タイトル「蒼地獄」



最近マスターの様子がおかしい。いつもそわそわしていて落ち着きが無い。

前まではあまり出かけなかったマスターなのに、ここ最近毎日のように何処かへ出かけている。

それに・・・なんだか最近、僕に冷たいような気がする・・・

今日もマスターは出かけている。帰ってきたら思いきって聞いてみよう。

「ただいま」

「あっ、お帰りなさい、マスター」

「あ、あの、マスター?」

「ん?」

「いや、ごめん。やっぱり何でも無いよ」

今聞くのは止めておこう。マスターも疲れてるみたいだし。

「ねぇ、今日は・・・その・・・して欲しいな・・・」

「すまない、疲れてるんだ。また明日な」

「・・・分かった」



食事の時間中にマスターが呟いた。

「なぁ、蒼星石」

「何?マスター?」

「水銀燈ってさ、いいよな。」

「・・・・?急にどうしたの?」

「いや、スラッとしててさ、あの冷ややかな目なんか最高だよな?

「・・・僕にはよく分からないや」

「そうか・・・残念だな・・・あんなに素晴らしいのに」
あれ、何だろう、今の感じは・・・今まで感じたことが無い.
胸が少し苦しくなった後、水銀燈のことをとても憎く感じた。
僕、どこかおかしくなっちゃったのかな・・?


夜寝るとき、僕は思いきってマスターに尋ねてみた。

「ねぇ?マスター。マスターは最近、何処に出かけてるの?」

「・・・何処だっていいだろう。」

「良くないよ。毎日帰りが遅いし、僕心配してるんだよ?ね?教えてよ。」

「・・・友達の家だよ。最近はまってるものがあってな。ついつい長引いちゃうんだよ。
心配しててくれたのか?蒼は優しいな。すまない。今度から早めに帰るよ。」

ウソ・・・マスターは上手く逃れたつもりだろうけど、僕には分かるんだ。
だってマスター、嘘つくときは台詞が棒読みになるんだから。
僕の事を騙してまでしたい事・・・一体何なんだろう・・・


次の日、僕はマスターに内緒でレンピカにマスターの後をつけるように頼んだ。
しばらくして、レンピカが帰ってきた。レンピカに触れ、レンピカの記憶を辿る。

「・・・・ウソでしょ、レンピカ。こんなの・・・・」
レンピカの記憶は、僕には信じがたい物だった。
何故なら、マスターと水銀燈がベッドで交わっていたのだから。

「あぁっ!水銀燈!いいよっ!すごくいい!」

「あ・・・・いいわぁ・・・凄く感じちゃう・・・!もっとして!」

「水銀燈・・・俺もう駄目だ・・・!」
 ・・・・やめて!!もうこれ以上見たくない!聞きたくない!


「マスター、どうしてなの・・・・?僕分からないよ・・・」

涙が止まらない。何で・・・何でなの・・・?
マスターは水銀燈のほうがいいの?僕じゃ不満なの?
マスターのこと信じてたのに・・・・

マスターに裏切られた・・・

またこの気持ち・・・どうしたんだろう。
大好きだったマスターが、こんなにも憎く感じる。
水銀燈に浮気したから?いや、僕を裏切ったから・・・
僕はずっとマスターの言う通りにしてきたのに。
それなのに、マスターは僕を簡単に捨てて、水銀燈と関係を持った。
僕はマスターの為に、今まで尽くしてきたのに。
心も体も、全てマスターの為に捧げたのに。

人間とは、こうも簡単に裏切るものなんだ。

憎い、壊したい・・・・・


「ただいま」

マスターが帰ってきた。

「おかえりなさい・・・」

ニクイ

「どうした?元気無いな。大丈夫か?」

オマエノセイダ

「いや・・・なんでもないよ・・・」

ナンデモナクナイ

「そうか。ならいいんだ」

ボクハヨクナイ


いつもの食事の時間。前まで二人で色々語り合った至福の時間。
でも、もう違う。話すことは何も無い。話したくない。
そんな重い空気の中、マスターが口を開いた。

「なぁ、蒼星石」

馴れ馴れしい・・・僕の名前を呼ぶな・・・

「何?」

返事なんか、ホントはしたくない

「お前今日少し変だぞ?さっきから一言も話さないし・・・何かあったのか?」

この男は、自分の行動が僕を傷つけていると分からないのか。

「ところでさ、水銀と・・・」

あれ・・・?口が勝手に動く・・

「マスター、僕ね、最近覚えた言葉があるんだ・・教えて欲しい?」

あれ?僕何言ってるの?

