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マ:「蒼星石・・・。」
蒼:「僕も・・その、したいのだけど・・でも、病院で不謹慎なことしちゃいけないってマスター言ったよね?」
   ん?
   そんなこと言ったけな・・・うう、言ったなぁ・・・・。


   結局、チュッチュは退院するまでおあずけということになってしまった。
   チクショウ・・・・。
蒼:「また、明日お見舞いにくるからね。」
マ:「ああ。またな。」
   こうして、蒼星石は窓から帰っていった。
   ああ~~、チュッチュしたかったなぁ・・・。
   このやり場の無い昂ぶり・・・どうすればいい・・・・?
   ちゅ~ちゅちゅちゅ~~~
   ああ~~、チュッチュしたい・・・・。
   ちゅ~ちゅちゅちゅ~~~
銀:「だ、だいぶ具合が悪いみたいね・・・・。」
   窓の外から水銀燈が俺を気味悪そうに覗いてる!
マ:「あ・・・・。」
   ハっ、し、しまった! 枕を蒼星石に見立ててチュッチュしてるとこ見られたー!
   俺は慌てて枕を定位置に戻すと咳払いをしつつ
マ:「な、何か用かね?」
   どもりながらも、体裁を保つよう努める。
銀:「あなたから貰った・・・DVDってやつ? 見れないのだけど。」
   あげてない。貸したんだっつの。
銀:「どういうこと? 私を騙したわけ?」
   なんかキレ気味の銀ちゃん。
マ:「DVDはね、ちゃんとDVDを再生させる専用の機械があるんですよ。」
銀:「ふぅん・・・それはどこにあるのぉ?」
マ:「そこ。」
   俺は病室のテレビに備え付けてあるDVD機器を指差した。
銀:「それ、私によこしなさい。」
   居丈高に『よこせ』ときた。ジャイアンか、おのれは。
   なんか機嫌悪そうだな、銀ちゃん。
マ:「だめ。高いんだぜ、これ。」
   俺はキッパリと断った。
   すると水銀燈がニンマリと笑った。
銀:「あんまり私を怒らせない方がいいと思うわよ。病人相手だから今は優しくしてるけど
   あんまり聞き分けが悪いとぉ・・・・無理やり奪っちゃうかも。」
マ:「はぁ~、やれやれ。」
   おそらく俺を脅かすことで自分の気分をよくしようという魂胆なんだろう。
   が、次のセリフは聞き捨てならなかった。
銀:「蒼星石のローザミスティカを奪ったようにねぇ。」
   俺の態度は急変する。
マ:「おい。」
   さっきまでの俺の声と違う、硬く厳しい声に水銀燈が一瞬震えた。   
マ:「今、なんつった?」
   俺は水銀燈を睨め付ける。
   明らかに殺意の篭った視線に、水銀燈の余裕の表情はとっくに素っ飛んでいた。
   水銀燈の動揺に俺はハッと我に返る。
マ:「・・・・。」
   俺は水銀燈から目を逸らした。
銀:「な、なによ、急に・・・。」
   俺の頭が急速に醒めていく。
マ:「すまん。」
   女の子相手に何マジになってんだ俺は。
   くそが、久々に地が出た。
銀:「な、なんで謝るのっ?」
マ:「DVD見たいだけなんだよな。ほら、ここで見ていきなされ。」
   俺は手招きした。だが
銀:「なんだか、あなたって気味が悪いわ。色んな意味で。」
   水銀燈が嫌悪感あらわにそう言い、俺に近づこうとしなかった。
マ:「・・・・。」
銀:「ふん。」
   水銀燈は飛び去っていった。
マ:「・・・・。」   

