ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
中級 №A0068 |
08 / 09 / 10 ~ 08 / 10 / 31 紅神楽一座の闇 |
なし | 3人 | 剣舞LV1 鬼道LV1 機雷LV2 (?ポイント) |
プロローグ |
町から町へと旅を続けるその楽座は、町外れの空き地をこの場での興行の拠点としていた。娯楽の少ないその町に住む者たちは、期待の眼差しで彼らの訪れを歓迎した。 その楽座の名は『紅神楽一座』。 孤児が集まってできた一座だが、芸を見せる彼らの顔は皆一様に笑顔であった。多くの観衆が気づきはしない。彼らの本当の目的、隠された顔を・・・。 |
危険度 ★★★ SC0197 怪力男 ガンテツ 1150 / 150 / 320 4/2/3/2/1 敵サポカ 修羅Lv2×2 |
紅神楽一座の興行が終わり、それでも時折様子を伺いに来る町民のために三味線楽士ハナが音楽を奏でていると、ひとりの人影がハナの横を通り抜け、楽座の中に入り込んだ。 ガンテツ 「おいおい、勝手に入るんじゃない。もう見世物は終わりだが、何のようだ?」 ガンテツの声には、先ほどまで見世物に演じていた時のものとは違う迫力があった。それは突然の侵入者が、見世物目当ての客じゃないと気づいているかのようだった。 ガンテツ 「我らの見世物のために入ってきたわけではないな。どこで我らの噂を聞いた?」 侵入者は無言だったが、ガンテツの言っている意味は理解していた。紅神楽が見世物だけの一座ではないということを知っているのだ。 ガンテツ 「殺気は無いようだな。うちの一座に入りたい輩か?」 孤児が集まってできた紅神楽一座だが、彼らはただの孤児ではなかった。紅神楽一座に所属する者たちの共通点、それはある者たちによって親しい者をなくした者たち・・・。 ガンテツ 「こちらの問いには答えるつもりは無いか・・・。ならばお主の体に直接問うとしよう。」 |
敗北時 | ガンテツ 「少しは見所があると思ったんだが、気のせいだったようだな。」 怪力自慢のガンテツの一撃は、掠めただけでも致命傷になりかねないものばかりだった。直撃は避けたものの、受けたダメージは大きい。 帰る場所の無いアナタは迷う余裕は無かった。足元をふらつかせながらも立ち向かい、この怪力男に認められる。それが孤児となったアナタの限られた選択肢なのだから・・・。 |
危険度 ★★★★ SC0196 軽業師 スズカ 1300 / 190 / 240 6/7/10/4/2 敵サポカ 剣舞Lv2×3 剣舞Lv3×1 |
巨大な岩が大きな地響きを立てて倒れた。 その音に一番早く駆けつけたのは紅神楽の看板娘、軽業師のスズカであった。 スズカ「どうしたの、ガンテツ?」 スズカの手には変わった形の武器が握られていた。 武具とも呼べるような腕と一体化したその武器は、見世物では一度も見せることの無かったものだった。 スズカ「あなた何者?ガンテツを倒すなんて五鬼将と関係でもあるの?」 警戒しながら間合いを縮め、問い詰めてくるスズカ。 その時、ガンテツは痛む体に鞭打って、スズカに声を掛けた。 ガンテツ「この者、五鬼将とは無関係ではないようだ。だが、奴ら側ではなくこちら側の者のようだがな・・・。」 紅神楽一座は、五鬼将と名乗る一味により親しい者たちを失った孤児が集まって形成された組織であった。 ガンテツは言葉少なに、突然の来訪者が敵ではなく、共に同じ志を持った復讐者であると告げたのだ。 スズカ「いいわ。五鬼将に敵対する人だって信じてあげる。ガンテツの傷は峰打ちのようだしね。」 そんな言葉とは裏腹に、スズカの警戒心は弱まることが無かった。 スズカ「だけどあなたを信用する気もないし、簡単に仲間にする気もないわ。もし仲間になりたいなら、その実力を見せて欲しいわね。」 そう言うと空に舞い上がるようにスズカは飛び掛ってきた。 その身のこなしはガンテツの比ではなかった。 ガンテツが剛であれば、スズカは柔。 紅神楽入団への試練は続く・・・。 |
