「うちわ買って来たー!」
「やっぱりエアコンも扇風機も無しじゃ暑い?」
「いやそうじゃないんだけど、夏物処分価格で安かったから」
「三本500円!?全然安くないよ。その辺でただで配ってるのに」
「ふっふっふ、これはただのうちわじゃあない!まあ見てなさい」
「パソコン?なにしてるの?」
「ふふん、これはデジカメで撮った蒼星石の写真をプリントできるのだ」
「何も僕の写真なんか使わなくても・・・」
「できたぞー!世界で一番可愛いうちわだぞー!プライスレスだぞー!!」
「もう、マスターったら相変わらず馬鹿なこと言って・・・」
「ようし、早速あおいでみよう。蒼い色のおかげで涼しさアップに違いない」
    ぱたぱた・・ ぱた・・ ぱた・・・・
「失敗した、こりゃだめだ。全然涼しくならない」
「あぅ、やっぱり僕のせいかな・・・」
「蒼星石の可愛い顔が間近に迫ってくると思っただけで顔が火照って・・・」
「・・・ばか・・・」




「ん、蒼星石なにやってんの?」
「へへっ、僕も世界で一番かっこいいうちわを作ってみたよ」
まさかと思ったがそこには自分の写真がプリントされていた。
「いや、真剣にそれは間違っていると思うぞ」
「でも僕にとっては間違ってないもん」
そういいながら早速うちわであおぎ出す。
「蒼星石、涼しい?」
「うん、とっても涼しいよ」
  ぱたぱたぱたぱた
「・・・・許るさーーーん!自分の顔写真とはいえ蒼星石にひっつくのは認めーーん!!」
「はわわっ、落ち着いてよマスター!?」




「さて、うちわが一つ残ってるわけだが・・・」
「やっぱりアレかな?」
「ラストはアレだろうね」
早速デジカメでツーショットの写真を撮る。
  ガー ガー ガー
「できたぞー!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「使ってみないの?」
「マスターこそ」
「・・・なんか、もったいなくて使えない・・・」
「僕も・・・」
結局そのうちわは額縁に入れて後生大事に飾っておくことにした。