   俺は独り病室で呟く。
マ:「だがな、君が本当にまだローザミスティカを狙っているんなら・・・。」
   その時、俺の表情は・・・・。


   その夜、床に就いた俺に珍しい見舞い客が訪れた。
ラ:「お久しぶりです。ご機嫌いかがですか?」
   俺の目の前にぬうっと現れやがった。
マ:「今最悪になった。」
   いつかの兎頭だ。ラプラスとかいったか。
   人の夢に勝手に入ってくるんじゃねえ。
   暗闇の広がる空間。これが今俺と兎頭が対峙してる俺の夢の世界だった。
ラ:「これはご挨拶。」
マ:「うるせぇ、静かに寝かせろ。」
   兎頭が辺りを見回しながら言う。
ラ:「今夜は、淋しい夢の世界ですね。何も無い。」
マ:「ほっとけ。」
   いつもはもっとマシだ。
ラ:「何か、怒ってらっしゃいませんか?」
マ:「気付いてるんなら帰れよ。」
ラ:「誰に怒ってるんです?」
マ:「・・・・。」
   この野郎。
ラ:「私に? 自分自身に? それとも、水銀燈?」
マ:「それら全部にだ。ちなみに今お前がダントツで一位だ。」
   嘘をついてもすぐ見破られる気がする。俺は正直に答えてやった。
ラ:「それは申し訳ありません。」
   兎頭が深々と頭を下げた。いちいち癪にさわる物腰だ。
マ:「用件をさっさと言え。」
ラ:「私はただ、あなたのお見舞いにきただけですよ。
   それにしても、あなたが盲腸で入院ですか。なかなかシュールですね。」
マ:「おまえシュールの意味わかってんのか?」
ラ:「さぁ。でも元気そうでなによりです。安心しました。」
   何の安心だ。
マ:「なら、もういいだろ。帰れ帰れ。」
ラ:「では、私からの見舞いの品を受け取って下さい。」
マ:「見舞いの品?」
   ラプラスが何も無い空間に手をかざすとそこ扉が現れた。
   扉だけだ。部屋のない扉。
マ:「どこでもドアか?」
ラ:「・・・・。」
   扉がひとりでに開いた。
   何があるかわかったもんじゃない、俺は充分離れた位置から扉の中を覗き込む。
   そこには・・・
マ:「蒼星石・・・?」
   蒼星石が映し出されていた。
   蒼星石が広大な薔薇園で庭の手入れをしている。
   そこに車椅子に座って佇む、一人の老人。柴崎の爺さんじゃない、見たこともない老人だ。
マ:「なんの映像だ、こりゃ?」
   俺は無意識に扉に近寄る。
ラ:「こことは違う別の・・・世界です。」
マ:「別の世界?」
   この扉のスクリーンに映ってる蒼星石は、なんだろう。俺の知ってる彼女とは何か、違う?
蒼:「終わりました。マスター。」
老:「ご苦労。お茶の時間にしよう。」
蒼:「はい。」
   なぜか胸がざわつく。
   俺は堪らず兎頭の方を向き、問う。
マ:「この老人は誰だ?」
ラ:「蒼星石のマスター様です。」
マ:「マスターは俺だ。」
ラ:「あちらでは違うようです。名を結菱一葉。」
   なにがなんだかよくわからん。
   俺は再び扉に視線を戻す。
   場面が変わっていた。
マ:「これは・・・?」
   俺は驚愕した。
   馬鹿な・・・!
   蒼星石が翠星石に鋏を向けて構えている!
   それから俺の見た光景はまさに悪夢だった。
   戦い合う姉妹達。扉に映っている姉妹達は俺の知っている仲の良い姉妹達ではなかった。
   片腕をもがれる真紅。水銀燈、なんてことを!!
   そして、場面は流れる。


蒼:「もう片方も切り落としては?その方が美しいよ。」
   片腕を失った真紅に冷たく言い放つ蒼星石。
マ:「う・・。」
   この子が、こんなことを・・・。
   そして、また場面は流れる。