敗北時 | スズカ「ガンテツを負かした実力は認めるけど、私の動きについて来れないなら仲間として認められないわね。」 一戦交えたスズカだったが、息ひとつ切らせていなかった。 それほどまでに実力差を見せられた一戦となったが、このまま諦めるわけにはいかない・・・。 |
危険度 ★★★★ SC0280 キョウジ 狂音乱舞 1350 / 230 / 230 6/8/4/6/1 敵サポカ 鬼道Lv2×3 水月Lv3×3 |
「スズカ「なるほどね。ガンテツが手を抜いたわけじゃないって分かったわ。」 決定的な一撃を与えることができなかったが、スズカはこちらの実力を認めてくれたようだ。 目的を告げることなく侵入し、そして戦いが始まった。 だが戦いを通じてお互いの目的、実力を分かり合えたように思えた。 少なくともこちらが紅神楽の裏の顔を知って、この場にやってきたのは理解されたようだった。 スズカ「ガンテツも認めたようだし、私もあなたの実力に文句無いわ。」 そう言うとスズカは攻防一体となった武具を外し、戦う意志がないことを示した。 スズカ「ひとつだけ確認だけど、あなたの目的は紅神楽に入って五鬼将を倒す、それで間違っていないわよね?」 連戦に疲れていたが、スズカの問いに頷いて返事を返した。 スズカ「いいわ。それじゃ一緒に行きましょう。」 キョウジ「ちょっと待った!なんだなんだ、俺抜きで面白そうなことやってるんじゃねぇよ。」 その声の先には鉄の塊のようなばちを担いだキョウジが立っていた。 一座では太鼓楽士として活躍するキョウジ。 祭り好きな性分の男が、これまでの騒ぎに気づかないはずが無いのだ。 キョウジ「ガンテツとスズカは納得してるようだが、俺はまだ納得してねぇ。だから・・・、分かってるよな?」 にやりと笑うキョウジは既に戦う気満々で武器を構えていた。 スズカも呆れた顔でこちらに手を合わせている。 口の動きが「ごめん、相手してやって」と告げているように見えたのはたぶん気のせいじゃない。 キョウジ「さぁ気合入れて行こうぜ!」 |
敗北時 | キョウジ「なんだなんだ。気合が足りないじゃねぇか?」 キョウジは何度も挑発的な言葉を繰り返すが、止めを刺す気はないようだった。 舐められているというよりも、終らせたくは無いという感じがした。 キョウジにとってこの戦いは祭りのようなものなのかもしれない。 だが、身勝手な祭りに付き合わされるのはたまったものじゃない。 彼の祭りを終らせるには、再び立ち上がってキョウジを倒すしかない・・・。 |
エピローグ |
スズカ「ごめんね。まったくキョウジはすぐに首突っ込みたがるんだから。」 キョウジ「わりぃな、つい熱くなっちまった。悪気はねぇんだ。」 反省したように頭を掻くキョウジの影から、三味線楽士のハナが顔を覗かせた。 ハナ「キョウジは寂しがり屋なんだよ。」 そう言うとクスッと笑ってハナは姿を消し、キョウジは「なに?そんなわけねぇだろ」と大騒ぎしてハナの後を追うのだった。 スズカ「まったく、キョウジは本当にやかましいんだから。」 優しい笑みを浮かべるその様子は、芸を演じている時と変わりはなかった。 その笑顔につられるように紅神楽一座を包む雰囲気が、優しく変わっていったのだ。 それは、多くの町民が楽しんでいた紅神楽一座と変わりは無かった。 スズカ「でも、よく私たち3人と戦って無事でいられたわね。」 その言葉を聞いたとたんに疲れが体を支配し、もう立ち上がることさえできない気がした。 スズカ「さすがに疲れたでしょ、今日はゆっくり休んで。明日からは一座の仲間として働いてもらうからね。」 |