ベタではないのです王道なのです。
   投げっ放しではないのです余韻を醸し出しているのです。

   そんな寛大な気持ちで読むのが吉。

   あとなぜかこの世界の10月31日は休日です。何年の事かは知りませんが休日なのです。



 雛「とりっく・おあ・とりーと!なのー♪」
 マ「ああ、今日ってハロウィンか、いらっしゃい。」
 雛「お菓子ちょうだいなのー。」
 蒼「悪いけど、今はお菓子を切らしてるんだ。」
 マ「雛苺か、それじゃあお菓子は苺大福でいいんだよね?買って来るから待っててね。
   じゃあ蒼星石、ちょっとの間任せるから。」
 蒼「はーい、行ってらっしゃい。」



  買ってきた苺大福やその他のお菓子ででお茶を楽しむ。雛苺も満足しているようだ。
 マ「そう言えば一人で来たの?他のみんなは?ジュン君家でも何かやってるとか?」
 雛「のりは今日が大事な大事な部活の試合なのよー。ジュンはちょっと具合が悪いって寝てるのー。」
 マ「ふうん大変だね。それで翠星石たちは?」
 雛「翠星石たちはなんかジュンの面倒見てくたびれたって家で休んでるのー。
   だけどヒナ一人で行った方がヒナの分のお菓子は多くなるし行っとけって真紅が言ってたの。」
 マ「ふうん、看病か。少しの間の休憩がてら来ても良いだろうにね。」
 雛「それでね、お菓子がたくさんだから好きなだけゆっくりして来いって言われたの。」
  ひょっとして・・・押し付けられた?
  ジュン君がゆっくり休めるようにという気遣いなのかな?
  でもなんだか雛苺がかわいそうな気もするが。
  待てよ、残りの二人に看病されるジュン君の方がもっと・・・。
  ・・・ご愁傷様。
 マ「お?」
  その時部屋の姿見が再び光を放つ。
 金「トリックオアトリートかーしらー!!」
 マ「いらっしゃい・・・みっちゃんさんは?」
 金「みっちゃんは今日は休日出勤かしら。それで・・・」
  なんかみんなからいいように使われている気がする・・・。
 マ「・・・金糸雀は甘ーい卵焼きでいいのかな?」
 金「それがいいかしらー♪」
 マ「じゃあ作ってくるからちょっと待ってて。」
 蒼(これだからいいように使われちゃうんだろうなー・・・。)



  四人で談笑していたらあっという間に時間が過ぎた。
 金「じゃあそろそろおいとまするかしら。」
 雛「ヒナも帰るのー。」
 マ「うん、それじゃあまたね。・・・あ!そうだ、みんなの分のお土産。あとジュン君にお大事に、って伝えて。」
  家で待機していたという翠星石たちのためにお菓子を持たせる。



  ふう、二人とも帰ったか。
  別に嫌ではないがいろいろと気を使っていたらなんか疲れた。
  もうこれで今日のところは・・・
 蒼「マスター、トリック・オア・トリート♪」
  蒼星石が笑顔で言ってきた。
  こんなところに伏兵がいたか。
  まあ大いに望むところだが。
 マ「で・・・蒼星石は何がいいのかな?」
 蒼「えへへ当ててみてよ。」
 マ「んー?」
  蒼星石は和菓子の方が好きそうだな、それもあっさりめの。
 マ「よし、芋羊羹だ!」
 蒼「はっずれー♪もっと甘いものだよ。」
  じゃあ洋菓子か?くどくなく、かつ濃厚な味わいのだとか・・・。
 マ「シュークリーム!それもパイ生地を皮に使ったやつ。」
 蒼「違うよ。もっと柔らかいんだ。」
  甘くて柔らかい・・・大福?・・・違う、さっき食べたばかりだ。
  杏仁豆腐・・・プリンかも、いやカステラだって・・・バナナはおやつに入りますか?
  やばい、全然分かる気がしない。
 蒼「分からないの?じゃあヒントをあげちゃうね。ここをよく見てよ。」
  そう言うと自分の目を指差す。
  ・・・アイコンタクト?
  じーっと覗き込む。きれいな目だ・・・だけどまったく分からない。
 蒼「マスターったらまだ分からないの?もうすぐ時間切れだよ。」
 マ「うう・・・。」
  時間切れって何?いたずら発動?今夜夕飯抜きとか?それともそれとも・・・。
 蒼「もう・・・仕方が無いなあ。」

  ちゅ・・・

 マ「!?」
 蒼「それじゃあこれで終わりだね。」
 マ「ちょ・・・トリックですか、トリートですか!?」
 蒼「ふふっ・・・秘密だよ。」