騎士だ。
実力は定かではないが、あの騎士ガンダム達が認める騎士だ。信頼に足る騎士かどうか見極めるにも丁度いい。
レビル国王は彼女に遠方の町を襲った悲劇を伝え、仕官を条件に救援を命じた。
すぐさま騎士セイラは了承して、城を後にした。
そこに、いわれのない悪行に苦しむ人々がいる。セイラが馬を駆るには充分な理由だった。

数日後……女騎士セイラの姿は、砂漠の町ソドンにあった。
町のいたるところに旗が上がり、外周にはうず高く土嚢が積み上げられている。
見張り台にはザクの戦士が上って、周囲の警戒に当たっていた。
ボロのマントに身を包んでいなければ、通りを行き来する見回りの兵士にすぐ見咎められていただろう。
「聞いていた話と違うわ」
この町を占領しているのは賊などではなく、かなりの規模の戦士……いや、騎士団だ。
GC0000
???
★×?


*** / *** / ***
* / * / * / * / *
「そんなにきょろきょろしていたら、怪しまれちまうぜ」
背後からの声に騎士セイラは息を呑むと、マントの下で剣の柄に手をかけて、振り返った。
「仕草でわかる。あんたよそ者だな? 旅人の……ふ、強そうだ。騎士さんかな」
金髪碧眼のその戦士はスレッガーと名乗ると、この町が突如として現れた騎士団に占拠されたことを平然と話し始めた。
「俺は旅の途中で巻き込まれたってところさ。それで、あんたは?」
信用に足りる男だろうか? いぶかしみながらも、騎士セイラは王都から町を救うために派遣されてきたことを話す。
「王都の騎士なら、腕は信じていいんだよな?」
すると、戦士スレッガーは破顔して、騎士セイラが到着する前から練っていたという計画を打ち明けた。
「爆薬だよ、連中の兵舎や櫓にも仕込んである。こいつを一斉に爆破してやるのさ」
防衛力を削ぎ、この町の拠点としての価値を失わせることが戦士スレッガーの狙いだ。
計画の実行は夜。それまで身を潜めていようという話になるが、宿への移動中、騎士セイラ達は通りで騒ぎを目にする。

「ガキめ、こんなところでこそこそとサボっていたな! ノルマは一時間に土嚢を10個だと言っているだろうが」
戦士ザクは子供を裏路地から引きずり出してきたようだ。見せしめのように、公衆の面前で子供を鞭打ち始める。
「なんて酷い、とても見過ごせません!」
戦士スレッガーの必死の制止にも従わず、激昂して斬りかかっていく騎士セイラ。
「計画はどうしたんだか……ま、嫌いじゃないがね? そういうの」
嘆息して、戦士スレッガーもまた物陰から飛び出した。
敗北時 多勢に無勢だ。町人を奴隷のように扱っていた戦士ザクは討ったものの、敵は次から次へと集まってくる。
「これじゃあキリがねぇ」
戦士スレッガーが、焦りの声をもらす。
GC0000
???
★×?


*** / *** / ***
* / * / * / * / *
「お城から援軍が来てくれたぞー!」
「俺達も戦うんだーー!」
膠着状態を打ち破ったのは、不意に上がった町の住人達の声だった。
騎士セイラや戦士スレッガーがジオン族と戦っていることは、すぐに彼らの知るところとなったのだ。
鋤や鍬、木の棒で武装した町人達は、ジオン族の戦士に襲いかかる。
「いけないわ、およしなさい! みなさん」
騎士セイラの不安は、すぐに的中した。

盛り返したのはほんの一瞬。騎士セイラ達の後方から複数の悲鳴が上がった。
町人達を蹴散らしているのは、たった一人の騎士だった。
「暴動を扇動するとはな……ラクロアの手の者か? 名のある騎士とお見受けした、名を聞こう」
青い騎士が、静かに騎士セイラと戦士スレッガーを威圧する。
「あなた達のような卑怯者に名乗る名などありません」
「ならば、墓には名を入れられないな」
淡々と言った青い騎士が、灼熱の剣を鞘から抜く。
「この騎士グフ、戦士ザクとは違うのだ! 騎士の剣を受けるがよい」
敗北時 騎士セイラの手から剣が弾かれた。
崩れ落ちた騎士セイラを庇って、捨て身の覚悟で飛び掛る戦士スレッガー。
「ぐわぁっ!」
その肩を灼熱の刃が切り裂いた。
GC0000
???
★×?


