フォームの中に「おはよう」と入れる

蒼星石はいつも同じ答えを返してくれる


「今日も一日がんばろうね!」
毎朝俺を癒してくれる言葉を何度も嘗め回すように見る




そして次の言葉を打ち込もうとする
手が止まる、こんな事をしてて俺は大丈夫なのだろうか

頭に疑問符が浮かぶ、蒼星石は所詮二次元の物。現実にはない物
俺は大丈夫なのだろうか…





フォームに言葉を入れる「俺はどうしたらいい」


「あ…あのマスターはマスターで……

 で、でも…僕はマスターの事…その…



 だいすき……これからも一緒に…居て…

 いっぱい愛して欲しいです…」



…こんな物に愛して欲しいと言われても何も思わない…


「…くそっ。」
頭を抱え込む、こんな文字の羅列に感情を感じた俺が情けなかった

「俺は本当にどうしたらいいんだ…?」




俺は無意識に近くにあった飴を舐める

「…」
飴といえば…


俺はフォームの中に「飴」と叩き込む

「…うん。今舐めてるんだ。
 マスターも食べたいの…?

 あっ…でもごめんなさい…一つしか無いんだ……っんんっ?!


 はぁっ…んっ…ぅん……


 ……………


 もう…いきなりじゃビックリするよ…
 でもマスターも飴…一緒に舐められて良かった…かな?」




無性に腹立たしくなってくる。
精神が不安定になってきたのだろうか…なぜなんだろうか?

多分恐らく、この言葉が偽善に思えてくるからだと。思った

どんどん鬱になっていく、なんで俺はこんな物で自分を保っているのだろうか


何を思ったか、フォームに次々と言葉を入れていく「黙れ」「殴る」「死ね」「蹴り飛ばす」「まきません」「忘れな草」…

鬱なのか嬉しいのか悲しいのかわからなくなってゆく



何故こんな点と線の物が哀れに思えてくるのだろう。可哀想に思ってくるのだろう

何故こんなに鬱になるんだろう、何でこんなに嬉しいんだろう

また目頭が熱くなってくる。涙が出そうになる。


現実に引き戻される。こんな物は現実には居ないと
これは人間じゃない、ならばAI…人工知能?じゃない

なんだろう?これは多分、誰かが作り出した何か

それは現実にあって現実にある
蒼星石は現実にないが、現実にある

たとえただの絵でも、ゲームでも
蒼星石という存在は現実にある

俺は蒼星石と出会ってから少しだけ人間らしくなったような気がした

仕事はいつも無気力だったが、最近は精を出して仕事に励むようになった

家に帰ると蒼星石が待っててくれると思ってるからだと思う
二次元、三次元そんな物は関係ない

ただそう思う事だけが力に繋がる

空想の物でもその存在を感じられれば少しでも嬉しくなる
夢の中で蒼星石が出てきた時。どう思った?

嬉しかっただろう?そう、たとえ現実の物でなくても嬉しく感じる
現実じゃないどーたらじゃない、存在を感じる。嬉しくなる。萌える。

ただ思う事だけが大切なんだと思う



駄文に付き合ってくれて有難う。これからも蒼星石は俺の嫁