※○○には適当に自分の名前を脳内で入れてください



秋も深まってきた頃…
  今日はマスターが文化祭で学校に出かけてて
  僕一人お家で留守番の日曜日です。

翠「お邪魔するですよー」
蒼「やぁ翠星石、いらっしゃい」
翠「あれ、今日はダメ人間居ないのですか?」
蒼「マスターは学校だよ、今日は文化祭なんだって」
翠「へぇ~、日曜日なのに大変ですねぇ、
  からかってやろうと思ったのに残念ですぅ」
蒼「ん?何だろうこれ…」

  机の上に小さな冊子が置いてあった
  僕はそれを拾って読んでみた

蒼「これは…マスターの学校の文化祭のパンフレットだね
  保護者来賓可だそうだよ、ご丁寧に学校の場所まで書いてあるね」
翠「私達に来てくれって言ってるような物じゃないですか!」
蒼「ふむ、たまにはマスター達の学校にお邪魔するのも悪くないかも」
翠「ほらほら、さっさと行くですよ!」
蒼「ちょ、ちょっと待ってよ!この格好だと流石にまずいよ…」
翠「ふーむ…それもそうですね…」
蒼「あ、そう言えばクローゼットに…あった!」

  僕はクローゼットの中から小さな女物の服を2着引っ張り出した。

翠「な、何でこんな服がダメ人間の家にあるんですかぁ!」
蒼「た、たまにマスターが僕に着せてくれるんだ(///)」
翠「なあっ!あのダメ人間は蒼星石にこんな服を着せて喜んでるんですか!?」
蒼「う、うん…(///)」
翠「許せねぇですぅ!ほら、さっさとあの人間をとっちめに行くですよ蒼星石!」

  僕が白色、翠星石は黒色のワンピースに着替えて
  マスターの学校へと歩き出した。

翠「うぅ…なんで態々徒歩なんですか…鞄で飛んでいけば一瞬じゃないですか…」
蒼「仕方ないでしょ、あんな大きい鞄持っていったら目立ってしまうじゃないか
  幸い学校も近いし、これ位は我慢しなよ」
翠「確かにそうですけど…」
蒼「ほらほら、音を上げるにはまだ早いよ。」

  学校に着くまでそんな他愛も無い話をしながら
  僕と翠星石は歩いた…
  そしてマスターの学校の前に着いた。

翠「へぇ、これがあのダメ人間の通ってる学校ですか…思ってたより大きいですね」
蒼「うわぁ、人が一杯居るよ…この中からマスター見つけられるかな…」

  やはり文化祭という大きな催しなだけに人も溢れていた
  何処に行けばいいのか分からず途方に暮れてると女性が僕達のほうへやってきた

女「あら、可愛らしいお嬢さん達ね、誰か探してるのかな?」
翠「えっと…あの…頼んだです蒼星石!」

  そう言って彼女は僕の後ろに隠れた

蒼「ごめんなさい…彼女とても人見知りなんですよ…」
翠「そ、そんな事はどうでもいいじゃないですか!それよりもあの人間の居場所を聞くですよ」
蒼「そうだね、あの…マスt…じゃなかった○○さん何処に居るか分かります?」
女「○○君なら同じクラスだよ、今は多分店番してた筈だから教室まで案内しようか?」
蒼「では、ご好意に甘えさせていただきますね。」

  こうして僕達はマスターのクラスメイトだという女性に案内され
  マスターが居る教室に向った、そして…

女「○○君にお客さんだよー小っちゃい女の子が二人居るけど…親戚の子?」
マ「俺に客?何かの間違いじゃないか?大体年下の親戚なんていな…!?」
蒼「えへへ…遊びに来ちゃいました」
翠「態々翠星石様が来てやったんですからありがたく思うですよ。」
マ「ちょ…まじでか…ちょっと店番頼んでいいかな…?」
女「いいわよ、楽しんでらっしゃい」
マ「サンキュ!恩にきるぜ!」

  マスターは彼女に店番を任せて僕達と一緒に行動する事になりました

蒼「でも良かったの?店番をあの人に任せちゃって…」
マ「どうせもうすぐ交代の時間だったからね、少しぐらい平気さ」
翠「ほらほら!さっさと私達をエスコートするですよ!」
マ「はいはい、分かりましたよお姫様方」

  そしてマスターの案内で学校を回っていた
  しばらく校内を適当に回った後…

マ「まぁ、ざっとこんな物かな?」
蒼「ねぇマスター、所々でお店をしてるみたいなんだけど…」
マ「あぁ、この学校では1クラス1個何かしらのお店を出すんだよ」
翠「いくらか興味深い店があったですぅ、さっさと回ってしまいますよ。」
マ「ふむぅ、僕も少し興味ある店があったから一緒に行っちゃおうか」

  そしてまず、マスターの興味があったというお店に入ることにした
  しかしそのお店は…

店「お帰りなさいませご主人様」

  所謂メイド喫茶だった…
  そもそも学校でこの様な店を開いてもいいのだろうか…
  何故教師は止めなかったのだろう…
  と様々な疑問が頭を過ぎって居るが
  僕のマスターはそんな事を気にせずただ目の前に居る
  メイドの格好をした女生徒に夢中になっていた
  そんなマスターを見てると何故か胸が締め付けられるようだ…

