私は眠っている孫に毛布を被せ、自室に戻り蒼星石の元へと歩んだ
「蒼星石・・○○が君の代わりになってくれるって言ってくれたけど、代わりなんて誰にも出来ない・・・【君は君】、【○○は○○】・・・代わりになんて出来ないんだよな」
もし再び君のマスターになれた時は─
二度と君を離したりしない・・・
"でも"
その"もしも"は
─来なかった─
ー病院ー
「おじいちゃん!おじいちゃん!!」
「僕ちょっと下がって!
先生!患者の脈拍.心拍数共に弱くなってます!」
孫は看護婦から私から遠ざけられながらも泣きながら私を呼ぶ
○○・・ごめんなぁ─おじいちゃんはもう・・・
「ッ─ハァ・・ッ─ハァ・・」
薄れゆく意識の中で私は孫の顔をずっと見ていた
"二度と忘れぬように"
そして片腕には蒼星石を抱えながら
──君と同じ場所にいけるからわからないけど・・また君に出会えたらどれだけ嬉しいだろうか──
また・・ 君と笑いながら話が出来ることを祈りながら私は眠ります
─そして私は静かに眠りについた─
end
最終更新:2006年08月28日 10:42