「あ?ああ・・・何だ?」

「嫉  妬っていうんだ。僕ね、水銀燈に凄く嫉妬してるんだ・・これぐらいね!!」

ああ・・あの気持ちは「嫉妬」っていうんだね・・・

「何だ?いきなり・・おい、ホントにおかしいぞ、お前!」

僕は悪くない!悪いのは僕を裏切ったオマエナンダ!

「そ、蒼星石・・・?どうしたんだ!!やめろ!!」

ガッ・・・

「グッ・・水銀燈・・・助けてくれ・・・」

「マタスイギントウカ・・・!!」

ガッ・・・

「ゥ・・・」

ドサッ

鈍い音を立てて、マスター倒れた。「ごめんね」とは言わないよ・・
だって悪いのはマスターなんだから・・・
アナタが水銀燈なんかに現を抜かすからですよ・・・
僕の事を捨てたアナタが悪いんだから・・・
ふふ・・・あれ・・・僕変なの・・・泣きながら笑ってるよ・・ハハ・・・
なんだろう・・・さっきまであれ程憎かったマスターがとても愛しく感じるよ・・



にくいいとしい憎い愛しいニクイイトシイ・・・
二つの感情が複雑に交じり合う・・・おかしくなりそうだ・・・・
もうだめだ。限界だ・・・マスターを壊そう・・・
肉体的にではなく、精神的に・・・・
僕のことしか考えられなくしてあげよう・・・
そうすれば、僕もマスターも幸せになれるでしょ・・

さぁ・・・壊してあげるよマスター・・・

マスターは僕だけのもの・・・僕だけのオニンギョウ・・・・


第二部

俺は、一体どうしたんだ・・・?
確か蒼星石に殴られて気を失って、それから先の記憶が無い・・・
何より不可解なのは俺が裸で手は自由だが、それ以外はベッドに縛られている
という奇妙な格好でいることだ。なぜ部屋が真っ暗なんだ・・?
考えていると突然電気がついた。
ついたといっても、アメリカ映画でその類のシーンによくあるような薄暗いものだ。

「おはよう、マスター。ようやくお目覚めかい?」

見ると蒼星石が下着姿で椅子に腰掛けていた。人形とはいえ、
薄暗い照明の効果もあるのか、その姿はやけに妖艶に見える。


「蒼星石!これはなんのつもりだ!早く縄をほどけよ!」

そういうと、蒼星石は俺の縛られているベッドに飛び乗り、俺の胸を踏みつけた。

「ガッ!?」

「僕の奴隷のくせに、口の聞き方がなってないんじゃないの?ねぇ、マスター?」

「な、何・・・?」

「マスター、水銀燈と関係持ったでしょ?そんな猿みたいにホイホイと他のドールと
関係持っちゃうお馬鹿な奴隷にはお仕置きしないと。そうでしょ?」

言い終えるとまた俺の胸を踏みつける蒼星石。

「グっ!!あれは違う!あれは・・・」

「あれは・・・何?」

「あれは・・・」

言葉が続かない。だって本当のことだから。

「アハハっ!言い訳なんて見苦しい真似しないで認めちゃいなよ。奴隷君。
今ここで「僕は誰とでも関係を持ってしまう淫乱チンポ奴隷です」って言っちゃいなよ!!」

「ふざけるなよ!!早く縄とかないと本気で怒るぞ!!」

グリグリ・・・
蒼星石の踵が俺の口に捻じ込まれる。

「そんな生意気な事をいうのはこのお口なのかなぁ!?僕の踵でも舐めて反省しなよ!」

「グッ!!」

「今後一切こんな事が無いように、これから奴隷マスターには僕しか見えない体になって
もらうからね。」

蒼星石は俺の口から踵を退離すと、自身の唇で俺の唇を塞いだ。

「むっ!?むあ・・・」

「ん・・・ふぅ・・レロ・・・チュ・・・」

舌で俺の口腔内を犯した後、唇を離した。俺と蒼星石の唾液が混じりあい糸を引く。

「んっ・・・どう?僕のキス、感じるでしょ?実は僕、ドールの中で一番キスが上手いんだよ。
それで、水銀燈が一番下手なんだ。どうやら奴隷君には女を見る目が無いようだね。アハハッ!」

ヤバイ・・・体中がゾクゾクする。自分からするときははこんな事なかったのに・・・
俺はMなのか・・?