   老人の心を突き破り、力尽きる蒼星石・・・!
   浮かび上がるローザミスティカ・・・!
マ:「・・・!」
   気がついた時には俺は扉に飛び込んでいた。
ラ:「・・・・。」


   力尽きた蒼星石に必死に呼びかける翠星石。
マ:「蒼星石!」
   俺は駆け寄った。
マ:「蒼星石!蒼星石!」
   あ、あああ、なんでこんなことに・・・?
マ:「翠星石!蒼星石は!?」
   蒼星石が息も絶え絶えに翠星石に何か喋っている。
マ:「おい、真紅!」
   真紅も反応しない。
   おかしい・・・まさか・・?
   誰も俺の存在に気付いていない・・・?
マ:「おい! おい!」
   誰も俺に反応しない。
   俺は蒼星石に手を伸ばす。
   俺の手が、蒼星石を通り抜けた。
マ:「!?」
   何度触ろうとしてもすり抜けた。駄目だった。
   ローザミスティカは!?
   俺は蒼星石のローザミスティカに手を伸ばす。
   その刹那、黒い塊が横から、ローザミスティカをかっさらっていった。
銀:「貰っちゃった!貰っちゃったぁ!」
   水銀燈が蒼星石のローザミスティカを!
マ:「水銀燈!!」
   お前、それを・・・・
マ:「返せぇーーっ!」
   俺は水銀燈に踊りかかった。だが
   場面が、変わった。


   俺は真っ白な空間に投げ出されていた。
マ:「!」
   辺りを見回す。誰もいない。
マ:「どこだぁっ、水銀燈ーーー!!」
蒼:「ここには、いないよ。」
   不意に下から声がした。蒼星石の声が!
マ:「蒼星石! 無事だったか。」
   いた! 蒼星石が。 俺は必死に手を伸ばす。
蒼:「蒼星石・・・・。」
マ:「はやくっ!俺の手に掴まれ! はやく!」
蒼:「・・・・。」
マ:「何してる! はやく掴まるんだ!」
   どこからか不吉な音が近づいている。 このままではまずい!
蒼:「・・・・。」
マ:「蒼星石!」
蒼:「違うな。あなたの言う『蒼星石』は僕のことじゃないね。」
マ:「何言ってるんだ! はやく掴まれ!」
   届かない! 動けない! 宇宙空間に投げだされたらこんな感じなんだろうか?
   不吉な音が、はっきり聞こえてきた。轟音だ。どこからか轟音が近づいている!
マ:「手を伸ばせ!」
蒼:「あなたは、『別のところ』に住んでる人だね。別のところの『僕とは違う僕』のマスター。」
マ:「いいから掴まれ! お前が手を伸ばせば届く!」
蒼:「いいな、そっちの僕は。大切にされてるんだろうな。羨ましい。」
マ:「掴まってくれえ!!」
   濁流が襲ってきた。轟音の正体はこれだった。俺と蒼星石はそれに飲み込まれる。
蒼:「記憶の濁流・・・・。」
   ガボガボガボ
   俺と蒼星石は一気に引き離された。
蒼:「じゃあね・・・。別のところの、僕のマスター。」
マ:「うおりゃあああああああああ!」
   俺は濁流を必死にクロールで泳ぎ、かき分けた。
   みるみる蒼星石に近づく。
蒼:「む、無茶苦茶な人だな・・・。」
マ:「離さねぇぞ! 離してなるものか!」
蒼:「駄目なんだ、あなたでは。残念だけど。」
マ:「うるせぇ! 掴まれって言ってんだろうが!」
   もう少しで手が届くのに、それでも蒼星石は手を伸ばそうとしなかった。
   もう、俺は構わず濁流をかき分け蒼星石にそのまま手を伸ばす。

   指先が蒼星石の頬に触れた・・・!