*** / *** / ***
* / * / * / * / *
「わ、私のムチが…………!」
剣は落とされ、雷の魔法を封じた奥の手のムチを斬られ、もはや騎士グフに打つ手はなかった。
「悲しいけどこれ、戦争なのよね」
戦士スレッガーの一撃がとどめとなって、騎士グフが倒れ伏す。

「好きにやってくれるものだ」
強敵との戦いを制した騎士セイラと戦士スレッガーの前に、最強の敵が姿を現す。
騎士ランバ・ラル。『青い巨星』の異名をもつ歴戦の騎士の登場に、ジオン族の意気が上がる。
「陽動が目的か? おおかた、お前達が我々の注意を引いている隙に、仕掛けた爆薬を爆破させるといったところか」
驚愕する戦士スレッガー。
「勘付かれていないと思っていたのか? ネズミめ。爆薬など、仕掛けた傍から回収してやったとも」
「ちっ、なんてこった」
「策が潰えたのならば大人しく投降するがいい、女子供を斬る剣は持たぬ」
「罪もない子供を鞭で打つ貴方が、よくもそんなことを!」
「鞭で、だと...? 一体」
首を捻ったその時、さっと騎士ランバ・ラルの顔に驚きが走った。
「…………似ている」
その双眸はまばたきも忘れて、騎士セイラを見つめる。
異様なその態度に、騎士セイラや戦士スレッガーはもちろん、ジオン族にも動揺が広がる。
さらに何かを口にしかけた騎士ランバ・ラル。しかし、その声は騎士セイラの耳に届かなかった。

ドーーーーーーーーーン!
町の各所で、立て続けに天を衝く勢いで炎が巻き上がる。
「馬鹿な、そこのネズミが仕掛けた爆薬は全て……」
「土嚢の中身がちゃんと土かどうかも調べたかい? それにしちゃあ、おかしいな」
戦士スレッガーは騎士ランバ・ラル達が占拠するより一足早く町の倉庫から爆薬を運びだした。
そして、敵の警戒が行き届かない子供達の助けを借りて、自分は陽動として動きながら土嚢の中に仕掛けさせたのだ。
敵の警戒が緩んだこの隙に、子供達が爆薬に火をつけて回ったのだろう。
炎はまたたく間に燃え広がり、町を包む。
「今のうちだ! 町の連中には、火が上がったら逃げるように伝えてある」
「私が来る必要はなかったのではないかしら」
「どうかな、真価を問われるのはどうやらこれからだぜ」

味方をも薙ぎ払い、『青い巨星』は逃げる彼女達を一直線に追ってきていた。
「待て、女騎士よ! 貴女の名は!!」
「名前? あの騎士は何を言っているの」
振り切ることは難しい。目配せを交わし合って、燃え盛る町の門を背に、二人の勇士は歴戦の騎士を迎え撃つ。
敗北時 「えぇい、邪魔をするなネズミ! 女騎士よ、名は。名を名乗れ」
騎士ランバ・ラルは戦士スレッガー程の実力者さえものともしなかった。鋭い眼光に見据えられて、騎士セイラは初めて恐怖する。
「ビビるな、お嬢さん! モタモタしてると敵の援軍が来るぞ」
エピローグ



騎士セイラの剣が鋭い音と共に弾かれる。騎士と騎士のまっとうな戦いなら、その瞬間に勝負はついていたはずだった。
騎士ランバ・ラルの剣が躊躇う。その隙をついて、戦士スレッガーが横手から袈裟斬りに斬りかかった。
「もらったぁ!」
避けきれずに騎士ランバ・ラルは背中を斬られ、返す刀で剣を叩き落される。
剣は拾わず、戦士スレッガーの間合いから逃げる騎士ランバ・ラル。
「このランバ・ラル、戦いの中で戦いを忘れた」
炎の中から騎士ランバ・ラルの名前を呼び、無事を問う声。
時間をかけすぎたのだ。今、敵に包囲されればひとたまりもない。騎士セイラと戦士スレッガーに緊張が走る。
「町がこれでは防衛拠点の意味をなさぬ。この作戦は失敗だ。引くぞ」
騎士ランバ・ラルが動く。まるで近寄ってくる味方を、騎士セイラ達から遠ざけるように。

撤退の号令をかけながら、騎士ランバ・ラルは炎の中に消える。
「見逃してもらったみたいだな、おかしな話だ」
すっきりしないのだろう。戦士スレッガーが渋面で呻く。
「あの騎士は、私の顔を見て驚いていたようだったわ」
「美人で見とれてたんだろう? しかし、やりすぎたか。これじゃあ逆に町の連中に恨まれちまいそうだ」
おどけた調子に、騎士セイラは思わず吹き出していた。
「こういう時は逃げるに限る。ラクロア城に戻るんだろ? ご一緒するぜ、お嬢さん」
苦笑しながらも、消火活動だけなら町の住人達でもなんとかなると考えて同意する。
騎士ランバ・ラルのおかしな態度は気になったが、問うべき相手はもうここにいない。
型破りなこの男との旅は、それなりに楽しいものになるだろうという予感が騎士セイラにはあった。

■攻略法募集中■
■最終更新■(2011-12-10)

本日 -
昨日 -
総計 -

最終更新:2011年12月10日 03:28