「ん?何乳首なんか勃たせてるの?全く、羞恥心ってものが無いのかなぁ?」

ピンと俺の乳首を指で弾く蒼星石

「あう・・・っ!」

「軽く弾いただけなのにこんな感じちゃうの?だったらこんなのはどうかなぁ?」

立ちあがり足の指を器用に使い、俺の乳首を挟み刺激する。
「あっ・・・くぅ・・・」
クソ・・・こんな状況なのに感じてしまう自分の体を恨めしく思った。

「ヤダなぁマスター、こんなので感じちゃうなんて、とんだ変態さんだね。
ああ、僕は今までこんな奴隷の命令に従ってたのかと思うと自分が情けないや。」

蔑んだ目で俺を見下ろす蒼星石。ドールにここまで言われるなんて・・・
「くっ・・・うるさい・・・黙れよ・・・」
俺は自分でも分かるくらい涙声になっていた


10
「ハァ・・・マスター可愛いよ・・・マスターの可愛い喘ぎ声聞いてたら僕も興奮
してきちゃった・・・」

そう言うと自ら下着を脱ぎ生まれたままの姿になる蒼星石。艶やかなその体は
まるで人間のようだ。そしてゆっくりと俺にのしかかった。

「ねぇ、奴隷君、僕のおっぱい見て・・・どう?小さくて可愛いでしょ?乳首だってピンク色だし、
水銀燈のなんかよりずっといいでしょ?ねぇ?どうなの?」

「水銀燈の方が・・・・いい」

俺は徐々に抵抗する気が失せてきた。いや、抵抗したくないと言ったほうが正解なのかも
しれない。抵抗しなければ、この快楽が続くのだから。
陳腐なプライドなど捨て、今はこの快楽に身を委ねていたい・・・・


「・・・まだ言うの!?奴隷の分際で生意気だよ!!」

拳で俺の頬を殴る蒼星石。ああ・・・気持ちい。痛いはずなのに気持ちい。
どうやら俺は痛みによって快楽が増す真性のマゾヒストらしい・・・
何度か殴った後、蒼星石は俺の手を握り、自分の胸に当てた。
手だけが自由だったのはこれの為か。

「ほら・・・僕のおっぱい触ってよ・・・柔らかいでしょ?んっ・・・もっと触って・・揉みしだいて・・
 乳首もいっぱい転がしてよ・・・はぁ・・・ん・・」

「うう・・・・」
柔らかい・・・水銀燈のそれには劣るが、なんだかこちらの方が
ずっといい気がしてきた。
俺はだんだん俺自身が大きく隆起している事に気づいた。

「ねぇ、僕のおっぱいおいしい・・・?どんな味がするの?教えてよ、奴隷君・・・」

「甘い・・・です」

なんだかさっきまで抵抗していた俺が馬鹿らしく思えてきた・・・
もっと、もっと俺を責めてくれ・・なじってくれよ、蒼星石・・・・
いや、蒼星石様・・・

「アハハッ!やっと素直になったね!!奴隷君!!さぁ、次はどうして欲しいのかなぁ?
いい子になったそのお口で言ってごらんよ・・クス」



11
マスター、ついに堕ちたね・・・・ふふ、可愛いよ、マスター・・・
このまま僕しか見えないようにしてあげるよ。
僕でしか興奮できないようにしてあげるからね。

「・・・て下さい。」

「え?よく聞こえないよ?どうして欲しいの?」

「俺の・・・ペニスを踏んでください・・・・」

「ふふ・・・」

蒼星石の足が俺のペニスに近づいてくる・・・
早く・・・早く踏んでくれ、思いっきり踏みつけてくれ!!

