蒼「ねぇ、マスター。」

蒼星石が俺に話しかけてきた。
その表情はニコニコしている。

俺「どうした?蒼。」
蒼「僕はね、実はここにポケットがあるんだ。」

蒼星石は下腹部を触りながら言う。

うーむ。どういう意味だ?

俺「ポケットねぇ・・・それがどうしたんだ?」
蒼「このポケットからはね、色々なものが出せるんだよ。」

色々なもの・・・?・・・何だ?

蒼「何を出せるかっていうとね。」
俺「な・・・何?」

蒼「どこでもドアー!・・・僕バージョンだけどね。」

蒼星石が丁度半円の形をしているポケットから取り出したのは、あの伝説のネコ型ロボットの四次元道具ではないか。ただし、蒼色のだが。

俺「ちょっと開けてみてもいいか?」
蒼「うん、いいよ。」

俺は行きたい場所を思い浮かべながら、ゆっくりとドアを開けた。

俺「!!!!!うはwwwww」

俺の行きたかったドイツの風景が広がった。これはまさしく四次元道具・・・

入ってみようと足を踏み入れた。

―その瞬間、俺は落下した。

俺「う・・・うーん・・・ハッ」

目を覚ますと、そこはnのフィールドだった。ドイツの風景が広がっている。

蒼「どう?驚いた?」
俺「驚いたも何も・・・」

言い終わらないうちに蒼星石が言った。

蒼「僕、マスターのパソコンを見たんだ。」

ま・・・まさか2chのアレを・・・?マ・・・マズイ!

だが、違った。

蒼「なんかね、丸い頭で猫みたいなロボットのページが表示されて、その下に『四次元道具:どこでもドア』って書いてあったんだ。それの説明を見て、この仕組みを思いついたんだよ。」
俺「どんな仕組みなんだ・・・?」
蒼「あれ、わからなかった?あのどこでもドアはね、枠だけ作ったんだ。ドアの部分は鏡なんだよ。nのフィールドに繋がってる鏡。」

そうなのか・・・と納得した俺。

俺「それにしても手間かかったろ?」
蒼「それはね。だけど、マスターをビックリさせたくて、一所懸命作ったんだ。」
俺「そうか(*´∇`*)とっても嬉しいぞ、俺は。ありがとう、蒼星石。だけど、幾つか不可解な点がある。その話は今度聞かせてもらうからな。」
蒼「うん、わかった。今度、説明するね。」
俺「ああ。」

『蒼星石のどこでもドア』END

幾つか不可解な点がありますが、それはご想像にお任せします。
気がむいたら、別の道具でお話を書くつもりです。