TV『2ちゃんねる?たまに書き込んでますよ』 

蒼「あ…この人…」
マ「ん?どうした?」
蒼「この人、お父様の友達だ」
本当かよ、いくら閣下とはいえ… マスターは信じられないといった様子で
蒼星石を見た。
蒼「僕がまだお父様の工房にいたころ、よく訪ねてきたんだ。
  あの曲がり口は忘れようがないよ」懐かしそうに目を細める。
昔からへの字口だったのか、いやそんなわけあるか。
マ「他人の空似じゃないの。そんな昔に生きているなんて…」
蒼「それはそうなんだけど、でも、別人には思えないなぁ」


TV『千葉の3票があれば200票だった。だっはっはっはっは』

ジュン「思ったより健闘したな…」紅茶を啜りながらつぶやく。
隣にいる真紅も読んでいた本を閉じ、ティーカップに手をのばした。
真紅「あら、この人…お父様の工房によく来ていた人だわ」
ジュン「はぁ?何年前の話だよ。そんなわけないだろ」
真紅「真紅が嘘をついているというの?ドールの材料をよく届けにきていたわ。
   雛苺、あなたは覚えている?」
フローリングの床に腹ばいになってお絵かきをしていた少女は、名指しを受けて
顔をあげた。周りにはクレヨンが散らばっている。
雛「うゆ・・・?
  あ~覚えてるの~。太った人たちをよくつれてたわ。その人たちが来ると
  いつも窓が曇ったの~」
真紅「ほらごらんなさい」
んなあほな…ジュンは呆れた様子でチャンネルを変えた。


TV『相変わらずひでーな』

みつ「カナ~御飯よ~。今日の卵焼きは砂糖150%増量…
   あら珍しいのね、ニュース見てるなんて」
金「みっちゃん、この人…」
みつ「閣下がどうしたの?」
金「カナこの人知ってるかしら。お父様とよくお話していたわ」
みつ「えっ!じゃ、じゃあ閣下は、生まれたてのカナを見ていたというの!? 
   ああっ~、うらやましいぃ~!!」
金「生まれたても今も変わらないのかしら」


TV『アルツハイマーの人でもわかる』

銀「相変わらず、変な口ぃ…」
めぐ「知ってるの、水銀燈?」めぐが尋ねる。水銀燈は窓枠に腰掛け、両足を
プラプラさせながらテレビを見ていた。
銀「別にぃ…。お父様と付き合いがあった人ってだけよ。」つまらなそうな顔で
そう言うと、水銀燈は病室の外へ羽ばたいていった。黒い羽が点々と舞い落ちる。
飛びながらもう少し思い出す。
貿易社の社長って言ってたかしら…確か名前は…
銀「ツバイツェーハー商会…」

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最終更新:2007年10月11日 19:47