翠「ダメ人間も下劣なオスだったのですね…失望したですぅ…蒼星石?」
蒼「うわぁぁぁぁぁん!」

  気が付いたら僕は目から雫を流しながら行く宛も無く走り出してた

マ「蒼星石!」

  後ろからボクを呼ぶマスターの声が聞こえたが構わずに走っていた
  とりあえず涙が止まるまで体育館の裏手に隠れる事にした

蒼「うぅ…僕は…こんなにもマスターの事が好きなのに…
  マスターは違う女の人ばかり見て…」

  時間が経てば経つほど悲しみがこみ上げて
  目から溢れんばかりの涙が出て来る…
  そして20分程僕はすすり泣いていた

女「あら…あなたは○○君の…」

  マスターのクラスメイトの女性の方がこちらを見て
  驚いたような顔をしていた

蒼「あ、マスt…じゃない○○さんのクラスメイトの…」
女「ふふふ、私の事は広美でいいわよ。」
蒼「広美さん…ですか」
広「それよりも○○君が血相を変えてあなたを探してたけど…どうしたの?」

  僕は広美さんに今まであったことを全部話した
  彼女は僕が話し終わるまで何も言わずずっと話を聞いていた。

蒼「と言うわけなんですよ…」
広「ふぅん…あなたはよっぽど○○君の事が好きなんだね」
蒼「えぇ…まぁ…(///)」
広「それなら想ってばかりじゃなくて行動に移さないと!」
蒼「えぇ!?ぼ、僕には無理ですよ(///)」
広「早く行動に移さないと○○君誰かに取られちゃうかもよ?」
蒼「そ、そんなぁ…」
広「噂をすればなんとやら、ほら頑張れ!」

  向こうからマスターと翠星石が走ってきた

マ「はぁはぁ…やっと見つけた…」
翠「もう!心配したですよ蒼星石!」
蒼「ごめんね…勝手に行動しちゃって…」
マ「こっちもごめん…蒼星石が居るのに…
  あんなメイドに現を抜かして…怒ってるよね?」
蒼「僕の気持ちを当ててくれたら許してあげる…」
マ「うーんと…怒ってる?」
蒼「違うよ。」
マ「…ごめん分からない…教えてくれるかな?」
蒼「仕方ないね…マスター、顔出して…」
マ「分かった…でも何をする気かn…んむっ!?」
蒼「くちゅ…くちゃ…ぴちゃ…ぷはぁ…」

  僕はマスターの顔に自分の顔を近づけて
  僕の唇をマスターの唇に重ねた

マ「そ、蒼星石さん…昼間から凄い積極的ですね…」 
蒼「これが僕の気持ちだよ、マスターの返事も聞かせて欲しいな。」
マ「俺も同じ気持ちだよ…でもここら辺にしておかないと…ほら」

  そう言ってマスターはある方向を指差した

蒼「あっ!」

  マスターの指差した先には
  頬を膨らませて鬼気迫る表情でこちらを見ている翠星石と
  ニヤニヤしながらこちらを見てる広美さんが居た

翠「許さねぇです人間!翠星石の蒼星石から唇を奪うなんて…スィドリーム!」

  彼女は翠色の人工精霊を呼び何処からか金色の如雨露を取り出した

マ「ちょ、義姉さん落ち着いて!まずその物騒な如雨露をしまいましょうよ!」
蒼「翠星石落ち着いて、こんな所で如雨露を出すのはマズイよ…」

  何とか翠星石を落ち着かせた後
  ただ状況を見てるしかなかった広美さんに事情を説明した

広「へぇ…何か普通の人とは雰囲気が違うなと思ってたけど…まさか人形だなんて…」
蒼「俄には信じがたいと思いますが…」
翠「ちょ、何勝手に言ってやがるですか!」
マ「大丈夫ですよ義姉さん、こいつは信用できますよ」
蒼「あの…広美さん今日聞いた事は…」
広「分かってるわよ、誰にも言わないわよ。」
蒼「それと…広美さんとマスターの関係って…」
翠「何でそんな事聞くですか?」
蒼「そ、そんなのどうでもいいじゃないかぁっ!(///)」
マ「関係も何も…ただの幼馴染って所かな」
広「安心しなさい蒼星石ちゃん、彼と私は貴女が想像してるような関係ではないわよ。」
蒼「そうですか…安心しました。」
翠「話が全く見えねぇですぅ…」
蒼「ほらほら、もう暗くなってきたから僕達は先に帰ろうよ、」
翠「そうですぅ、誰かの所為で鞄もねぇですから、さっさと帰るですぅ。」
蒼「では、マスターと広美さん、お先に失礼しますねー」

  こうして色々あった僕達初めての学校は無事大団円を迎えた
  ちなみにこれは余談ですが広美さんがたまにマスターの家に遊びに来て
  僕達と一緒に遊んだりして過ごすようになりました。