その日、俺は午後3時半ごろ帰っていた
からだ全体がだるかったので学校を早退したのだ

驚かせようかな、とこっそりと一声もつげず帰ってきたのだが
部屋に入って誰もおらず
なにか声と音がするので寝室を覗いてみる

「ぁ、あぁ…ますたぁっ」

蒼が……っ!

吃驚した
まさか蒼が俺を想って…しちゃってるとは
俺もそんなことをいえる立場じゃないけど、驚いたのは事実だ

驚き半面嬉しかった

えっとー…邪魔しちゃいけませんよね?

しかし
俺は男だ
はっきりいうが見たい

俺がいま一番愛している奴が俺を想って…しちゃっているのだ

しかしいま部屋に入ったらどうなるか、は目に見えている
健気なあの子のことだ、泣くわ謝るわになるだろう
更に傷ついて家出なんてことになったら…!
蒼のいなくなった部屋…考えたくもない


そんなこんなで仕方なく俺は外で午後5時まで待ち風邪をこじらすのだった