マ「さてと、どうやってチームを分けようか。」
  集まったのは声を掛けたドール達のほかにはみっちゃんとのりが来た。
  ジュンは腹痛を理由に欠席だそうだ。今腹痛なのか未来で腹痛になるのを危惧してなのかは分からない。
  あと巴は残念ながら部活の関係で都合がつかなかったそうだ。
  土鍋やらカセットコンロやらはみんなの家からかき集めたのを合わせれば十分に足りそうだ。
 真「私達は姉妹で組むわ!」
 マ「ドール達だけでって事?」
 真「そうよ、別に問題は無いわよね?」
 マ「・・・そうだね、それがいいかもしれないしね。」
 銀「どういうことかしらぁ?」
 マ「まあ・・・姉妹の親睦を深めてくれれば周りとしても結構ってとこかな。」


 真「と、いう訳で話は通ったわよ。」
 金「ここまではカナの策どおりね!」
 真「これで後は自分達が食べられる物さえ作れば勝ちよ!!」
 雛「みんなで一気に食べちゃうのー!」
 翠「チビ人間がフケなきゃもっと楽勝だったんですがね。」
 蒼「でもこれってさ、勝っても奪い合い、負けたら共倒れじゃない?全員が各チームに分散すれば誰かしらもらえたのに。」
 真「な!」
 銀「なんですってー!」
 翠「蒼星石、なんでそれを早く指摘してくれないですか!」
 蒼「いや、マスターと家で準備してたから君達がそんな相談してたなんて知らなかったし。
   って言うか、それ位は誰か気付きなよ。」
  全員が全員、当然自分が貰うものと思っていたのか誰もその穴に気付かなかったようだ。
 翠「このバカカナ!!どうしてくれるですか。」
 金「うぅっ、ごめんなさいかしらー!」
 真「取り乱すのではないわ!とにかく勝てばくんくんストラップは手に入るのだわ!!」
 銀「そうね、後のことは後で考えればいいわ。」
 雛「まずはなんとしても勝つのー!!」
 蒼「なんかお鍋を楽しむという目的が見事なまでにどっか行っちゃったね。」
 銀「とりあえず私は乳酸菌飲料ぶち込んどくわ。」
 金「やっぱ卵焼きかしら♪」
 雛「苺ジャムー!」
 翠「翠星石のスコーンで決まりですね♪」
 真「あなた達いったい何を生み出す気よ!」
 蒼「君が持ってるのはなんだい?」
 真「ダージリンよ。」
 蒼「・・・お茶会?」
 マ(蒼星石の忠告を思い出して隔離しておいて良かった・・・)
 の「じゃあ私達も作りましょうか。」
 マ「そうですね。」
 翠「はっ!私達だけで組むと残りの三人で組んだ時にクッキングクイーンのりとあのお料理大好き人間がタッグに・・・。」
 金「みっちゃんも料理は得意かしらー♪」
 銀「あなた喜んでどうするのよぉ。ほんとにほんとにおばかさぁん。」
 金「な、カナは馬鹿じゃないかしら!取り消しなさいよ。」
 み「きゃーー!ぷんすか怒るカナもかわいいわー!!エプロン姿もナイスよ。あっ、他のみんなももちろん可愛いわよーー!!」
  みっちゃんは一人でハッスルして写真を撮りまくっている。
 翠「とりあえずコイツはなんとかなったですね。」
 真「あとはあの二人・・・。」
 蒼「なんか揉めてない?」
  のりとマスターが珍しくお互いに引き下がらず何かを主張している。
 の「この時期ですし、やっぱりチゲですよ!」
 マ「いや、やはり和風の寄せ鍋がいいと・・・。」
 の「唐辛子はカプサイシンも入っていて健康的なんですよ。」
 マ「健康?脂肪燃焼?何の事です?普通にバランスよく食品を摂ればそんなの平気ですよ。」
 翠「非常にどうでもよい事で争ってますね。」
 蒼「だんだんとエスカレートしてきたような。」
 真「感情的になってきたわね。」
 の「私が太ったって言いたいんですか?そりゃ最近ちょっと食欲が旺盛ですけど・・・。」
 マ「言ってませんし、思ってもいませんよ。別に食べただけじゃやせませんよってだけで。」
 の「失礼ですね、ちゃんと部活で汗水たらしてますよ!」
 マ「だったら・・・チゲにこだわる必要も無いんじゃないですか?」
 の「・・・・・・。」
 マ「・・・・・・。」
 の「どうやら・・・これまでのようですね。」
 マ「ええ、雌雄を決する時が来たようですね。」
 の「私のチゲとあなたの寄せ鍋で勝負です!!」
 マ「望むところ!!」
 銀「熱いわねえ。」
 雛「これが船頭多くして船山に登るってやつなのね。」
 真「雌雄を決するも何もオスメスは初めっから決まってるのだわ。」
 翠「くだらない冗談を言ってる場合じゃありませんよ。あの二人がマジになってるのはそれはそれで厄介ですよ。」
 金「結局どう転んでも困りものなのね。」
 蒼「おかしい・・・みんなで楽しく鍋をつつこうともはや誰もしていない・・・。」