   その瞬間、濁流の激しさは勢いを増した。俺が抗えないほどに。
マ:「あ、ああああああ!」
   そんな! 引き離される!
蒼:「今度こそ、さようならだ・・・。」


マ:「ハァー、ハァー!」
   俺は、自分の夢の世界に戻ってきたようだ。
   倒れこんでいる俺の傍らにラプラスが立っている。
ラ:「いかがでした?」
マ:「殺してやる・・・・!」
   俺は兎頭を睨みつける。
マ:「殺してやる! 殺してやるぞ!」
ラ:「どなたを?」
マ:「貴様だ!」
   起き上がろうとしたが体に力が入らなかった。先程の濁流のせいか、かなり消耗している。
マ:「ハァー、ハァー!」
ラ:「私は、見せただけです。」
マ:「この野郎・・・!」
ラ:「私なんかより、もっと優先して始末しなければならない方がいるんじゃないですか?」
マ:「なんだと・・・?」
ラ:「彼女のローザミスティカを奪ったのは誰です?」
   兎頭の足元に光の円ができ、そこに沈んでいく。
ラ:「では、お大事に。『切り札の塊』殿。」
   兎頭が完全に沈んだ。
マ:「俺は、俺は・・・!」
   誰も・・・!


   翌朝、柴崎宅二階。

   今日、マスターのお見舞いに持っていくものを鞄に詰めこんだ。
   下に降りようと体を向けた瞬間、壁に掛けてある鏡から異様な雰囲気が部屋全体に広がった。
蒼:「?」
   もしや・・・。
銀:「おはよう、ご機嫌いかがぁ?」
蒼:「水銀燈・・・!」
   なんで今になって水銀燈が・・・?
銀:「久しぶりねぇ・・・。薔薇水晶との件以来じゃない?」
蒼:「何しにきたんだっ。水銀燈。」
   そんな・・・またアリスゲームが?
銀:「そう構えないでいいわよぉ。ちょっと知らせておこうと思って来ただけだから。」
蒼:「何を・・?」
銀:「あなたのマスターさん、今酷いことになってるわよぉ。」
蒼:「マスターが? マスターに何かしたのか!? ・・・レンピカ!」
   僕は鋏を取り出し水銀燈に突きつける。
銀:「あなた、相変わらず血気盛んねぇ・・・。私は別に何もしてないわ。たださっき窓から見ただけよ。
   あなたの大事なマスターさんがうなされてるところを。」
蒼:「うなされている?」
銀:「ほらぁ、御覧なさい。」
   水銀燈が鏡に何かを映し出した。
   そこに映し出されたのは・・・
蒼:「マスター!」
   マスターが苦しそうに表情を歪ませている!
銀:「目覚めないみたいね。さしずめ悪夢に囚われてるといったところかしら。」
蒼:「悪夢に・・・?」
銀:「あなたの領分でしょう。なんとかしてあげたら?」
蒼:「・・・・。」
銀:「今この鏡に飛び込めば、すぐ病院に着けるわよ。」
   罠だ、これは・・・。僕は水銀燈を知っている。狡猾で、残忍で。
銀:「しょうがない子ねぇ・・・・。メイメイ。」
   水銀燈が自分の人工精霊を呼び寄せた。やっぱり・・・!
銀:「この子を、この子のマスターのところまで案内してあげなさい。」
   え?
   メイメイが静かに僕の傍らにくる。
蒼:「なんで・・・? そこまでして?」
銀:「早くあの男に目覚めてもらわないと私も困るのよ。
   ・・・・いいから早く行きなさいな。」
   鏡には変わらず苦しみもがいてるマスターが映っていた。
   マスター! もう考えてる余地は無かった。
   僕は鏡に飛び込む。