スッ・・・

「な、何でだ・・・」

蒼星石は俺のペニスを踏むという直前で足を引いてしまった。

「嫌だよ、汚らしい。何で僕が奴隷のチンポなんか踏まなきゃならないの?」

「あ・・・う・・・」

「踏んで欲しかったら、もっと踏んで欲しそうに僕にお願いしなよ。」

「どうすれば・・・踏んで頂けるのでしょうか?」

「そんなことも分からないんだね。ホントに奴隷君はお馬鹿なんだね!」

「うう・・・」

「踏んで欲しかったら「僕は最低の淫乱チンポ奴隷です」って言いなよ。
そしたら踏んであげるからさ。ほら、言ってごらんよ」

クスクス・・・ああ気持ちい。僕はマスターに従うドールなのにこんな事に
快感を覚えちゃっていいのかな?僕ってイケナイ子なのかなぁ?

「俺・・最低の・・ンポ奴隷です・・・・」

「えっ?よく聞こえないなぁ?」

「俺は最低のチンポ奴隷ですっ!蒼星石様の足で踏まれて感じてしまう
淫乱チンポ奴隷なんですっ!早く、早く踏んでくださいっ!お願いしますっ!!」

ふふ・・・すっごくゾクゾクしちゃうよ、マスター・・
僕もすっごく興奮してるんだから。
待っててね、すぐに虐めてあげるから・・・

「アハハッ!人形に「様」なんてつけて、その上最低のチンポ奴隷だってさ!
恥ずかしくないのかなぁ!人間としてのプライドがないのかなぁ!?」

「おお・・・・ゥ」

「でも言えたからね。ご褒美にその馬鹿チンポを踏みつけてあげるよっ!それっ!」

「ああっ!」

グリグリグリ・・・・

「みっともないなぁ、踏みつけられてるのにすごくビクビクしてるよ。
こんなので喜ぶのは人間じゃないね。マスターは犬だったんだね。ふふ・・・」

「ううっ!そうですっ!俺は犬です!だから、だからもっと激しくしてください。
お願いします!!」

ズリズリ・・グッ・・・

「うはぁっ!いい!いいです!ああっ!!」

「痛くされて喜ぶなんて、変態を通り越してド変態だね。このド変態犬マスター!
そろそろイかせてあげようか!!」

そう言うと蒼星石は亀頭の辺りを激しく擦り始めた。もちろん足で。

「ぐっ!ああああああ!イクっ!イッちゃいます!うああ!!僕の射精見てて下さい!
ザーメン出る瞬間見てて下さい!!」

「アハハハ!いいよ!イッちゃいなよ!見ててあげるよ、人形の足なんかでイッちゃう
お馬鹿なチンポのお馬鹿な射精をさ!!」

「うああああああああっ!!」

ドピュッピュッ!!ピュッ!!

勢い良く発射された精液は蒼星石の体中に飛び散った。

ぺロリ・・・ふふ・・・マスターの精液・・・こんなに勢い良く飛び散るなんて・・・
よっぽど興奮したんだね・・・この調子で僕の味の虜にしてあげるよ・・・


12

「さあ、おいで、犬君。今日も可愛がってあげるよ・・・・」

「はい・・・蒼星石様・・・」

僕のマスター、可愛いマスター。今日はどんな風に虐めてあげようかな・・・
ねぇ、マスター。僕ね、最近真紅達から「変わった」って言われるんだ。
なんでかな?僕はいつもの僕だよね?変わったのは真紅達だよね?
 ・・・ああそうだ、今度は真紅達の前でマスターを可愛がってあげよう。
そうすれば真紅達にも分かってもらえるかもしれないね。

僕とマスターが互いに愛し合っている事をさ・・・

fin

このままじゃ浮かばれない方は下へ下へ






























「・・・という夢を見たんだ。マスター。」

「へぇー、そりゃまた凄い夢だなあ・・・」

「うん。でも心配しないで。僕はそんな事しないからね。」

「俺は、そうゆうことしてみたいなぁ・・・」

「えっ?」

「そんなエッチな夢見ちゃう蒼星石にはお仕置きが必要だなぁ!!」

ガバッ!!

「ちょ・・キャっ!!マスター、ダメぇ・・・」

fin