蒼星石「マスター紅茶入ったよー」
 台所から蒼星石の声が聞こえる。
 カチャカチャとティーカップと受け皿が当たる音が段々近づいてくる。
蒼星石「マスター 何作ってるの?」
 ティーカップを机に置き貴方のやっている事を覗き込む蒼星石
蒼星石「石像・・・?」
貴方「嗚呼そうさ、蒼星石の石像を作ってるんだよ。」
蒼星石「ボ、ボクの!?」
 蒼星石は慌てた様子で、どこか恥かしそうだった。
貴方「恥かしがる事は無いさ。」
貴方「後は…目の形を整えて・・・完成っ!」
 完成した蒼星石の石像を机の上に置く貴方。
蒼星石「うわぁ~ マスター凄いよ コレも一種の才能だねっ」
 完成した石像は蒼星石と瓜二つの出来栄えだった。
貴方「フフン そうだろ、そうだろ 俺頑張ったからな・・・。」
 そう言いながら紅茶に手を伸ばそうとした時だった
蒼星石「マ、マスタァ・・・。」
 なんだか蒼星石の少し怯えたような声が聞こえた。

 

 紅茶を取ろうとしていた手を止め蒼星石の方を見ると
 うごく筈の無い石像がぎこちないが動いていた。
貴方「蒼星石っ!!」
 そう叫ぶと貴方はとっさに蒼星石を抱き上げ自分の後ろに隠すように降ろす。
 石像の動きは徐々にぎこちなさが無くなりまるで本当に生きているかのように動き始めた。
 そして、左眼が赤く光ったと思った瞬間、鋏を構え貴方に向かって跳躍する。
貴方「うわぁぁぁぁぁああああああ」
 とっさに叫んでしまう貴方
貴方『ああああ・・・・でも蒼星石に襲われるってのも何か良いかも・・・。』
貴方『嗚呼・・・夜とか襲われてーなぁー逆レイプっつーかなんつーか・・・。』
蒼星石「マスター危ないっ!!」
 蒼星石のその叫びによって現実に引き戻される貴方
 ガキィーン
 蒼星石の鋏で石像の攻撃は防がれていた。

蒼星石「例え誰だろうと、マスターを傷付けようとする者は許さないっ!!」
 そう叫びつつ振り下ろした蒼星石の一撃により石像は真っ二つになっていた。
 ゴロン
 石像が床に転がる音が空しく響く
貴方「どうして動いたんだろうか・・・。」
 ふと沸いた疑問だった・・・。
蒼星石「きっと・・・マスターのボクに対する思いが深くて石像が動き出したんだと思うよ。」
貴方「・・・」
蒼星石「・・・」
 蒼星石の方を見ると、自分で言った台詞が恥かしかったのだろう
 ほっぺたを真っ赤にしてうつむいていた。
貴方「嗚呼、そうだな・・・俺は蒼星石の事を世界中の誰よりも一番愛してるからな。」
 貴方は蒼星石を抱きしめる。
蒼星石「マスター・・・。」
 抱き合い御互いの存在を確かめ合う二人。
蒼星石「マスター・・・お茶にしようか・・・。」
貴方「嗚呼・・・そうだな、折角入れてくれたんだし冷めない内に頂くか・・・。」
蒼星石「うん」
 机に置いてあったティーカップを手に取り紅茶を口に含む貴方。
 持って来た時には入れたてで熱かったであろう紅茶は、時間の経過により程よく熱が飛んでいた。

 


蒼星石「ねぇマスター・・・」
貴方「ん? 如何したんだ蒼星石?」
蒼星石「その・・・腕に抱かれてるのは嬉しいんだけど・・・この体制だとボクが紅茶飲めないよ・・・。」
貴方「嗚呼~何だそんな事か・・・。」
蒼星石「そんな事って・・・。」
貴方「それくらい簡単に解決さっ」
 そう言うと貴方は軽く紅茶を口に含む



 後日、斬られた石像は接着されて蒼星石の鞄の中に大事そうにしまわれていた。
貴方『くっ 何だこの言い表せないこの感情はっ!!!!!!!』
貴方『毎晩毎晩、蒼星石に添い寝している石像に対する嫉妬心なのかコレはっ!!!!!!』
貴方『こんな事なら俺の石像を作れば・・・っ いぁそれじゃダメだクソッ』
 マスターがそんな事を考えてるとは知る由も無い蒼星石の寝顔は幸せそうだった。
蒼星石「・・・ますたぁ・・・むにゃむにゃ・・・・。」
貴方『うぉぉぉおおお蒼星石の胸が石像に当たってくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」』

おしまい