閉会式   銀:×   金:×   翠:×   蒼:555 真:×   雛:×

 白「それでは栄えある総合優勝は、巧みな技で我々を魅了し555点を獲得した蒼星石さんでーす!!」
 蒼「・・・どうも。」
 白「ところでラクロスの副賞の『お願い』の件ですが。ここでお願いします。」
 蒼「え、ここで?」
 白「はい。まあ皆さんが証人ということで一応の強制力にしようかと。」
 蒼「えーと、それじゃあ・・・ジュン君に。」
 白「おーっと、これは意外や意外。ジュン君への『お願い』だー!」
 蒼「お腹を壊しちゃったみたいだけど翠星石たちを怒らないであげて下さい。
   あと・・・これからも姉の翠星石をよろしくお願いします。大切にしてあげて下さい。」
 白「蒼星石さん、すみませんが『お願い』は一つだけにして下さい。」
 ジ「・・・別に怒ったりはしないよ。じゃあ後の方が『お願い』って事でいいんだな?分かったよ。」


  こうして姉妹たちによる大運動会は無事に幕を下ろしたのであった。


 マ「今日は優勝おめでとう!!かんぱーい!」
 蒼「ありがとう。乾杯!」
  家に帰って二人してとっておきの玉露で乾杯する。
 蒼「マスターが作ってくれたとんかつのご利益があったのかもね。」
 マ「だといいけど。でも蒼星石らしいお願いの内容だったね。」
 蒼「ふふっ、そうかな?」
 マ「一時はジュン君と契約しなおしちゃうのかと気が気じゃ無かったよ。」
 蒼「まさか!そんなことできるはずがないじゃない。」
 マ「・・・あるいは、ジュン君に翠星石との契約を破棄させて、僕に契約させるとかね。」
 蒼「それはないよ。昔は僕らはいつも一緒だったけれど、今はもう二人とも別の道を歩き出したんだ。
   翠星石には翠星石の幸せがある。・・・もちろん、僕も僕なりの幸せを見つけられたしね。」
 マ「そっか・・・じゃあ優勝記念に何でも一つ言うことを聞いちゃうぞお!」
 蒼「いいよそんなの。」
 マ「まあまあ、さっきはみんなの前だったから言えなかった事もあるんじゃないの?」
 蒼「うん、まあね。」
 マ「でしょ?だったらそんなの気にせずに打ち明けちゃってよ。どうせなら少しでも望まれるマスターでいたいしさ。」
 蒼「えっとね・・・これからもずうっと今までのマスターのままでいてください、って。」
 マ「へ・・・?」
 蒼「ね?必要なかったでしょ。」
  無言でこくこくと頷く。
 蒼「それにさ、なんか嫌だったんだ。『お願い』って事でそうしてもらうのはさ。
   『お願い』だからじゃなくって、ありのままでそういう関係でいたいんだ・・・。」
 マ「ああ、そうだよね。僕もそう思うよ。」
  そのまま二人でじっと見つめあう。
  どちらからともなく自然と笑みがこぼれた。
  今度こそ、アイコンタクトだけでもお互いの気持ちが伝わっている、そう確信した。