―――― 男が眠りから目覚める ――――


ああ 夢を見ていたのか  蒼星石の夢を・・・


―――― 男の顔から笑いがこぼれる ――――


現実の蒼星石と区別がつかなかったよ


―――― 男が傍らの人形に語りかける ――――



在りし日の君そのものだった



―――― すでに長いこと動くのをやめた「人形」に ――――


ああ  そうか


―――― 男の顔に笑みが浮かぶ ――――


君は夢の庭師だったね


夢でなら君に逢えたんだね・・・


―――― 男が起き上がる ――――


オロカだったヨ・・・


君はコンナにモ近くに居テくれたノニネ・・・


―――― 男が瓶に手を伸ばす ――――


―――― 蒼星石を失い、眠れぬ夜が続いたときに処方されたソレに ――――


カンタンナことジャナイカ・・・


君がメザメヌノナラ・・・  ボクガネムリツヅケレバイイ・・・


―――― 男が手の中のソレをあおる ――――


コレデ・・・  ボクラハ ズットイッショダ・・・・


―――― 男が傍らの蒼星石の手を握る ――――


イマ・・・       アイニイクヨ・・・・・


―――― 男は笑い続けている ――――


蒼・・ 星・・・・  石・・・・・・


―――― ついに男の目がそっと閉じられた ――――


―――― とても 安らかな表情で ――――


―――― だが 男は気づいていなかった ――――


―――― 蒼星石の眠りは永くとも目覚めるかもしれない眠り ――――


―――― だが 男の眠りは  ――――


―――― けっして目覚めることのない ――――




―――― 永遠の眠り ――――