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 ――僕はアリスゲームに敗れ
 ――ローザミスティカを奪われ
 ――アリスになる資格を失い
 ――死さえ許されず生さえも
 ――いま、許されなくなった

    ¦僕はいま水銀燈のなか¦

 僕は翠星石と闘った
 僕はマスターのしがらみをとってあげたかった
 マスターの想いがいたいほどかなしいほど
 解ったから
 叶えてあげたかった
 そうしたら 僕も半身というしがらみから解放されるのではないか
 きっと 翠星石も僕という半身に縛られたくなんてないよね
 おなじきもちのはずだよね 翠星石
 馬鹿だった
 僕は双子のドールとして存在しているのに
 僕は双子のドールの妹として約束されてるのに

 僕はその約束を裏切り解放される道を選んだ

 ――マスター…貴方も同じ気持ちだと僕は信じてたよ

 解放される道を選んだのに
 僕はマスターの願いも叶えれず
 僕自身もさらに荊にまかれることになり
 翠星石さえも苦しめる結果になった

 水銀燈にある 僕の意思

 ――それでも翠星石 きみは

 僕を返してもらうと言い張っている
 君は
 なんて強いのだろう
 僕は
 なんて弱いのだろう

 僕はきみのなかに

 ――「あはははっ! 馬っ鹿じゃなぁいぃっ!!」

 水銀燈のなかで水銀燈の高笑いをきいた
 こんなやつに僕は
 僕の意思は
 託されたのか
 わがままだけど 水銀燈を拒みたい
 まだ できる
 まだ 動ける
 まだ 助けられる

 せめて 僕の意思がなくなるまででいい

 ――「かえしてぇっ!! かえして、水銀燈!蒼星石のローザミスティカ、返してぇぇ…」

 ごめんね 翠星石 僕があんなことしなきゃよかったんだ
 ごめんなさい マスター 叶えられなくて
 すまない 真紅 巻き込んでしまって
 悪かったよ 雛苺 君はもうアリスゲームはできないのに屈辱して
 すみませんでした 翠星石のマスター 

 ごめんね ごめん ごめん ごめんなさい ぼくが

 ――「雛が許さないのよ!すいぎんとう!」

 雛苺の甲高い叫びとともになにかに縛られる感覚がはしる
 きっと水銀燈を苺轍でまいたのだろう
 僕はどうなってもいい
 そのまましめてくれれば
 君達のためになれば

 僕はどうなったって 構わないよ

 ――「っく…」

 水銀燈がくるしそうな声をあげている
 僕の負い罪と水銀燈の合い罪は許されることはないだろう
 たとえどんな罰を受けようとも
 だから だから
 もっと締めてしまえばいいんだ

 僕をこいつを

 ――「ひとはそれを…絆ともよぶのよ!!!」

 べきっと何か響いてくる
 そうか、水銀燈が片翼を折ったんだね
 僕に翼はない だから痛みは感じない
 そうか いま

 僕が水銀燈を奥底から 拒めば

 ――「キズナなんて」

 いま 君達の手助けをできれば
 いま 僕がこいつを拒めば

           ――君達との絆を取り戻せますか?――