   メイメイが導くnのフィールドを抜けた先は、病院の階段の踊り場だった。
   引き続きメイメイが僕を導く。
   病室の扉の前まできた。扉を少し開け中を覗き込む。
   幸い病室にはマスター以外誰もいなかった。
蒼:「マスター。」
   僕は病室に入ってマスターの顔を覗き込む。
マ:「うう・・・。」
   とても苦しそうだ。なんで、こんなことになったの?
   確かめなければならない。マスターの夢の中へ。
   その時、足音が。
   人が来る!
   メイメイが出て行った。
   キャッと人の悲鳴が。
蒼:「ありがとう、メイメイ。行こう・・・レンピカ!」
   マスターの夢の扉が開いた。僕はそこへ飛び込む。
   マスターの夢の中へ入るのは、じつはこれが初めてだった。


蒼:「真っ暗だ・・・。」
   マスターの夢の世界は真っ暗だった。
   少し進んでるとポツンと人が立っているのが見えた。
蒼:「マスター!」
   僕は駆け寄る。
マ:「蒼星石・・・?」
蒼:「マスター、迎えにきたよ!」
   マスターも駆け寄って、そして僕とマスターは抱き締めあった。
マ:「蒼星石・・・!」
蒼:「いったいどうしたの、マスター?」
マ:「色々考えてたら、抜け出せなくなっちまった・・・。」
蒼:「夢から?」
マ:「君を守りたい・・・。 でも守るためには・・・。」
蒼:「?」
マ:「俺は寝覚めたら、きっと守るために殺しに行くんだ。」
蒼:「何言って・・・?」
マ:「俺はあの子を殺したくない。あの子の眼が・・・。でも君を守りたい・・・! 
   答えてくれ! 俺は水銀燈を殺していいのか?」
   水銀燈・・・。
マ:「いいのか・・・? 答えてくれ・・・。」
蒼:「マスター。 ・・・僕は・・・・確かに一度、水銀燈にローザミスティカを奪われたけど
   別にそのことで彼女をどうこうしようかなんて思ってないよ。」
マ:「・・・・。」
蒼:「翠星石達やおじいさん達は、生き返った僕と再会して、涙を流して喜んでくれた。
   その時、僕は思ったんだ。誰も死んじゃいけない。誰も欠けちゃいけないって。」   
マ:「・・・・・。」
蒼:「なんでそう思ったのかわからないんだけど、確かにあの時僕はそう思ったんだ。
   だから水銀燈を殺したりなんかしたら絶対駄目だよ、マスター。」
   それに、マスターには無理だよ・・・。返り討ちにあっちゃうから。
マ:「許すのか、水銀燈を?」
蒼:「許すもなにも、僕と水銀燈はアリスゲームに準じただけ。
   確かに彼女には思うところもあるけど、決して恨んでなんかいないよ。」
マ:「そうか・・・・。」
   マスターはそう言うと黙ってしまった。
蒼:「それと、マスターがうなされてるのを僕に教えてくれたのは、水銀燈なんだよ。」
マ:「・・・・。」
   マスターは僕の顔をじっと見つめる。
   そして僕の頬を指先でなぞった。
蒼:「そろそろ、出よう?」
マ:「・・・ああ。」


   俺は目覚めた。
蒼:「大丈夫?」
マ:「おかげさんで、すこぶる快調だよ。」
   俺は大きく伸びをした。
蒼:「よかった。」
   蒼星石が微笑んだ。
蒼:「じゃあ、僕は一旦おじいさんのところに帰るよ。朝ごはんとかまだだし。すぐ戻ってくるから。」
マ:「ああ。」
   蒼星石が行った後、二人の蒼星石の頬に触れた指先をじっと見つめる。
   触ったときに感じたあの子のぬくもり・・・
   二人ともおんなじ。おんなじぬくもり・・・。
マ:「すまない、俺には君を救えなかった・・・・。」
   涙が溢れてきた。
マ:「けど、こっちの君は必ず守るから。」
   コンコンコン
   窓をノックする音が。
   水銀燈がくんくんのDVDを抱えて、病室のDVD再生機を指差していた。
   俺と出会ったばかりの蒼星石の眼をしながら・・・。